映画というものをなめていると感じられる作品がときたまある。そういう作品の特徴は、登場人物の掘り下げ、性格付けが甘いことが多い。すなわち、いい加減な人物設定なものだから、リアリティもないし、観ている方の感情移入もできない。
現実離れしたテーマでも、それこそアニメでも、ここのところはきちんと練り込まないと薄っぺらなものになってしまう。逆に緻密に役柄がきまり、それを役者が理解して演じると、その人物に自分自身を投影したり、反面教師として眺めたり、あこがれとして感じたりといったことができるのである。それが映画のだいご味である。
だいぶ、前説が長くなったが、これからけなされる映画が紹介されるというがお分かりでしょう。熊切和嘉監督の「ノン子36歳(家事手伝い)」はそんな映画であった。
主人公は題名のとおり36歳で今は田舎の神社である実家で何もしないでぶらぶらしている女性である。坂井真紀が演じている。そんな彼女の前に、純真な若者と元夫だった芸能事務所のマネージャーが現れる。彼女は昔タレントだったのがそれを捨てて、離婚もして実家に戻っていたのである。だから、実家も冷たく、先行きも見えないというわけである。
まあ、その手の話はよくあるのだが、まず、いつの間にかその実家の神社にいついてしまう若者なのだが、きっかけは、その神社のお祭りに店を出したいというのをかけあったことからなのだが、その子が世界に飛び出すのだとか言って世界地図を貼って眺めている。
わけがわからないのだが、それは許すとして、そんな世界へ飛躍する夢を語るやつがその神社の祭礼で売るのが、なんでひよこなんだ。なんでお祭りでひよこを売るのが純真なのだ。そんな子供みたいな若者に女は惹かれていくってありえねえ。
しかも、出店する場所を貸してくれないといって、チェーンソーを振り回して暴れ出すって、誰が悪いんだ。みんな普通に対応しているのに怒り出してしまう。バカじゃないの。そのあと。女はその若者と逃げ出すのだが、また戻ってきてしまう。ええー。
こんな調子だから、途中に日活ロマンポルノ並みの濡れ場描写があるんだけど、これとてどうしていきなりこんな濃厚なラブシーンを入れるの意味ねえじゃんと、ニヤニヤしながら(笑)叫んでしまう。
最後に致命的な欠点は、全く希望がないことである。ここに出てくるみんなが愚か者でちったあ救いがあるのかと思ったら、最後もまたまたみんなアホやねで終わっていくというひどい話である。ちと辛辣すぎたかな。
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期待外れ
ハッピーになれる類の映画ではありませんが
坂井真紀が出演する価値ある?
人間失格の三十路女
ひとりよがりな映画だなあ

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