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スポーツ”感”戦記 アーカイブ

2006年09月05日

そんなすぐにできるか

アジアカップ予選でサッカー日本代表がサウジに負け、イエメンに辛勝した。ジーコからオシムに替わって3戦目と4戦目である。まだ、たった4戦である。それに対して、オシムの戦術が理解されていないだとか、走りきれていないとかいう声も聞こえてくる。そりゃ無理でしょ。しかもつい今回のメンバーはジーコのときから大幅に入れ替わったと錯覚していると思う。実は、先発メンバーでみるとほとんど変わっていないのです。ですから、オシム流になじむのは結構時間がかかるのはしょうがないのです。むしろ、サウジ戦の前半15分とイエメン戦の後半15分の戦い方をみたら、かなり進歩したと思うのだ。だって、坪井がオフサイドになったけど流れのなかでシュートを打つんだぜ。

そんなわけでもう少しおおらかな気持ちで見守っていきましょう。マスコミも分かってもいないくせに戦術の批判をするのはやめましょう。交代選手の選択に口をはさむのはやめましょう。

ただ、オシムの到達点はもっとはるか上に設定しているから、これから選手は大変ですよ。たとえば、今回の戦術がヨーロッパの国に通用するかといったら違うわけだから、相手によって柔軟に対応できる頭のよさを要求されるのです。このとき大事なのは全く変えるのではなく、芯になるものは残し、芯の外側の部分を変えていくという作業になる。オシムはこの芯のことを”日本人が本来もつ力、日本らしさ”と言っているのだ。

2006年11月22日

サッカー中継のアナウンサーと解説者は必要か

昨日、サッカーのU-21の日韓親善試合があって、第一戦に続いて1-1の引き分けに終わったが、試合そのものは水野の活躍もあって、日本代表チームとしてもこれから先成長していけそうな予感がした試合であった。平山も予想していたよりよくやっていたと思うし、もう少しからだがきれてきたらよくなるんじゃないのかなあ。ただ、これはオシムも言っているように走れていないので、どうしてもフォワードとバックの間が間延びしてコンパクトなサッカーができていない。そのうちできることを期待しましょう。

ところでこの試合を中継したのは、テレビ朝日だったんだけど、この実況放送ひどいよねえ。角澤アナウンサーと解説が松木安太郎のおなじみコンビだが、もうどうしようもない、角ちゃんはやたら興奮してただどなっているだけで、松木さんもただ「ボールに行かなくちゃ」「気持ちで行かなくちゃ」・・・・、これじゃあ解説にも何にもなっていない。後半カレンが入ってきて、「この選手は追い掛け回すのでいいですね」とそればっかり言うもんだから、角ちゃんも一緒になって、「見違えるように日本の動きがよくなりました」、それちょっと見方が甘いんじゃないの。けっこういい戦いかたをしていたときにも、「完全に主導権を握られています」なんて平気で言うんで、よく見ていろよとつい叫んでしまう。

そこで、各局のアナウンサーと解説者を眺めてみた。NHKはあの有名な山本浩アナウンサーや、そのほかにも栗田晴行もいていいんだけど、解説の加茂さんがひどい。NHKの場合は解説者いらないんじゃないかな。海外の録画なんか山本さんなんて一人でやってしまうものね。日テレとTBSはまあまだけど、ぼくの好きなのは何といってもフジテレビの青島アナと風間八宏さんのコンビだね。フジには長坂哲夫アナもいて好きだけど、青島・風間コンビは落ち着いたところと興奮するところとうまくミックスしながら、風間さんの味のあるコメントもあり一番ですね。

ところが、今はそうだけど昔のことも入れて評価すると”伝説のコンビ”がありましたね。若い人は知らないかもしれないが、1968年から20年間テレビ東京で放送していた「三菱ダイヤモンドサッカー」の金子勝彦アナウンサーと解説者の岡野俊一郎というコンビです。いまの50~60才くらいの元サッカー少年は必ずこれをみていたはずです。「サッカーを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?」という金子さん独特の語り口から始まる番組を興奮しながら見ていた記憶があります。

スポーツ中継がアイドルコンサートと化し、テレビ局お抱え選手をこれでもかと露出させ、プロでもアマでも共通にもつスポーツイズムみたいなものが失われてきている昨今、そういう堕落から免れているのがサッカーだと思うので(あまりにも巨大化したからだ)、競技あるいは試合そのものの生の姿を的確に分かりやすく伝え、視聴者と波長を合わせて一緒に一喜一憂する放送にしてほしいものだ。

2006年12月09日

いいところをまねろよな

アジア大会のサッカーの予選リーグ最終試合で日本代表は北朝鮮に逆転負けを喫する。まあ、Jリーグの日程の関係でベストメンバーが組めなかったとか、相手はフル代表だとか言い訳を言っているが、あの試合そのものをやはりよく分析しておかなければいけないと思う。

冷静にみれば取られた2点ともペナルティエリヤのすぐ外からのフリーキックを入れられている。そのフリーキックは2度とできないようなすばらしいコースに飛んでいるので、運が悪かったみたいなとらえ方をするひともいるかもしれないが、問題はそのフリーキックの与え方が悪いのだ。相手のユニフォームをつかんで相手が倒れて反則を取られている。このユニフォームをつかんでディフェンスするというのが、Jリーグでもよく見られる光景だが、頻繁におこなわれる。ユニフォームを引っ張っられたくらいで倒れるなよなと北朝鮮の選手に言いたいかもしれないが、どうしてそんなディフェンスしかできないのだ。ファールでしか防げないというディフェンス力不足なのだ。今回出場したU-21の若い選手たちが、Jリーグなどの大人の試合でやっていることをまねているわけで、そんことをまねするなと言いたい。

それと、許せないのは、ヘアバンドとストッキングを試合中に下げるヤツ、見ていて不愉快になる。いい選手や名選手と言われたひとたちはけっしてユニフォームをひっぱたりしないし、身だしなみはちゃんとしていたんだ。若い選手諸君よ、小学生や中学生があなたたちをみて、悪いところをまねされたらいやでしょ。おっと最近小言が多いな。

2006年12月22日

力の差

FIFAクラブワールドカップ(昨年からクラブ世界選手権という呼び方から変わった)のバルセロナがまさかの敗戦にはびっくりしたが、南米のインテルナシオナルの優勝はたぶんこの大会への意気込みの違いが出たのだと思う。今回、バルサはコンディションの差というより、この大会への準備不足のため、戦術不徹底が露呈しただけで、やはり世界規模の大会は相当に周到な準備が必要であることを再認識した。亀田興毅の世界戦もそうだし、このレベルになると戦い方というものがある。バルサはそれが徹底していなかった。

でこれから書くのは、バルサのことではなく、アジア代表の全北のことだ。ぼくは普段は応援することもない韓国のチームを今回は密かに応援した。というのは、アジア特に東アジアの代表がどれだけ戦えるのか、あわよくばヨーロッパ、南米のチームに一泡吹かせられないか(欧米か!(笑))ぐらいに思っていた。ところが全くがっかりさせられた。このがっかりは、おそらくガンバ大阪が出ていたとしても同じ感慨をもったと思う。

要するに、力の差が歴然としているのをまざまざと見せつけられてしまったのだ。それじゃあ、力の差はいったい何なのか。二つあると思う。ひとつは「意図(目的)をもったトラップ、パス、ドリブル」ができるかどうか。もうひとつは、「ディフェンス力」だと思う。ディフェンス力については、以前若干ふれ、ユニフォームを引っ張るようなディフェンスはあり得ないというようなことを書いた。決勝戦ではほとんどそんなシーンはなかったし、というかファールが少ない、ボールが外に出ないという、こういう試合が本当の一流の試合なんです。

「意図(目的)をもったトラップ、パス、ドリブル」ということについて、全北とクラブアメリカ(北中米代表)との試合をふりかえれば見えてくるものがある。

意図(目的)って分かりますよね。点を入れることと入れさせないことであって、相手を抜くことやセンターリングをあげることではないんですよ。ここですよ差がでるのは。クラブアメリカは、あくまで、どうやって点をとるのか、そのためのパスはどうすればよいのかを追求する。それに比べて全北は“アバウト”なんだ。適当にゴール前に流せば“誰かがあててくれるかもしれない”、また、まずはボールを止めてからどこへ出すか考えるというサッカーでしかないのだ。だからといって、クラブアメリカのサッカーを全面的に肯定するわけでもない。どちらかというと行き過ぎのところもあり、バスケットボール化してしまい、もっと大胆さも必要な局面がずいぶんあった。両方とも要るがどちらに重心を置くかだろう。

で全北のサッカーに戻ると、“確率的サッカー”は技術・体力に差がある場合のみ通用するということがわかっていない。とはいえ日本も同様であり、サッカー成熟度の違いを今回も思い知らされた。

さてどうするか。最初に言った戦い方の工夫だろう。ここがオシムに期待するところだ。

ところで来年はレッズだぞ!

2007年01月08日

盛岡商優勝おめでとう!

第85回全国高校サッカー選手権決勝で盛岡商が岡山の作陽高校を2-1で破って初優勝した。戦前の予想からするとだれも優勝候補にあげていない学校が勝ってしまった。

まあ、それだけレベルは均等化したというか、全体の底上げができてきたのかもしれない。地方の格差が言われている今、高校生までのスポーツにおける力の差はあまりない、むしろ都会の子のひ弱さのほうが目立つとも言える。だから、ぼくなんかは地方の活性化のヒントはここにあるんじゃないかと思ってしまう。すなわち、スポーツと郷土愛、地方から世界へといったコンセプトはいかがでしょうか。

優勝した盛岡商のイレブンには心からおめでとうと言いたい。盛岡商の勝因はなんといっても90分間走りまわった体力とあきらめない精神力に、技術力もそれなりにあるので勝利したと思う。本当は戦術みたいなところの差を書きたいのだが、いかんせんテレビ観戦だとここが見えない。競技場で全体をながめて初めてチームとしての動きがわかるわけで、解説者が座って見ている位置と全く同じところに定点カメラを置いてもらって、それを見るというのはできないものかといつも思う。

しかし、いまどきの高校生のレベルはすごく向上していると感心させられる。やはり、Jリーグや海外のプレーを身近に見て育ったことも大きいと思う。

実は、ぼくは41年前の第44回の大会に神奈川県代表で出場しているのだ。このころはまだ大阪中心で開催されていて、メイン会場が長居競技場であった。ぼくらは一回戦が1月4日の寒い京都の西京極競技場で行われ、相手は滋賀県の甲賀高校であった。結果は思い出したくもないのですが0-0の同点で抽選負けでした。いまはPK戦というものがあるのですが、その当時はいきなり抽選で、キャプテンが呼ばれて封筒が二つうちの一つを選ぶと中に紙が入っていて確か「残念でした」とかいったことが書かれているわけです。いまだにその封筒と紙を投げ捨てるキャプテンの写真を見るとくやしくて涙がでます。

ぼくらは、その前年の関東大会で優勝していた(ナント決勝で帝京高校を破ってであった)ので、密かにいいところまでいけるかと思っていたし、新聞にもダークホース的存在と書かれてもいたので余計くやしくてしかたなかった。

その当時は、観客もまばらで、ぼくらの学校からはそれでも応援団や野球部、バレー部のやつが何人か来てくれたくらいで、もちろん親なんかだれも来なかったので、それだけとっても今の子たちがうらやましい。

このとき優勝したのが、大阪の明星高校と千葉の習志野高校の両校優勝であった。この大阪と千葉の代表の優勝というのはちょっとした異変であった。というのはこれまではほとんど、埼玉か静岡、広島といういわゆるサッカーどころの県の代表が優勝を分けあっていたのです。浦和市立、藤枝東、修道といったところです。それ以外の九州、四国、中国、北陸、東北、北海道なんていうのは弱くて、ずいぶんと力の差があった。だから、今回のように岩手県の学校の優勝なんて当時から考えると隔世の感がする。

いまは、その当時と比べると最初に言ったとおり地域差がなくなって、どこの県も優勝する力を持ってきたと言える。それと、昔は相手がサッカーどころだとつい萎縮してしまい、力が発揮できないというのがよくあったが、あるとき同じ県のチームがいいところまでいくとそこの県の子たちも自分たちもいけると思い、自信を持つようになる。だから、萎縮しなくなることと一回戦をうまくのりきると、高校生ぐらいだとあれよあれよと勝ち上がることがある。そういうことで言うとぼくは前回の岩手県代表の遠野高校がベスト4に入ったことが今回の盛岡商の優勝につながったと思えてならない。

2007年03月18日

マラソンは走らなくちゃ

今日、「2007湘南国際マラソン」を見に行った。このマラソンのコースは江ノ島水族館の前をスタートして二宮IC折り返し、江ノ島ゴールのフルマラソンコース。ほかにも10kmのレースもある。参加人数があわせて1万人くらいだそうだ。

富士山に向かって走り、江ノ島に戻ってくる、途中相模湾を横目でながめながら、しかも箱根駅伝で走るコースとくりゃ、楽しくなるだろう。今日は、絶好の天気で寒くもなくくっきりと富士山も見えて最高の日だったんじゃないかな。沿道にも応援するひとがあふれてもうお祭り気分。第1回目としては大成功でしょう。

エリートの部では有名な選手が出てないこともあり、元旭化成の高尾憲司選手がぶっちぎりで優勝。ゴールにいたわけではないのでタイムは分からないが2時間22分くらいじゃないかな。3時間を切る選手もけっこういて単純にすごいなあと思ってしまう。

ゲストが来ていて、高橋尚子、千葉真子、間寛平が10kmを走っていた。間寛平は当初フルマラソンにエントリーしていたが、インフルエンザが治ったばかりだったそうで10kmに変更していた。Qちゃんカッコイイ。

見ていると走りたくなるが、もはや足腰はポンコツとなり、1kmも走れない有様、しょがなく見物にまわったが、お祭りは見るもんじゃなく参加するもんですね。というわけで、千葉ちゃんに手を振ったらすぐそのまま自転車でプールに直行。泳ぐのはだいじょうぶなので、いつもよりかなり長く泳ぎぐったりとする。ほんのちょっぴりマラソン完走気分。

下の写真は、上が高橋尚子で下が間寛平です。わかるかなあ?

