ビジネスと業務の構造化~2段ワークフロー~
前回の議論でアクティビティの粒度はだいたいこんものかという見当をつけましたが、それだけでは、工学的であるとは言えません。中味が問題になります。
それを検討するとき、分かりやすいようによくある見積依頼のプロセスを例に考えてみましょう。
前回の設定した機能レベル2のアクティビティで簡単に表現すると、見積依頼受付―プロダクト確定―納期確定―価格確定―見積回答作成―見積書送付となります。もう少し細かくみていくと、見積書を誰に書かせるかとか、差し戻しとかがありますが、基本的な流れとしてみてください。
これをみると依頼受付という始点と見積書送付という終点、それと見積書作成という実作業の間にはさまれるアクティビティに共通的な機能を見出すのではないでしょうか。
すなわち、見積依頼項目に対して答えなければいけないどんな製品を提供するのか、その納期をいつにするのか、価格はいくらで出すのかというデータ項目を確定していっていることがわかります。
このデータ確定すなわち意思決定を順番にやっていくことでプロセスが構成されていきます。最初にあった依頼に対する答えが出揃った時点でプロセスは終わります。
ここでは、それぞれの意思決定がどうやられているかは関係ありません。このプロセスではひとつの意思決定が終わると次の意思決定を“あるところ”に投げてその結果返してもらうことというフロー制御を行ないます。
こうしておけば、決めなければいけないこと(最初の依頼項目)を“あるところ” に依頼して、そこで処理した結果を受付けるというだけのハンドリングですので、均一で均質なもので連なることがわかると思います。この“あるところ”は別な言葉では”サービス”と言い換えることもできます。ここらあたりはまた後で議論しましょう。
さて、そうなると“あるところ”が何なのかが気になりますよね。すなわち、意思決定の場をどうするのかということになります。これには、決まったものはありません。質の高い意思決定が早くできる場であれば何でもかまいません。
会社の形態やプロセスの性格だとかで選択肢が変わるかもしれません。ただ言えることは、この中にもフローがあるということです。少なくともデータ確定には承認という行為がありますから、ワークフローには変わりません。
ということで、仮に最初のフローをマクロワークフロー、そして意思決定の場をミクロワークフローと規定してみると、この2段ワークフローがなんだか分かりやすくなったと思えませんか。この両者では、処理形態や業務の性格が違うのでそれを分離してみたという意味もあります。
さてその違う意味とはなんでしょうか。そのあたりを大いに議論していきたいと考えています。



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