去年の正月にテレビが語ったイチローのすごさを書いたが、今年もまたテレビでイチローを見つけた。
テレビは普段見ないがふとんに入ってつけっぱなして寝る癖がついているので、そこでたまたまイチローが出ている番組を見た。翌朝新聞で確認したら「イチ流inミラノ」とかいう番組であった。そういえば、お抱えライターの義田貴士とそのファッションセンスを争っていた。
まあ、そのファッションショーまがいのことはご愛嬌だが、もちろんインタビューもあって、相変わらず御用質問でぐっとくる答えを引き出せないのだが、ひとつだけすごく気になったことがある。
それは、WBCの監督の話に及んだときで、確か「監督は“毒がない”のがいい」と言ったと思う。酔っ払っていたからちょっと違うかもしれないが、そんなことを言っていた。なるほど、王さんにしても原辰徳にしても毒がない。星野は毒があるほうだし、野村や落合じゃ毒がありすぎるわ。
しかし、そんなこと言っていいのかなあ。ある意味バカにしているというか、能無しがいいと聞こえないこともない。余計なことをしないでボーとしていてくれと言っているようだ。
ただ、そうなのかもしれないと思えてくることもある。WBCに来る選手はもう一流の選手ばかりで、それぞれが自分のスタイルを持った一国一城の主である。そんな選手を操るのには毒があってはいけないのではないのかと思うのである。
ひょっとすると、こういうチームのリーダーというのは、あの大山巌の「茫洋」さをもっていることが一番いいということなのかもしれない。
