前回、業務を分解し、階層化していきました。そのとき、どのレベルの粒度をアクティビティとして、業務プロセスに組み込むかが重要であることを提示した。
すなわち、ビジネスプロセスをフローで描いたときの“箱”(アクティビティ)をどうするのかということである。それでは、その粒度に求められる要件とはいったいどんなことなのでしょうか。議論のたたき台として次の4点をあげてみました。
1の論理的であるということは、曖昧さを排除して、できるだけ工学モデルに近づけることにあります。論理的であれば、ある程度その論理に基づいてやれば、標準的になり、属人性を持ち込まないですむようになります。
2は、あまり粗い単位で並べると大雑把過ぎて内容がよく分からないことになります。一方、細かすぎるとどうなるでしょう。きっと、アクティビティそのものの数や分岐も増え、複雑になってしまいます。細かいというものは、連絡、確認、調整といった類のものが該当します。こういうものは、あれも入れておいたほうがいい、この人にも連絡が必要だとなって際限がなくなり、フローを見ても何がなんだかわからないということになります。
3の均一・均質というのは1と2に似ていますが、ちょっと違います。大きさやつなぎ方は同じようにするというのが1と2ですが、その中味を揃えてみるということです。こうしたことができれば、パターン化や標準化が可能になるわけです。
最後のコントロールできることという意味も前述の要件を満足できればいいのではないかと考えられますが、これも、だれがそのプロセスをコントロールしているのかということがちゃんと対応付けられていることが大事ですから、そのコントロール対象が何であるかが明確であることが必要なのです。
さてこうした要件に対して、その要件を満たすアクティビティとはいったいどんなものなのでしょうか。
まずは、分かりやすい粗さからみてみると、前回プロセスと機能を分解しましたが、あの分解能で探ると業務サービスあたりで括るとちょっと大きすぎであるとわかると思います。すなわち、例えば、オーダ受領だとか在庫引当です。
また、アクションレベル、例えば、受付メモ作成、承認といった粒度であると細かすぎると思うでしょう。そうなると、どうも文字通りアクティビティと規定したところがよさそうにみえます。
では受注確認、オーダ発行といったアクティビティレベルでフロー記述するとして、そのものが論理的でかつ均一・均質なものにするにはどんな定義になるのでしょうか。
ここが、全体の議論でも最も重要な部分です。さあみなさんよーく考えてください。
