ぼくも一応“シニアITコンサルタント”と名乗っているので、コンサルティングの方法には興味がある。そんなわけで「コンサルタントの現場力」(野口吉昭著 PHPビジネス新書)を手にする。著者の野口吉昭さんは、HRインスティテュートという会社を経営している著名な経営コンサルタントである。
そのひとがコンサルティングは現場が大事であるという主旨で書かれた本である。ぼくも常々コンサルティングは現場に出て、実際に起こっていることを肌で感じ、そこから解決策を導き出すということが肝要であると思っているのでためになった。
ただこの本にやたら「○○力」という言葉が出てきて、斉藤孝じゃあるまいしと思ってしまった。試みに出てきた言葉を列挙してみる。
まずは大きくは、「現場力」、「人間力」、「思考力」、「実践力」なのである。その下に、「瞬間凝縮力」、「左脳・右脳力」、「仕組む力」、「仕掛ける力」、「自分パワーアプ力」、「組織シナジー力」、「本質探求力」、「モチベーション向上力」、「シナリオライティング力」、「リサーチ力」、「シナリオデザイン力」、「メッセージ力」、「コンサルティングコミュニケーション力」、「質問力」、「デリバリー力」とくる。
こう書くと、もう大体分かりますよね。どうしたらいいコンサルタントになれるかが。
ここらあたりは常識的なことでとくに響くことはなかった。ためになったと言ったのは整理して書いてくれたからである。それと、けっこう重要なのは道具なのである。頭の中に知恵があっても、それを相手にこういうことですよねと提示して、見せてあげることが大事なのである。
それに対してロジックツリーとマトリックスの二つをあげていた。これもよく使う。ロジックツリーというのは、中心にテーマを置いて、そこから、ボトムアップ・ブレークダウンあるいは帰納・演繹というふうにツリー構造で整理していく方法だ。マインドマップと同じようなものである。マトリックスというのは、例の4象限の図である。これは軸の設定が難しいが、うまくやると非常にわかりやすいものになる。
最後にまとめ風に言うと、どうもコンサルタントに必要なものは、ぼくが以前から言っていることで座右の言葉である「高い志、感謝、プラス思考」ということになりそうだ。
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楽しく読ませていただきました

