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私家版業務システム変遷史 ― 2002年

前回と同様グループ経営のためのIT化の話になるが、象徴的なシステムであり、標準化、統一化しやすいものに連結決算システムがある。連結重視というなら連結決算の状況がいち早く見える仕組みがいるのは必然でもあった。

従来は、メールでExcel表を添付して送ってきたり、郵送で来たりした。また、決算期も違っていたりして、海外の会社もあり、その集約と整合にものすごく苦労していた。本社経理部の若手は5月の連休中もずっと計算に追われる。新入社員が入ってくると連休は休めないものと思えというのが最初の先輩のアドバイスである。

そして、その連結の計算を早く仕上げることが大きな課題となったのである。そのプロジェクトを1年前に立ち上げていて、そのスローガンが「ゴールデンウイークを休もう」である。

で結局作ったのは、「グループ経営情報システム」というWebサイトを立ち上げ、そこにまず決算の情報を流すようにした。期日だとか前提条件だとかいった情報をその掲示板に載せるのである。そして、そこから、統一されたフォーマットでできた決算データ記入シートをダウンロードさせるようにした。そこには、前年どの実績値などを脇に示して入力の支援をしたりした。このシートはもちろんExcelである。ほんとうにExcelは重宝である。だれでも使えるし、インターナショナルでもある。

このシステムと、ガバナンスにより、決算が連休前にできるようになったのである。だから、ぼくらは決算発表がすぐにできると期待したのだが、意外な障害があって連休後になって残念な思いをした。

さて、この年に基幹システム用のフレームワークはできたが、それ以外の情報系をどうするかがあった。そのための開発基盤や使用ソフトウエア、さらに開発手法などが議論された。この領域は、みな好き嫌いも含めて、一家言あって、やれNotesだColdfusionだ、.netだとかまびすしい限りだ。で結局ここにBPMを導入したのである。

ぼくは、もともとシステム屋ではなかったのでプログラムを書いたことがないので、コードも読めないし中味はよくわからない。それで、プログラマーの人に最初に聞いたことは業務にはワークフローという機能が必ずあるよね、それはどうやって書いてあるのということであった。そうしたら、システムごとにプログラムで流れを書いているような答えだった。そのとき、それを抜き出せないかなあと思ったのがきっかけであった。機能とプロセスの分離である。

データについては、1996年のところで書いたようにDOAを試行したこともあって、その限界みたいなものもわかってきた。すなわち、T字形ERでは、イベントデータを上にリソースデータを下に書いて、イベント系は時系列に並べていくというのが基本で、これにより業務プロセスも表現していると言われたが、それだけではよくわからないと言うのが正直なところだ。少なくともユーザにはなかなか理解してもらえない。

そんなこともあって、プロセス的な指向が必要と考えていたとき、BPMSであるSavvionに出会いそれを使うことにしたのである。そして、そのBPMSのアクティビティをどうするのか、画面をどうするのかが問題になった。

そこをいろいろ考えていたとき、ある外注のプログラマーのひとからデータコンポーネントという考え方が提示されて、思わずひざを打ったのである。データコンポーネントというのは書類のイメージと思えばよくて、その書類上にデータを転記していって書類を完成させ、それらをSavvionでつなげばプロセスになると思えたのである。

じゃあ、そのデータコンポーネントを何で作り、どうやって結ぶかが問題であった。結局、当時Webサービスが出てきていてそれでつなぐことにして、それに対応を表明した.netを使ったのである。この仕組みを使って、PCやプリンターなどのIT調達のプロセスを開発したのである。ただその後ERP導入のプロジェクトがあったりして進展しなかったのが残念であった。

BPMも浸透してきたので、この経験が生かして、多くのBPMアプリケーションが作られることを支援したいと思っている。
 

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2009年02月25日 10:57に投稿されたエントリーのページです。

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