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デジタルネイティブとともに

一年と少しほど前に「デジタルネイティブが世界を変える」(ドン・タブスコット著)という本が注目された。その本のことではなく、そこに出てくるデジタルネイティブという人種とはとか、その行動規範のことである。まずはそのデジタルネイティブ世代が世間からどんな非難を浴びせられているのかから。

a.この世代は、自分たちが彼らの年齢だった頃と比較して頭が悪い
b.ネット世代はネット中毒であり、社会的スキルがなく、スポーツなど健康的な活動に時間を費やさない。
c.ネット世代は恥を知らない。
d.ネット世代は、両親に甘やかされてきたため、ぶらぶらするばかりで定職に就こうとしない。
e.ネット世代は平気で盗む。
f.ネット世代はオンラインでいじめ行為をする。
g.ネット世代は暴力的だ。
h.ネット世代は職業倫理を持たない最悪の職業人だ。
i.ネット世代はナルシステックな最新型「ミー世代」だ。
j.ネット世代は周りに関心を示さない。

いつの時代も若者に対しては理解するより非難する方に向くが、おおかたの大人が抱く感情であろう。しかし、この本の著者は、それは偏見であるとして、ネット世代には以下の8つの行動規範があると説く。

1.ネット世代は何をする場合でも自由を好む。選択の自由や表現の自由だ。
2.ネット世代はカスタマイズ、パーソナライズを好む。
3.ネット世代は情報の操作に長けている。
4.ネット世代は商品を購入したり、就職先を決めたりする際に、企業の誠実性とオープン性を求める。
5.ネット世代は、職場、学校、そして、社会生活において、娯楽を求める。
6.ネット世代は、コラボレーションとリレーションの世代である。
7.ネット世代はスピードを求めている。
8.ネット世代はイノベーターである。

ここに示される行動規範は、決して非難されるようなものではなく、むしろ称賛すべきことかもしれないが、そうした新しさをなかなか認めようとしないのも前世代の人間の行動規範でもある。

しかしながら、こうした行動規範をもった若者がどんどん生まれてきているのも事実なので、否定するより共存する方が賢いのだ。デジタルネイティブと暮らし、デジタルネイティブと働き、デジタルネイティブと遊ぶのである。というのも、彼らの特質である自由、カスタマイズ、情報操作、オープン性、コラボレーション、スピード、イノベーションといった指向性はこれからの世の中で必要な要素なのである。

大人たちは彼らがそれを生かせるような環境を整え、応援するくらいの気持ちをもつことではないだろうか。少なくとも邪魔をしないことだろう。ぼくは、今の立場からいうと、こうした若者の行動規範を受け入れられるような業務システムはどんなものだろうかということに思いを馳せる。それができたらぼくの中で若者と共存できたと言えるのである。
  

デジタルネイティブが世界を変える
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    • 5 世代間の知識の伝達
    • 5 デジタルネイティブと共存
    • 5 大人が共感できない世代の世界がすぐそこまで来ている
    • 5 この本は,教育に関してもとても学ぶところが多いです
    • 4 「ネット世代」の今後の活躍が楽しみである。
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2010年08月18日 10:31に投稿されたエントリーのページです。

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