このテーマはいま非常に関心の高いものであろう。というのもマスメディアと呼ばれる新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などが軒並み衰退の一途をたどっているからである。いったいこれからどうなってしまうのかは、みなさんが興味があるところだと思う。
「次に来るメディアは何か?」(河内孝著 ちくま新書)はそんな興味に答えてくれたのだろうか。こんな疑問符的な言葉を発したのは、タイトルからいうと何か新しいメディアが登場して、既成のメディアを駆逐してしまうのではといった想像をしてしまうが、そうではなくて、いまのメディアがどんな形で再構成されていくのかといった論点になっている。
だから、目玉は著者の独断と偏見に基づく「再編成図」である。それを紹介する。
のだそうだ。大胆ではあるが、あながち的外れでないように思える。というより、このくらいのドラスティックな動きがないと日本のメディアはつぶれてしまうかもしれない。アメリカなんかはとっくにこうした再編は進んでいて、日本は周回遅れの感は免がれないが、2011年の地デジ化以後加速されるに違いない。
ここには、メディア・コングロマリット、いや著者はメディア・インテグレーターと言っているが、様々なメディアを統合的にマネジメントする企業体の姿があり、その中核に通信キャリアがいるというイメージがわいてくる。
この本では、なぜこうした再編が必要なのかを国内の事情、先行するアメリカの規制と規制緩和の変遷なども追って、説得力のある論となっている。
- 河内孝
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メディアの将来を大胆予測
夢のあるワクワク感がほしい。
惜しい!メディア論
日米のメディア事情を歴史的背景を踏まえながら詳しく解説している点が出色
メディア産業事情備忘録?