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2007年03月19日

靴とマメ

湘南国際マラソンのことを書いたらちょっとに前に見たテレビ番組が浮かんできた。毎週金曜日の夜、日本テレビで放映する「未来創造堂」という番組がある。木梨憲武が司会をして、何かにこだわりを持つゲストとともに、日本が生んだ発明家たちの人生を再現ドラマで紹介する番組で、非常に良質ないい番組です。さすがホンダの提供。

つい最近のもので、「マラソンシューズ誕生物語」というのがあった。メキシコオリンピックのマラソンで銀メダルを採った君原健二は、まだ有名になる前、能力は高いのに、いつも長い距離を走ると必ず足にマメができて力が発揮できなかった。あるとき彼のシューズの製作を依頼された鬼塚喜八郎という靴屋が苦労を重ね、マメができないシューズを開発し、それを君原にはかせた結果、オリンピックでメダルをとる選手までになったという物語である。鬼塚喜八郎という人は、その当時「オニツカ」という会社でいまの「アシックス」を創業した人である。

この番組を見ていて、ぼくの若い頃のことを思い出した。ぼくは、サッカーばかりやっていたサッカーばかだったが、当時のサッカーシューズのことである。いまでこそ、こどもまですばらしいスパイクを履いているが、当時はスパイクは高価(今から40数年まえで確か3~4千円です)で、なかなか買えなかったのです。それと、練習ではズック靴を履かされていました。それは、ズック靴だと足の指先にちゃんと力を入れ、足首を固定しないとボールが飛ばないし、足が痛くなるので基本がみっちり身につくというわけだ。確かにいいスパイクを履くと少々ポイントがずれても飛ぶのでいい加減な蹴り方になるかもしれない。

で、このサッカーのスパイクなんだけど、当時は地方の町の運動具店なんかには売っていないのだ。しかも、メーカーも限られていて、「ヤスダ」と「ミツナガ」くらいしかなかった。そのオニツカのスパイクもまだなかった。少しあとに有名な「アディダス」が日本に入ってきたが、とても手に入らない高根の花でした。

それでぼくらは普通に「ヤスダ」のある東京の茗荷谷まで行くのだ。これがひと苦労で、しかも、出来合いのものはないから、それがいちから型をとったオーダーメイドなのだ。だから、型どりとできあがったものを取りに行くから2回東京に行くことになる。でも、新しいスパイクを水色で「YASUDA」という名前が入ったサッカーバッグに入れ、見せびらかすように帰るのが大きな楽しみでもあった。

そんな苦労をして手に入れたスパイクだから、そりゃ大事にしましたよ。まず買ってきてすぐどうしたかというと、近くの靴屋に行って、つま先に皮をあててもらうのです。つま先が先に破れるんです。それに毎日油で磨きましたね。ポイントだって、当時は皮とアルミとゴムのどれかだったんだけど、ポイントが外れると自分で新しいのに取り替えていました。いまの子はちょっとでもポイントが減るとすぐに捨ててしまうので、ああもったいないとすぐに思ってしまいます。

ボールだって毎日練習が終わると一旦空気を抜いて、翌朝空気を入れて縫い目をオイルで磨くのです。そうやって、モノを大切に扱ってきたので、しつこいけど今の贅沢さはいい感じではないですね。やっぱり、ぼくらのそういった生活で養われた精神構造といまのこどもたちのそれとは違うのは当たり前かもしれない。

それでマメのことだが、ようやくにして買って、そしてしっかり手入れして履いても、これがまたすぐにマメができるのだ。かかとと指に必ず大きなマメを作る。もう痛くてしょうがないのだが我慢するしかないから、絆創膏を貼るけど今のようないいものはないからすぐはがれるし、かえってよくないこともある。

でもって、だんだん慣れてきてマメのでき方がゆるやかになって、おおしっくりいったぞと思ったら、悲しいかな、ああつま先に穴が開き、底がはがれてくるのであった。だから、もうたえずマメとの戦いなのだ。

ちょっとそれるがもう一つ戦いがあって、「ビフテキ」というヤツで、当時のグランドってもちろん土で硬くでこぼこしているので、スライディングでもしようものなら太ももの外側がもののみごとに擦りむけて、まさにビフテキ状態となる。これがまた、直りかけると決まって同じところを。ということで学生服のズボンがぐじゅぐじゅでたまにくっついてしまうのだ。おお痛い。

また話がそれた。いまはマラソンにしてもサッカーにしてもその他のスポーツのシューズはすごくよくなってびっくりする。マメができるなんて考えられなくなってきている。ところが、久しぶりに家の庭の落ち葉を竹箒で一所懸命掃いていたら、手の指の付け根にマメができてしまった。それはしょうがないか。


2007年03月25日

さすが欧州レギュラー組

キリンチャレンジカップの日本対ペルー戦で、日本が2-0で快勝した。2点とも中村俊輔からのフリーキックからの得点。よくいう“流れの中から”の得点ではなかった。まあ、中村俊輔と高原の個人技なんだけど、それ以外でも短い練習期間にもかかわらずまずまずの連携だったんじゃないかな。

でも、やっぱシュートが少ない。ボールをつなぐのはいいのだけどフィニッシュまでいかないのだ。このくせは日本チームにずっとあって、ボールを回すのに目的意識がいっていて、何がなんでも点をとることに意識が向いていないように思う。ボールを受けて、次に渡す相手をさがし、空いている選手がいたらそこへパスするということになる。だから、みんながゴールに向かって攻めあがるという感じがない。フリーキックの場合は、それこそみんながそういう意識になるわけで、それで2点もとれたのだから、流れている局面でも意識としてフリーキックのような態勢になればいいのにと思うがそうはいかないのだろう。

昨日は、交替で出てきた選手がいい動きをしていた。だからといって先発で使えばと思うでしょうが、そうはいかないのであって、相手が疲れたときだからできただけかもしれない。でもそのなかでも中村憲剛がすばらしい。動きに切れがあるし、ポジティブなパスが出せるいい選手だ。それは、ぼくの独断的な意見かも知れないが、シュート力のあるパサーであることがそうさせているような気がする。

それにしても、今回はやはり欧州で現にレギュラーを張っている2選手の実力を見せつけられた試合でもあった。ガンバレニッポン!

2007年03月27日

スケーターイヤー

さあ問題です。つぎの言葉はいったい誰が言った言葉でしょう?

「はい、なんかだんだん年をとっていくごとに涙もろくなっちゃって・・・。昔は人前で泣くのは我慢していたんですけど、最近は止まらなくて」

答えは、「世界フィギュア2007東京」2位になった浅田真央の言葉です。ええ、弱冠16歳の子がいうセリフかなあ。

そういえば、優勝した安藤美姫も以前、「私年だから真央ちゃんみたいな若い子と同じようにはできないの」みたいなことを言っていたと思うが、その美姫ちゃんだって19歳ですよ。なんかこれみんな、ぼくたちおじさん、おばさんの言う言葉でしょ。

確かに最近の子どもたちはやたら年食ったみたいなことを言う。ぼくの下の息子もハタチになったとき、「ああオレも年だなあ」と嘆いていた。

彼らが、ぼくらの歳になったらなんと言うのだろ。

それにしても二人はよくやった。美姫ちゃん、真央ちゃんおめでとう。おっと、おばさん(失礼!でも彼女らの感覚だとこうでしょ)の 中野友加里の5位もすばらしい。

2007年04月16日

今年のベイはひょっとするかも

西武の裏金騒動や突如出てきた那須野問題でプロ野球の人気に水をさすのかと思ったら、大リーグの日本人選手の活躍もあり、何となく日本のプロ野球も楽しげです。

なんといってもぼくはセリーグのプレーオフ制が効いているように思える。まあ、1位は中日でしょうが、そのあとの2,3位狙いがおもしろい。横浜、広島が張り切っているように思えませんか。

そうです、わがベイスターズは、ひょっとしたら3位に行けそうかも。投手陣では寺原ががんばっているし、攻撃陣も鈴木尚典が戻ってきたし、吉村は復活の気配であり、村田ははや100号本塁打ですぞ。でも、昨日は工藤がメタメタだ。まあ、今のところ5割だからいい線だ。

やっぱ、仁志と工藤の加入の影響が大きいかもしれない。それまであまりにも変化が少なかったのじゃないかなあ。二人は戦力としてではなく気分を新たにしたみたいな効果じゃないかと思う。いよいよ今年のプレーオフが楽しみだ

2007年05月03日

カカ殿下

UEFAチャンピオンリーグの準決勝でACミランが逆転で決勝進出を決めた。ファーストレグで3対2と敗れたACミランであったが、ホームのセカンドレグで3対0とマンチェスターユナイテッドを圧倒した。

この勝利の立役者はだれでも認めると思うが、1点目を入れたカカだ。素晴らしいゴールだった。いまやロナウジーニョを抜いて世界ナンバーワンのプレイヤーだと思う。シュートもできるし、ドルブルは早いし、パスも出せるオールラウンダーで、見ていてもほれぼれする。なんといっても彼の姿勢がいい、ぼくの好きなプレースタイルである。まだ、25歳になったばかりだからこれからさらに進化していくのだろう。

決勝は、リヴァプールと23日アテネで今度は一発勝負で行なわれるが、ぼくはどちらを応援するか特に決まっていないが、カカのプレーとリヴァプールのジェラードのプレーに注目している。

このクラブチームの最高峰が戦う試合は、レベル的にはワールドカップ以上ではないだろうか。きっとすごい試合になるぞ。

2007年05月04日

わーい首位だ!

もう二度と書けなくなるかもしれないので早く書いておく。わがベイスターズがついに3年ぶりの単独首位に立った。やはり、今年は何か違うと思ったらこの快進撃だ。

でもこれは、たまたまみんなが調子がよくてというわけではないのでひょっとしたら長続きするかもしれない。投手陣だってやっと三浦が勝てたくらいだから出揃っているわけでもないし、攻撃陣も仁志と村田はがんばっているが、チーム打率も低いし、だからなぜこんなに強いのかわからない。大矢さんの采配かな?

いずれにしろ、毎日スポーツニュースを見るのが楽しいのであります。

2007年05月25日

ACミランは強かった

やはりACミランが勝った。やはりと言ったのは、2年前の負けが生きると思ったからと、カカとジェラードの戦いならカカに軍配があがると見たからである。

まず、このふたりは見ごたえがありましたね。ジェラードがサーベルのような切れ味だとすれば、カカは日本刀の鋭さがあるような気がする。そのカカが起点となって2点が生まれた。点を入れたのはインザーキだけれど、まあ両方ともカカの得点みたいなものだ。カカはもはや押しもおされぬ最高プレイヤーですね。(唯一の弱点はフリーキックが下手なこと)

ACミランの勝因は、非常に落ち着いた試合ができたことじゃないかなあ。あのガッツーゾさえ冷静に吼えていた。多分マルディーニの力が大きいと思うが、個性ある集団がうまくまとまって機能していた。

でも、世界最高峰の試合は、技術力、精神力においてすべてすごい。特に、Jリーグのチームなどに比べてディフェンスの力が格段に違うように思える。要するに、ボールを奪う、あるいはシュートを打たせない、そういったなかなか分かりにくいテクニックがあるのだ。

そして、ずいぶんと試合そのものがきれいになった。悪質なファールもないし、変なつかみ合いもないし、レフェリングもうまくなったこともあるが、見ていても気持ちがいい。

今年のトヨタカップが楽しみだ。

2007年06月06日

日本強い

キリンカップでコロンビアと引き分けて優勝したが、日本もなかなか強くなってきた。コロンビアというチームはけっこう強く、これまでなら軽くやられていたかもしれない。前半は攻められっぱなしだったけど、後半はいい線いっていた。

前半の布陣では稲本、中田のコンディションが悪いせいもあってすぐには機能しない感じだった。それでも、俊輔はコンディションはよくなさそうで、ミスもあったが光るものがあり、たいしたものだ。高原は2戦目なのでいい出来だった。当たり負けない身体になったのでびっくりした。やはり、ブンデスリーガで鍛えられてすごくたくましくなった。

また、オシムのめざす“日本化サッカー”の姿が垣間見られた試合でもあった。中村堅剛や羽生のように身体が小さくてもスピードがあれば、大きな選手に当たり負けないプレーができることも証明された。羽生は動きの早さ、堅剛は判断の早さでそれが可能になっている。俊輔、堅剛、遠藤の3人のコンビネーションがうまく取れるようになったら、さらにチーム力が上がるので楽しみだ。

ちょっと話はそれるが、試合のあとのインタビューの話。あのオシムの通訳はいいかげんですね。オシムが、カミカゼチームがどうのこうのと言っていたのにぜんぜん訳さないであたりさわりのない言葉で濁していた。気になって仕方がなかったが、今朝の新聞にはオシムの話にちゃんと書いてあった。

もうひとつは、俊輔の言葉で、オシムのめざしているやり方がだいたい分かったのでこれからはよくなるでしょうというようなことを言ったあとに、シンプルにやれというが、シンプルにやることくらい難しいことはないと言っていた。これすごく分かるんですね。シンプル伊豆ビューティフルです。

2007年06月08日

プレッシャーはどこに

いま、旬な人気者は何と言ってもふたりの王子でしょう。「ハンカチ王子」の斉藤祐樹君は早稲田をリーグ優勝に導いて、しかもベストナインにも選ばれた。「ハニカミ王子」の石川遼君は、関東アマで8位だったが、日本アマ出場が決まった。まあ、ふたりともあれだけ騒がれているにもかかわらず、好成績を残すあたりさすがだと思う。

かれらには、プレッシャーというものがないのだろうか。自分たちが騒がれることがかえってバネになっているような気さえする。最近のスポーツ選手全般にも言えるのだが、強いプレッシャーに負けて成績がでないということもあまりないようだ。大きな大会でも普段の力、いやそれ以上の力をだす選手も多くなった。

いつ頃からかと考えてみたのだが、何年前というのは定かではないが、おそらく試合後のインタビューで最後に「応援よろしくお願いします」と言いだした頃からじゃないかと思う。あの、判を押したように若い子は言うが、ぼくらの年代だとちと違和感がある。なんとなく、スポーツ選手というものは芸能人じゃあるまいし、もう少しストイックなものであるべきと密かに思っている。

そうです、ぼくたちの年代は、試合はすごく緊張するのが当たり前で、しかも、周囲の期待が異常にたかまるのでなおさらガチガチになる。まあ、有名な円谷幸吉の例をだすまでもなく、オリンピックでは極度のプレッシャーがのしかかり、それで自分の実力を発揮できず、死んでお詫びしますというくらいに打ちひしがれたわけです。

そのころの面白い話がある。テレビ番組のインタビューであるいなかのおばさんに、「今回のオリンピックでいちばん強いと思う選手の名前を教えてください」というのがあった。なんて答えたと思いますか。

「それは、プレッシャーさんです」と答えたのだ。いつもテレビのオリンピック中継でアナウンサーが、日本の選手は「プレッシャーに負けた」とか「プレッシャーに弱い」とか連呼していたので、プレッシャーという名の外国選手がいると思っていたらしい。

まあ、冗談はさておき、最近はお国のためにとかいった期待はないし、いい意味での自分の売り込みの場所のような感覚なのでプレッシャーを感じなくなったのかなあとそんなことを思ってみた。

2007年06月22日

桑田的生き方

桑田真澄選手がメジャー昇格を果たした。39歳のオールドルーキーの誕生である。桑田のことを悪く言う人もなかにはいるし、ぼくも最初はそんなにいい印象を持ったわけではないが、大リーグ挑戦を宣言してから以降は、むしろ好きになるくらいになった。

やはり野球に対する姿勢や考え方がすばらしく、求道僧に似たところがある。以前肘をケガしたときのリハビリなんてまさにそこまでやらなくてももう辞めたらと思ったものだ。今回のケガでももうあきらめるんじゃないかと思ってみたが、いや桑田は絶対にあきらめないと思い直した。

どうして桑田をここまで挑戦し続けるのだろうか。おそらく、「ぼくは野球が好きだから」という言葉がでてくると思うが、そうじゃないと思う。桑田だったら野球以外のスポーツをやっていたら同じように一流選手になったと思うし、違うスポーツでも同じような姿勢でのぞんでいたと思う。人間ってそういうものでしょう。

この歳になっても挑戦し続けるというのは、自分のやり出したことに対し、極めたいというか、自分の考えていることを試してみたいという欲求を持ち続けていることではないだろうか。だから、それがほぼ満足したものになったら、力を出し切ったと思ったときにやっとやめるのだろう。

この姿勢は、何事にも必要で、その目標とするところが大きいほど時間がかかる。桑田も40歳近くなってやっと目標地点に近づいたわけで、その目標は桑田にとっては大きいはずなので、遅いとは思っていないのじゃないのかなあ。

それにしても、たいしたものだ、プロ選手の鑑になりますねえ。

2007年07月07日

U-20代表のサッカー

U-20ワールドカップで日本代表チームが快進撃だ。第2戦でコスタリカに1-0で勝った。快勝とまではいかないが、悪くない勝ちだ。

何回も危ない場面があったが、落ち着いてさばいていた。これまでの日本チームは、こんな試合ではすぐに浮き足立ってしまい、ぼろぼろになってしまうことがよくあった。しかし、このチームは、今のところ冷静さを失うことなく、また最後まで集中力を保ってやっている。

それを可能にしているのは、確かな技術力、スピードなのだが、これは普段Jリーグでもまれていることが大きいと思う。先発のかなり選手がレギュラークラスであることから、高いレベルの経験が生きているように思える。

もうひとつ言えるのは戦術理解度だ。ぼくは、このチームはオシム戦術をフル代表以上に忠実に実行しているのではないかと思う。すなわち、全員がよく走り、フォワードの守備の意識も高いし、両サイドバックからの攻撃も高い位置を保っている。

そして、何といってもファンタスティックなサッカーをやる。これまで戦った、スコットランドにしてもコスタリカにしても、攻撃はワンパターンで単純だ。力づくの攻めがほとんどだ。その点、わが日本チームは局面を一気に打開する創造性豊かなプレーができるので、見ていてもおもしろい。おそらく、カナダの観客も驚いているんじゃないかなあ。

ということで、これからがますます楽しみになってきた。

2007年07月14日

あらためて攻撃は最大の防御なり

アジアカップの予選リーグでUAEに3-1で快勝した。第一戦でカタールに引き分けたときはヤバイと思ったが、この勝利でほっとした。次のベトナム戦で勝ってすんなりと予選突破したいものだ。きのうの試合では、前半3点を入れたが、タイトルのかかった真剣勝負の国際試合でそこそこの相手に対して、こんな点の取り方は久しぶりなんじゃないかな。

まあ、何と言っても高原がほんと成長した。シュートが枠に行くのだ。身体的にも競り合いに強くなっているが、このシュート力がワールドクラスになってきた。それと、俊輔、堅剛、遠藤の3人のミッドフィルダーの役割がはっきりしてきたというか、特徴が生きるようになってきたと思う。俊輔はキラーパス狙い、堅剛はボール回しの起点、遠藤はバランサーの役回りだろう。

