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JAL崩壊

別にワイドショー的興味があったわけではなく、あのような大きな会社がどうしてこんな事態になってしまったのか、こんなことになるまで何もできなかったのか、自浄能力ってないのだろうかといったことを知りたいと思ったからである。

「JAL崩壊」(文春新書)はそんな思いで読んだ。書いたのは、日本航空・グループ2010という人たちで、現役・OB含めた、チーフパーサー、パーサー、スチュワーデスなど複数の客室乗務員(キャビンアテンダント)のグループのことである。要するに、飛行機の中でお客さんと直接接する人たちである。

結論から先に言うと、がっかりしたというか、愚痴を聞かされているようで気分が悪くなったというのが率直な感想である。章立ては次のとおりである。

第一章 悪夢の始まりはJASとの合併-の巻
第二章 わがままパイロットの[金・女・組合]-の巻
第三章 「負け犬スッチー」と「魔女の館」-の巻
第四章 うるさいうるさい客-の巻
第五章 労働組合は裁判がお好き-の巻

これじゃあ、ワイドショーのタイトルですよね。まあ、内部告発というところですが、ある部分はもう外部からでも容易に想像がつくことで、(ただJASの方がJALより待遇がよかったというのは意外だったが)それがどの程度あるいはどこまではびこってしまったのかが問題で、そのあたりは、例示されたことがレアケースなのかもわからない。だから、愚痴を並べているだけと映るのである。

われわれが知りたいのは、もっと構造的な問題として、なぜ非常識がまかりとおる風土が醸成されしまったのか、勇気のある経営者が現れなかったのかといったようなことだ。そうした膿をださない限り、税金を投下するのは絶対反対なのである。この本を読む限りではとんでもないから、何でもいいから早くつぶせと腹が立ってくる。

そして、この体質、この風土は日本の縮図でもあるような気がしてくる。主な共通点はどうもベンチマークをしていない点にあるように思う、つまり、この時代は国も企業(公共も民間も両方とも)も国際的な標準と照らし合わせる必要がある。なぜなら、直接的にも、間接的にも国際社会で競争もし、協調もしていかざるを得ないからである。

そうなると、自分たちのふるまいがその標準からずれてないかとたえずチェックする必要がある。単純な話、JALは他の航空会社と比較したことがあるのだろうか。いずれにしろ、繰り返すがこんな会社はつぶした方がいい。この本はそういうことを言いたかったのだろうか?

今朝の読売新聞にもJALの記事が出ていて、いまコスト削減に努力しているというような内容だったが、一番端的に印象がわかるのは、融資した銀行の人が言っていたことで、そんなことを今さらやっていること自体常識とかけ離れている、そんなことは普通の会社ならとっくにやっていることだというコメントである。もう、小手先の改革なんてものじゃ出直せないんじゃないだろうか。

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    • 3 JALお得意の怪文書が新書になりました。
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    • 2 匿名筆者の自己満足
    • 2 まともな本ではないが
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2010年07月22日 12:03に投稿されたエントリーのページです。

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