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管理プロセスのワナ

欧米発のソフトウエアはどうも管理的な色彩が強いように感じるのはぼくだけだろうか。ERPにしてもSales Forceにしても管理する側のツールという性格にみえる。これは、フレデリック・テイラーの科学的管理法を思い出させる。20世紀初頭にひろまった労働者管理の方法で基本原理は、稼業管理、作業の標準化、作業管理のために最適な組織となっている。

そうした考え方をいまだに引きずっているように思え、このソフトの機能どおりやれば効率の良い業務処理ができるはずだということである。ノルマを達成し、経営を安定させるためにはこうした管理プロセスが必要なのだという主張となる。

今の時代でも必要なのだろうか。もちろん、全面的に不要というわけではない。それこそルーティンの繰り返し作業では必要かもしれないが、そうではない部分の比重が増してきている現代では違った対応が要るような気がする。

だいいち、管理という言葉が好きになれない。つい営業管理システムとか購買管理システムとかいってしまうが、そのネーミングも気にいらない。システムが人間のやる業務を管理するという響きなのである。管理はあくまで人間がやって、それを支援するあるいは場を提供するのがシステムだろうと思う。

時として、管理プロセスによるコストダウンよりその管理プロセスを管理するためのコストの方が高くつくという破目に陥るというパラドックスを引き起こす。管理プロセスというと管理することが目的化するわけで、その目的を達成するためにはどんなコストをかけてもいいと錯覚してしまうのだ。

現代は、多種多様の客さまニーズに応えていかなくてはいけない世の中になって来ていて、画一的な管理手法では限界があるのではないでしょうか。そこでは、働いているひとのパーソナリティとか、組織としての協働動作だとか、それぞれの知恵と裁量といったことが重要視されてきて、それが差別化だったりするわけです。

このような変化に対応したソフトウエアや業務システムを開発することが大きな課題だと思っている。それを使うと楽しく働けるクールなITが望まれるのである。

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2010年08月21日 10:48に投稿されたエントリーのページです。

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