いま、ITの進展はすさまじいばかりで、毎日新しい技術やサービスが登場している。中には大きな変革をもたらすものや生活のスタイルを一変させてしまうようなものまである。ところが、企業の業務システムの世界では同様な変化が起きているのだろうか。
残念ながら、個々の技術要素やハードウエア・インフラなどで新しいものを採用はしているにもかかわらず本質的な変化はないように思われる。
そこで、これからそのあたりの検証と改善策の提案をおこなっていこうと思う。ただし、ことわっておかなくてはいけないことがいくつかある。
まずは、アカデミックなアプローチはしないとうことである。もちろん基本的(初歩的)な論理はあるのだが、学問はおおかた実務的ではないので、その手の本に書いてあるようなことは浅学の身であることもあり、あまり参考とはしていない。
次に、IT用語は極力使わないようにしたい。特にはやりの3文字熟語は避けたいと思っている。業務システムを使う人はITのことはよくわからないビジネスに携わっている人たちだから、その人たちが理解できる言葉で語らなくてはいけないと思っている。
また、こうした検討のとき大上段に振りかぶって、経営はどうあるべきか、どういう戦略を立てたらいいのだろうか、強い組織とは、といったような議論がなされることがあるが、ここではそこはスルーして、そうした経営方針や戦略が決まったあと、それをどう実行させていくのかという観点で見ていきます。いわば、CEOではなくCOOの目線です。
そして、何よりも本当に役に立つにはどうしたらいいのかという根源的な問いかけをどんな場面でもするようにしたいと思います。システムを作ることが目的化すると、正しく作ったと思ったものが実は使われないということになりかねません。
ということで、いままでも似たようなことを何度か書いてきていますが、それから考え方が変わったり、また新しい技術がでてきたりしていますので、この機会に何回かにわたってもう一度整理して「業務システムの再定義」をしてみようと思います。
