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船徳

昨日は、恒例の柳家小里んの独演会に行く。ただし、今回は伯母さんの葬儀が終わってから出かけたので最後の演目である「船徳」しか聴けなかった。

伯母さんというのは、僕の母親の姉で享年93歳なので大往生といったところである。4年前に大腿骨を骨折してしまい動けなくなったので施設に入っていたのだが、先週の木曜日の朝、係りの人が起こしに行ったら息がなかったという。ですから、何にも苦しまずにすうっと心臓が止まったようだ。こういう死に方はいいなあ。

伯母さんの家は茅ヶ崎なので、そこで告別式を行い火葬して、近くの海前寺というお寺で初七日の法要と精進落しをして、いとこの車で辻堂に送ってもらってそこから池袋演芸場に駆けつけたのである。

今回の独演会は、下の息子と一緒に聴くことになっていて、中入りで合流する。そしたら、息子は行きつけの銀座の「M」のマスターの隣にちゃっかり座っていた。いつものようにママやKちゃんなど「M」ご一行様も来ていた。

小里ん師匠の「船徳」はいい感じで楽しめた。以前、「東西三人会」で古今亭志ん橋師匠が同じ演題で噺したが、また違った小里んさんの味が出ていてよかった。この手の噺は合うのかもしれない。

終わってから、息子と定例呑み会に切り替えて一緒に近く居酒屋にいく。息子は最近落語にはまっていてCDで枝雀や志の輔を聴いているようだ。そんな彼が感激していた。新宿末広亭の定席には行った事があるが、こうした独演会は初めてだったので、定席寄席の短い噺と違ってこうしてじっくり聞くと感動したようだ。

彼曰く、落語というのは、プレゼンテーション能力を磨くのに役にたつという。まくらで聞いている人の気をひきつけ、身振り手振りでわかりやすく、ときに笑いをとってぐいぐい自分のペースにもっていき、最後にオチをいれる。こうした落語の“聞いてもらえる技術”がいいのだという。なるほどと思ってこちらが勉強になった。

それやこれやの話題であっという間に時間が経ち帰りの途についたのであります。日曜日だったので湘南新宿ラインもがらがらでゆったりとして疲れなかった。これから日曜日に呑むのがいいかなと言ったら、息子は“明日ぼく仕事ですよ”と軽くいなされてしまった。
 

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2009年06月22日 11:27に投稿されたエントリーのページです。

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