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カーテンコール

佐々部清監督の下関ワールドである「カーテンコール」は、昭和のノスタルジーのような紹介に乗せられて見ると、なんだこれはとなる。まぎれもない「父と娘」の映画である。

昭和30年から40年くらいにかけて、映画の幕間に芸を披露する芸人とその娘の話と、それを取材するタウン誌の女性記者とその父親の話が交錯して展開される。

この幕間芸人というのがいたんですね。ぼくはその時代よく映画館にいったが、ぼくの街にはそんな芸人はいなかった。

映画は、この父と娘の綾に、在日の問題や斜陽化する映画などが描かれていく。佐々部監督は、土地柄か「チルソクの夏」もそうだが、韓国を絡ませてくるのが得意だ。そして、みんないい人なのである。だから、こんなことあるのかと思ってもつい涙を流してしまう。

冒頭にも言ったように、昭和の懐かしさは、もちろん映画館の雰囲気や上映されている座頭市や網走番外地、下町の太陽など、吉永小百合と橋幸夫の「いつでも夢を」に表れてはいるが、むしろそれだけで、当時の生活や情景はあまり昭和のにおいが感じられず、やはり、子を捨てた父親と父親から離れた娘の心理劇になっている。

結局、懐かしさは自分が育った土地をベースに湧いてくるもので、従って、遠くの下関だと懐かしさがなかなか感じられないということもあるような気がする。

まあでも、この監督の描く日本人はだんだんいなくなろうとしているので、こういう映画でもってその大切さを訴え続けてほしいと思う。

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2008年12月03日 09:54に投稿されたエントリーのページです。

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