化学プラントにおける情報管理をどうやっているかを探り、それをビジネス情報の管理に適用できないかを考えてみることにする。
化学プラントの管理の基本はプロセスコントロールである。それには、DCS(Distributed Control System=分散制御システム)と呼ばれる制御システムで管理する。その名のとおり、分散的に置かれた制御ステーションで個々の制御ループをコントロールし、バス接続された中央にあるオペレーションコンソールで監視しながらオペレーションする。
実はこれだけだと、部分的な制御が主体なので全体がどうなっているだとか、さらに全体最適化をどうするのだとか、過去のデータやトレンドを見たいといったことができないのでそうした俯瞰できるような仕組みが必要になる。
そうしたシステムで優れたものにPIという米国のOSISoftware社が開発したソフトウエアがある。このシステムの最大の特徴はリアルタイムデータベースにある。プラントデータというのは、非常に短い周期、例えばミリ秒のオーダーでデータが生成する。そうしたデータを全部収集すると大変なことになるので、それを簡単に言うと差分だけ採るデータ圧縮技術によって強力なプラント管理システムとなっている。
この話をすると長くなるので、このソフトウエアの主要な機能をみると、Process Book、Data Link、Batch Viewの3つである。Process Bookというのはデータをプロセス図上でグラフィカルに表示するものです。Data Linkはシステムに収集・蓄積されたデータを様々な切り口でとりだすものです。最後のBatch Viewというのは、バッチトレンドやガントチャートを作成して基準との比較などができるものです。
さてこうしてみるとこれらは、ビジネス分野でも応用できそうな気がしませんか。業務プロセスフロー上で今どのようにタスクが動いているのかを表示してほしいですよね。また、過去のデータの履歴を、例えば期間ごとに前年と較べてみたですよね。あるプロセスの稼動状況をあるべき姿とどう乖離しているのかみてみたいですよね。
ということで、BPMS+CMSで開発した業務アプリケーションを一歩上のレベルに押し上げるものとして、業務プロセス管理システムを作りたいのだ。この場合は、Process Monitor、Data Box、Service Viewというような名前をつけようかと思っている。
さてどうなることか。米国ではこれに近いことを一部やっているようだが。
