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私家版業務システム変遷史 ― 2003年(1)

2003年は、本社のIS部門に来てから5年経過したことになり、それまでいくつかの施策を実施したが、それをまとめる意味で全体像を作っていった。いわば、自分なりのEA(Enterprise Archtechture)である。

その前に、情報子会社としての体力強化のようなことを実施したことを書いておく。絵を描くだけだと餅になってしまうので、それぞれの分野で競争力のあるものにしていかなくてはいけない。そこで始めたのが「チャレンジ30」という運動である。

工場も含めてやったが、本社主体のものでは、開発生産性30%アップ、システム運用コスト30%ダウン、売り上げ30%アップといったものである。この数字にこだわることがミソで、単に効率アップ、売り上げ増大といったところで、お題目だけになってしまう。ですから、より具体的にイメージできるようにするには、こうしてがんばれば到達できる目標値を提示することが大事なのである。

目標数字があると、まず現状の数字を見ることになる。それがいことで現状分析をしっかりやって、30%アップというのがどのくらいのマグニチュードであるかを把握できる。それだけでも効果的だが、さらに実効をあげさせるのである。そこでは、実際にお金に換算することと期限を設定することを忘れてはいけない。

そんなことで、いろいろなアイディアを出して、その中から実行案を作ったのである。ただ難しいのは、自分たちだけだと技術的な深堀に限度があったり、そこまで検討している間に新しい技術が登場したりということがあり、かなり限定的なものになってしまったが、みんなで様々な角度から議論したということは大変よかった。

さて、その我流EAであるが、EAを作ろうという意識より、前にも何回かこのブログでも言っている「構造化」を全体に関してやってみようということであった。

まず、大きな括りとして、提供するものとしての「ソリューション」と「サービス」があり、それを支えるシステム基盤として4つのレイヤーを設定した。「業務アプリケーション」、「システム開発」、「システム運用・管理」、「インフラ」の4つである。

それぞれ、もう少し詳しくみていくと、ソリューションもまた二つに分けることができる。業務別ソリューションと業種別ソリューションである。

業務別というのは、基幹業務と非基幹系があって、非基幹というのは業務支援系といってもいい。その他には、現場系のもの、すなわち工場の生産や小売業のPOSとか銀行のATM、運送のトラッキングなどがある。これらは、業種別ソリューションに含めてもいいかもしれない。

次にサービスであるが、業務アプリケーションをサービスするという意味でASPがある。当時はまだSaaSはなかったので、いまではSaaSかもしれない。あとは、システム環境を提供するデータセンターや運用も含めたアウトソーシングサービスもある。

このあとのシステム基盤については次回に書くことにします。
 

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2009年03月17日 10:50に投稿されたエントリーのページです。

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