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東京スポーツ映画大賞レポート

今年もまた東京スポーツ映画大賞とエンターテインメント大賞の授賞式に出かける。場所は去年と同じ赤坂プリンスホテル。映画大賞も今年で17回目ですっかり定着した感がある。

今年はほとんどの受賞者が出席していた。しかも、ほぼ全員が最後まで残っていた。昨年だと欠席者もけっこういたし、自分の賞が終わるとそそくさと帰ってしまうというシーンがあった。今年の欠席者は映画賞では北乃きいだけで、エンターテインメント賞では長井秀和、柳原可奈子、船場吉兆の湯木社長ぐらいだった。傑作だったのは、エンターテインメント大賞の特別賞にノミネートされた湯木社長が弁護士を通じて辞退の通知をしてきたことで、経営方針に反するのでもらえませんとか言っていた。

それでは、それぞれの賞についてもたけしのコメントや本人の受賞の弁を写真とともに手短にレポートします。

■外国作品賞:「ドリームガールズ」
たけしは作品のことはあまり言わないでエディ・マーフィーをほめていた。
そして、「バベル」の話になりけちょんけちょんにけなしていた。

■特別作品賞:「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」、「監督・ばんざい!」
二つの作品を比較して、自分の作新「監督・ばんざい!」は確信犯的にあほらしいものを作ったが、三池監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」はまじめに作った結果、あほらしいものになったと言っていた。さらに、たけし自身はこの作品を外国でみたそうだが、日本の映画なのにセリフが全編英語であるのだが、海外ではそれに英語に字幕がついていたとチャカしていた。

■新人賞 :北乃きい「幸福な食卓」
この子は同じ名前だから選んだと冗談を放ってから、新しさのなかに古きよき時代の雰囲気も併せ持っていると賛辞を送っていた。それとくだらないバラエティに出ないで役者業をちゃんとやれと言っていた。

■助演男優賞:正名僕蔵「それでもボクはやってない」
これは意外な人選で、裁判官役は他に小日向文世と大和田獏がやっていたが、むしろ小日向文世のほうがインパクトあったと思った人が多かったのではないでしょうか。でもたけしは絶賛しいていた。そう言えば、自身のコメントでは、どういう風に演じようか悩んでいたとき、周防監督から日常を表現してくれと言われてこれだと思ったそうだ。おそらく、ふつうの人は裁判となるとある異常状況という感覚になるが、裁判官にとっては裁判は日常であるという、そういう思いに気がついたとき、どうすればいいのかが分かったのではないだろうか。

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■助演女優賞 :加藤治子「魂萌え!」
このひと85歳だという。びっくり仰天。魂萌え!でのおねだりばあさんの演技は彼女だからこそできた。もしあの品がなかったら単にいやらしいばあさんになってしまっただろうと評していた。

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■主演男優賞: オダギリジョー「東京タワー」
リリー・フランキーとオダギリジョーはかけ離れているが、見事に演じきったとこれまた絶賛。母親役の樹木希林にいじわるされただろうと言われていたが、挨拶でさかんに否定していた。もはやおしもおされぬ一級の男優になったって感じ。とにかくなんたってかっこよすぎ。

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■主演女優賞:風吹ジュン「魂萌え!」
風吹ジュンはぼくらの世代ではアイドルなのだ。一緒に行ったぼくの高校の同級生はもう感激していた。たけしはそんな風吹ジュンが一皮向けた作品であったと評価していた。作品自体はほめていなかったが、今陽子とか清水弓子や加藤治子も含めて女優陣が引っ張っていたと言っていた。
坂本順治監督から花束をもらう風吹ジュン。

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■監督賞:周防正行「それでもボクはやってない」
たけしのコメントは、これだけきちんと取材をして、練ってちゃんと映画つくりができる人はいない。教科書のような作り方ができるとほめていた。
おもしろかったのは、正名僕蔵のことに言及して、彼を選んでくれたことをすごく感謝していた。正名は以前「歌謡曲だよ、人生は」という映画でオカマ役で出ていたところを周防監督が抜擢したのだそうで、ついにオカマから裁判官まで演じられる幅広い役者になったといって笑わせていた。あと、奥さんの草刈民代も来ていた。

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■監督・ばんざい!賞: ビートたけし、石橋冠「点と線」
テレビドラマで映画賞というのもなんなのですが、ぼくも見たけど二日間に渡っていながら視聴率も20数%をキープしたそうで、久方ぶりの重厚なテレビドラマであったと思う。まあ、たけし主演だからなにだけどテレビも安易なバラエティだけではなくこうしたドラマにも力を入れて欲しい。

続いて、エンターテインメント大賞です。

■カムバック賞 : 長井秀和
長井秀和がなぜカムバック賞なのかさっぱりわからなかったら、どうもフィリピンで不詳事を起こして、いまアメリカで修業しているらしい。それで本人がビデオでコメントをしてきたのだが、これがおもしろくもなんともないトークで、たけしもこれじゃだめだから早く日本に帰って来いと言っていた。ところで彼の所属する事務所は大田光の奥さんがやっているんですね。その人が登壇してコメントを言っていたが、それが“頭が真っ白です”という船場吉兆の女社長の真似をしたのだが、ぜんぜん受けなかった。太田光が絶対そう言えと仕込んだらしい。

■特別賞 : 船場吉兆・湯木佐知子社長、姫井由美子参院議員
その湯木社長が辞退したという特別賞に、あの姫井議員も選ばれたのだが、この人は出席した。よく出てきたものだ、たけしもその隠さないところがエライとほめていた。まあ、「姫の告白」という本の宣伝を兼ねてでしょうけど。この賞のプレゼンテーターとして東国原宮城県知事が登場した。相変わらず宮崎県のPR。

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■日本芸能大賞:タカアンドトシ、楳図かずお、ムーディ勝山
この中になぜ楳図かずおがはいっているのかわからないが、かれのスピーチを聞いたらこりゃ芸能人だ。あとの芸人さんはネタをやらされていた。こういう場でネタを披露するのってすごく難しいのであって、ムーディは完全に外してしまった。それにくらべると、タカトシはそな雰囲気でも笑いをとっていた。たけしも関西弁でないしゃべりでテンポよくやれるのは素晴らしいとほめていた。

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■話題賞 :松本人志
これはすごいことですよ、たけしと松っちゃんのツーショットというのは。これは映画賞ではないので「大日本人」のことは少しだけで、けっこう細かいところのこだわりを評価していた。ただ映画でやることではないのかもということも同時に言っていた。たけしは、みんながほめるようなものは避けるところがあったり、実験的な試みを理解するという癖があるので、松本人志にもエールを送っていた。確かに、あの映画はこけたけどそれに懲りずにこれからも映画を撮ってもらいたいと思うのはたけしだけではなくぼくもそう思う。松っちゃんが神妙な顔をしていたのは言うまでもない。

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2008年03月04日 09:41に投稿されたエントリーのページです。

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