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定例オヤコ呑み(4月)

毎月やっている定例の親子呑み会を渋谷の「長崎」で行なう。今社会人2年目に入った下の息子と毎月初めに一緒に呑むことにしているのである。

この子は中学生のときから競馬が好きだったから、渋谷のウインズで待ち合わせしたが、どこだか分からないと言ってきて道案内を伝えながら並木橋付近で落ち合う。

「長崎」はぼくが学生時代から知っている店で、ちゃんぽんと皿うどんが有名である。あの池波正太郎の「散歩のとき何か食べたくなって 」(新潮文庫)の中でも紹介されている。

実はこの店はあるマンションの1階にあるだが、学生時代にそのマンションにぼくと同じ大学に通う友達がすんでいて、その家が店のオーナーだったのだ。だから、ときどき麻雀をしに行くと終わったあと必ず皿うどんをごちそうになって帰った。

当時はまだ東京に本場長崎のちゃんぽんや皿うどんを食べさせてくれるところは少なく、最初に食したこの店の皿うどんがその旨さにまいったこともあり、これが皿うどんだと思い込んでいた。

最近では多くの店で出すようになって、チェーン店までできている。しかし、皿うどんとチャーメンを混同していて、細麺でぱりぱりになったのを出されるが、それは違うと思い続けている。

そして、いつかうまい皿うどんに出会えるかもしれないと、街で見かけるとつい皿うどんを頼んでしまうのだが、東京ではいまだこの店をしのぐものはただ一軒だけだ。その店の名は「円山」といって、溜池交差点の近くの地下にあった。ここの皿うどんは絶品であったが、数年前に突然姿を消しえしまった。どこかに移転してしまったかもしれないと思い、「はてな」でも探したが分からずじまいになっている。誰か知らないだろうか。

ここで少し余談になるが、友達の家はそのマンションに来る前は田園調布に家があって、そのときあの長島茂雄が学生の時にそこに下宿していたのだという。ぼくらはウソだろうと思っていたら、ある日彼の家でいつものように麻雀をしていたら、いきなり長島が現れたのである。“やあー学生諸君がんばてるな”ってな具合で声を掛けて風のように去っていった。

さて、「長崎」で皿うどん、ちゃんぽん、そしてひとくち餃子、シューマイ、サラダを頼み、ビールと冷酒でお腹もふくれ、ほろ酔いになる。帰り際、しばし店の料理人のたけちゃんと昔話。もう43年働いていて年を食ったというが、あまり変わらないように見える。

それから都バスと山手線で、定番になりつつある銀座の「M」へ。いきなり、ドンペリをごちそうになる。32周年記念でもらったとかいう。初めて飲む高級酒に舌鼓を打ちながら、いつものNさんとR子さんと下の息子を交えて楽しいおしゃべり。

R子さんの昨年結婚した娘の婿さんが、ぼくら親子と同じ高校出身ということで、その話から、夫の小遣いはいくらが妥当かとか、草食系男子が増えていて(その言葉を初めて聞いたといったら引かれてしまった)、息子が自分は草食系だという話で盛り上がる。

そういう意味では下の子は上の息子と正反対なのだが、上の息子が肉食系かというと、それより、兄ちゃんは長島タイプで、弟は王タイプというほうが何となく合っていると思っている。

そのあと、息子と同じ大学・学部で同学年だった娘さんをもつMさんとも久しぶりに会えて、子供談義となる。世の中せまいなあと思った一日でもあった。

そうだ、来月どこ行くか決めるのを忘れた。つぎはどこへ行こうかな。
 

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2009年04月11日 12:09に投稿されたエントリーのページです。

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