何でもかんでも品格というのをつければいいというもんではないが、この「会社の品格」(小笹芳央著 幻冬舎新書)という本での品格という言葉に違和感はない。
著者の小笹氏は元リクルートの人で今は独立してリンクアンドモチベーションという会社を設立した。モチベーションエンジアリングという手法で注目を浴びている人でもある。
昨今、会社の品格を問われるような不祥事が多く発生し、思わず“お前らホント品がねえなあ”と叫びたくなる。会社というのは生来経済合理性で動くものであるので、少しくらい汚いことでも合理性があればやってしまうものなのである。
まあ、それを止めるのは、あるいは品位を保てるように行動するのは人なのである。そういう意味では、この本の最後に書かれているように、社員自身の統制で「会社の品格」を守らざるを得ないのだろう。
さて、この本に書かれていることはぼくにとって目新しいものでもないのだが、非常によく整理されているので、わかりやすくなっている。少しその整理されたことを紹介すると。
まずは会社の品格を社員の視点でつぎの4つに分類、
・ 組織の品格
・ 上司の品格
・ 仕事の品格
・ 処遇の品格
このなかで、それぞれのポイントが整理されているが全部を書くことはできないが、「仕事の品格」を左右する6つのポイントを見てみる。
(1)「納得感」のある仕事
(2)「使命感」のある仕事
(3)「効力感」のある仕事
(4)「普遍性」のある仕事
(5)「貢献感」のある仕事
(6)「季節感」のある仕事
効力感とか季節感とか若干わかりずらいものもありますが、おおむねなるほどと思うでしょう。ここで「仕事の品格」を取り上げたのは、昔から比べるとずいぶんと変わってきている領域であると同時に、ITの使いかたのようなところとも関連しそうなのであげてみたのである。
この本で会社と人の関係の変化が理解できるのだが、最後は人間になってしまうところは変わらないのかもしれない。
ところで今から怖しい記述をそのまま書く。
会社は利潤の最大化を目指し、経済合理軸一辺倒で動く存在です。独自の規範も、そのために生まれた。たとえ、その規範が社会的に歪んだものであったとしても、会社の中では、その規範を守ることが大切であり、利潤の最大化につながると信じているわけです。そうなれば、規範を守れない人は弾かれざるをえない。したがって、社会的品格を持っていたからこそ、歪んだ規範に過剰適応できなかった人は、組織の中では出世できなくなってしまうこともあるのである。 一方で、出世競争に勝ち残った人は、社会から見ればある意味、歪んでいる可能性がある。
おっとっと、オレは歪んでいないってこと?
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以前のほうがよかった気がします。
いたるところに気づきがあります
(品格ある)『幻冬舎』じゃなかったら、危うく無視するところだった...
考えさせられる1冊
読みやすい会社本質論

