日本代表チームも帰国して、今日から準々決勝が始まる。南アで開かれているサッカーワールドカップもいよいよ佳境に入ってきましたが、ここまでのワールドカップで気付いたことをトピックス的にまとめてみた。
・甲子園化
イタリア、フランスといった前回優勝を争ったチームがグループリーグで敗退するというサプライズがあったが、それだけ各国の差が小さくなってきたということなのだろう。これまでだと、欧州と南米の強豪国がいつも上位を独占してきたが、今回は北中米やアジア・オセアニアの活躍があった。そのうち、このなかから優勝国がでるかもしれない。
そういえば、甲子園の高校野球も昔は強い学校が決まっていて、北海道の学校が優勝なんてできなかったが、いまやどこの学校でもチャンスがあるように思える。今回のワールドカップはそんな甲子園化する嚆矢となる大会かもしれない。
・財政危機と強さ
今言ったようにイタリア、フランスそしてギリシャといったところが早々と姿を消し、スペイン、ポルトガルも苦戦している。これをみていると財政がよくない国は弱いのだ。サッカーに力を入れる気分ではないのだろうか。それではわが国はどうなのか。そうかわが国はまだ財政危機にはなっていのだ。変な理屈。
・オシムの呪縛
ワールドカップで日本チームが予想外の活躍を見せたのは、直前でフォーメーションと選手を変えたことが大きいのは誰もが認めると思うが、戦術的に前線でのプレスをやめたこともあると思う。いまだに、オシムはもっと前線で走り回ってプレスをかけろと言っているが、岡田はそれを無視したのだ。やっとオシムの呪縛から解放されて自分の戦術を前面に出したのである。性格的には嫌いな守備的なスタイルに。
・ロールモデル
では日本のめざすサッカーはどこにあるのだろうか。今回のサッカースタイルで常時ベスト4にいけるような国にはなれないだろう。せいぜいベスト16だ。それを超えるには、今のスタイルを基本にオシムのいう前線プレスを間断なくやるのか、従来志向していたパスサッカーをレベルアップさせる(かなりアップしなくていけないが)のかである。
後者のモデルが言うまでもなくスペインであろう。この間のポルトガル戦で見せた得点シーンはそれはそれで見事なものだった。イニエスタからシャビとつなぎ最後はビジャが決めたパス回しである。ここのポイントはイニエスタが直接ビジャにパスするのではなく、一旦シャビを経由したことである。そのために守備陣が振り回されたこれこそがパスである。
・同級生
パラグアイ戦でPKを外した駒野が帰国後のインタビューで盛んに同級生に慰められ、励まされた、持つべきものは同級生だみたいな発言をしていた。日本人の言葉でよく耳にするのだけれど、これって、日本人独特の感性なのだろうか。外国人がこのようなことを言うのを聞いたことがない。同期の桜がいまだに続いているようで、良くも悪くも日本人的だなあと思ったのである。
・世代交代
世代交代を失敗すると悲惨なめにあう。その一番いい例がイタリアである。もう見るに堪えられなかったのが、カンナバロとガッツーゾである。4年前にあれだけ輝いていた二人がもう切れもなにもない、衰えを隠せないのだ。昔の名前で出てもらっては困るのである。
・解説者のサービス
これだけいろいろな放送局で放映するので当たり前だが多くの解説者が登場する。それぞれ個性があっておもしろいのだが、ワールドカップともなるとサッカー好きだけではなく、あまりサッカーをしらないような人でも見るようになるから、解説も少し工夫をしたほうがいいように思う。
つまり、素人でもわかるような解説である。ところが大方の解説者は自分がサッカーの専門家だからつい相手もサッカーを知っていると思ってしまうのではないだろうか。典型的なのが、実況アナウンサーに向かってしゃべってしまうのである。アナウンサーと二人で納得したりする。見ている人を忘れている。
・何語でしゃべっているのだろうか
テレビを見ているとときどき選手同士あるいはレフリーとしゃべっている姿が写しだされるが、いったい何語でしゃべっているのだろうか。これだけ世界各国から来ているのですごい種類の言葉であるはずで、自国語でわめいているのだろうか。まあ、接触プレーの後なんかはそうかもしれない。PK戦のあと「おまえがはずしたシュートをおれがスペイン戦でゴールにたたき込んでやる」と駒野に語りかけたパラグアイのバルデスは何語で語ったのだろうか。
ところで同じチームの中でもいろいろな言葉が飛び交うこともあるという。ドイツなんか移民の子が多くいて、例えば売り出しのエツィルはトルコからの移民だそうだし、クローゼとポドルスキーは試合中ポーランド語で会話しているそうだ。でもやっているサッカーは万国共通語なのである。