ところが、手放しでほめるわけにはいかないのが、後半に許した得点だ。せっかく3点もリードしているのに横綱相撲がとれないのかと言いたくなるが、実はここがスポーツの難しいところで、ずっと自分のペースで試合ができないのだ。海の波と一緒で寄せると思ったら引く、その逆もあって、結局全体として満ちているのか引き潮になっているのかで勝負がつく。

この、引いているときすなわち相手が押してきたときの対処のしかたが問題で、日本のチームはこんな時どうしても守りに入ろうとする。U-20W杯のチェコ戦もそうだが、勝っているときに守りに入ることで相手を勢いづかせることになる。それを避けるには、結局、攻め続けることしか手はないのだ。これはもう、精神力と経験がモノをいう。どの年代の日本代表ももう少しだ。

2007年07月18日

リアルタイガーマスク

リアルタイガーマスクを知っていますか?
16日のHERO'Sでアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと戦った勝村周一郎のことです。残念ながらKO負けでした。まあ、ぜんぜん歯が立たなかったといったほうがいいかもしれません。ノゲイラは所英男に負け、勝村周一郎は昨年その所を失神させているので、そういうマッチメークがされたかどうか分かりませんが、実際はノゲイラが一番強いのです。

何せ、修斗の王座を5年間守り続けたのだから半端じゃありません。勝村はその修斗でノゲイラの一階級下でチャンピオンでもなんでもないのだから実力差は分かると思います。おそらくテレビ局が仕掛けたのだと思う。昨年の大晦日のK-1ダイナマイトにも出場し、このときも相手がプロレスの永田裕志だったが、同じく1ラウンドであっさりKOだった。

ただ、その試合の前に鎌倉の養護施設の職員として、施設内で子どもたちと一緒に生活をし、子どもたちに格闘技を教えている姿が映し出された。これが、プロレスマンガのタイガーマスクと似ていることから、リアルタイガーマスクと名のっている。今回も同じような映像が出て、要するにテレビ的にはこういったストーリー性がほしいのだろう。

だからといって、勝村自身がそんなことを気にしないでチャンスと思って戦えばいいのだ。そういう意味では、負けはしたが、両試合とも果敢に攻めていたし好感がもてる試合運びだったのでよかった。

なぜ彼に肩入れするのかというと、実は、勝村周一郎のお母さんがぼくの高校のときの同級生なのだ。もう4,5年前に同窓会があって、そのときうちの息子は格闘技の選手だという話を聞いてから、注目していたのだが、まだその当時はマイナーで修斗の試合に出ているなあくらいにしか見てなかったのが、昨年末の大晦日に登場したときはびっくりした。

彼のお母さんは、高校時代は才色兼備でスポーツ万能の皆の憧れの子だった。でも子どもが格闘家になるように思えなかったが、親の運動神経は良かったので一流の選手になったのだろう。

これからも応援を続けていこうと思うが、今度はもう少し勝てそうな相手と試合してほしいなと思うが難しいのかな。

でも、あのHERO'Sというのは、血は流すは、失神するはで見ていて痛々しい。だから親として息子の試合を見ているのか、見ていないのか、見ていたらどんな気持ちなのか気になる。今度会うことになっているのでそこのところを直接聞いてみよっと。

2007年07月22日

よくやった!が

アジアカップの準々決勝であの因縁のオーストラリアをPK戦の上破った。個々の力では向こうの方が上であるが、戦術で勝っっていたようだ。ただ、割り引いて見なくてはいけないのがコンディションの差で、明らかにオーストラリアのコンディションは悪かったようだ。蒸し暑さへの慣れが日本と違っていた。まあ、それにしてもよくやった。

前回の準々決勝のヨルダン戦を思い出した。PK戦で俊輔とサントスが続けて外したとき、宮本エンドを変えるよう要求し、それがきっかけで逆転した、あの試合である。今回もあの試合と同様、川口の神がかり的なセーブで勝利。PK戦になったとき、オーストラリアのキーパーが194cmの長身で、あんなヤツがゴールに立ちはだかったら、入る気しないから負けちゃうのではないかと思ったが、よくみんな入れたよな。

試合の方は、早くて低いコーナーキックにまたしてもやられた。ベトナム戦の得点もオウンゴールだけど早くて低いボールの対処を誤った結果だ。むしろこうしたボールは日本がやるべきだと思うが、反対にやられてしまった。これからこの対策をしっかりやる必要があると思う。

すぐに、追いついたからいいようなもの、もしあのままずるずるいったら負けていた。高原様さまだ。その後、向こうが退場者を出して、ひとり減ったにもかかわらず攻め切れなかったのは、ちょっと反省する余地がある。しかも、コンディションが悪かったから、後半の後半や延長に入ってからの相手の運動量がめっきり落ち、足がつって動けない選手もいたのにである。

ぼくの見たところ、どうもずっと同じパターンの攻撃を続けていたことが問題ではないかと思う。すなわち、バックラインでボールをゆっくり回し、中盤でフリーになったらそこから前線にスルーパスを出して、ラストパスかシュートにもっていくというスタイルである。ところが、動けなくなった後半は、ゴール前に固まっているわけでこんなところに仕掛けても、空回りすることになる。

それよりも、もっと単純にクロスをどんどん上げてそのこぼれ玉をスピードのある選手が拾いまくるというほうが、相手もいやだったに違いない。ぼくの経験からも、疲れて、足がつりそうな時って、一回競り合うのはいいが、その後は動けないものだ。だから、波状的にゴール前にクロスを上げられるのはいやなのである。

だから、ここの臨機応変な対処があれば、90分で決着がついたのではないだろうか。自分たちのスタイルも大事だが、相手の状況で変えられる幅広い戦術理解度が大事だ。でもこれは欲かもしれない。こうした経験をつんでさらに強くなっていくのだろう。それを期待する。

2007年07月26日

ああ負けた!

アジアカップ準決勝で日本はサウジアラビアに2-3で負けた。昨日は東京に出掛けていて家に帰ったのが遅かったのでテレビを見れなかったので、試合の様子は知らないで結果だけでこれから書く。まあ、力が拮抗しているとこういうことになるのかなあと思う。

夕べも帰りがけに一緒に呑んでいた人に今日は2-0で日本が勝ちますからと言った。いろいろな状況が、日本有利になっていた。世界ランクは上、準決勝は優勝候補のオーストラリアに勝っている、サウジの中2日に対し中3日で休養十分、しかも移動もなくたっぷり練習もでき、という条件であったから、当然戦前の予想は日本有利である。ところが、そのまま戦前の予想どおりにはいかないのが、こうした大きな大会の常である。

試合内容をみていないで言うのも乱暴かもしれませんが、なぜ負けたのだろかと考えてみると、本当にほんのちょっとしたスキなのだろうと思う。油断なんて大げさではなく、ほんとほんとにわずかなスキが多くの選手にあったってことじゃないだろうか。オーストラリアに勝ったのだから、それより格下のサウジならだいじょうぶだ、これまでアジアカップの本大会で負けたことがないから今回も勝てるだろう、ふとこんな気持ちを抱いたはずだ。このちょっとしたスキが掛ける11になったら負ける。きっとチーム全体にふわっとした感じがあったのではないだろうか。

思い出すのは、ずっと昔ぼくが高校3年生のときの最後の高校総体サッカー神奈川県予選の準決勝で負けたことだ。ちょうど今頃だったのだが、いつも勝っている相手であり、当然決勝までいけるとみんなが思っていたのに、何となく負けてしまったのである。それが終わって、家に帰ってひとりで泣いたのを覚えている。それからもう間に合っこない受験勉強が始まっっていった。

こんなことを思い出しながら、スポーツで勝つということの難しさを痛感したのであります。

2007年07月29日

戦い方がまだ

アジアカップ3位決定戦で韓国にPK戦で負けた。その前のオーストラリア戦と同じだ。同じというのは、たまたまPK戦ではオーストラリアに勝ったが、韓国に負けたというだけで、内容的には同じであるということだ。

同じ失敗を繰り返している。相手がレッドカードで退場してひとり少ないにもかかわらず、攻めがどう人数のときと一緒のことをやっている。少なくなった相手は戦い方を変えてきているのに、こちらが対応できていない。当然彼らは守りを固めて逆襲だけ考え、PK戦になればOKという布陣になる。その攻めができない。前にも言ったようにシンプルに波状的に仕掛けることが求められるのに守備網の外側でパス回しばかりして、最後はゴール前の守備にひっかかるというパターンである。

だから、昨日の試合でレッドカードが出たとき(これは誤審だけど)、ヤバイと思った。あ、オーストラリア戦の二の舞だと思ったらその通りになってしまった。もし、退場にならずに同人数で戦っていたら勝っていたかもしれない。昨日の韓国勝利の立役者はあの審判だ。

確かに、韓国のチームは勝ったけど、今までの韓国チームに比べるとそんなに強いとは思えないし、迫力もなかった。今回のアジアカップで感じたことは、中東勢の身体能力の高さである。一発で切り裂く力強さがある。だから、一層韓国に迫力を感じなかったのかもしれない。日本も韓国と同じで攻めの迫力が乏しいのだ。

結局、今回の大会で分かったことは、日本代表はサッカーのやり方はできたが、戦い方がまだできていないような気がする。特に、トーナメントの一発勝負の何が何でも勝つという戦い方はこれからの課題だろう。

それにしても、実況したテレビ朝日のアナウンサーと解説の松木はひどい。アナウンサーは間違いが多いし、トンチンカンなことを言うし、松木にいたっては、ファウルの説明と背番号と名前を連呼し、いいですねえと言うだけで解説にもなんにもなっていない。U-20W杯決勝を放送したフジテレビの青島アナと風間さんの実況を見習ってほしい。

2007年08月09日

キミはバリー・ボンズを見たことがあるか

サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズがハンク・アーロンの持つ通産ホームラン数755本の大リーグ記録を塗り替えた。薬物使用疑惑があるので、いまいち盛り上がりに欠けるが、すごく偉大な記録である。

薬物使用疑惑について昔一緒の球団にいたこともあるロッテの監督のバレンタインが「昔はルールもちゃんとなかったので、どこまで許されて、どこまで違反なのか明確ではなかったのでしかたがない。投手だって、薬物を使用していたんだから、ボンズはそんな投手をも打ち砕いてきたのだから、薬物使用疑惑があっても立派な記録だ」というようなことを言っていたが、ははあやっぱり薬物使ってたな。

ところで、ぼくはかなり前になるが、サンフランシスコのパシフィックベルパーク(今はAT&Tパークという)で実際にボンズのプレーを見たことがある。その試合は、シカゴ・カブスとの一戦でカブスには、あのサミー・ソーサがいた。希代のホームランバッターが二人揃った試合にいたなんて幸せ者です。残念ながら、二人ともホームランを打たなかったが、今もそのバッターボックスに立っている姿が目に浮かぶ。

実はこの野球見物には面白い話があって、あまり大きな声では言えないのだがもうずいぶん前だからいいだろう。サンフランシスコには遊びに行ったわけではなく仕事で3日くらい滞在していたのだが、仕事も一段落して時間がとれたので急遽野球でも見に行こうとなった。

それで、インターネットでチケットを買おうとしたが全てSoldOutなのだ。じゃ、球場の売り場で直接買おうということで出かけた。ところが、球場の売り場も売り切れである。試合はもう始まっているような時間だから、売り切れはあたりまえかもしれない。しかたなしに、しばらく、周りを歩いたり、ショップを見て回ったりしたが、とりあえずゲートに行ってみようとなった。

そうしたら何とゲートが開いているのだ。いや、正確に言うとゲートを開けておじさんが見張っているだけなのだ。向こうの人は、けっこう早い回に帰ってしまう人もいて、そういう人たちがそこから出てくる。しばらく見ているとゲートが広いのでおじさんは見ているようで見ていないことがわかった。

さてどうしたか。仲間3人とこりゃ知らん顔して入ろうと相談がまとまり、意を決して滑り込んだのであります。その後は自由だから、空いている席に座ってポップコーンを片手にビールで“打て打てボンズ”とやったわけです。これはここだけの秘伝「メジャーリーグをタダで見る方法」です。

2007年08月26日

チョー便利な追っかけ再生

いよいよ昨日から大阪世界陸上が始まった。世界のトップアスリートが集まるこの大会は見ていて面白い。世界最高峰の試合はどんなスポーツでも見ごたえがある。特に陸上は単純なだけわかりやすい。誤審もなければ頭突きもないので後味もよい。

今回の大会は夜遅くまでやっているんですね。昨日なんか、朝7時から夜11時くらいまでやっていた。そうなると、見るのも大変だ。それに、お目当ての競技が何時から始まるかもよくわからないから、ついだらだらと見てしまう。

ところが、この世界陸上を見るのにうってつけの見方があった。DVDレコーダーの追っかけ再生機能を使うのだ。そんなのジョーシキと言われるかもしれないが、ぼくにとってはちょっとした発見だったのだ。

とりあえず、番組表から全部選んで録画しておく、そして、適当に時間が取れたら、最初から再生してみる。もちろん、競技と競技の間の時間はスキップするわけで、そうすると再生が録画にだんだん近づいて、最後は「再生が録画に追いつきました」と出る。そしたら、再生を一旦停止してナマのほうを見るという繰り返しである。

陸上競技の正味時間はすごく短いので、この方法は非常に効率的だ。翌日じっくり見るなんてことより、ライブにより近い時間感覚でみるのがよろしい。

てなわけで、夏の終わりの楽しみが増えたようです。

2007年09月03日

世界陸上が終わった

大阪で行なわれていた世界陸上が終わった。日本のメダルは結局、最終日の女子マラソンで土佐礼子が獲った銅メダルだけであった。そのせいなのか、観客の入りもいまいちのようで、盛り上がりに欠けた感じであった。で、今回はけっこうテレビを見ていたので、世界陸上に関して、気づいたことを何点か記すことにする。

まず、種目が男女同じようになってあらためて驚いた。ぼくらの感覚では、女子に3000m障害、ハンマー投げ、棒高跳び、三段跳びがあるのがなじまない。もう、男子だけにあって女子にはない種目はなくなったようだ。ただし、若干違いがあるものもある。110m障害と100m障害、十種競技と七種競技である。しかし種目は同じだから、男女の差がなくなったことがわかる。

日本人が弱い。為末だとか末続、朝原、それから長距離陣なんかの単純に走る競技はもう太刀打ちできないんじゃないかな。大阪だから「ナンバ走り」が効を奏するかと思ったが無理だった。だから、技術が要る種目(リレーとか)とがまんを競うマラソンでしかいい成績が残せない。

もう身体能力でまいったという選手がたまに外国の選手に出てくる。今回は、男子走り高跳びで優勝したバハマのドナルド・トーマスだ。この選手、1年半前まではなんとバスケットボールの選手だったのだ。遊びで跳んだらいきなり2m14cmをクリアしたというから驚きだ。だから、決してきれいではないフォームで、天性のバネだけで跳んでしまうのである。

そこでひらめいたのだ。日本の野球選手にやり投げをやらせるのはいかがでしょうか。甲子園で鉄砲肩の選手をスカウトしてやり投げ選手にするのがいい。

まあ、今大会でぼくのなかで最も印象に残った選手は、男女ともアメリカの選手で、男子は400m金メダリストのジェレミー・ウォリナーと女子は200mとリレー2種目の三冠となったアリソン・フェリックスである。このふたり、無茶苦茶強いし格好いい。男女ともこんなセクシーな陸上選手を見たのは始めてだ。ロシアや東欧でかわいい選手はいるけれどセクシーな躍動美はこのふたりにかなわない。

そのロシアだが、この国の男はどうしたのだろうか。メダルのほとんどが女子だ。かかあ殿下の国のようだ。

最後に、マラソン団体戦の話。日本はマラソンの団体で男子が金メダルで女子が銅メダルと報道されているが、最初に書いたように日本のメダル獲得数は土佐礼子の一つだけなんですね。そうなんです、マラソンの団体のメダルはカウントされないのです。ただ、表彰式もちゃんとやって、メダルも同じものをもらえるそうです。

ここでぼくは変な気分になるのですが、団体戦というのは上位3人の時間の合計で順位を決めていくわけで、参加したのが5人だと下位二人は非常に微妙な立場になる。この二人は、何にも成績に寄与していないのにメダルがもらえるわけで、おもはゆい気持ちになるのではないでしょうか。そういえば、下位二人の表情がどことなく。

