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ビジネスコンポーネント指向開発(9)

成熟度に応じたBPM導入

どの企業もBPMを導入すればいいというものではない。また、BPMSにも適用する機能の順番がある。IT化のレベルが低い企業にいきなり高度な機能を適用しても使いきれない。従って、企業の成熟度に応じて適切なBPMの導入が重要となってくる。

BPMは、その企業に合った最適な業務プロセスを構築することをめざし、プロセスの整理から始まってそれらを高度化するステップ、またできたプロセスを可視化していくステップをマネージすることが大きな目的のひとつとなる。実際には、この最適化までいくのは難しいが、業務プロセスのシンプル化、可視化のレベルをできるだけあげることが求められている。

そのために、BPMSのなかの機能をそのレベルに応じて使い分けることが必要で、BPMSはレベルアップの手段となる。一方、業務プロセスの開発にあたっては、コンポーネントの再利用あるいは共同利用化により、業務プロセスのシステム化範囲の拡大、高度化が可能になってくる。

こうしたそれぞれの要素が、各レベルでどのようになっているのかをざっとみていくことにする。

まず、成熟度の尺度をどうするかは、いちばん分かりやすい「COBIT(Control Objective for Information and Related Technology)」の成熟度モデルをもってくるのがいいだろう。

レベル1ではプロセスらしきものはあまり意識されていない状況なのでBPMは登場しない。

レベル2では一応現状の業務プロセスが描き出されてくるが、当然あるがままの状態で網羅性もないし、属人化されて隠れている場合もあるようなレベルである。こんな場合、BPMは何をすればいいのだろうか。まずは、AsIsベースの業務プロセスをプロセスデザインツールを用いてシンプルで一貫化された適正モデルに整理することだろう。
そして、その業務プロセスをワークフローでシステム化することになる。このとき、整理された業務機能から書類イメージのコンポーネントを抽出する。

レベル3では、適正化されたきれいなプロセスができあがり、ドキュメント化もなされ、かなり可視化された状態となる。ただ、まだ攻めのプロセスにはなっていないし、コントロールされているとは言いがたい。そこで、ビジネスルールやBAMにより、プロセスをより戦略的なものにしたり、また監視をすることによりガバナンスを効かすことを行なっていく。
また、このレベルでは、他システムや外部サービスとの連携が求められるためEAIのような機能が必要になる。このレベルの業務プロセスを構成するコンポーネントは標準化されて出てくるので再利用性のあるコンポーネントができあがる。

レベル4になると、経営方針や事業戦略を反映した業務プロセスが作られ、競合他社と差別化を図る武器になってくる。そのためにも、いつもプロセスの見直しが行なわれ、ビジネス環境の変化に柔軟に対応するための不断のブラッシュアップが行なわれていく。
そこでは、更に密なるシステム間連携やプロセスから生成される情報の分析などが行なわれていく。業務コンポーネントはライブラリー化され、新しいプロセスの構築、あるいはプロセス改良のために活用される。

レベル5は、そこまで達することができる企業はほんのひとにぎりで、いわゆるグローバルな超優良企業でみんなのお手本となる企業なので、ここでは言及しない。

ということで、COBITの成熟度モデルに応じたBPMを考えてみたが、要はBPMというと範囲も広いし、機能も多いし、何と言ってもひとによって様々な定義がなされているのでいくぶん混乱しているように思えるので、こんな整理の仕方をしてみたということである。
cobit.JPG

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2007年05月29日 11:21に投稿されたエントリーのページです。

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