Web2.0の技術やサービスを企業に導入するにはといったテーマで勉強会をしているという話は前に書いた。そのとき、どういうエリアで導入すべきなのかという問題がある。仕事の種類でどういった技術やサービスが適用できるかということである。
そこで、そうした業務の性格をながめてみた。3つのエリアというかステップがあるように思うのである。
その3つはつぎのような業務形態ではないかと思いいたった。
それぞれで求められる要件が違うように思う。
1)では、あくまで個人であるので個人がどれだけいい情報に早く到達できるかであろう。当然情報取得は人からもあるから、効率的なコミュニケーション能力というのも含まれる。
2)のところでは、ある設定された目的に対して、それぞれの役割を与えられたメンバーが情報を生み出し、それを結んだり、編集したりして新たな情報を生み出すという行動を行う。
ここで重要なのは、決まったプロセスではないので、臨機応変に進め方を変えられる変化対応力が求められる。その変化に対して素早い判断ができることが望まれる。そこでは、メンバー間の情報共有と協力が不可欠であることは言うまでもない。
3)は、基本的には決まったことをこなすのだが、時には例外的なことがおきたり、また細かい点ではいつも同じとは限らないという性格があるので、軽いプロジェクト的な動きも必要となる。
そして、組織体としてのチームプレーが求められるが、プロジェクト業務とは違って、必ずしも優秀な人ばかりで構成されていないというなかでいかに高い質の意思決定を行えるかが重要である。
つぎに、そういった要件に対してそれをどんなWeb2.0がどのように解決してくれるのかである。
その前にWeb2.0の特徴(従来できなかったと)を考えてみましょう。私は次の3つであると考えています。
これらの特徴がどう生かされるのでしょうか。
個人の知的生産性の向上では、いまやネットを使う上で様々なツールやデバイスあるいはサービスが提供されていて、それらをうまく使いこなすことでリテラシーの向上が図られるものと思われます。ハイパーリンクで情報のリーチが長くなったこととオンデマンドで自分の好きなときに情報を取得できるようになったのです。
2)と3)については、大事なことは、情報共有型の業務処理をITを使って行うということではないでしょうか。この参加型のコラボレーションによる意思決定は従来の紙ベースの逐次処理とは明らかに違ってきます。
伝票や帳票を持って回って、決裁を仰ぐスタイルでは、プロジェクトや業務プロセスにおけるスピード感がまるで違ってきます。そして、双方向コミュニケーションという特徴が生きる世界です。
これこそがWeb2.0の世界がもたらすメリットではないでしょうか。情報共有型ということで言えば、SNS、Blog、Wikiといったアプリケーションはそうした場を提供してくれます。それを構成するCMSなどのフレームワークも充実してきました。私は、ここが最大のポイントであると考えています。
ということで、各レベルで必要とされる要件を満たすような技術やツールがWeb2.0から得られる時代になったように思うのである。
