予備知識なしで、しかも横山秀夫も半落ちくらいしか知らないので、てっきり登山の映画かなあと思っていたら、何のことはない日航ジャンボ機墜落事故に対する地元地方紙の記者の物語であった。それが「クライマーズ・ハイ」である。
ぼくは最初“おおくぼれんせき”という言葉が分からなかった。映画を観ているあいだずっと、気になってしかたがなかった。後で調べたら、それは「大久保・連赤」のことで、大久保清が昭和46年に起こした連続殺人事件であり、連赤は連合赤軍のことであった。ちゃんと説明したほうがいいと思う。
1985年(昭和60年)夏、群馬県御巣鷹山で起きた事故であるが、これはよーく覚えている。あの坂本九も乗り合わせていて命を落とした。あの事故は当初レーダから消えたが、どこに落ちたかがよく分からなかった。そんな、状況をも映画は描いていて、当時のことを思い出していた。
そうした思い出はあるにしても、その悲劇を描いた映画ではない。堤真一が演じる主人公が、この事件を通して、過去の自分や、組織の中で振る舞い、わが子との関係などを清算し、それを踏み越えていくというのがテーマのようである。
だが、出てくる人物がみな類型的なのだ。原作を読んでいないのでよく分からないが、新聞社の社長にしても、上司の局長や部長、そして販売局と編集局との対立など、いかにもという描き方なのである。いい題材なので惜しいという感じがあって、監督の力量になるのかもしれない。
うーん。クライマーズ・ハイというのは、登山家の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態なのだが、それと新聞記者の事件に対する状態とが重ね合わさっているということなのだろうか。そのへんがイマイチであって、最初の違和感と一緒でちがうタイトルのほうがいいのではないだろうかと思ってしまう。
出ている俳優さんはみんな個性的でおもしろい。その中でも、部長役の遠藤憲一がいい。主人公との確執をその凄顔でいい味をだしていた。こんな俳優さんがいたとは知らなかった。
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本当に心からつまらない
及第点だけれど,残念な出来
スピード感があっていい
熱意は伝わる、が・・・・。
金をかければ良いわけではないという好例。

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