やっと、世界陸上の終わりとともに暑い夏も去っていった。

2007年09月24日

気になるなでしこジャパンの横断幕

17日に杭州で行われた女子ワールドカップ(W杯)のドイツ戦で日本は残念ながら0-2で敗れ、決勝トーナメント進出はならなかったが、その試合のあとで、観客席前で整列し、「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を広げ深々とおじぎした。

この行為がいま中国国内で物議をかもし出しているらしい。「勇気に感動した。見習うべきだ」と称賛する声と「過去の侵略を認めない日本の宣伝活動に感動するなど中国の恥だ」と反発する声が交錯、メディアも巻き込んだ論争に発展しているのだそうだ。

またぞろ、この中国人の大人気ない反応はいかがなものだろうか。来年は北京オリンピックがあることだし、もう少し大人になってもらわないと困ったものだ。だいいち、観客のマナーがぜんぜんよくなっていないじゃないか。以前問題になったアジア選手権のときからよくなっていないと思われる。なぜスポーツの試合でそんなに日本に対して敵愾心をもつのだろうか。少なくとも、一方的なブーイングだけはやめてくれと言いたい。

ところで、ぼくはこの横断幕の騒動はともかく、なぜあのように横断幕を掲げたのかのほうが気になる。これまでもあまり見たこともない光景だったので一瞬変だなと思ったものだ。ところが、その伏線みたいなできごとがあったのを思い出した。

それは、試合の中継でフジテレビの青島アナが、明らかに日本に不利な応援や試合とは関係ないところでウエーブが起きたりとマナーの悪さがテレビを見ているだけのぼくらにもわかるのに、「中国の観客はサッカーがよくわかっている」とか「いいプレーには拍手してくれる」とかあたかも公平な観戦態度であるがごとくアナウンスしていたのだ。聞いたとき非常に奇異に感じて、どうしてこう観客をかばうようなことを言うのか不思議だった。

それがあって、試合後の横断幕なのだ。なぜか、中国に媚びているなと思ったのはぼくだけだろうか。おそらく、横断幕を掲げさせたのはフジテレビだと思うが、フジテレビは何か中国に借りがあるんじゃないかと疑ってしまう。さて、この論争いったいどうなるののだろうか。

2007年10月04日

相撲協会のアナクロニズム

ついに相撲協会が時津風親方を解雇するようだ。ええー、解雇できたんだ。それならもっとはやく事情聴取もし、相撲協会としてどう対処すべきかをきちんと決めるべきであった。てっきりどこかの総理大臣じゃないが、本人が辞めると言わなきゃ辞めさせられないものとばかり思っていた。理事長だって、この問題は親方にまかせてありますからとか言って逃げていたからなおさらそう思っていた。

ところが、全然違うのがわかった。要するに、会社と同じなのだ。理事長が社長で、親方が事業部長というわけだ。となると、今どき事業部の不詳事をそこの事業部長にまかせてありますから知りませんなんていう社長がどこにいますか。もう全く時代おくれもいいとこで何もわかっていない。

今回のしごきにしたって、昔からやってきたことを続けたのだろうが、入門してくる子どもの考え方や生活態度などは確実に変わっているわけで、そこに昔流のやりかたを当てはめたって通じるわけがない。このずれを誰もわからないことにより痛ましい結果に至ってしまった。

これはもう相撲界、相撲協会全体の問題であって時津風部屋だけの問題に矮小化してはいけない。朝青龍問題も含めて、なぜこんなことになってしまったのか。それは、ぼくはその閉鎖性にあると思う。北の湖理事長をはじめ協会の幹部、あるいは親方はみな元相撲取りなのだ。

このひとたちの多くは、中学を出ると新弟子となり相撲のことしかやっていないのではないだろうか。もちろん、なかには勉強もし、世間のことをよく知った子もいるだろう。また、大学を出てから入ってくる子もいるから、一概には言えないかもしれないが、相対的には一般の人たちにくらべると学問をしていないだろうし、社会的な常識に欠けているように思える。

だから、相撲協会がここでやらなくてはいけないことは、外部の血を入れることである。協会にもビジネスをした人だとかをスタッフとして入れるのと、それぞれの部屋にも相撲とは無縁だったひとにマネージメントさせるだとか、外に向かって開放しないと同じような不詳事は続くだろう。企業だって、いまや社外取締役を置いたり、外部コンサルに診断してもらったりしているわけだから、絶対にそうすべきだ。

2007年10月12日

カメとチキンじゃ勝てない

あまり書きたくもないが、予想通り亀田大毅が内藤大助に完敗した。プロレスまがいのパフォーマンスで思わず笑ってしまった。

何が敗因かって、そりゃハートと技術がないっていう当たり前のこと。ベタ足で左のフックしか打てないボクサーがチャンピオンになれるわけがない。

それよりもなによりも、あのカメのように頭を抱えてちゃどうしようもない。ありゃ恐がっているだけで攻撃の姿勢になっていない。ボクシングで攻めなけりゃ勝てるわけがない。

ボクシングではなくても、オシムがしつこく言っているようにリスクを冒してでも攻めなくては勝負には勝てないのだ。アウェイの試合じゃあるまいし、打たれまいとするだけで、こいつ勝つ気があるのかと叫んでしまう。結局、気が小さいということが露呈した。チキンハートだったてこと。

あの親父にしても恐い顔をしているけど小心ものじゃないのかな。「肉を切らせて骨を切る」ことも教えなくていけないが無理だね。

あまり書きたくないが、予想通りTBSが提灯放送をした。あれで好試合だったなんて思わず笑ってしまった。

いくらなんでもひどいんじゃないの。あきらかに劣勢で大きな差があるのに、さも拮抗しているようにしゃべるし、あの反則だってちゃんと批判しなくちゃ。

まあ、あまり目くじらを立てるのも大人気ないのであまり言わないが、スポーツで片方に一方的に肩入れして放送するのは、テレビ局の自殺行為だと思うのですが。

2007年10月18日

喜んでやがて悲しき日本サッカー

今日は朝から気分がよくない。北京五輪最終予選で日本代表がカタールにまさかの逆転負けを喫したからである。試合終了直前に決められたドーハの悲劇が再び繰り返されてしまった。

痛恨のハンドでPKという、なんともやりきれない負け方だ。首位を譲ったといってもまだ決まったわけではない。自力はなくなったが逆転は十分ありえるからこれからがんばってほしいと思う。

でもこのチームは点がはいらないなあ。セットプレーでやっと入れられる感じでピリッとしない。

その点、昨日のフル代表はエジプトを4-1と下して、得点力があることを見せつけた。2006年のアフリカチャンピオンを相手に4点も入れるなんて、久しぶりに溜飲を下げた。ああそれなのにU-22はどうなってるのだ。と嘆いてももうしょうがない。

ただ、両試合ともハンドの反則で点を入れられたのはいただけない。どうも日本の選手がゴール前で致命的なハンドの反則をよくするような気がしてならない。あくまで、相手のハンドで日本チームが得点したことが少ないような気がすることとの比較で言うのだが、日本選手の胸付近の球扱いに問題あるんじゃないかなあ。

さて、負けた試合のコメントより勝った試合のコメントのほうがまだ気分がいいので、エジプト戦のことだが、結果的にはいかにも圧勝のように見えるが、試合をよーく観察してみると、そう手放しで喜べるものではないように感じる。そんなに辛口にならないで素直に認めればいいじゃんという声が聞こえてきそうだが、ひとことで言えばエジプトが弱かったし、戦術的にも劣ってただけなのだ。

どうも主力は来なくて若手主体のようだった。あれだけサイドのスペースをフリーにしていたらやられる。特に前半なんか駒野がいつもフリーでいた。いつも日本チームは、両サイドの加治と駒野がディフェンスに追われ、サイドをかけあがれないで、攻めが単調になっていた。昨日エジプトはそれをやすやす許していた。

また、大久保が2点、前田が1点とフォワードが久しぶりに多くの得点を入れていたが、これにしても、向こうのバックスの甘さが目立った。チャージの厳しさがないので楽々とポストプレーができたし、ゴールを背にしてボールを受けても簡単に振り向けたのでやりやすかったに違いない。ファウルも少なかった。もう一段高いレベルのチームだったら、そりゃー激しいマークでキープもできない、振り向きもできないというシーンが繰り返されるはずだ。

結局、昨日の試合は日本チームが力を発揮できる条件がみな揃ったということだ。ホームゲーム、ピッチコンディション、気候条件、そしてやさしい相手チームとこれだけ揃うと内弁慶ジャパンも強い。だから、これで日本チームの力がアップしたとする見方は早計のような気がする。次の試合が見ものだ。

ところで、また言うのもなんなのだけど、テレビで解説していた松木はどうにかならんのか。全く解説になっていない。テレビを見てればだれでもわかる、個々のプレーをなぞって言っているだけでうるさいだけだ。こんな解説は素人でもできる、もうやめてほしい。堀池か福田に変えてくれ!
 

2007年11月15日

負けないレッズ

やったあ、浦和レッズがAFCアジアチャンピオンになった。すばらしい。

優勝の原動力はやはり守備力だと思う。何しろアウエーでも負けなかったのだから。昨日も、ワシントン、永井、ポンテらの前線でもがんばってディフェンスをしていた。ただ、予想以上にセパハンの攻撃力がレッズを上回ったため、最終ラインが下がったままで、中盤があいてしまい再三ピンチを招いた。

セパハンがもう少しサイドから攻めていたらどうなっていたかわからない試合であった。セパハンは強いチームでびっくりした。よくアウエーで引き分けられたと改めて思う。

それにしても、レッズはよくがんばった。明らかに選手のコンディションはよくなかった。みな最初から疲れていた。それでも勝てる決定力を持ったレッズはまた一段と成長したような気がする。

これで、アジアチャンピオンとしてFIFAクラブワールドカップに出場するわけで、世界の強豪ぶつかってさらに飛躍することを祈っている。日本サッカー界全体のレベルアップにつながるのだ。

2007年11月17日

男村田の心意気

いささか古くなったが、ベイスターズの村田修一のことを書いておきたくなった。何を書くかというと二人の引退選手に対する向き合いかたである。

ひとりは、ヤクルトの鈴木健である。最後の打席にファウルで粘りに粘って13球目にサード横にファウルフライを打ちあげる。当然簡単に取れる打球である。ところが、それを村田はわざととらなかったのである。そのあと、鈴木健はセンター前にヒットを打ち野球生活に終止符を打ったのである。

二人目は、広島の佐々岡真司のことである。佐々岡の引退試合で村田はワンスリーから高めのボールと思えるような投球に思いっきり振り抜きオームランを打った。普通は、引退する投手のその引退試合では三振するのが通例となっているにもかかわらず、何とホームランを打ってしまったのだ。村田はこのホームランでセリーグの単独ホームラン王になった。

片や温情でわざと捕球しなかったのに、片や温情を捨て去り真剣にプレーするという、見た目は相反する対処だが、引退選手の終わり方を気持ちよくさせようという思いやりであった気がする。ファウルで終わらせるのはしのびない、フォアボールを選んではすっきりしないだろう、といった気持ちが働いたのではないだろうか。

こうしたプレーを批判する人もいるが、ぼくはこれがプロ野球なのだとつくづく思う。日本シリーズの中日の山井の完全試合もそうだが、温情であったり、非情であったり、そういった人間味も含めて楽しむのがプロの試合なのだ。

男村田の心意気で、来年もがんばってぜひ本塁打、打点の2冠王になってほしい。
 

2007年11月18日

勝っても相変わらずのイマイチ感

サッカーU22代表がベトナムを4-0で下し、勝ち点3をゲットし、かつ得点も取った。この試合のあとにあったカタールとサウジの試合が2-1でサウジが勝ってしまった。これでカタールの1位の芽がなくなり、サウジが勝ち点8で2位に浮上した。

だから、今度のサウジ戦で日本は勝つか引き分けるかでオリンピック出場が決まる。もしカタールが勝っているとかなりきつい展開になっていた可能性がある。最終戦での点の取り合いになり、カタールはホームでベトナム戦だったので向こうが有利になったかもしれない。

ということでだいぶ日本に有利になってきたが、ここで気持ちを切らさず全力で戦ってほしい。

ぼくはまだこのチームに対して不安を抱いている。下の世代の柏木や内田、森嶋、梅崎などが入ってきて、ひところよりは少しはよくなっているがまだまだだ。以前のチームのダメな象徴は、平山相太と本田圭介の二人だった。平山にこだわることで日本のよさ、フル代表からつづくオシムサッカーの良さを消してしまっていたからである。平山に当てるサッカーは日本には向いていない。そこをやっと反町がわかったはずだ。

もうひとつは本田のチンタラプレーだ。確かに昨日はいいアシストもしたし、PKも決めたが、全般的にいうと走らないプレーが多い。2回目のPKにしても、あれは思い切りのいいシュートを打つべきなのだ。それが、かわすプレーに終始するので、はまればいいがどうもテンポが合わないようにみえる。反町がなぜ使うのかよくわからない。安田とか梅崎とか粋のいい走れるやつを使うほうがよっぽどもいいと思うがどうだろうか。

それと、4点とったといえ、流れの中というよりセットプレーでの点がやはり多い。なぜかというと、ドリブラーはいるけどパサーがいないのだ。人とボールを回すサッカーでボールを回せないし、パスの精度が悪い。フル代表だと、中村堅剛、遠藤、中村俊輔たちがパスを回しながら陣形を整えたり、落ち着かせたり、キラーパスを出したりができるが、そういう役回りができるやつがいない。ここらあたりが課題だが、まあ試合を重ねていく中で成長していくんだろうけど。

今度のサウジ戦はしっかり戦ってオリンピック出場をはたしてほしい。オシムのためにも!
 

2007年12月01日

謝罪会見

昨日は、朝青龍と亀田大毅が謝罪会見を行なった。朝青龍は7月にモンゴルでサッカーをしてしまって、8月に処分されたから、もう4ヶ月くらい経っている。一方、亀田は10月11日に内藤に負けているから、50日くらい経っていることになる。

人の噂も75日というけれどかつての騒ぎも沈静化して、いまや香川の殺人事件や守屋夫妻に話題が移ってしまった。そんな時期に謝罪会見である。ぼくなんか、もうどうでもいいやと思ってしまう。二人とも、騒動当時の面影は影を潜めけっこう元気になっている。やっぱり時間という薬は絶大だ。しかし、二人とも神妙な(ふりをして?)表情で「お騒がせして申し訳ありませんでした」と謝っていた。

しかし、まてよと思う。いったい彼らは“誰に対して何を”謝っているのだろうか。別に彼らが騒ぎを起こしたわけではない。少なくとも騒ぐネタは提供したかもしれないが、騒ぎを扇動したわけではない。ファンに申し訳ないと言ってもファンはファンだからおそらく謝ってもらわなくてもいいと思っているはずで、それを謝れと言ったとたんファンではなくなるのだから。ということは、騒いだのはメディアとそれをみさかいなく受け入れる一般の視聴者であり読者なのである。

ある意味勝手に騒いで楽しんだのだから、そんなやつらに謝る必要はないわけで、そうなると誰に謝るべきなのだろうか。彼らの行為で被害を被ったのは誰なのかとなる。反則?そうしたらサッカーで反則したら謝罪するの?協会のルールを破ったから?そうしたら、会社の社内規定を破ったらいちいち世間に謝罪するの?

