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ビジネスモデルを実装する-閑話休題(2)

ボトムアップもいいかもしれない

「ビジネスモデルを実装する」では、ビジネスモデルから落とし込むのでトップダウンの手法であると言える。しかし、詳細レベルに行けばいくほど難しくなってきて、結局、ボトムアップで考えたものと突き合わせることをしている。

業務プロセスの構造と機能から、そのどこにビジネスモデルの要素を埋め込むか、言い換えれば、ここはどうしたらいいのかを上流に問いかけるというやり方である。そうすると、上流設計で不備なことだとか、あいまいなことなどだ浮かびあがるというわけだ。チェックリストを埋めていく方式に似ている。構造的、機能的な空欄を埋めてもらうのだ。

それを敷衍してみると、いま議論しているビジネスモデルも
1.誰に、どんな価値を提供するか。
2.その価値をどのように提供するか。
3.提供するにあたって必要な経営資源をいかなる誘因のもとに集めるか。
4.提供した価値に対してどのような収益モデルで対価を得るか。

というような、かなりメタレベルだが構造化してあるので、ここからボトムアップ的に事業戦略とか経営戦略を考えたらどうかという話である。つまり、“誰に”を決める時、どんな戦略的な意味から決めたのかとか、収益モデルはどういう会社にしたいからそういう選択をしたのかといった問いを発するのである。

マイケルポーターの競争戦略だとかボストンコンサルティングのppmを持ちだすまでもなく、SWOTでもBSCでも、こういった上流で一生懸命考えたことを下におろすより、なんか下から行った方が現実的ような気もする。経験的にも経営戦略といったって考えるやつは経営者でもないのであって、つい現場的な見方を入れてしまう。それなら、ボトムアップでいいじゃないかということである。

例えば、BSC(バランススコアカード)との関係で見ると分かりやすかもしれない。ご存知のようにBSCは、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つから総合的に企業を評価しようとするものです。そしてそれぞれでKPIを決めて管理するわけです。

これこそ、先に書いたビジネスモデルそのものです。すなわち、誰にどんな価値は顧客の視点ですし、価値をどのように提供するのかは業務プロセスの視点で、経営資源は学習と成長の視点なのです。そして、収益モデルは財務の視点になります。ただ、価値とはという視点がないように思うのですが。

このBSCの手順はどうなっているのかというと、ビジョンの決定、戦略の決定、CSF、KPIというふうになっています。ですから、ここでも遡ったらどうだろうか。つまり、ビジネスモデルから、KPI、CSFにいき、戦略、ビジョンへ辿りつのである。

しかし、これだけでは無理がありそうなので、戦略、ビジョンの確認といったことでいいのかもしれない。トップダウンとボトムアップの併用であるハイブリッド型のアプローチが現実的なのである。

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2010年06月14日 12:20に投稿されたエントリーのページです。

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