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企業における人とIT ~仕事は人間がやるもの~

業務システムを考える場合、よくあるのはコンピュータでやれることから考えてしまうことです。パッケージを使っても、スクラッチで開発しても同じようにパッケージの機能がこうだからとか、プログラム的にはこうした方がいいよなといった思いが先にでてしまうことがあります。

前回にも言ったように人が主体的にITを使うようにならなければいけないと考えたとき、まずは自分たちの業務プロセスはどうなっているのか、どうしたらいいのか、自分たちの仕事は何をすることなのかといったことを優先して見ていくことが求められます。

これは当たり前のことですが、ついシステム化という風に考えてしまうと順番が逆になってしまいます。コンピュータシステムを作るのではなく、業務システムを作るのですから、やはり業務プロセスから入らなくてはいけません。

これまでは、どちらかというとシステムの枠組みにプロセスを合わせるかたちが多かったのではないでしょうか。特にERPなどは無理やりそれに合わせるというやり方になったりもします。そうではなくて、これからは自社のプロセスにシステムを合わせる方向に舵を切らないといけません。

なぜかというと、業務や仕事というのはあくまで人間が主体でやるものです。人間が判断し、処理し、決定し、改善していくものでしょう。こうしたことはコンピュータではできませんし、そこに自社の個性があるわけで、「企業は人なり」という意味はこういうことでもあると思います。

そう考えると、そこで働く人たちが気持ちよく、そして能力を最大に発揮して、さらにその人たちが成長していけるような仕事の仕組みを作ることがもっとも大事なことであると思うのです。そういうプロセスをまずつくることです。

そして、それらは人間系の業務とIT系の業務がほどよく調和されたものであるべきです。従って、まずはITは関係なく自社の業務プロセスを書き出すことです。そこで、ITに任すところはITに、そうでないところは人間に任せるというシステムの構築が必要なのです。

自分たちの意のままになる業務プロセスであり業務システムにしなくてはいけません。今までのように、実際に仕事に使っている人が、どうやって動いているのか、何を処理しているのか、“コンピュータに聞いてみなくてはわからない”というようなことをなくしていかなくてはいけません。

そうなれば、人がITを使うという風に主役の交替を実現できるのです。それでこそ、いつも言っているようにコントロール&オペレーションが可能となります。
 

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2008年06月17日 12:14に投稿されたエントリーのページです。

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