BAMとBI
前回は、センス&レスポンスで何を測定するかが大事であるという話をしました。この場合は、ある時点で起こる事象(イベント)を検知するとしていました。これは、いわゆるBAM(Business Activity Monitoring)と呼ばれるものです。
これは、リアルタイム的に即座に反応しアラートなどを発信することです。最近のビジネス環境ではこうした俊敏さを要求される機会が増えてきています。ただ、あまり過敏になるのもどうかと思います。まあ、業種にもよりますが、即時性が求められるのは進捗管理で問題が発生したときぐらいだと思います。
それと、前回にKPIやKGIから落ちてきてというような話もしましたが、実際問題として、KPIやKGIでそんなに即時性を要求されることはあるのだろうか。もちろん緊急事態とか顧客対応とか言ったことは当たり前として即時対応なのですから。
もう一方のBI(Business Intelligence)はどうでしょうか。最近は、CPM (Corporate Performance Management)と言うそうですが、要するに、データウエアハウスに格納されたデータを分析してレポーティングするといったことです。
これは、以前からやられていましたが、いまいち効果が疑問視されていました。それはなぜかというと、プロセスがきちんとできていないのに結果だけを集めたところで、そのデータがどのようにして生まれたのか、その解析結果をどのようにして活かすのかができなかったためだろうと思っています。
ですから、BAMとBIの違いは、「死体解剖」と「生体ドッグ」ということです。すなわち、過去の履歴を分析しレポートするBIは死体解剖的で、現在の状態を分析し、アラートを発するBAMは生体ドックというわけである。
これはどちらがいいということでははなく、どちらも必要でうまく使い分けをすることが大事なのである。これまではどちらかというと、BIの方が使われていましたが、ここへきてBAMの機能が使われるようになったのではないでしょうか。そのための前提条件は、プロセスをきちんと設計し、オペレーションできてこそ初めて生きてきます。
そして、これからのセンス&レスポンスについてですが、単なるデータやイベントだけでなく、ビジネス活動の経過だとか、個別の顧客に対する対応結果だとかといった事例実績をいろいろな要素から分析したものをベースに、その条件に類似のビジネス活動が来たときにどう対処したらいいいかをレコメンドしてくれるといった機能も出てくるように思います。
プラント制御の世界でDMC(Dynamic Matrix Control)というのがありますが、それと似たようなもので、さまざまな角度から状態を感知して、そこから最適な解をみつけ、動的に制御していくという考え方で、これをビジネスプロセスにも適用すると面白いと思います。
