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めがね

もう予想どおり“まったり感”溢れる作品である。いまちょっといやなことがあって気分が落ち込んでいたので、そんな時にはこういう映画がいいんじゃないかと。「めがね」は「かもめ食堂」に続いて、荻上直子監督の同じトーンの映画である。

沖縄の与論島と思わせる島にもう若くはない、そしていわくありげな女性がやってくる。その女性は、おなじみ小林聡美が演じ、そこの宿にいるひとたちがもたいまさこ、光石研、市川実日子たちである。そして後からやってくる青年が加瀬亮である。

携帯が通じないところに来たというその女性は最初はそこにいるひとたちの暮らしぶりにとまどう。その島の人たちは「たそがれ」ることをしているという。「たそがれ」ってなんだろうかと考えているうちに、だんだん自分もはまっていくのである。

ここに流れる時間のテンポがぜんぜん違うし、映画のカメラワークものんびりと構え、ゆったりとしている。
ちゃかちゃかした映画ばかり見ているとこうしたスローなものもいいものだと思う。ふーと息を抜く感じが心地よい。

ただ、まだ若いのにそんなに早く「たそがれ」るなよと思ってしまう。前に「たそがれ」という映画を紹介したことがあったが、それは年寄りのもっとどろどろとした「たそがれ」を描いたものであって、ぼくはそのほうがむしろ「たそがれ」感があったように思える。

だから、この映画を見ていると確かにスローライフの気分はいいのだが、何か逃げているように思え、そんな「ジジ臭く、ババ臭く」なるなよと叫びたくなる。まあ、たまにはそういったのんびり生活もいいが、ずっとやるにはもっと歳とってからでいいんじゃないと思うのである。
 

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2008年10月11日 12:28に投稿されたエントリーのページです。

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