こういう時代になると、なぜかいつも何かが起きているように錯覚する。ところが、世の中何も起こらないほうがはるかに多いのである。自分の身の回りにしても事件がおきているわけではない。それなのにいつも事件がおきていているように思うのである。
そして、何かしてないと取り残されるような気にさせられる。だから、焦ってしまう。
これは、メディアの影響が大きいと思う。彼らは、何かがおきないと商売にならないので、煽ることもするし、場合によっては捏造にちかいことをする。そんな企みに現代人は乗っかってしまっていないだろうか。
くさなぎクンの問題や豚ウィルスの問題(こういう問題は騒いでいいのだが)でもメディアは嬉々として報道している。ぼくだって、お祭りがあったり、何か大きなイベントがあったり、トラブルや事件があるとテンションが上がってやけに張り切ってしまったりする。だから、多少のことはしかたないとしても、人間は元来そういうものであるということを意識して、冷静になる態度が必要であると思う。
だから、もうちょっと静かにしてくいてくれないかと思うのだが、それがビジネスモデルだからある程度はしょうがない。ということは、こちら側で防衛せざるを得ないわけで、見ない、聞かないようにすればいいし、それができなければ話半分でいいのだ。
例えば、いまだと毎日のように犯罪がおきて、非常に危険な世の中になったように感じるが、ちょっと前までは、外国で何がおきているかなんて知らなかったし、国内だって北海道でのことなんて分からないのことが多かったのである。それでも、生活に何の支障もなかったし、それを知らないことで不幸になんかなっていなかったのだ。
繰り返すが、マスコミは“何もないことはありえない”と思っているし、“何かが起こることがメシのたね”であるから、“何かを起こそう”いうバイアスがいつもかかっているので気をつけたほうがいい。
何もないことのよさを再確認するとともに、何もないときにボーとしているのではなく、自分自身で能動的に人生を楽しむ術を持つことが大事なのだと思うのである。
