ConstructionとFunction
以前にご紹介した「DEMO」という理論を展開しているオランダのDietz教授が言っていることである。日本語では“構成”と“機能”である。この二つを明確に区別して考えろというのである。そして、同一性ということやシステムの概念モデルについて次のようなことを述べている。
合成オブジェクト(composite objects)の変化を取り扱うために、2種類の同一性を区別しなければならない。すなわち、機能の同一性(sameness of function)(すなわち、その機能を遂行する能力を持つまとまった全体)と構成の同一性(sameness of construction)((すなわち、部品の配置)である。例えば、車のある部品が他の部品で置き換えられた時には、機能の同一性は保たれる(ので、同じ車である)が、構成の同一性は保たれない(ので、同じ車ではない)。われわれは、合成オブジェクトに関して、機能タイプ(function type )と構成タイプ(construction type)を区別する。したがって、ある新車が生産された時、2つの実体が産み出される。すなわち、機能的な実体が構成的実体によって実現されるのである。さらに、システムの概念モデルについても言及している。
White Boxモデルは、オントロジカルシステムの定義を直接概念化したものである。それは、システムの構成観点に対応している。Black Boxモデルは、システムの機能観点に対応している。それは、実際、目的論的システム概念と軌を一にするものである。
ちょっとわかりにくいかもしれないので、車の実例で補足すると、Carは、chassis、wheels、motor、lampsなどから構成されているのをWhite Boxモデルと言います。一方、Black Boxモデルでは、lighting System 、power system、steering system、brake systemから成りたっています。この機能と部品の違いがおわかりだと思います。
こうして機能と構成を線引きして考えることが大事で、そうすることによってシステム構築では4つのフェーズにわかれる。すなわち、機能設計、構成設計、工学設計、そして実装である。
このそれぞれのフェーズの受け渡しをどうするのかがポイントとなるのだが、「DEMO」では、後ろの工学設計、実装のところが示されていないので、「Kailas」で何とかできないかというあたりを模索しているのである。
