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デブサミは“でぶ”のサミットではありません

目黒雅叙園で開かれたDevelopers Summit 2007に行く。これを通称「デブサミ」というらしい。初めて参加。2日間にわたってソフト開発の第一線の人たちが集まる会議で、そうそうたる人の講演が並んでいる。一言でソフト開発と言っても、横は企業システムから個人まで、縦は、要件分析からプログラミングまで、幅広い範囲をカバーしている。従って、参加者も企業ユーザや大手ベンダーの人もいれば、ベンチャーや個人事業主、さらにGeekなひとたちとこれまたバラエティに富んでいる。もちろん若い人が多い。

ぼくは、第1日目だけの参加で、主として上流設計の部分である要求分析やモデリングを中心に聞いた。ウチの社長も同様に1日目だけの参加でしたが、ぼくと全く重ならないセッションの選択。これが象徴的な話で開発の上流と下流の乖離が感じられた。

セッションのテーマの括りとしては、アーキテクト、開発テクノロジー、開発プロセス、プロジェクトマネージメント、ベンチャー&カスタマーズオピニオン、マーケティングテクノロジーの6つで圧倒的に開発テクノロジーのセッションが多いのですが、開発テクノロジーの聴衆とその他ではちょっと異質のようだ。 社長が参加していた「出張Shibuyaイベント ~ Shibuya.pm presents "Shibuya.js x Shibuya.pl mashup night" ~」なんて、何だか分かりますか、PerlやJavaScriptを扱いひとたちのコミュニティなのだが、ぼくなんかは近寄れない感じです。

さて、ぼくの聞いたセッションは、「プロジェクトを成功に導く要求獲得の本質」(中谷多哉子@エス・ラグーン)、「アーキテクチャを如何に“維持”するか?~SOA時代のアーキテクチャ・マネージメント~」(藤井智弘@日本IBM)、「ビジネスモデリングを極める!」(羽生田栄一@豆蔵、内田功志@システムビューロ)、「実践!モデルベースSOA~モデリングとオープンソースを活用した開発方法論と適用事例~」(大場克哉@オージス総研)、「Webサイトの提案に困っていませんか?」(棚橋弘季@ミツエリンクス)の5セッションだが、半日でこれだけ聞くとけっこうしんどかった。

これらの講演の主張はだいたい同じようなことを言っていた。最後のWebサイトの話も毛色が変わっているかと思ったらな何のことはない似たような論旨であった。共通的なキーワードは、「ビジネスプロセスの可視化」、「モデリング」、「ゴール指向分析」、「ユースケース」等々で要約した文章で言うと

“ユーザの要求は不安定だから、BSC(Balanced Score Card)とかシックスシグマといった手法を活用して、ユーザの要求を整理・分析して、ビジネスのめざすゴールを設定する。それをもとにモデリングを行い、ユースケース図を使ってプロセスを可視化し、システムに落とし込む。出来上がったシステムをユーザにレビューしてもらい、その結果をフィードバックする。こうしたライフサイクルをきちんとマネージメントしていく必要がある”

てなところがそれぞれの主旨のコアの部分である。

こういうことは、ずっと言われてきたことのように思えるのだが、これまでとの違いをしいてあげれば、最上位のビジネスのゴールを定めることの重要性を強調しだしたことかもしれない。そう言えば、BSCやシックスシグマはビジネスコンサルは言っていたけど、システム屋はあまり言っていなかった。それはそれとしていいことなんだけど、それで今のシステム開発の問題点が解決されるような話ではなく、もはや具体的にどうやっていくかの方法論の世界に入っているとぼくは考える。

だからこそ、開発者と設計者あるいはユーザとの距離感が気になるのです。ビジネスプロセスの可視化だとかモデリングと言っている人たちが、オープンソースのスクリプト言語ですいすいマッシュアップしてしまう技術を知っているのか、できるのかということ、また逆の話としてGeekたちがビジネスプロセスのことも少しは考えてみないかということなのである。

前述したような主旨すなわち、上位概念から下に向かって設計して、モデル化し、仕様を決め、製造するというスタイルは、至極まっとうなことなのだが、それでずーとやってきてなかなかうまくいっていないような気がする。うまくいっていないという意味は、中谷さんも言っていたように、“役に立たない正しいシステムばかり作り続けている”ことである。これに“高価な”というのを付加えたほうがいいが。

そうなると、発想の転換をしないとまたずるずる同じようなことを繰り返すような気がする。そのとき、企業情報システムに携わっているひとたちこそ、Geekな人たちと手を握らないといけないと思う。かれらの知恵や技術をおおいに活用するというか、そちらからの視点でビジネスプロセスを見てもらう必要があるのではないだろうか。それこそWeb2.0的開発スタイルです。そいうところをどうコーディネートしていくのかが大きな課題のようだ。

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2007年02月16日 17:08に投稿されたエントリーのページです。

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