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路上のソリスト

ずっと前に日比谷シャンテで何回も予告編を見せられきっといい作品ではないかと思いつつ見損なっていた「路上のソリスト」を観る。監督がジョー・ライトで、主演がジェイミー・フォックスとロバート・ダウニー・Jrである。

結論からいうと期待はずれであった。物語はロスアンゼルス・タイムズのコラムニストが、路上生活をしている音楽家と出会いその交流を描いている。実話にもとづくのだそうできっとそのコラムの読者に感動をもたらしたのだろう。

しかし、だからといって映画が感動的なものであるかは別問題である。何といっても焦点がぼけていることで、結局何を言いたいのかがあいまいなのである。ホームレスになり下がった音楽に光を当てるのか、記者の人生をその音楽家との交流を通して浮かび上がらそうとするのか。

そして、そのホームレスが統合失調症でそのための不安定さを描いているのだが、いかにも安易で記者の安直な善意の押し売りも含めていい加減にしてよと思ってしまう。ぼくなんかアメリカの白人のこうした偽善的な匂いのする行為が好きではないので余計にそう思う。

全体としてムダが多い演出である。映画の冒頭のシーンはLA・タイムズの記者が早朝自転車で事故に遭い大けがをするところであるが、こんなシーンその後の展開に何にも関係しないのだ。何の意味もない。そんなシーンをやめて、もっとこの音楽家が今の状態になってしまったことを丁寧に描いてくれといいたくなる。

ということで、ハリウッドはドンパチ映画やスペクタクルは得意なのだろうけど、監督がイギリス人でもこういう映画は下手ですね。
   

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2010年07月03日 11:23に投稿されたエントリーのページです。

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