企業のシステムをみていくと、幾重もの層があることが分かります。すなわち、戦略のようなものから、ビジネスモデル、ビジネスプロセス、ビジネスアクティビティ、アクションといったことになります。
ところで、そうした各層の特質をみていくと、定型的なものと非定型的なものとに分けられます。さらに定型と言っても、形なのか動きなのかに分けることができます。すなわち静的な定型と動的な定型です。
冒頭の話のなかのビジネスプロセスをとって見ても、プロセスの要素と順序が決まり切っているのか、それが定型的でもそのオペレーションがいつも変わるような非定型なのかといったことである。ですから、4つのタイプに分かれることがわかります。
ちょっと強引なところがあるので、こういう区分で合っているのか不安ですが、定型を反復的というみかたをすると少しはわかるかもしれない、それよりもなぜこんな分類をしたかというと、これによってシステムのコンセプトあるいは構造が変わるし、変えなくてはいけないと思うからです。
例えば、非定型ということは多分に人間の心理的な要素が入り込んだものであると言えます。合理的、機械的にはいかない部分で自動化が難しいところになります。ですから、重要なのはシステムがいかに人間と対峙するかということなのです。
ここのところを、従来の情報システムは混同していて、全部定型化の方向へと向かったように思える。情報システムというのは、そのプラットフォームは自然科学かもしれないが、それを使っている領域は自然科学ではなく人文科学の分野であるでしょう。
それこそ行動経済学だとか心理学、あるいは認知科学、デザイン学などの人間を扱う学問の上に築かれるべきだと思うのである。そういったことについて、いつもよく理解していて示唆的な発言をされている鈴木雄介さんの先日のエントリーが参考になります。
そこで言っている。“ソフトウェアは人と仕事をインターフェースすること”で、それはどういうことかというと、“人間がやろうとしている課題を的確に表現し、解決までのプロセスを導き、たどり着けるように支援し続ける。”ことだと言っています。まさにここがポイントなのです。

コメント (1)
和田さん。松井です。
今回のこのブログで”ソフトウェアは人と仕事のインタフェースする”、まさに、これですね!
いままで、例外処理などにばかり目が行っていたのですが、この一言が”目から鱗が落ちる”です。
そうなんです、人間が自分の業務を進めるにあたり、その進め方に関するガイド支援を行うような仕組みが重要と考えていたことの基本がここにありました。
投稿者: 松井保憲 | 2010年03月23日 09:00
日時: 2010年03月23日 09:00