ああ、よくわからない。どうも日本人というのは、生贄を作ってみんなで痛めつけて謝らせて快感を得るみたいなところがあって、それは今回のようなスポーツの世界に限らず、政治の世界や会社の中でも起こりえる。魔女狩りにも似たいやらしい集団心理で、最近の「空気読めない」というやつも同じようなものである気がする。もう少し、確立した個の集まりとして、冷静で客観的な処し方を持った集団であってほしいとつくづく思う。
 

2007年12月02日

番狂わせ

今年のJリーグは何とアントラーズが優勝するという大波乱の展開。前節、アントラーズがレッズをアウエイでしかも少ない人数で破ってから、わずかに可能性を感じたが、絶対無理だと思っていたので、奇跡の大逆転劇にびっくりだ。

終盤にきて、アントラーズは連勝、レッズは勝ちきれないという正反対の状態になり、あれだけ開いていた差が一気に縮んでひっくり返った。まあ、レッズはAFCチャンピオンになってそこがピークであとは力が入らなかったのだろうか。天皇杯の予選も全くの格下に完敗した。

チームとしてのコンディションを維持することの難しさ、とくに精神的な面で高いモチベーションを長く保つのは大変なんだろうと思う。よく「心技体」というが、これは個人のことだけではなく、チームにあてはまる。その中でも波があるのが「心」で、そこをどう調整していくかが組織力というものではないだろうか。

しかし、最後は何と言ってもにレッズがJ2降格が決まった横浜FCに負けるという考えられないことが起きたことが、こうした結果をもたらした。でも、勝負の世界はこんなことが起こるんですね。これを「番狂わせ」という。

これも「心」のなせる業である。「技体」に差があるから、戦前に片方の圧倒的有利が予想される。「技体」はそう大きな波はないから、「心」の差が番狂わせを生むことになる。強者の油断、おごり、勝って当たり前のプレッシャーに対して、挑戦者側の失うものは何もないという開き直り、気楽さが、時として結果を逆転させる。

昨日の野球の北京オリンピック予選のフィリピン戦もそういう状況での試合である。日本の圧倒的な強さから、誰もが日本の圧勝を予想したが、いざ試合になれば試合の初めころの日本の試合運びなんては強者の堂々さはどこへ行ったとなる。

結果的には10対0で7回コールド勝ちしたが、ボカスカ打ってという感じではなく、グランドの悪さや守備力のなさに助けられた面がある。この試合では、ほんと圧倒的に差があったので「番狂わせ」はおきなかったが、もう少し差がないような状態だったらわからなかったと思う。

だから、スポーツの真剣勝負はおもしろい。
 

2007年12月03日

星野ジャパンの戦い方

またまた、スポーツネタです。昨日の野球の北京五輪予選は何とか韓国に勝って、予選突破に王手をかけた結果になった。長い試合で見るのも疲れたがやっている選手のほうがもっと疲れただろうし、なんといっても監督が一番疲れたのではないだろうか。

この試合で星野監督の戦い方をある選手と監督との比較で探ってみる。

ある選手というのは、マラソンの佐藤敦史選手のことである。昨日の福岡国際マラソンで好記録で日本人トップの3位に入り、北京行きの切符をほぼ手中にした。なぜそんなことと関係があるのかというと、昨日のレースでとても印象に残っているのは、34キロ手前くらいで、それまで並走していた3人の中から、佐藤選手が猛然とスパートしたことである。

結果的にはすぐに追いつかれてしまい、逆にあとの二人のスパートについていけず、3位に甘んじた。彼はなぜあそこでスパートをかけたのだろうか。もしが許されるなら、ずっとついて行ってもっとあとで勝負をかけたらどうなっていただろうかと思ってしまう。

結局、余裕の持ち方、持たせ方を考える“余裕”がなかったのだ。それは、おそらく日本人ランナーは積極性がなく、もっとはやく勝負しなくてはいけないという周囲からの呪縛に負けたのではないのか。

そこで星野ジャパンである。ぼくの感心したのは、岩瀬を6回途中から8回まで投げさせたことだ。それこそ周囲からの声は、8回藤川、9回上原だったのではないのか。まあ、8回に4点目が入ったからかもしれないが、よく続投させたと思う。

ところが、試合後の監督のインタビューで、そのことを聞かれ、「球児で行こうかと思ったが、延長もあるかもしれない」と言葉短く語った。なるほど、そこまで考える“余裕”だ。

さらに、この短く語ったところに星野の真骨頂がある。藤川を使おうと思ったがと言ったことで、ぼくはひょっとすると藤川を出すことが恐かったのじゃないかと邪推する。また、あまり延長になることを想定したと声高に言うと投げていた岩瀬や上原を信頼していなかったことになる。そこであの言い回しなのだ。

もうひとつの監督との比較のことである。それは、オシムと重なるところだ。何かと言うとオシムがジェフの選手を重用したのと同じように、星野は中日の選手を重用した。自分のスタイルを貫こうと思ったらそれを理解してくれる選手を使うの一番である。

うーん星野もなかなかやるなあ。今日の台湾戦に勝って北京への切符を手にしてほしい。
 

2007年12月10日

乱れない柔道着

昨日テレビを見ていたらテレビ東京で柔道をやっていた。嘉納杯東京国際という大会だ。なぜテレビのゴールデンタイムに柔道なんだとか思うのだが、最近テレビ局がスポーツ中継を丸抱えでやる方式がはやっていて、試合前に自局でさんざんPRして視聴率をかせぐというやり方だ。日テレのFIFAクラブワールドチャンピオンシップもしかりである。

さて、その柔道だが、まあ日本人が優勝するようにしているんだろうけど、なかでも目を見張ったのは、女子52kg級で優勝した中村美里という18歳の現役高校生のことである。この子は2005年の福岡国際女子柔道48Kg級で優勝して、このとき16歳だったので、田村亮子の再来だと言われた。

翌年は期待が大きかったのかそんなに成績があげられなかったが、今回は上の階級に上げての優勝である。減量の負担から解放され動きも軽快でスタミナも十分で堂々の優勝だった。

しかし、この優勝も称賛すべきだが、ぼくがすごいと思ったのは“乱れない柔道着”のことである。どの選手も特に男子選手がそうだが、試合が始まってすぐに柔道着がはだけてひらひらしている。おまえら帯がいらねえじゃないかと突っ込みたくなる。どうしてそうなっちゃうのだろうか。ひとつにはあの引き手争いとか称して、なかなか掴まそうとしない、掴んだと思ったら引っ張りまわすだけで技をかけない。こんなことを繰り返したら柔道着も乱れる。

ところがだ、中村美里ちゃん(いきなりちゃん付けですいません)は、ぜんぜん乱れないのだ。帯からはみ出ない。それでも勝ってしまう。もう素晴らしい。この子は顔もかわいいし、何より試合中のクールさが何とも言えない。いっぺんにファンになってしまった。

いいですか。みなさんよく覚えておいてくださいね。この子は間違いなくすごい選手になりますよ。
 

2007年12月17日

幾何学サッカーACミラン

トヨタ・クラブW杯でACミランがアルゼンチンのボカ・ジュニアーズに4-2で圧勝した。戦前の予想ではもう少し接戦になるかと思われたが、後半のミランの攻撃にボカは沈んでしまった。

まあ、ミランの周到な準備でコンディションがよかったことが大きな勝因であろうが、やはり、カカ、セードルフ、インアザーキの強力トライアングルが機能したのが大きい。前半はそうでもなったが、後半は完全に中盤を制して主導権を取った。

この3人は、カカは直線的な動き、セードルフは曲線的な動き、インザーキは点としての動きとそれぞれの特徴を生かし、連携していきながら相手に迫っていく。これがなんとも素晴らしいのだ。

カカの良さはみんなが言っているから多くは言わないが、ぼくが一番ひきつけられるのは、そのゴールへ向かうスピードで、彼はボールを受けるといつもゴールへ向こうとする。向いたと同時にゴールに向かって走り出す。この一見単純なプレーが最も効果的で、相手ディフェンダーにとっては脅威となる。

巧みなフェイントもないし、トリッキーな動きをするわけでもない、ひたすらゴールに向かう。このシンプルなスタイルが美しいのだ。そうです、“Simple is beautiful”。

だって、サッカーは、ゴールを入れることが最終目的なのだから。ドリブルをすること、クロスをあげることが目的でも何でもない 、ゴールを入れてこそ勝利が待っているのだ。だから、カカは直線的に動く。しかも速く、バランスがいい。前にも言ったけど、ケガさえなければ、しばらくは「カカあ天下」が続くんじゃないかな。

その点セードルフはカカの直線的な動きをサポートするように曲線的に動く。ポジションにとらわれずに縦横無尽に走り回る。その精力的な動きは最初は抑えられても、徐々にフリーになっていく。昨日も前半は何とか捕まえていたが、後半はかなり自由にやられていた。

インザーキは、日本の選手も見習ったらいいと思う。佐藤寿人や幡戸なんかはプレースタイルが似ているので参考になるのじゃなかな。と言ってみたが、結局持って生まれた才能が一番大きいのかもしれない。

ということで、直線と曲線と点の幾何学トライアングルが南米の高い個人技の組織力サッカーに雪辱した。
 

2008年01月05日

イチローのすごさ

テレビを見ないと言っておきながらテレビの話で恐縮なのですが、2日にNHKで放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀」のイチロー・スペシャルはとてもおもしろかった。イチローはなかなかマスコミに露出しないのでそのナマの声や姿が見えていないのだが、今回は自宅や奥さんの映像も映し出されていて、その素顔を知ることができたのである。

最初に驚いたのは食事のシーンが出てくるのだが、それは朝昼兼用の食事で7年間毎日カレーしか食べないのだという。いいですか7年間毎日ですよ。それも奥さん手作りの同じ味のものなのです。

それから、試合の臨み方もいつも同じで、練習も全く同じことをこなして試合に臨むのだそうだ。決まりきったことをやることで試合に集中していく。うーん、わかるような気がしますね。ルーティン的なものは極力パターン化して、神経は別なところへ向けるというのは野球に限らず、仕事や日常生活にもあてはまるのではないでしょうか。

さらにおもしろい話。イチローは試合前のバッティング練習でやすやすとホームランを連発するんですね。そうしたら、イチローが、ホームランはいつでも打てると豪語していた。芯に当てて飛ばせば打てるのだそうだ。

また、例の背面キャッチのことに話が及ぶと、あれは遊びでやっているのではなくちゃんと意味があるという。それは、平凡なフライって意外とミスしやすいのだそうだ。油断して一瞬ボールから目を離してしまうからだ。そのために目をそらせても取れる背面キャッチの練習をしているとのこと。

この放送での最大のテーマは、もう十分に実績を残しているのに、まだ達成感に飢えていること、そのためにまだ進化しようとして、これまでのイチローを捨てようとしていることだろう。こりゃすごいのひとことである。

昨年までのイチローは重圧に負けていた。毎年ヒットを170本くらい打ったころから重圧で打てなくなったりしたそうだ。それを何とか技術でカバーしていたが、それを今年は、重圧から逃げない、立ち向かうことにしたのだという。そのためにイチローが変身したこと、進化させたことは何だったと思いますか?

それは、“ストライクだけ打つ”という単純なことだ。イチローはなまじ技術や身体能力が高いがゆえに、相手投手の難しい得意球を打ってやろうだとか、ワンバンドをヒットにしたように訳のわからないボールに反応してしまっていた。

それを改めるという。イチロー自身も語っていたが、ストライクの球を打つのは世界一である。だから、普通に打てる球だけを打ちにいくというのが新しいイチローの姿である。

なるほど、これも野球以外でも通用することかもしれない。あれやこれやと手を出すのではなく、自分のできるゾーンで目一杯勝負することが大切なのではないのかと思わされる。

それと、だからこの結論を採用すればいいのかというとそうではなく、紆余曲折があってたどりついたわけだから、その過程が非常に重要であることは言うまでもない。

それにしても、NHKもたいしたものだ。こういういい番組は歓迎だ。今年イチローがマグリオ・オルドニエスとアメリカンリーグの首位打者を争っていて最後に負けてしまって2位になったが、その負けを悟った試合でイチローがセンターの守りで涙を流したのをカメラが捕らえたのは素晴らしかった。

あらためて天才イチローのすごさを知ったのであった。
 

2008年01月09日

伝統校

高校サッカーは藤枝東と流通経大柏の2校が残った。藤枝東は34大会ぶりの決勝だそうだ。そうなのだ、あのころ藤枝東はムチャ強かった。

藤枝東は1963年、64年、67年、71年と全国大会に優勝していてそりゃすごかったですよ。でぼくらは、66年に全国大会に行ったのだが、その前年にその藤枝東と戦っている。ときどき静岡県に遠征に行っていたが、そのとき練習試合をさせてもらったのである。

まず、藤枝の駅にについてびっくりしたのは、駅の売店にサッカー最中が売っていたことで、それには驚いた。さらに、練習試合だというのに観客が集まってくる。街に練習試合の日程が張られているのだ。この学校のグランドは静岡国体の時にサッカー会場になったこともあって、ちゃんと観客席が設けられている。

まあ、勝てはしなかったがそのうまさ強さを実感したのである。そういう経験って大事ですよね。憧れのチームと試合をして、自分たちの弱さを肌で感じ、そして近づこうとすることで成長していくんですよね。ぼくらもそういうことがあったので全国大会の出場をはたしたと思っている。

いよいよ決勝は14日だ。そんなこともあって今年は藤枝東を応援しようと思う。
 

2008年01月10日

代表監督というお仕事

昨日、高校サッカーの話を書いていたとき、高校のチームって監督に負うところが多いよなあと思ったので、その監督のことについて。

サッカー日本代表の監督に岡田武史が就任した。病気で倒れたオシムの後任ということだが、岡田監督は前にも急遽加茂監督の辞任を受けて就任したから、緊急避難監督になった。まあ、オシムの後すぐにとなると日本人監督の方がいいので、そうなると岡田くらいしか思いつかないから順当な人選である。

ところで、みなさん監督というのはどこの監督でも同じようなものだと思うかもしれませんがそうではないのです。例えば学校での監督、Jリーグの監督、そして代表監督といったジャンルがあると思うが、それぞれで違ってくる。

学校の場合の大きな特徴は、生徒が3年なら3年という限られた年数でしかそのチームにいないということがあげられる。そうなると、入学してきた学生の質と量に非常に左右されるので、そうした選手の特性に合わせつつ伝統的なカラーに染めさせるという手腕が求められる。

一方、Jリーグの監督はある程度自分のスタイルを貫いてやれるのだが、そのための駒(選手)は与えられたものがほとんどであることが多い。ですから、うまく補強ができたらいいがそういかないと自分のカラーは出しにくくなる。

その点代表監督の一番いいことは、自分で好きなように選手を選べることである。自分の戦術を理解できるやつを捜してきて、もしそれができなければ取り替えることもすぐにできるというわけである。まあ、逆にいうとJリーグなんかはフロントに文句も言えるけど代表の場合は全面的な責任は監督にあることになる。だから、代表監督というのが指導者の目指す最終形なんでしょうね。

こんなことを考えながら、会社の場合はどうなんだろうと思った。すなわち、監督は社長だから、会社の社長はどんなジャンルの監督に相当するのだろうか。普通の会社はどうも代表監督ではないようだ。むしろ、Jリーグの監督と学校監督の間のような気がする。自分で社員を選んでいるわけではなく、今いる社員を使わざるをえない。そして新入社員に対しては教育的指導をしながら働かせるというわけだかから、両方の要素をもった監督なのだ。

ところが、よーく考えて見ると代表監督のような社長もあり得るなといういことで、それはベンチャー起業の社長である。自分の事業戦略に合致した人材を集めて起業するのは、代表監督としてチームを引っ張ることに等しい。ところがそれは初期のころで会社がだんだん大きくなるとJリーグ監督タイプに変化していってしまうのではなかろうか。ですから、そこそこの規模でチーム一丸となれるところでずっとやっていくのが一番のような気がします。
 

2008年01月15日

流通経大柏高校優勝おめでとう!

