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パラダイムシフトの正体(2)~要求分析編~

プロセス志向でインパクトを与える領域として、ますは要求分析・定義について考えてみましょう。

そもそもこの領域は、日本においてはあまり重要視されていないように見受けられます。要求工学というような言われ方でアメリカなどでは盛んですが、わが国ではここをちゃんとやっているプロジェクトは少ないように思います。

経営戦略から事業オペレーションへ落とし、それを執行するためのITはどうあるべきかというアプローチができていないということです。これまでは、パッケージをまずもってきてそれに当て込むようなやり方でIT導入が行なわれて、しかもそれが経営戦略に合っているかというところまでいかずに、とにかくシステムを入れるんだというふうになっています。

なぜそうなっているかというと、ひとつは経営者のITへの理解と期待が希薄であるということ、もうひとつは、実際に経営戦略や事業オペレーションをITが実現できていないことにあると思います。すなわち、使う方と作るほうがお互いに信用していなくて、意思疎通できていないことにあります。それを、相思相愛の関係にもっていってこそ投資対効果もでるというものです。

プロセス志向というのは、業務プロセスが経営戦略から事業オペレーションにもっていくための重要な手段であると位置づけています。ですから、マネジメントにあなたのやりたいことをこの業務プロセスを使って実現してくださいという訴求ができるようになるのです。

どこにどのくらいの速さで行きたいかを決めてください、それに従ってカーナビ付きの車を運転してその目的地に行ってくださいというのが、簡単に言えば、プロセス志向におけるシステムの役割で、その車に相当するのが業務プロセスなのです。

プロセス志向以前は、システムは事業オペレーションの結果を登録するためのものであって、いささか飛躍するが「死体解剖」でしかなかったのです。良かったか悪かったかがわかっても、もう過去のことだから手の打ちようがないのである。ですからそれを「生体ドック」に変えていかなくてはなりません。いまどこが悪いのか、その程度はどのくらいなのか、どんな処方をしたらいいのかが分かることが望まれています。

そのためには、業務プロセスを可視化し、その動きがモニターできることが必須なのです。ですから、みなさんお気づきだと思いますが、プロセスを作って終わりではなく、それを自在にそして効率的に動かしてみて初めてプロセス志向といえるわけです。

逆に言えば、そうしたことができれば、マネジメントもITの有効性を認めてくれるはずで、相思相愛の関係も生まれてくると思います。
 


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2009年05月04日 10:33に投稿されたエントリーのページです。

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