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次に来るメディアは何か?

このテーマはいま非常に関心の高いものであろう。というのもマスメディアと呼ばれる新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などが軒並み衰退の一途をたどっているからである。いったいこれからどうなってしまうのかは、みなさんが興味があるところだと思う。

「次に来るメディアは何か?」(河内孝著 ちくま新書)はそんな興味に答えてくれたのだろうか。こんな疑問符的な言葉を発したのは、タイトルからいうと何か新しいメディアが登場して、既成のメディアを駆逐してしまうのではといった想像をしてしまうが、そうではなくて、いまのメディアがどんな形で再構成されていくのかといった論点になっている。

だから、目玉は著者の独断と偏見に基づく「再編成図」である。それを紹介する。

(1) 日本のメディア界は4大メジャーと2つのユニークな独立グループによる6大グループに集約されていくだろう。
(2) 4大メジャーとは、NHK、フジ・メディア・ホールディングス、読売新聞・日本テレビグループ、朝日新聞・テレビ朝日グループである。
(3) 独自のメディア・グループが2つ生まれる。経済情報の総合化を目指す日本経済新聞グループと、まったく毛色が異なるが、ジャニーズ事務所、エイベックス、吉本興業連合などによるコンテンツ制作と番組販売のメディア・グループ「JAY」である。
(4) 通信キャリアーとの組み合わせは、KDDIが朝日グループに、ドコモはフジ・メディア・ホールディングスに、ソフトバンクは、読売グループと一体化する可能性が高い。
(5) 日経新聞グループは、経済情報に特化した情報プロバイダーとして独立した企業経営体を維持する。業務分野は新聞、ネットビジネス、日経CNBC、ラジオ、出版などで構成される。この場合、テレビ東京は、他の民放大手に譲渡することも考えられる。
(6) 産経新聞社は、経営不振の株式会社、時事通信社と合体のうえ、フジ・メディア・ホールディングのグループ子会社となる。

のだそうだ。大胆ではあるが、あながち的外れでないように思える。というより、このくらいのドラスティックな動きがないと日本のメディアはつぶれてしまうかもしれない。アメリカなんかはとっくにこうした再編は進んでいて、日本は周回遅れの感は免がれないが、2011年の地デジ化以後加速されるに違いない。

ここには、メディア・コングロマリット、いや著者はメディア・インテグレーターと言っているが、様々なメディアを統合的にマネジメントする企業体の姿があり、その中核に通信キャリアがいるというイメージがわいてくる。

この本では、なぜこうした再編が必要なのかを国内の事情、先行するアメリカの規制と規制緩和の変遷なども追って、説得力のある論となっている。
  

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    • 3 夢のあるワクワク感がほしい。
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2010年07月31日 11:30に投稿されたエントリーのページです。

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