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企業における人とIT ~生産方式から見ると~

業務プロセスが化学プロセスと似ているという話をしたが、もう少し範囲を広げて考えてみることにします。前の話では連続プロセスのイメージがつよかったと思いますが、製造工場には上流の原料受け入れから、製造、保管、最下流の出荷まで各種の製造プロセスがあって、各工程のプロセスは連続プロセス、バッチプロセス、ディスクリートプロセスと混在した形でいりこんでいます。

連続プロセスは化学プロセスに多く、液やガスが一旦投入されると連続的に流れて製品が出てくるといったものです。バッチプロセスというのは、化学でいうと反応釜のようなものに原料を仕込んでそこで生成された製品をそこから抜き出して、また次の原料を仕込むようなものです。ディスクリートプロセスというのは半連続的に流れていくが機械的に搬送しながら流すようなものです。自動車の生産ラインもこれにあたります。

ですからわれわれ化学屋はこの自動車の組み立て型のプロセスがなかなかなじめないところがあります。プロセスの違いもそうですが、化学プロセスは基本的には組み立て型と違って展開型なのでそこもあります。化学ではレシピ(配合表)といいますが、組み立て系ではBOM(部品表)です。

もうひとつ、ベルトコンベアーのような流れ作業型のラインに対して、キャノンがやったようなセル生産方式というのもある。システム開発でいうとウオーターホールとアジャイルみたいなものです。

なぜこんなことを書いているかというと、生産プロセスのほうが業務プロセスよりもっといろいろなかたちがあったり、高度化されているから、そういうところを研究、学習し、活用することが必要であると思うからです。

さらに、そのシステム自体もはるかにすごいことをやっていて、例えば制御ステーションの考えなんかブレードサーバーと同じだし、冗長性なんかかなり高度な仕組みになっているし、EBSなんてプラント制御では最初からバス接続の方式である。また、データ活用なんかでも、データウエアハウスとかBIなんて言っているけど、プラント系ではリアルタイムデータを解析していたり、高度なシミュレーションをやったり、最適化制御もやられたりとすごい差があるように思える。だから、こうしたことをうまく転用することも考えた方がいいと思う。

でなぜ人とITなのかというと、生産プロセスはそれをきちんとコントロールしていることと、そのプロセス全体をオペレーションしている人がいるということなのです。ここのところが業務システムの弱いところではないかと思っているのです。
 

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2008年07月04日 07:53に投稿されたエントリーのページです。

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