昨日の全国高校サッカー大会の決勝はぼくが応援していた藤枝東が千葉の流通経大柏に4-0と完敗した。

優勝した流通経大柏は強かった。すごいチームだ。力の差がそれだけあるということなのだろうか。藤枝東に勝機はあったのだろうか。

流通経大柏の強さは何か。それは、“個”の強さだ。個人々の能力が非常に高く、フィジカルも強いことがあげられる。その“個”が機能したら強いに決まってる。それが準決勝、決勝に出た。

じゃあこういう強いチームに対抗するにはどうしたらいいのだろうか。少なくとも、藤枝東の“パスサッカー”では勝てない。パスサッカーにしても個の力があってこそ可能であるが、残念ながら個の力が弱い。これは仕方ない面があって、能力のある人材を確保できないから、そこをカバーするにはコンタクトを避けるパスサッカーという選択肢は当然なんだけど結局限界があるといういことだ。

それに比して、流通経大柏は能力の高い選手を集めることができるので一段高いレベルのサッカーが可能になる。

むしろ、流通経大柏に勝つには昨年優勝した盛岡商のような90分間走りまわった体力とあきらめない精神力が可能性としてあるような気がする。

だから、繰り返すが、藤枝東のパスサッカーは戦術以前の問題として“相性が悪かった”のだ。だから4-0と大敗を喫した。

昔は、強いチームに戦術的に勝ることで勝つこともできたが、最近は個人の力が相当あがってきているのでなかなかそうはいかない。だから、まず個人の力をアップしてそれから戦術ということになる。

そうですね、毎年この年代のレベルがかなり上がっている。これからの日本サッカーが楽しみになってきた。でも、メッシはこの歳には世界的な選手だったよな。

2008年01月28日

可もなし不可もなし

おとといはBPMオフ会だったのでナマで見られなかったサッカー日本代表戦をビデオで観戦。

岡田ジャパンの船出ということで注目していたのだが、チリとスコアレスドローという結果でちょっと残念であった。ビデオで見るということは結果が分かってしまっているのでワクワク感がないかわりに、冷静にプレーや戦術を見ることができるのでまた違った楽しみ方ができる。

で結論的には“可もなし不可もなし”であった。“加茂なし”ではありません。(笑)“良くもなく悪くもなく”という、戦術やそれの理解度がちゃんとあるんだけどその日のチームとしての調子が悪かった、良かったということともちょっと違って、もっと前提としてやろうとしていることがまあまのところにあるといったようなことなのである。

岡田色が出ていない、あるいはオシムを引きずっていると言ってもいいのかもしれない。まあ、W杯の予選がもうすぐだからなかなか現状か大幅な変更はできないかもしれないが、メンバーにしてもほとんどオシム時代と変わらない。あのカズと北沢を切った岡田さんはどこに行ったのだろうか。

ここは、オシムサッカーを進化させるのか、岡田サッカーに変えていくのかの選択なのだ。それが、どっちつかずの印象を受けた。それが“可もなし不可もなし”ということである。例えば、巻と高原のツートップはオシム路線から変えたが前半で変えてしまったし、ディフェンスは従来のままなのである。も少し思い切ったことをやらないと自分で掲げたW杯3位以内は夢のまた夢になってしまう。

2008年01月29日

準備不足

ここ数日ぼくの周りでいろいろあって忙しかったので、ここの記事も1日遅れです。だから、日曜日のことを書く。

大相撲とマラソンで負けた二人のことある。

大相撲では、千秋楽の横綱決戦で白鵬が朝青龍に勝ち3連覇を達成した。朝青龍はブランクを感じさせないがんばりで惜敗である。

大阪国際女子マラソンでは、福士加代子が最初からぶっ飛ばしたが30kmで失速、最後はロサンゼルスオリンピックのアンデルセン状態になりゴールイン。惨敗である。

二人は惜敗であれ、惨敗であれ敗れ去ったが、その原因は明らかに準備不足である。朝青龍は直前の稽古で間に合わせたし、福士はたった1ヶ月しかマラソン練習をやらずに本番を迎えたらしい。やはり、究極のところに行くとそうした準備不足が露呈するものなんですね。

これは、スポーツに限らず、仕事でも同じで適当に準備して臨むとえらいことになるのを何度も経験した。何といっても準備が思い通りにできると精神的なゆとりが出るというのが大きいと思う。

さて、福士にはもうひとこと言いたい。“福士よ笑うな!”ということである。大阪のマラソンでも走っているとき無理やり笑顔を作っていた。どうも学生時代の恩師が苦しいときにも笑顔を忘れるなとか、応援している皆さんに感謝の気持ちを込めて笑顔で答えてやれとか言ったとからしいのだが、ぼくはやめろと言いたいのだ。

もう2年位前だったか、確か駅伝で走っているとき観衆に笑顔振りまいていたら、併走していた選手と接触してねんざかなんかしてしまいしばらく走れなったことがあった。これは集中力を失ったことによるのだ。

笑顔もいいけどその瞬間力も抜けるし、集中心が切れるはずだ。真剣勝負に笑顔なんて要らない。朝青龍じゃないけどもっと恐い顔をしろ、集中しろということなのだ。増田明美も笑って走っている選手をほめるな。

このブログの記事も準備不足なのでへたくそな文章ですね。反省。
 

2008年01月31日

試合は勝ったが熱気でハンドに負けた

サッカー日本代表がボスニア・ヘルツェゴビナに3-0で勝った。点差からいうと快勝だが、前の試合相手のチリに比べてはるかに弱いので割り引いてみなくてはいけない。しかし、ディフェンスが無得点に抑えて攻撃陣も3点も入れたのだから、この次のW杯予選のタイ戦にはずみがつく。

まあ、相手のボスニア・ヘルツェゴビナのサイド、特に左サイドがぜんぜんだめで内田がいつもフリーでいたので、そこからかなりシュートにつながっていた。前の試合のチリはものすごいプレッシャーをかけていたから、内田は全く機能しなかった。

だからサッカーっていうのはチームプレーというのと同時に対人戦としてのマッチアップが大事で、局面ごとの勝敗が全体の攻守に大きく影響される。内田のプレーも両方の試合でできが違うのではなく、相手との兼ね合いのなかで、昨日の試合は活躍できただけなのである。

それから、巻が退場して山瀬に代わって、大久保が2トップの一角になってからの方がチームとしてはよかったのではないだろうか。前のチリ戦のエントリーで書いたが、高原、巻の2トップは日本型サッカーではないと思う。

やはりトップにはアジリティの高いプレーヤーを配さないとめざすパスサッカーのよさが出ない。からだの大きさやポストプレーも必要かもしれないが、昨日なんか相手がでかいヤツばかりだから巻でも小さくなってしまう。それならいっそのことスピード重視にした方がいいんじゃないのか。

で大久保のことである。昨日はいいアシストをしたけれど、ぼくは彼のプレーはあまり好みではない。スピードはあることは確かだが、“かたいスピード”なのだ。以前レッズにいたエメルソンと同じようなタイプである。

そうじゃなくて“やわらかいスピード”がほしいのだ。メッシやアレクサンドレ・パトとまではいかなくともマグノアウベスとかジュニーニョのような感じですね。このへんに近い日本人選手がでてきてほしいのだ。それが日本型サッカーに絶対必要な要素なのである。

それにしても、昨日はハンドボールの熱気に負けていましたね。昔からぼくらはハンドボールをやっているやつをからかっていた。“こんなマイナーなスポーツやっていておもしろいのか”とか言っていたものである。それが一気にメジャーになった。理由は何にせよ喜ばしいことで、ただ一過性ではなく、続いてほしいものだ。それには強くならないといけないというのが唯一最大の答えである。期待しよう。
 

2008年02月07日

まずまずか

W杯アジア3次予選の初戦でタイに4-1で快勝した。まずはめでたしめでたしである。

ただいつものように手放しでほめられるものではない。得点がラッキーなものとあとはセットプレーからだからだ。得点されたのはこれは相手をほめるしかない、あんな素晴らしいシュートはめったにない。

むしろ、日本もああいったミドルシュートを打たなくてはいけないのだ。同じパターンでゴール前に引いた相手の餌食になるのを繰り返していた。そんなときには二つの手があって、ひとつは遠くからシュートを打つことともうひとつはアイディアのある個人技でえぐるのである。後者の方は一回だけ山瀬がやって得点に結びつけたのだから、もっと仕掛けてもよかった。

読売新聞で李国秀さんが、11人中9人が高校サッカー出身であって、それがゆえに負けてはいけない試合ではひたむきに走り回るというようなことを書いていたが、だから何だと書いてはいないのでよく分からないが、その後の文脈でそれではまだレベルが低く、さらに強くなるには高校サッカーで勝つためだけにやっているのではダメなのだと言っているようだった。

確かに、もう少し技術的にも戦術理解度においても一段グレードをあげないと世界と戦っていけないと思う。

しかし、その中でちょっと光ったプレーについて一言。巻のヘディングシュートである。あの得点は偶然うまくいったから入ったのではない。巻がフリーになる伏線がいくつも張られていたのである。それまでのコナーキックは二アーばかりをねらっていてことごとく相手ディフェンダーに返されていた。また、その前のフリーキックで中沢にヘディングシュートを決められていた。そこで遠藤はファーポストに蹴って巻がフリーになったということである。(ひょっとしたら偶然だったのかもしれないがいいじゃないですか)

こういうことは何もコーナーキックだけではなく、例えばサイド攻撃と中央突破の兼ね合いだとか、ショートパスとロングパスの関係だとかいくらでもある。これを戦術というが、いくらボードの上で説明しても選手が頭と体で会得しない限りできないのだ。難しいのであるがここを日本の強さにしないといけない。ということでもうちょっとですね岡田さん。
 

2008年02月18日

変化対応力

サッカーの東アジア選手権の緒戦で日本代表が北朝鮮に引き分けた。力の差があるのに勝てなかった。

今回は、高原、巻、大久保、阿部らの主力が欠場しているので、チーム力が落ちているかもしれないが、逆に今まで出られなかったサブのメンバーのチャンスでもあったわけで、いくらかモチベーションのあがらない大会に対して、かれらの奮起でいい試合をやってくれるかもしれないという期待があった。

だが、昨日の試合だけの結果をみると物足りなさがあった。田代なんか期待していたんだけどな。まあ、後半になってやっと本領を発揮したシーンがいくつかあったが、まだ周りとのコミュニケーションがとれていないない。これは、田代のせいというより周りの選手が彼を使えていないことにある。

このあたりは他の選手にも言えて、選手が入れ替わったときの対応がうまくいっていない。対戦相手に応じて対応するっていうのはよく言われるが、実はもうひとつあって、自分のチームの状況が変化したときの対応も大事なことなのである。だから、変化対応力というのは、外に対するものと内に向かってのものとがある。

昨日の試合で言うと、中村堅剛が急に発熱で出られなくなったことが内なる変化である。そこに対してチームがどう対処したかである。代表はパスサッカーと呼ばれるくらい中盤でのパス回しで相手を切り崩していくというのがスタイルであるが、それは、中村堅剛と遠藤がいるから成立しているわけで、そこの一画が崩れたとき同じサッカーをしていいのかということなのである。

よく、これはサッカーに限らず、スポーツ全般に言えるのだが、いつもやっているような、普段どおりのことができればいいのだみたいなことを言いますが、そうだろうか、実戦のときに練習どおりのことってないですよ。そうではなくて、どんな変化にも柔軟にそして的確に対応する力をつけるのが練習なのだ。

話を戻すと、中村堅剛がいないのにパスサッカーをしてしまったことが問題なのだ。ところが、それは前半のことで、後半のまた後半の方になって改善はされたことが救いであった。だから、少しは田代を生かすプレーが出たのである。これが岡田監督の指示なのか、選手が自分たちで修正したのか分からないが、いくぶん希望がつながる試合でもあった。

しかし、また得点を許してしまった。先日のタイ戦と似タところがあって、たった一人の選手が一瞬ゴール前のスペースを見つけてシュートしたら入っちゃったみたいなことである。これって、ワンボランチの弱点なのである。いずれもそこをつかれている。だから、ダブルボランチにしろと言っているのではなく、強みと弱みをどう評価して、どうバランスをとるかである。昨日はより攻撃的にしたいがためにワンボランチを選択したわけで、その結果点が入らなかったのでうまくいかなかったということなのである。これは戦略である。

次の試合を期待しよう。
 

2008年02月21日

錦織圭って知ってますか?

“ニシコリケイ”という。17日、米フロリダ州で行われたテニスのデルレイビーチ国際で、第1シードで世界ランク12位のJ・ブレークに3-6, 6-1, 6-4で勝利し、ツアー初優勝を果たした18歳の日本人の若者である。

日本人男子のツアーの優勝は松岡修造以来16年ぶりだそうだ。また、18歳と1ヶ月でのATPツアー優勝は、ヒューイットが16歳と10ヶ月でアデレードの大会を制した1998年1月以降で、最年少の記録となった。

でだ、この快挙を日本のメディアはどう伝えたのだろうか。新聞、テレビの扱いは大したことなく、上田桃子の5位を派手に伝えていた。

しかし、錦織君の優勝はとんでもなく素晴らしいものだ。石川遼なんてほっといてなぜもっと注目してやらないのだろうか?

ひとつには、彼がいま日本にいないことがあるかもしれない。5歳からテニスを始め、13歳で渡米、ニック・ボロテリー・テニスアカデミーに留学して、以降アメリカのフロリダを活動拠点としている。だから、アメリカで育てられたテニスプレーヤーなのだ。

下の息子がテニスをやっているのでこの話を一緒にした。息子は、日本の学校スポーツでは、こういう選手は育たないのではないのかと言っていた。なぜかというと、学校スポーツでは目先のことしか追わないのでどうしてもこじんまりとまとまってしまうのではないだろうか。インターハイで優勝すること、甲子園で勝つこと、国立で試合をすること、そういった目標に向かっての短期の育成だから、ひとりひとりの能力を生かすだとか、別なことを試してみるといったことができないのである。

以前にもサッカーで代表選手のほとんどが高校サッカー出身であって、それがゆえに負けてはいけない試合ではひたむきに走り回るが、それ以上のアイデア溢れるようなプレーができないというようなことを書いたが、同じことで、特にプロになって世界に伍していこうという選手は学校スポーツと違うところでのびのびと育てるのことをしていかないといけないと思う。

“ニシコリケイ”はこれからイチオシの注目株ですよ。
 

2008年02月24日

収穫と課題

サッカー東アジア選手権で韓国と引き分けたので優勝を逃してしまった。緒戦の北朝鮮に勝っていれば何のことはなかったのに。ただ、この大会で収穫もあったのではないだろうか。まずだいいちに岡田監督は多くの選手をこうしたガチンコ公式戦で試せたことではないだろうか。毎試合キーパーは変わっていたし、そのほかのポジションでもその組み合わせがいろいろなパターンであった。

やはりなかでも内田と安田の活きのよさが光っていた。何がって、ゴールに向かう姿勢ですね。例えば、加治と内田の比較をしたらいいと思うが、加治はまあなれない左サイドだったのかもしれないが、ボールを受けると前を向かないですぐに内側を向く、そして横パスを出すだけで縦へ切り込めないのである。それに対して内田はいつも前を向いてボールを持つ。だから、縦へ、ゴールへ向かっていけるのである。安田もしかりである。この二人がパスサッカーにアクセントをつけていた。

ただし、もちろん内田には課題もある。ディフェンスだ。やはり体格的な問題もあり相手フォワードからねらわれる。昨日も内田のサイドからセンターリングを上げられて失点した。あれをもう少し早めに寄せていたら取られないですんだ得点だ。

チームとしても課題は相変わらずシュートを打たないことがある。遠くからでも、強引でもいいからシュートを打つことだ。

それと球際に対する激しさが少し足りないように見える。中国戦での冷静な戦いぶりは評価できるが、頭の中はクールでも球際は熱くなってもいいような気がする。

昨日の韓国ははっきり言っていままでよりかなり力が落ちるチームであったので、そんなチームに勝てないのは情けないのだが、それは球際で負けていたせいでもある。

ということで、収穫もあったが課題も残った大会であった。

2008年03月27日

おとなになれないサッカー

ああ眠い。昨日遅くまでサッカーの試合を見ていたからである。日本代表がバーレーンに負けた。アウエーの試合で相当タフな試合になると予想されたが、厳しい戦いの結果1-0でやられてしまった。

ただこれで終わりでも何でもないので、それほど悲観することもない。毎回、W杯の予選はすんなり勝てるわけではなく、幾度もピンチをしのいできたことは言うまでもない。バーレーンだって取りこぼしもあるだろうから、これからしっかりと勝っていけばいいのだ。

昨日の試合は、引き分けの勝ち点1狙いでいったと思う。そういうなかでの戦い方は悪くなかった。それでも一瞬でやられてしまうのがサッカーの恐ろしさである。ああいう点のとられ方がまだまだ”こども”なのだ。

例えばイタリアのような”おとなのサッカー”だと、守りきってしまうのである。攻め続けろというのはこどもでもわかるが、じっと我慢をして負けない試合をするのはこどもではできない。

点を入れられてから攻勢に転じていいところまでいったので、最初からそうすればよかったのにというのは素人の見方で、テレビ解説の松木も素人だから、ついその解説につられてそんな風に思ってしまう。

それと昨日の試合の成り行きとして速攻が効かなかったことが誤算だったのではないか。敵地でそして故障選手が多く、ピッチコンディションを考えるとある程度引いて、ロングパスで速攻というのが狙いであったが、相手もそう攻めてこなかったこともありうまくいかなかった面はある。

いずれにしろ、いろんな状況に応じた戦術をやれるチームに成長していってほしい。それが”おとなのチーム”といえるのである。
 

2008年05月05日

また負けた

ほんとは書きたくなかったのだけど、わが横浜ベイスターズが勝てない。昨日も8回まで4点リードしていながらあの広島に(失礼!)負けた。新守護神寺原も打たれた。

勝率2割5分だから4回に1回しか勝てない。ああ、なんということだ。

いいですか、去年のちょうど今頃は首位だったのだ。中日に3連勝かしてすごい勢いだったのが、今年はダントツの最下位である。

打つのはそこそこ打つのだが、何といても投手陣がひどい。こういうときこそ若手の孝行息子がでてもいいのだが、この間の小林がそうだったのかもしれないが、昨日はその小林で逆転負けだ。

もう開き直るしかない。はちゃめちゃにやりゃーいいじゃん。誰か起爆剤になってくれ!
 

