羽生章洋さんの会社(株)マジカジャパンから「ITマジカ!」が発売されました。発売されましたと書いたのは、従来の「マジカ!」と違ってこれはライセンス販売だからです。エンドユーザや情報システム部門向けとソフト会社やSIer向けに価格設定がなされています。
詳しくはホームページに載っていますが、「ITマジカ!」は、「マジカ!」が要求定義だとすると要件定義のための道具になります。つまり、ITにいつ、何を、どのようにさせたいのかをカードに書くということです。
カードも肝は、“リクエスト”、“アクション”、“レスポンス”の3枚です。こう書くとおそらく本ブログの読者はすぐに「Kailas」で言っていることと同じじゃないかと思われるかもしれませんね。羽生さんとは基本的に同じ考え方だと勝手に思っていますので、突き詰めると似たようなものになるのは必然なのです。
そして先週の羽生さんのブログに「業務フローと構造化技法とマジカ!」というエントリーが出ていますので、それを読むとより理解が深まると思います。マジカ!で扱う仕事とITマジカ!で行う処理は違うのです。違うというのは、それを行う人もそうですし、仕事の性格も違うのです。こうした違いを階層化することで構造化したわけです。
ここでちょっと気になることがあって、“一段上のレイヤーにおいては業務フロー即ち全体の仕事の流れが流れることが大切なのですが、そのレイヤーに対して日常的に責任を持つ人はいないので、個別のタスクが止まらないかどうかが表面上の気になることとなります。”と書いていますが、これが日本の企業の問題であるように思います。業務プロセスを指向するのはここを可視化して責任者を決め、プロセスの進捗に責任を持たせることが望まれるからだと考えています。
そして、今後の課題としてマーケティングプロセスに注目しています。この顧客接点のフロントエンドプロセスは、従来あまり議論されていなくて、ERPのようなバックヤードプロセスがだいたいいきわたってくると、今後はより重要になってきます。
このマジカ!とITマジカ!はおもしろいですよ。「Kailas」でいうマクロフローとミクロフローという2段プロセスの概念をカードを使ってビジュアル的に表出させるということをうまくやられています。現場の方々もわかりやすいと思いますのでぜひ使ってみてください。
