こどものとき働くもの食うべからずということを教わった。そのとき、“利子だけで食って何も働いていない人はいいんですか”と質問したやつがいた。そのときの先生の答えが「お金が働いているからいい」と言った。
そのときこども心に、そうかお金に働いてもらえるようになればいいんだと思った。しかし、そのやり方も分からないし、だいいち働かせるお金がない。それよりも何よりもそんなずるいことをしていいのだろうか。ぼくにはできないなという結論になった。
でも、世の中にはどこからかお金を借りてきてそのお金を働かせることをやっている人が一杯いる。そして、そこで生まれたお金をまた働かせる。これをレバレッジというらしい。
単純にこどものときと同じようにずるいと思う。ずるいことは、破綻する。そういうことを学校で教えてくれればよかった。
お金のことは難しい。わざと難しくして、そこで生じる「情報の非対称性」でお金儲けをしている。一番いいのは、お金のことだけではなく何でもそうだが、難しいことには手を出さないことだ。
シンプルにシンプルにいくべきである。そこで生き残ったものが本物である。
これをある程度実現しているのがウエブの世界のような気がする。例えば、集合知というのがあるが、これはまさにシンプルになって出てくる知恵である。なぜって、複雑で小難しいことを並べたってだれもその”集合”には入れないことになる。いい意味で、ピアープレッシャーならぬシンプル化プレッシャーが働く。その感覚がウエブを支えているように思える。
情報共有の世界も「情報の非対称性」の解消から出発している。そしてシンプルでないと成り立たない世界である。特殊なサロンは情報共有とは言わないのである。
