いまビジネスプロセスパターンで意思決定の場として、Collaborative Work Space ということを提案しています。それは具体的には、SNS、Blog、WikiといったWeb2.0技術を使った情報共有サイトを指しています。
ここで、なぜそうした技術や機能を使うのかということを考えてみましょう。
あるところで、もうWeb2.0という言葉は使わないほうがいいのではと言われた。そうした言われ方には、もう陳腐化して使い物にならないということと成熟して当たり前になったという2つの解釈が成り立つのですが、Web2.0の場合はどちらでしょうか。おそらく後者のことだと思います。ネットの世界では当たり前のように若い人たちは使いこなしています。
このWeb2.0がもたらした変化は何だったのでしょうか。従前のものとの違いは何なのかをみると、3つの大きな特徴があると考えています。
1) 双方向コミュニケーション
2) オンデマンド
3) ハイパーリンク
双方向コミュニケーションというのは、言い方を変えると、だれでもが情報発信できる手段を持ったということです。これまでは、マスメディアにみられるように普通の人は一方的に情報を受信するだけでした。
それが、一方通行ではなく、双方で情報の行き来ができるようになったわけです。そこから、集合知だとか参加型のコミュニティができました。コミュニケーションの広がりや知識の獲得が容易になったのです。
オンデマンドというのは、好きなときに好きなところへアクセスして情報を得ることです。テレビの例でもわかるように、こちらの事情には関係なく情報を垂れ流してきます。自分の生活のリズムをそちらに合わせなくてはいけないという変な関係でもあったのです。
いまや、テレビもとりあえずHDDで全部録画しておいて、後から好きな時間に見るといったスタイルも増えてきています。人間は機械に使われるのではなく、人間が機械を使うという主体性を持ちたかったのです。
ハイパーリンクはインターネットの基本のところで、当たり前と思っている人が多いと思いますが、実はこのおかげで情報へのリーチとスピードが格段に向上したと思いませんか。
そうです、このリーチとスピードを得たことで「フラット化した世界」が現出したのです。それは組織のヒエラルキーを破壊することを意味し、閉じられた情報を握っているからこそ高い地位にいる人たちの存在感を薄めて行きます。
こうしてみると、企業の中でも非常にインパクトを与えそうな変化がもうネットでは当然のように起こっていて、それは人々にメリットを与えているのです。何よりもそういうスタイルが確立してきているのです。
ですから、これから企業にもどんどん若い人たちが増えてくるわけで、仕事のやり方も変わらざるを得ないわけで、そういう意味でWeb2.0技術を使ったCollaborative Work Spaceはこれから必須になっていくように思うのです。いいものは早く使いましょう。
