ついに相撲協会が時津風親方を解雇するようだ。ええー、解雇できたんだ。それならもっとはやく事情聴取もし、相撲協会としてどう対処すべきかをきちんと決めるべきであった。てっきりどこかの総理大臣じゃないが、本人が辞めると言わなきゃ辞めさせられないものとばかり思っていた。理事長だって、この問題は親方にまかせてありますからとか言って逃げていたからなおさらそう思っていた。
ところが、全然違うのがわかった。要するに、会社と同じなのだ。理事長が社長で、親方が事業部長というわけだ。となると、今どき事業部の不詳事をそこの事業部長にまかせてありますから知りませんなんていう社長がどこにいますか。もう全く時代おくれもいいとこで何もわかっていない。
今回のしごきにしたって、昔からやってきたことを続けたのだろうが、入門してくる子どもの考え方や生活態度などは確実に変わっているわけで、そこに昔流のやりかたを当てはめたって通じるわけがない。このずれを誰もわからないことにより痛ましい結果に至ってしまった。
これはもう相撲界、相撲協会全体の問題であって時津風部屋だけの問題に矮小化してはいけない。朝青龍問題も含めて、なぜこんなことになってしまったのか。それは、ぼくはその閉鎖性にあると思う。北の湖理事長をはじめ協会の幹部、あるいは親方はみな元相撲取りなのだ。
このひとたちの多くは、中学を出ると新弟子となり相撲のことしかやっていないのではないだろうか。もちろん、なかには勉強もし、世間のことをよく知った子もいるだろう。また、大学を出てから入ってくる子もいるから、一概には言えないかもしれないが、相対的には一般の人たちにくらべると学問をしていないだろうし、社会的な常識に欠けているように思える。
だから、相撲協会がここでやらなくてはいけないことは、外部の血を入れることである。協会にもビジネスをした人だとかをスタッフとして入れるのと、それぞれの部屋にも相撲とは無縁だったひとにマネージメントさせるだとか、外に向かって開放しないと同じような不詳事は続くだろう。企業だって、いまや社外取締役を置いたり、外部コンサルに診断してもらったりしているわけだから、絶対にそうすべきだ。
