今回からもう少し具体的に業務プロセスに落とし込んでいきます。まず初めに、ビジネスモデルのアウトプットとそれが実行されるための構成モデルとの関係をみてみましょう。
主なものはつぎの3つになります。
さらに、このプロセスを実行プロセス的にもう少し分解してみましょう。
といったところでしょうか。商品認知・顧客囲い込みプロセスというのは、いくらいい商品を作ってもそれを知ってもらって、買いにきてくれなくてはビジネスにはなりません。そのためのプロセスです。
リソース調達・商品供給プロセスは、文字通りオーダーをもらったらそれに対して迅速に出荷しなくてはなりません。そのために、必要な調達や品質管理、輸送管理といったものも含めたサプライチェーンのような仕組みになります。
残りの二つはもちろん大事なプロセスですが、ビジネスモデルを表現するという観点からいうとそれほど重要ではありません。差別を実現する意味合いが薄いということです。商流はスキームを作ることでおおかたの役目はおわりますし、代金請求・回収プロセスはリソース調達・商品供給プロセスの一部に含めればいいのです。
経営資源については、プロセス実行には必ず付いてまわるという意味で、それ自身には大きな意味がありますが、管理プロセスという点でいえば定型的なワークフローなのです。
ということで、主に商品認知・顧客囲い込みプロセスとリソース調達・商品供給プロセスのどこにビジネスモデルの差別化すべき各要素を “表現”させていくのかということになります。
これまでの業務システムは、こうしたアプローチをしたでしょうか。ビジネスモデルを表現するものとしてあったでしょうか。どうも、乖離があったように思うのです。IT化できるところだけITでやらせて終わりだったのではないでしょうか。このビジネスモデルの“表現”は、何もITにやらせなくてはいけないというわけではありません。あくまで、ビジネスモデルと業務プロセスの一貫性の維持が重要なポイントなのです。
