これはBPM(Business Process Management)のことである。昨日、日本BPM協会のコンポーネント部会に行く。これは毎月1回夕方開かれるのだが、もう昨日で16回目になる。
毎回、BPMに関するネタについてLightning talkがあり、それについてディスカッションするのですが、昨日はMさんから、SPQC(American Productivity and Quality Center)とSCOR(Supply-Chain Operations Reference-model)のモデルをマージした例について聞く。
これはトップダウン的なアプローチをとるときに使う業務プロセスのレファレンスモデルで、階層化されたフレームワークであるが、両者で得手不得手のところや、ラフなところや細かいところなど、違いがあるのでそれらの粒度を調整したという話でなるほどと感心させられた。こうした体系とかフレームワークは重要で「木を見て森を見ない」ことを避けるためにも必要なことであると思う。
それと、アメリカで行なわれた「BPM Tech Show」の報告。面白かったのは、AwardでBPMをうまく取り入れている企業や団体を世界中から選んでいるのだが、今回もさらに過去に遡っても日本の企業はどこも選ばれたことがないらしい。
また、アメリカのBPMというのは基本ボトムアップで、すなわち紙でやっている仕事をIT化したような事例が多いそうだ。少し意外だったが、アメリカの会社は結構ドキュメントが多いよなという話になった。しかしながら、そうしたボトムアップだけではなく、実行に際してガバナンスを効かしているという面ではトップダウンでもあるという話でこれも納得。
部会が終わったあといつものように数人で近くの居酒屋で呑む。そこで、わが国でもBPMに対するユーザやベンダーのスタンスがここへきてずいぶん変わったねという話をする。BPM協会へも相次いで日本IBMやSAP、マイクロソフトが入会するというし、先日のIBMカンファレンスでも注目度が高く盛況であったし、やっと認知されたのかなあと感じている。潮目が明らかに変わってきた。
ただ、気をつけなくてはいけないのが、みなさん本当にBPMを理解しているかなあということで、こうしたことはITではよくあるのだが、一過性のブームに終わってしまう、あるいはバズワードと化してしまわないかと心配するのである。
ですから大事なことは、「なぜBPMが登場したのか」、「今までのソフトウエアや方法論とどこが違うのか」、「どんないいことをもたらしてくれるのか」をしっかり議論して、腹に入れないことには、「なーんだ、今までと変わっていないじゃん」てなことになる。
しかしながら、ここを本当に理解している人が日本の中にどれだけいるのだろうか。ぼくにはほとんどいないのではないかとさえ思える。おそらく、従来の延長線上でものを考えているような人にとっては、単にプログラムで書いていたif文をワークフロー機能でやれるのでコードレスでいいねといういところで止まってしまうのではないだろうか。
BPMの登場は、「ITに使われている」ことから「ITを使いこなす」とういう変化をもたらすことが一番大きなことです。これについては今、このブログで「企業における人とIT」で記事を書いていますので参考にしてください。