2008年05月23日

応援グッズ

自分のひいきのチームを応援するための応援グッズなるものがたくさんあるが、今日近くのスーパーで横浜ベイスターズのそれを見つけて、思わず買ってきた。

それはなんだと思いますか?砂糖です。スティックタイプのやつです。

その袋にREACH FOR THE STARSと書いてある。去年は缶ビールじゃあなかったけ?ぜんぜん勝てないから格下げかな。まあ、この砂糖を入れて力をつけてこれからがんばって欲しいと思う。

え、そりゃ甘い?!
 
BaySugar.JPG
 

2008年05月25日

息切れ

昨日のキリンカップのコートジボワール戦に日本代表は1-0で勝利した。前半21分に長谷部のセンターリングを玉田が倒れ込みながらのボレーシュートで鮮やかな先取点を奪うと後半は相手のペースになりながらも何とかしのいで勝利をものにする。

この試合昨日紹介した「4-2-3-1」という本の影響でつい布陣に目がいってしまったのと、サイドからの崩しができるかどうかが気になった。

で日本代表の布陣だが、4-4-2であったが、まずぼくが注目したのはツートップに大久保と玉田を起用したことだ。身体も大きくないがスピードのある二人をトップに据えたのだ。これは得点力不足解消のひとつの解のような気がする。

これまでの日本のトップは高原にしても巻にしても典型的なトップ型でそのためによくわかんないんだけど、「トップの選手に当ててそれから展開するんだ。だから、くさびのパスが大事だ」とか言われて、彼らにフィードするんだけど、屈強なディフェンダーにことごとくつぶされてしまう。

昨日の二人はそんなことができないから、ディフェンダーから一瞬のスピードで離れて、ゴールを背負うのではなく横にしてボール受けていた。そのためにゴールに向かうスピードが上がっていた。

このことは重要で前を向く姿勢が昨日は全体的に出てきたように思える。特に最近代表に加わった松井、長谷部、長友、玉田がその姿勢を強く見せていた。今までのチームはパス回しはするんだけど一向に前を向かいみたいなところがあって、それを相手からみると高い位置でボールを奪われてピンチを作るというのがよくあった。昨日も駒野や今野、遠藤が危ないバックパスをしていた。

おそらく岡田監督は意識的にそういう選手を起用しているように思える。だから、中村俊輔が入ったときにどうなるかが見ものではある。

それから、サイドでどれだけ高い位置を保てて数的優位ができるかどうかであったが、前半はできたが後半はだめという結果であった。得点のシーンなんか典型だがうまくサイド攻撃ができていた。ただこれは早いプレッシングがあってこそできるので元気がいいときはそれができたのだが、後半はばててしまい相手のペースになってしまった。

まあ、ここが課題なのだが、どうしたらよいのかである。口で言えば、目一杯ではなく少し余裕をもってプレッシングもサイドアタックもできるようにすることと、全力疾走を続けるのではなく、途中休んでまた全力でというようなメリハリのあるペース配分をすることなのだが、これは言うは易し行なうは難しというもので相手もあるし非常に難しい。しかし、方向性は間違っていないように思えるので経験を積むことで少しずつできるようになるのかもしれない。

日本代表も少し希望がわいてきた一戦であった。
 

2008年05月28日

岡田の戦術は?

サッカー日本代表の岡田監督はちょっと前に紹介した「4-2-3-1」(杉山茂樹著 光文社新書)を絶対読んでいる。昨日のキリンカップパラグアイ戦の布陣は4-2-3-1であった。

4-2-3-1というのは今最もポピュラーな陣形で、従ってそれが本の題名のもなっているのだが、日本ではこの布陣はあまりみない。昨日は巻をワントップにその下に中村俊輔、山瀬、遠藤の3人が並んだ。

さてこのシステムは機能しただろうか?

試合結果は0-0のスコアレスドローであった。パラグアイの巧妙な守備力に押さえ込まれたという感じである。南米のサッカーってつい攻撃に目がいってしまうが、実は守備力のレベルが非常に高い。要は守備でも高い技術力がいるってことなのである。

4-2-3-1が機能するための要件は、サイドをつけるかということと、2列目の3人がどれだけシュートを打てるか、ペナルティエリヤに入り込めるかにかかっている。そう意味で言えば合格点はあげられない。

特に得点への絡み方には不満が残る。唯一山瀬がゴール前で絡んだくらいで、俊輔、遠藤、後半の松井にしても、それができていない。確かに俊輔のテクニックとパスはすばらしいし、遠藤のバランサーとしての能力はすごいのだが、得点を奪うという鋭さが弱いのである。

そして、もうひとつ試したのがバックスの4の右サイドに阿部を起用したことである。これは多分、相手の出方で4バックと3バックをスイングさせるやり方をためしたのではないだろうか。ただその役割が阿部なのかどうかという問題がある。これがうまくできる選手が現れてほしい。

ここで前のコートジボワール戦との対比をしてみると、あの試合は玉田、大久保のツートップで戦ったわけだが、相手が違うので一概には言えないけど、あのシステムの方が機能したように思える。

昨日も時折、球回しが目的のパスや何のためのくさびかわからないフィードなど、旧弊がちらっと見えたので、もう徹底してこの間のコートジボワール戦前半のようなキュートなサッカーをやっていって欲しいと思うのである。
 

2008年06月03日

サッカーを見ながら呑むと呑み過ぎになる

昨日のオマーン戦は安心して見ていられた。本当に久しぶりに新橋の「いさむ」で観戦。以前は平日の代表戦というと決まって、「いさむ」でサッカーを見ながら呑んでいた。

この店は魚料理がうまい。魚料理と言っても各種のお刺身と珍味がある。昨日も“たこの卵”を食べる。

昨日はいつもの連中が来ていなくて最初はぼく一人で観戦した。いつも代表戦になると必ず来ていた人がいたが、いまや子持ちになったり、仕事が変わったりして来なくなったという。

そのうち、若い子がやってきて一緒に応援だ。その子は神奈川県でサッカーをやっていたとか、ドイツワールドカップでオーストラリア戦を見に行ったとじかで、ハーフタイムはそんな話で盛り上がる。後ろではおじさんたちがサッカーとは関係ない会社の話をしている。

試合が始まってすぐこりゃ楽勝だと思った。それほどオマーンのできが悪い。案の定、中沢に一発入れられたらもう終わりだ。

オマーンのできもそうだったが、日本のできもまあまあ良かった。昨日のオマーンは日本のサイド攻撃を警戒してかわりと左右を固めていたので長友のアタックも少なかったが、中央が薄くなったことで闘利王の上がりも功を奏した。まあ、そういう応変の攻めもあったので合格点だ。

この間も言ったとおり、玉田、大久保のツートップが機能しているように見える。やはりスピード重視のフォワードでいいんじゃないのかな。

ところで、日本代表が黒い腕章をつけていたので、どうしたのと店の主人に聞いたら、長沼健さんが亡くなったというではないか。ぼくらはずいぶんと長沼さんと岡野俊一郎さんのコンビによるところ大の日本サッカーの成長をみてきたので残念である。惜しい人を亡くした。冥福を祈る。

そういうこともあって、やたら呑みまくってしまいかなり二日酔い気味である。
 

2008年06月08日

おとなとこども

サッカーの話である。昨日のアウエーでのオマーン戦はからくもドローで勝ち点1をゲット、しかもアウエー得点1をあげた。まあ、最低限の結果ではあったがよしとしよう。あの条件の悪さでいきなり先取点を取られてしまい、そこから引き分けたのだから、日本のサッカーも“おとな”になったものだ。

オマーンは前回とまるで違うチームのようだったが、せっかく点を取ったのに早くから守りに入り過ぎてしまった。PKも浮き足だった感じでテレビで見ていてもこりゃ入らないと直感した。要するにまだ“こども”のサッカーなのだ。

おとなとこどもの分かれ目は何なのだろうか。それは経験の差が大きいと思う。日本はワールドカップの予選では数々の修羅場を潜り抜けてきている。個々の選手が経験してはいないが代表チームとして有形無形に引き継がれているものがあると思う。それに較べてオマーンはそこが足りないような気がする。

ところが、日本の中にも“こども”がいた。大久保だ。あのレッドカードはまだおとなになりきれない大久保の姿であった。

それにしても昨日のマレーシア人審判のレフェリングがよかった。”中東での笛”としてはうまくさばいていた。
 

2008年06月15日

岡ちゃんのサッカー

W杯3次予選でタイを3-0で破った。バーレン対オマーンが1-1の引き分けだったので、これで最終予選進出を決めた。

昨日はアウエーにもかかわらず、前半から積極的に攻めて前半で2点をもぎ取った。2点ともセットプレーからだから、ちょっと不満は残るが、勝利は勝利だ。

ただ、前半で効いていた高い位置でのプレスが後半に疲れてしまい、相手の反撃を受けたことがこれからの課題だろう。それは松井と香川が足がつったことが象徴的で2列目が攻撃でボールを奪われるとすぐにプレスをかけていたことを証明している。

いまのサッカーはこうした攻守の切り替えスピードや素早いサイドからの崩しといったコンパクトで早いサッカーが主流であるから、岡田ジャパンの方向性は正しいと思う。

だから、前にも書いたが、昨日の前半のようなプレスは続かないから、緩急の変化、ペース配分を考えていく必要がある。疲れたら少し引いて見るとか、どこかにためをつくるとか、そういう意味では、選手交替によりテンポを変えるという手もある。昨日も、中村俊輔から憲剛への交替もよかったんじゃないだろうか。

いい感じになってきたのであとちょいがんばって最終予選に臨んでほしいものだ。
 

2008年06月18日

フォーメーション

しばらく前にサッカーの布陣の話を書いたが、しつこくて申し訳ありませんが、またこのことについてのぼくの経験を書く。

高校時代のことである。当時(今から40年も前の話ですが)のサッカーの布陣、ぼくらはそれをフォーメーションと呼んでいたが、それはWM型というものであった。今の人にはなじみがないが、当時はこれが主流であった。

この陣形では、フォワードがW形に並ぶ。センタフォワードを真ん中にして左右にインナーとウイングがいる。インナーが少し下がり目なのでW形になる。バックスはM形で、同じようにセンターハーフを中心に左右にサイドハーフとバックが位置する。サイドハーフが上がり目なのでMという字になる。

だから、お互いのチームがこの体制だと、フォワードとバックスが重なり合うことになるため、基本的にはマンツーマンで相対することになる。これだと、それぞれのポジションでどんな選手を配置するかは自ずと決まってくる。センターフォワードは身体がでかくてシュート力があるやつ、両ウイングは足の速いやつ、インナーはテクニックがあってこちょこちょ動くやつとなる。

この布陣で強い相手と対戦するとガチンコだから、個々の選手の力関係で決まることがあって、ぼくらのようなヤワイ子たちでは太刀打ちできないはめになる。

そこで、そのときの監督は偉かったのだ、フォーメーションを変えたのだ。それは、4-2-4という陣形にしたのだ。これは画期的であった。もうヨーロッパでは使われていたのだが、日本で実際に採用しているところは少なかった。

4-2-4というのは、基本は数的優位を作りやすくするということだと思う。守備ではストッパーとスイパーを置いて一人余らせてピンチを形にする。攻撃では2トップだから、相手のセンターハーフに2人で襲いかかることができる。

これは効きましたね。ぼくらのひとつ上の世代が関東大会優勝、ぼくらの世代が全国高校選手権出場と素晴らしい戦績を残したのです。

まあ、これまでの常識を覆すことは最初は驚かすことで相手を混乱させることになるが、ただそれだけではなく、ぼくらの戦術理解度が高かったということもある。ちょっと自慢したくなる。

何しろ、当時の監督だったS先生や当時の仲間と呑むといまだにこの話になる。うーん、サッカーは奥が深い。

 

2008年06月23日

ついユーロと比較してしまう

サッカー日本代表の昨日のバーレン戦はかろうじて勝利した。まあ、前回の敗戦はキーパー川口のチョンボだから、そのお返しみたいなものだ。

昨日は本当の真剣勝負じゃなかったから何とも言えないが、あの程度の試合をしているようじゃまだまだのような気がした。それでも、評価したいのは中村俊輔だ。PKを外したのは愛嬌だが、攻撃にも守備にもフル稼働で中心として機能していた。これだけ長い期間代表チームで練習したことによって生まれたなめらかな連携なのだろう。それとチームになじもうと努力しているのがよくわかる。

それにしても、同時に開催しているユーロが気になっているが、そのプレーぶりを垣間見るとレベルの違いを見せつけられる。日本よりはるかに小国の代表に高度なプレーをみせつけられると日本もがんばれよと言いたくなってしまう。

そして、どこもおしなべてレベルが高く、力が均衡しているから、ちょっと油断すると足元をすくわれる。あれだけ素晴らしいサッカーをしていたオランダがロシアにやられてしまった。今や全員が動き回るサッカーで全体が躍動するとすごい力を発揮する。

そんなチームにしたのが、あのヒディングなのだからびっくりする。やはり監督の差というのがあるのだなあと実感する。岡ちゃんはどうなのだろうか。ぼくは同じ日本人の監督であるということで意志疎通がうまくいっていることもあり、まずまずではないかと評価している。

いつの日か、ユーロのどこかの監督が日本人であったなんてことになれば、日本も本当に世界に伍して戦える国になるのかもしれない。
 

2008年07月02日

ユーロが終わった

続けて仕事で出ていたのでユーロ決勝の録画を昨晩遅く見る。44年ぶりにスペインの優勝で幕を閉じた。

今大会のスペインのサッカーは非常に魅惑的であった。4-1-4-1という布陣で2列目の4人、シャビ、イニエスタ、セスク、シルバが躍動した。いずれも170cm台の小柄な選手たちであるが、テクニック、スピードは申し分なく、それにそれぞれの連携がかみ合うという、非常にうまくチームがまとまったようだ。中盤でのパスが面白いようにつながり、大男のドイツ選手を翻弄していた。

この4人を支えるボランチのセナやバックス陣、キーパーのカシージャス、そしてストライカーとしてのフェルナンド・トーレスとすべてがバランスがとれていた。

中盤の4人の攻め上がりとディフェンスは素晴らしい。あまり大きくポジションチェンジをしないで、むしろ横一直線に並んだような布陣で、それゆえにこの横幕が攻撃でも守備でも相手の砦になったり、網になったりしている。

そして何より、攻守の切り替えが素晴らしいのだ。誰かが「ボールを奪われたときがチャンスだ」と言ったが、まさにこれを実行したのがスペインではなかったか。相手がボールをもって前がかりになったときさっとボールを奪い、素早くゴールに向かうことで数的有利を作り出すことがしばしばあった。

こうしてみると、日本のめざすところも今回のスペインと似たような形であるという声が出てきそうだ。身体つきだって日本人並みだし、最近の日本選手もテクニックがあるのでそう思うが、はたして同じようなチームにできるのだろうか。

ぼくはかなり難しいような気がする。スペインはたまたまこの4人がいたからこそできたのであって、こうしたスキルが4人揃うかというとそう簡単な話ではない。わりとよく似たタイプで前へのスピードがあってパスも出せるということで、じゃあ日本代表はどうなの、となってしまう。アルゼンチンだったらできるかもしれないが。

結局、戦術とタレントがうまく合致するか、させるのかが問題なのであって、今回はそこがうまくかみ合ったということに尽きるような気がする。
 

2008年07月30日

もうちょっとが縮まらない

昨日は、東京で2件の打ち合わせを行なう。両方ともわりとユニークな会社を経営している社長で30代と40代の二人とミーティング。こういう人はビジネスプロセスの重要性やそれをどうビジネス化したらよいいかについてよくわかっている。SIerの人たちと話しているのとわけが違う。要するに話が早い。

それが終わって、つけを払いに銀座のMに久しぶりに行く。昨日はサッカーの試合を観たかったので早く帰りたかったから、どこにも寄らずに行くことにして、有楽町の駅に降りたったのだが、のどがからからになっていたので思わず有名なガード下の自動販売機で缶ビールを2本ぐいっと空けてしまった。もうのん兵衛オヤジだ。

Mで腹ごしらえの上海焼そばといつものハイボールで早めに帰ろうとしたら雨だ。仕方がないので雨宿りでまたしばらく呑む。多少雨が降っているけど10時前に店を出た。ところが有楽町の駅に入ったとたん、山手線も京浜東北線もストップしてしまった。いつもなら、新橋まで歩くのだが雨が降っていたので有楽町にしたおかげで、そこから東京駅まで歩くはめに。

