日本のビジネスモデルは強い
このシリーズの主題は言うまでもなくビジネスモデルをどうやったら実装モデルに表現し実行できるかということである。従来の業務システムの構造や機能ではそれができていないという問題認識から議論を展開したいということである。
そのことがなぜ重要なのかを考えてみたい。単純にビジネスの実相をそのままITに載せるというのももちろん大事なことであるというのは言うまでもないが、もうひとつの視点としてグローバル競争力という切り口もあるように思うのである。
今の日本のIT業界の停滞は奈辺からきているのだろうか。わが国SIerはインドと中国、最近ではベトナムとかフィリピンとかそういった国々とシステム開発コスト競争をしているように見える。それでは勝てないし、細っていくだけだろう。
グローバルで戦うには、当たり前のようにグローバル競争力が無くては戦えない。そうだとしたら、その競争力をどこに求め、どのように身につけでいくかが問われる。何も武器を持たずに戦闘になんかでられないのだ。
日本のIT産業がもつグローバル競争力とはいったい何か。それよりもそんなものがあるのかどうか。みなさんどう思いますか。ソフトウエアとかプログラム製造力といったところではかないそうにありません。
そこでもう一度業務システムとはどういうものかを考えてみてください。このシリーズのテーマでもあるようにビジネスモデルをそのまま実装したものです。であれば、このビジネスモデルそのものに競争力がないのだろうかと思いつくはずです。そこは、日本の強い企業にはすばらしいビジネスモデルが数多くあります。
ユニクロ、セブンイレブン、クロネコヤマトなどに限らず中小企業も含めて様々な分野でユニークで優れた事業を展開しています。このビジネスモデルとセットとなったビジネスプロセスとそれをオペレーションするプラットフォームは十分にいや先進的なものとして世界に通用すると思うのですがいかがでしょうか。
ITは要素です。システムは道具です。道具はどんな使われ方をするかでその道具の価値がきまります。強い、競争優位を実現するビジネスモデルを生かせる業務システムの提供こそこれからの日本のIT産業がめざすことではないでしょうか。
