業務プロセスを実行する場合にかなり重要なものにルールをベースにしたコントロールというものがあります。そしてこのルールという概念はさまざまなところに出てきます。しかも、単純な狭義のルールだけではなく、言葉の定義から方針のようなものまで幅広くとらえる必要があります。
それでは、まずはどんなところにルールが使われるかを見ていきましょう。業務プロセスを実行するというのは、ごく簡単にいうと、ある依頼(要求)に対して、その依頼に答えるため、いろいろなリソースや情報を使って、単位意思決定をしながらプロセスを回して、最初の依頼に対する報告(回答)をすることです。
この過程を見ていくと大きく次のようなところにルールが使われることがわかります。
(1)のプロセスフローの定義のためのルールというのは、プロセスの中にある必要とするアクティビティとそのアクティビティの順序あるいは分岐のルールなどです。例えば、検収の方法だとか、注文書の発行手順だとかいったものです。そして、プロセスフロー設計のときにこのルールを参照しながら、プロセスフローを描いていきます。
(2)のデータ定義のためのルールは文字通りデータとか用語を定義するものです。ここは意外と重要なところで、このリソースを使ってと言ってもその解釈がばらばらだったり、会社内でも同じ言葉を使っていながら内容が違っているなんてこともあるわけです。逆に、同じ意味なのに言葉がまちまちだったりします。例えば、同じ中間製品なのに半製品といったり仕掛品といったりします。
これらは、単なる氏名、住所といった定義の必要ないものから、メタレベルのデータもあります。例えば、優良顧客なんて言葉があったりしますが、何をもって優良なのかを定義しておかなければいけません。こうした定義を階層的にデータ辞書みたいなものに整理しておく必要があります。
(3)のオペレーションのためのルールは、アクションを誘導するためのものです。つまり、対象となる値や事象が設定した水準になったときとか、要求が制約にひっかかったらどういうアクションを起こすかを決めることです。例えば、基準最少在庫に達したら在庫補充を行うとか、与信限度額を超えたので拒否するといったことです。
このとき、その基準値も定義しておかなくてはいけません。基準となるあるいは制約となる値そのものでその会社や事業の方針が表れてきます。管理している対象は同じでもその基準値で競合会社と差をつけるなんてことがあるので重要になってきます。
