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間違いだらけの業務システム開発(企画・設計編その2)

戦略立案からトップダウンで設計すべきだ

これは、間違いというより、それだけではないという意味です。システム開発の教科書には(ただし、あまり読んだことはないが)、内外部の環境の分析をして、強み弱みを抽出して、バランススコアカードで評価し、CSFやKPIを設定し、戦略、ビジネス要求を練ることが大事であるとなっているようだ。これを要求分析とか要求開発という。

そして、そこからどういう業務システムにしたらいいのかというアプローチで、それは全く正しいのですが、何でもかんでもそうしたアプローチなのかということと、これも何度も言っているのだが、その受け皿となる業務システムの構造がちゃんと対応できているのかという問題を指摘したい。

単なるデータ登録、帳票出力システムでしかなかったらどうなるでしょうか。一生懸命上流の分析、設計をやったとしても徒労に終わることってあるのではないでしょうか。その戦略やビジネスモデルをどうやってシステムに落としていくのかがわからないのです。

プロジェクトの初期で、うちのこの事業の戦略はこうで、そのためのビジネスモデルはこうして、管理するKPIやパフォーマンスはこれこれにしようと決めます。ところが、最初に決めたビジネスモデルがどう実現できているかが見えるような仕組みになっているでしょうか。一生懸命頭を絞って考えたKPIやパフォーマンスのデータがきちんと取れてそれが解析できるようになっているでしょうか。

よく考えてほしいのは、実際にオペレーションする仕組みが上流分析・設計と連動したものでないと意味ががないということです。どうも日本の業務システム開発の現場ではこのことの重要さを理解していないように思うのです。

ですから、もしちゃんと上流分析・設計の結果を表現できる一貫化された、連動性のあるプラットフォームができれば、何も上から下に降ろさなくても、下から上へ要求を出すボトムアップアプローチだってかまわないケースもでてきます。それもそうだし、例えば、顧客の要求に応えるようなサービスプロセスなんては、そんなに戦略的な要素が必要ではないので、すぐに設計に入ってもいいわけです。

つまり、業務プロセスの構造が、ビジネスモデルを実装できるようになっていれば、そこの必要機能を埋めていくことで、あたかも上流設計を行ったように実装できるはずです。似たようなものに、インタビューシートに従って質問していくと、自然とビジネスモデルができていくというようなことがあります。白紙のプロセスの構成要素を色づけていくといった作業で設計することです。

ですから、理想的には上からと下からの両方から攻めるハイブリッド型アプローチが一番かもしれませんね。ハイブリッドばやりなのでそんなアプローチをしてみたらいかがでしょうか。ただし、しつこいようですがボトムアップアプローチが確立していないとだめです。そこを抜きにしたトップダウンアプローチでは、間違いとまでは言いませんが有効性を失っていると言わざるをえないと言っているわけです。
  

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2010年08月17日 10:51に投稿されたエントリーのページです。

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