前回、ビジネスモデルの各要素を業務プロセスのどこに“表現”させていくのかという課題について議論しました。そして、それを表現するプロセスとして主に、商品認知・顧客囲い込みプロセスとリソース調達・商品供給プロセスということを提示しました。
そこから更に細かく構造化していきたいのですが、それはかなり難しくなります。そこで、業務プロセスそのものが持つ構造から考えることにします。つまり、業務プロセス側からここのところで“価値”を表現したらどうかという逆からのアプローチです。
業務プロセスの構造というのは、簡単に言うと基本骨格として、始点と終点があって、その間をアクティビティの連鎖でつないでいくという構成になっています。そして、そのアクティビティを処理するために必要なリソースを配置してあることなのです。
このように考えると、マクロ的なプロセスを想定すると何のことはない商品認知・顧客囲い込みプロセスが始点で、リソース調達・商品供給プロセスが中間のプロセスで代金請求・回収プロセスや経営資源管理プロセスが終点とみなすこともできるのです。ですからプロセスというのは階層的な入れ子構造になっているのです。
さて、そのプロセスを一般化した構造で表すと、依頼―依頼受付―単位意思決定―作業―報告・登録となります。プロセスの始まりは何らかの依頼から始まり、その依頼されたことの答えを一つずつ決めていき、依頼を実行するための作業を行い、答えを返してあげて実績として登録するというステップです。LAP(Language/Action Perspective)理論では、要求―約束―実行―宣言―受理となっていますが、基本的には同じようなことです。
上に挙げた始点から終点までの各アクティビティの中の処理は意思決定を行っていることに他なりません。依頼にしても、依頼者がそこに依頼するという意思決定をしているわけです。顧客が購買行動を起こすのもそうです。そして、それを受付けるかどうかも同様に意思決定になります。
この意思決定という行為はどんなふうに行われるでしょうか。サイモンの意思決定プロセスでは、情報活動(情報収集)―設計活動(代替案の探索・評価)―選択活動(代替案の選択)―検討活動(代替案の実施・フィードバック)と言っています。この繰り返しが業務プロセスであり、実際のビジネス活動であると考えられます。
こうした一連の動きで実際に何をしているのでしょうか。最初の情報活動では、意思決定を行うために必要な情報を集めてきます。そして、そうした情報を基に代替案を設定します。その代替案をいろいろな基準やルールあるいは計算結果などにより評価します。最後に制約条件や規程に則ってチェックして承認するわけです。
次回に、もう少し詳細にみていくことにします。
