なんちゅーか、パチューカはすごい。昨日の「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」の準々決勝でアフリカ代表のアルアハリに延長で4-2と下した北中南米代表のパチューカである。パチューカはメキシコの名門クラブで昨年に引き続いての出場で、昨年の初戦敗退の屈辱を晴らした。
このチームのサッカーがまた面白いのだ。まるでメキシカンプロレスのルチャリブレを見るようで小柄な選手がもう独楽鼠のようにくるくる動く、すごく軽快なサッカーをする。
それも徹底的に自分たちのパスサッカーを崩さない。やたらに確率論的な放り込みもしないし、いざゴールをねらうときはみなが一つになって向かっていく。そして最後はバズーカ砲ならぬ“パチューカ砲”を打ち込む。
こうしたサッカーができ、屈強なからだをもったチームに勝てるにはそうしたパステクニックだけで可能なのだろうか。
いやそれだけでは勝てない。ぼくは昨日の試合を見ていて2つの要素が備わっているからこそできるような気がした。
まず一つは、単なるパス回しがうまいのではないということで、それはたえず攻撃的なパス回しであるということなのだ。パスがいつもゴールに向かうように出される。パスの受け手がトラップした瞬間に前を向き、相手をかわせるように出すのだ。だから、あえて相手とぎりぎりになるよう出したりする。それを出すほうももらうほうも同じ意思でやっているからパスがつながるのだ。
もう一つはディフェンスである。特に前線の連中の運動量が半端ではない。この高い位置での執拗に相手のディフェンスにプレッシャをかけることがすばらしい。パスのうまい選手はディフェンスをやりたがらないのがよくあるパターンだが、このチームは彼らパサーが精力的にディフェンスを行なう。だから、ボールを奪ったら早く正確に攻撃に移れるわけである。こうして点も取ったシーンもある。
この二つを具現化している選手の代表が、アルバレスとヒメネスで、特にアルバレスは165cmの小さなからだだが、そのテクニックとキレで相手を翻弄していた。この選手はやばい、ミル・マスカラスだ。日本で言うと羽生選手だが、お手本にしたらいいと思うが、そこまではなかなか難しいかもしれない。
いよいよ、次戦は南米代表のエクアドルのリガ・デ・キトとの対戦になるが、ひょっとするかもしれないのですごい楽しみだ。
