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ビジネスモデルを実装する-ビジネスモデル要素の表現

前回は、業務プロセス構造について、少し長くなりましたが参照情報、ルール、ロールなどについて議論しました。さて、ここからはビジネスモデルの各要素を業務プロセスのどこに反映させるかという話になります。おさらいとして、ビジネスプロセス要素とは、顧客/市場、価値、経営資源の組み合わせ、供給プロセス、収益モデルです。

そして、この中でも「価値」をどう表現するのかが難しいところになります。すなわち、価値とは他との差異ですから、その差異、これももう一度おさらいですが、比較優位性、特異性、新規性をどこに埋め込むかになります。

今までの議論で、構造や構成といった静的な部分に現れる場合にしても、コントロールやオペレーションといった動的な部分に反映させるにしても、どうも何かの決めごと、すなわちルールとか規則として表現しているように思います。ですから、広義の意味のルールに集約されるように思っています。

さて単にルールというと、if then else 的な狭義のルールを思いがちですが、もう少し広い意味にとらえることにします。ですから、このルールは業務プロセス全体にかかるものだとも言えます。つまり、プロセスの構造とシーケンスを決めるためのルール、アクションを起こす基準となるルール、ロールや権限の決めるためのルール、情報の意味を規定するルールといったものになります。

そして、こうした広義のルールを管理する仕組みが必要になります。ただこう言うとそれはルールマネジメントでしょ、今あるじゃないですかと言われるのであまり使いたくないので、“コントローラー”と呼ぶことにします。この用語にしたのは、ルールをマネジメントすることが目的ではなく、ルールを適用してうまく業務プロセスをコントロールするということです。

コントロールという概念をもう少しみていきましょう。どういうふうにルールがかぶっていくのかを具体的な例でみてみます。例として、与信限度額について考えます。

オーダーが来たらそれを受けていいのかどうかというチェックはよくやられます。その時のチェック条件に与信限度額というのがあります。取引きする相手の信用度に応じて受けるかどうかを判断するわけです。その時のルールはどうなっているでしょうか。

まず、与信限度額というものを定義しておかなければいけませんね。その辞書的な意味は当然ですが、その限度額そのものの値もあります。それは一律に決まるわけではなく、例えば、普段から何回も取引きがある会社とそうでないところとか、会社の信用度とかで、その値の決め方すなわちルールが設定されます。

次いで、限度額が決まると、その限度額を超えるなら拒否するのか、再審査するのかといったルールもあります。また、その時、相手に知らせるのをメールで返信するだけにするとかというふうに、どういうプロセスで対処するのかという決めもあります。

ということで、単純なルールもありますが、多くはプロセス定義に関係するもの、データ定義に関係するもの、オペレーションに関係するものなどそれぞれに関連し合う構造になっています。ここにこそ、ビジネスモデルの重要な要素が埋め込まれています。

上記の例でも、ハイリスクハイリターンでいくといったビジネスモデルだとすると、信用度の低い会社とも積極的に取引をして、多くの顧客を獲得できるような与信限度額の設定になるわけです。
  

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2010年07月01日 10:01に投稿されたエントリーのページです。

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