ジャック・アタリというフランスの経済学者がいる。これまでの、ソ連崩壊、金融バブル、新たなテロの脅威、インターネットによる世界変化を予測し、見事に的中させてきたという。初代欧州復興開発銀行総裁をつとめた人である。
別にこの人を信奉しているわけではないが、先日、新聞に記事が出ていて、もし彼が言っていることが“当たり”だったら、日本の進むべき道もそう暗いこともないのではないかと思ったのである。
これからの重要な技術力を4つ提示していた。
①ナノテクノロジー、②脳科学、④バイオテクノロジー、④IT
これを見ると、ITを除いて日本の得意とする技術である。これらはかなり先端を行っていると思う。残念ながらITについては、日本は先進ではない。
そして同時に経済成長をするにはどういった要素が必要かについても言っていて、次の5つをあげている。
①技術、②貯蓄、③人口、④起業家、⑤欠乏
でこれらを日本の現状に当てはめてみると、技術は最初に言った通り、日本にはいいものがあるし、貯蓄は国家があてにするほど豊富にある。(まてよ、それは個人貯蓄だから、国家は借金なのでどうなんだろう?)
さて、それから先になると心もとなくなってくる。少子化は止まらないし、起業家は育たないし、現状肯定派が増えている現状は困ったものだ。ということは、日本の停滞は当然の帰結なのだろうか。
でこうしてみると、何となく日本経済の病に対する処方箋が浮かんできませんか。
これはりっぱな「成長戦略」になりそうですが、「労働なき富」はいかんと言っておきながら、働かなくても子ども手当をもらえる政策を打つ民主党では、考えられないかもしれませんね。
