連休に一杯で見損なったダニー・ボイル監督の「スラムドッグ$ミリオネア」を観る。第81回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む最多8部門を受賞した作品だ。やはり、それだけの評価に値すると思う。もう、あっという間の2時間であった。
これはインドのムンバイのスラム街で育った若者の物語である。ムンバイというのは昔ボンベイと言った。ぼくらにはその名前の方がピンとくるが、ボンベイからムンバイへの変化は呼び方だけではないのである。インドの経済発展を象徴する都市でもあるのだ。
映画ではそうしたことをほのめかすセリフも出てくる。そして、主人公が働いているのも大きなコールセンターである。このコールセンターは多分世界中からここにつながるようになっているはずだ。インドの経済発展はこうした産業が支えているのである。
その発展の以前のムンバイはスラム街が多くあり、そこに暮らしている人々の生活は困窮を極めている。そこの若者であるマジャールが幾多の試練を経て、テレビのクイズ番組に出て見事に賞金を射止めるまでを描いている。
このクイズ番組が、「ミリオネア」で日本でもみのもんたが司会でやっているあれである。映画は、そのクイズ番組で全問正解の一歩手前で不正を働いたのではないかという疑いがかけられて、警察で尋問を受けているところから始まる。
そんなスラム街出身の学問も何もない人間がそこまで正解を続けられるはずがない。何か不正を働いているに違いないというわけである。
その尋問の過程にオーバーラップして、小さいときからの生い立ちが明らかになっていく。このあたりの脚色には恐れ入る。そして、クイズの問題とその当時のエピソードが関連するという、少々でき過ぎだが面白い展開である。
さらに、子供のときに出会った女の子との別れと出会いが描かれ、最後のところですばらしい結末を迎えるというラブロマンスでもある。
もうこの映画には、いろんなものが詰まっている。恋愛、夢、アクション、宗教対立、兄弟などなど、それらが見事に絡み合って、非常にいいできばえとなった。
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「硫黄島からの手紙」との共通点
おススメできるけど過度の期待は禁物です。
どこの国にもあるのだろうが・・・
生きることの厳しさと、信じることの素晴らしさ
とりあえず踊って済ませばミリオネア!

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