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Kailasの基礎理論-その5

Jan DietzのEnterprize Ontology

さて、最後のEnterprize Ontologyについてです。これについては最近聞いたもので後付けの理論です。しかしながら、共鳴部分が多いので勝手に基礎理論であると言っているのです。もちろん、全部が同意できるかというとそうでもないところもあるが、体系化、モデル化してあるので分かりやすということは言えます。

DEMO理論のエッセンスをみていきましょう。まずは、企業活動についてオントロジカルな側面を重要視していることです。ではそうではない部分は何かというと、データ転記のような単純処理であるデータロジカル、計算や加工といった意味付与を伴う処理であるインフォロジカルな活動です。

従来の業務システムは、このデータロジカルとインフォロジカルを主体とした「情報処理システム」であったのです。ところが実際の企業活動は、そうしたものだけではなく、オントロジカルなものが重要であるわけです。

では、そのオントロジカルとは一体何のことなのでしょうか。Ontologyを辞書で引くと、存在論とか本体論という風になっています。よくわかりませんので、コンピューターの世界の話にします。ここでは「知識を共有するために、物事を体系的に分類したり、物事の間の関係性を記述する」ことを意味するとなっています。言い換えれば、「異なる語彙間の関係性を定義する」、もしくは「人間が理解している物事の関係性をコンピューターにも理解できるように表現する」ことだそうです。

それでもよくわからないところがありますが、人間のやることは表層的に現れるもの以外に深層にある文脈的なものがあって、そうしたものはこれまでのコンピューターでははじかれていたのをコンピューターに乗せようという動きです。その概念的なモデルとしてLAPにもとづく会話モデルがあるわけです。

さて、つぎにDEMOにおけるいくつかのモデルについて見ていきます。まずは階層化という概念があります。体系というのは簡単に言うと縦横の関係を整理した構造のことですので、この階層化という概念は重要です。

ここでは、プロセス-活動-行為(活動+意図)になります。例をあげて言うと、「請求から支払い」があると、その全体がプロセスになります。そして「支払い」が活動ということになり、「支払、要求」や「支払、約束」などの行為があるということになります。

そして、DEMOでは5つのモデルが提示されています。

 ■相互作用モデル:活動(行為の連鎖)、アクター、活動の結果の関係
 ■相互束縛モデル:活動、行為者、外部情報ソースの関係
 ■プロセスモデル:行為、アクター、活動間の関係
 ■行為モデル  :個々の活動の内容
 ■データモデル :オブジェクト、属性、データ型

初めの相互作用モデルと相互束縛モデルは合わせて構成モデルと呼ぶことができます。これらは分子レベル構成要素としてのモデルで、原子レベル構成要素としてプロセスモデルの中身があります。

そして、これらの関係を分かりやすく図示したのが前にも提示した次の図です。(ステートモデルはデータモデルと読み変えてください)いかがですか、これを見て従来の”情報処理システム”ではなく、人が業務を遂行(意思決定)するための活動をちゃんと記述して、そのように動く仕組みと仕掛けが必要になると思いませんか。

ただ、何となく難しそうな理論になっていますが、そんなに難しいことなのでしょうか。人間の行動って理屈ではないわけで、それを理論立ててもなかなかうまくいかないような気がします。それよりももっと簡単に考えて、人間が合理的なアクションを起こせるようITでお手伝いしますくらいでいいのではないでしょうか。

ontology.bmp

  

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2010年03月09日 10:05に投稿されたエントリーのページです。

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