ようやく家についたのが11時半でそれから録画しておいたアルゼンチン戦を見る。そうしたら、この試合でもあとの残り時間が6分というところで大雨と雷で終わってしまったではないか。なんか2度大雨に会ったような変な感じであった。

さて、試合のほうは強豪アルゼンチン相手にほんとよくやった。ぜんぜん臆することなく自分たちのプレーができたんじゃないだろうか。パスだってけっこうつなげていたし、サイド攻撃もとくに内田の右から崩していた。

しかしである。一瞬の間隙を捉えられてゴールされた。この差なのだ。こうした点の取り方が日本はできない。この差はわずかではないかと思われる方もいるかもしれないが、実はかなり大きな差なのだ。

というのは、すぐに修正が効くとか、チーム練習で補強できるとかいうものではないからである。個人の能力に依拠するプレーだからである。ほんのわずかなチャンスを逃さず、そこにおのれの力を結集できることは一朝一夕ではできない。ただ、こうした世界の一流を体が知ることで少しずつ近づいていくのだろう。

オリンピックでの問題は、アルゼンチンタイプではないナイジェリア、オランダ、アメリカが相手なので昨日の戦い方が通用しないかもしれないことだ。さてどういう戦術で予選リーグ突破をしてくれるのだろうか、反町さん。

それで見終わったのが2時くらいになってしまい、その次の朝はばあちゃんの病院の順番とりで早く起きなくてはいけなかったのでつらい。

しかし、老人はみなさんなんて朝が早いのでしょうか。朝7時に整理券をもらいにいき、8時に診察受付を行い、9時に診察を受けるという。ぼくは知らないで診察受付に行ったらもう15人が先にきていた。

病院も驚いたが、そのあと10時10分くらいにすぐ近くのスーパーに寄ったら、なんと駐車場が満車である。これも驚いた。年寄りが多く、その人たちが午前中の病院とスーパーを占拠しているのである。
 

2008年08月03日

レベルが低い

今年のJOMOカップは、日本のJリーグ選抜と韓国Kリーグ選抜のガチンコ対決になった。結果は、3-1でKリーグ選抜の快勝であった。ただ、得点差はあったが内容的にはJリーグのほうが上回っていたと思う。

しかし見ていてこりゃひどいと思った、どちらのチームもレベルが低いのだ。ガチンコ勝負だと言ったって、代表戦やタイトルがかかっている試合でもないので、その分ゆるい。そんななかで一つひとつのプレーの質が悪すぎる。

実はこういうお遊びが入ったような試合でこそ個人の技術力や判断力が如実に現れる。プレッシャーがないのだから、わがままなアイディアだって許されるし、気楽にトリッキーなプレーだってありなのに、それができない。

こういう試合で自由に楽しいサッカーができて初めて緊迫した試合ではそれに真剣味を加えることで質の高いプレーになるような気がする。海外の一流選手はこれができるのだ。

ということで、オールスター戦で奇しくも両者のレベルの低さ(負けたJリーグよりKリーグの方がレベルが低い)が露呈したという皮肉な結果であった。
 

2008年08月07日

やはりサイド攻撃だ

ついにオリンピックが始まった。

オリンピックの女子サッカーの一次リーグ緒戦で、格下のニュージーランドと引き分け。下手なレフェリングのもとに2-0から追いつたことは評価するが、引き分けるような相手ではないはずだ。

なぜこうなったかというと、サイド攻撃の質が悪いことにある。確かにサイド攻撃を仕掛けてはいた。特に右の安藤のところはフリーになる機会多く攻撃の起点にはなっていた。しかし、点に結びつくようなところへの切り込みは少なかった。

この攻撃は、主として安藤と宮間の2列目の選手がやっていて、その後ろの近賀と柳田の上がりが少なかったし、縦へ持ち込めていない。ここが、課題なのだ。2列目の選手のサイド攻撃はどうしても横に流れる感じになり、スピード感がないのと、よしんば中に折り返しても中央の人数が少ないことになる。

その点、バックからの上がりの場合は縦へのスピードがでることとゴール前に人数をかけられるということになる。だから、2列目がボールをキープしたら、すぐさまそれを追い越すプレーが求められるのである。

それがまだ不十分であった。もしそれができていたらあのレフリーでも軽く勝てたと思う。サイド攻撃をはきちがえてはいけない、サイドは縦のスピードがあってこそ活きるということを。

これから強豪とあたるが、勝負はやってみないとわからないからがんばってほしいと願っている。

でもほんと沢のボールの奪い方のうまさとヘディングの強さは驚く。
 

2008年08月08日

リスクを避けた

男子サッカー日本代表が緒戦のアメリカ戦に負けた。敗因をそれぞれの評論家が言うだろうが、おそらくオーバーエージを使えなかったからなんてバカなことを言うやつもいそうなので気をつけなくてはいけない。それは昨日の試合とはまったく関係ない話で、昨日の敗戦はリスクから逃げたことだ。

多分選手には不完全燃焼感があると思う。もっと思い切ってやれたのにとか、力を出し切っていないという感覚が残っていると思う。それは、あの時もっと攻めておけばよかったのにという悔いがあると思う。

なぜなのか。試合の入り方は慎重に、そして守備的にいこうと思ったはずだ。ところが相手のアメリカも同じような入り方だった。だから、お互いに腰をひいて組み合ったようなもので、これが前半だった。

この前半の入り方のミスと修正しようとしなかったことで、そういうとベテランがいなかったからとかすぐ言うが、これはベンチワークと日ごろの練習で戦術感を養っているかどうかになる。

アメリカが腰を引いたらそこを攻めなくてはいけなかったのだ。リスク覚悟で攻める。暑さやグランドコンディション、さらにまだ前半だということもあるが、勝負どころは何も終了間近にだけあるのではなく最初のころにもやってくるのだ。

メンバー構成もこうしたことを予想していなくてはいけない。最初にワントップでいくことにしたからといってそれでずっとやることはないわけだし、メンバー交代しなくてもすぐに攻撃的になる布陣に変えられなくてはいけない。これは戦略である。

そんなわけで昨日は戦略、戦術的に対応力がなかったということだ。ああ、サッカーは奥が深い。
 

2008年08月14日

五輪ばなしその1

普段自宅で仕事をしているのに夏休みもないが、一応今日から17日まで夏休みということにする。休みといってもお盆なので本家の新盆に招かれたり、御施餓鬼に行ったりとけっこう忙しい。

そんな中で北京五輪の真っ最中ということで、少しばかりオリンピックについての話を書くことにする。

まずは、ちょっと遅くなったが北京五輪の開会式について、ちょっとやぶにらみ的なことを書く。

今回の開会式が良かったという人が多いのか評価はよく知らないが、ぼくはよくぞここまでやれるなという感じがあるが、大いに感動したというわけではない。もちろん一糸乱れぬ演技や、歴史絵巻はすばらしいと思う。

ただ、素直に感動はしなかった。あれを演出したのが「初恋の来た道」を監督したチャンイーモウだとは知らなかったから余計にもうちょっと何とかなったのではと思ったのだが、今回の中国における五輪の意義としては十分役目を果たしたのではないかと思う。

ところがぼくがもっとも感じたことは、入場行進のことである。2百数十カ国の選手団が入場してくる。その中にはぼくが全く知らない国がたくさんあって、特に中米やアフリカに多いののだが、かれらは人口では日本のひとつの県の人口ぐらいしかいない国でもオリンピックに出場してくるのだ。

それもあたりまえだが、堂々と自国の国旗を掲げてと登場なのだ。そこでぼくは思ったのだ。中国の少数民族の人々がそれをどう思ったかである。

開会式の式典での中国国旗入場で、50いくつかの少数民族の何も知らない子供たちがつくられた笑いを振りまいていたが、これはぼくの40年まえのシーンとダブってくるのだ。

その当時、中国当局の人たちは、なにかにつけ私たちは少数民族とうまくやっていますよというアピールを随所で展開していて、ぼくら招待所にも少数民族の音楽団が来て演奏していった。裏を返せば、そうした懐柔策を弄さなければあぶないという状況は昔からあったということだ。

で今回の開会式の話に戻ると、ぼくが少数民族の一員であったらあの開会式はすごくうらやましかったに違いない.

自分たちの国を認めてもらいオリンピックに出場したいという気持ちがすごい強くなったのではないだろうか。

チベットや新疆ウィグルの問題をみたら、はるかに少数の民族が自分の国の国旗を誇らしげにかざしながら行進する姿はいずれわれわれもと思ったことだろう。こうした事実を、目の当たりにした今、中国でさらに独立運動が高まっていくように思える。

あのすばらしい開会式に感動するよりも、国威発揚が少数民族には裏目に出るかもしれないなあとふとそんなことを考えてしまった。
 

2008年08月16日

五輪ばなしその2

ところで「五輪ばなしその1で開会式の国旗入場のときに旗のまわりにいたこともたちが少数民族のこどもたちではなく、みんな漢民族の子だったらしい。こりゃひどい捏造だ。確かに、本当のウィグル族やチベット族の子だったら、その子らは同族からいじめにあってしまうかもしれない。どうも他にもやらせみたいなことがあったようだが、このあたりは昔とかわっていない。

さて今回は簡単に負けてしまった男子サッカーのことについて書く。

グループリーグの相手は皆強敵でやすやすとは勝てないのはわかっていたが、それにしても欲求不満の残る結果となった。なぜそうなったかというと緒戦のアメリカ戦の敗戦が大きい。あそこでもう少し違った戦い方をしていたら結果は違ったものになったかもしれない。

だからといって、ナイジェリアにやったサッカーをなぜ緒戦のアメリカ戦でやらなかったのかと言う人もいるがこれも難しい。大きな大会での緒戦の戦い方と言うのはほんとうに難しい。

それこそ甲子園でもそうだと思うが、強豪といわれながら力を出し切れなくて緒戦で去っていったチーム、選手が多いこと。それは精神的なコンディションの問題が大きくて、結局、普段どおりにやらなくてはいけない冷静さと熱く燃えなくてはいけない情熱との両方を持ち合わせなくてはいけないというかなり高度な精神コントロール力が要るということなのだ。

どちらか一方ならできないことがないが、両方をバランスよくできるかが非常にむずかしいのである。だから、そこのバランスがちょっと崩れ、その崩れが逆に作用したら、いくらでも番狂わせはおきる。

結果論ではあるが、ナイジェリアとの戦い方をすれば勝ったか引き分けであったと思うがそううまくいかないのがオリンピックである。

いま緒戦の話をしたが、さらにそれぞれの試合の選評をしてもおもしろくないので、「本田圭介的な存在」について考えてみる。

最終のオランダ戦のあと、監督批判ともとれる発言をして少しばかり物議をかもしたようだが、ああいう存在の良否についてである。ああいう存在とはどういうものかだが、歯に衣着せぬ物言いと遠慮しない直截的な批判、しかし、力があるから、まわりは文句が言えない。

こういう存在はどこの世界にもあって、会社でもありますよね。ぎゃあぎゃあうるさいけどできるやつだからそいつの言うことを聞かざるをえない。

こうした場合はどんな影響がでるかだ。単純に監督批判となり監督が嫌気をさすということも考えられるが、これが一匹狼のようであれば切ればすむ。しかし、やっかいなのはけっこうシンパがいたりすることで内紛になるからである。

かなり、勝手な推量で言っているので当たっているかどうかわからないが、今回のチームの問題点はここにあったように思う。ずばり、本田圭介をチームに残したことである。

別に彼に恨みがあるわけではないが、日本のチームであること、サッカーという競技を考えたとき個人の能力以前の問題として、反町は切るべきであったのだ。平山を切ったのになぜ本田を切らなかったのか?こういう選手を使いこなせるのはカリスマか外国人監督だけである。

だいぶ前のブログでも指摘したのだが、平山の体を生かせない甘い精神力と本田のスピードのないちんたらプレーは日本サッカーの目指すものと違ったはずだ。だから、かく乱要素としての存在とチーム戦略に合わないプレースタイルの彼を使い続けたことがぼくには理解できなかった。

ひょっとしたら反町は水本のキャプテンシーより本田圭介の影響力を使ってチームを掌握しようとしたのかもしれない。
 

2008年08月17日

五輪ばなしその3

お盆も忙しい。昨日送り火をしてお施餓鬼に行ってやっと終わった。それから、高校のサッカー部のOB会があって出かける。もちろん今やボールを蹴れないし、こんな暑いなかに試合をしたら倒れてしまうので、恩師の先生に会いに行くだけである。今年はぼくらの年代が還暦を迎えるので、先生に祝ってもらおうと思っていて(笑)、その話をしにいったら、あいにく来られないとのこと。同期の3人と会えたのそれでよし。

ちょうど下の息子が帰ってきていたので運転手をしてもらう。そうでもしてもらわないとこれだけの動きはできない。

高校野球も慶応高校が負けたが、横浜高校が残っているので楽しみだ。

さて、前置きが長くなったがこちらも熱戦が続く北京五輪だが、柔道ニッポンが最後の男子100キロ超級で石井慧が金メダルでやっと面目を保った。石井の柔道はけっこうこすっからいスタイルであまり好きではないが、それでも勝ってなんぼの勝負の世界ではそれでもありなのかもしれない。

最近の柔道はあまりおもしろくないが、なぜかというと、まあレスリングまがいのタックルは影を潜めたのはいいが、まともに組み合わないし、ちょっと相手の出方をみると指導が来て点数をとられる。

この戦い方をみて、ボクシングを思い出した。いま柔道で勝とうと思ったら、ファイティング原田式の戦いでなければいけない。すなわち、間断なく手数を出し相手を圧倒するというスタイルだ。だから、沼田義明のように相手に打たしておいて、一発のアッパーカットでしとめるという戦いはできないのだ。

面白くないですよね。ちゃんと組みあって、じっとスキをねらいあるときスパッと投げるなんてすかっとするのに、そんな柔道が消えて久しい。まあ、世界中でやるスポーツになったのでしかたないのかもしれない。

ところで、コネタをちょっと。金メダルをとった石井慧のインタビューで、「お前が勝たなくては日本の柔道は終わりだと、斉藤さんから“耳にたこができるくらい”言われましたから」と言って、ぽっと彼の耳をみたら、本当にすごいたこができていた。
 

2008年08月19日

五輪ばなしその4

女子サッカーの準決勝でアメリカに負けた。まあ、力の差はいかんともしがたかった。

それにしても男子に較べてよくやった。勝てば官軍みたいなところがあるので、あまりはしゃいでもいかんのだが、世界に伍して戦える技術と戦術があったということなのだ。なかなかいいサッカーをやっていた。

その中心にいたのが、澤穂希であることは誰もが認めるだろう。従来のトップ下からボランチに下がってよりクレバーなサッカーができるようになった。そのパサーとしての視野の広さ、ディフェンダーとしてのボール奪取のうまさが彼女を攻守の要として機能させている。

ではそれを生み出しているものはいったいなんなのだろうか。強靭な体格でもなければ、スピードでもない。また、テクニックが格段に優れているわけでもない。ただ、どれもが平均より少しいいといった感じなのである。

ぼくは、それこそが澤の真骨頂のような気がする。どういうことかというと、何もかもが力が抜けていてとても自然なのだ。だから、相手と競ってもふあっとしている。人間って力を入れるのはできるのだが、力を抜くことは存外難しい。澤はそれができる。

風に吹かれる柳のようでもあるが、ぼくはなぜか出前用のオートバイにつけた出前機の岡持ちを思い出している。カーブを曲がったり、発進・停止を繰り返しても中味の丼は何事もないというあれである。クッションで吸収するからぶれないのだ。そういうプレーを彼女がしている。

まあ、いささか飛躍して言っているが、これは何か日本の古武道のようでいいですよね。日本が強くなる、いい選手が輩出されるヒントになるかもしれない。必ずしも体力測定をしていい成績の子がいい選手になるわけではないので、「出前機力」も評価してほしいものだ。
 

2008年08月22日

五輪ばなしその5

女子ソフトボールで日本が金メダルを獲得した。独特のトーナメント方式だから、銀メダルのアメリカはたった1回負けただけなのに、そのアメリカに2回負けた日本が優勝した。きっとアメリカの選手はさぞやくやしかったにちがいない。

日本の金メダルの立役者は何と言っても上野投手である。賛辞を贈るとしたらこうなる。

「神様、仏様、上野様」である。

これは1958年の日本シリーズで7試合中6試合に登板し、うち5試合に先発して4試合完投という獅子奮迅の活躍で巨人を破って日本一になった西鉄ライオンズの稲尾和久投手のに対して新聞の見出しで書かれた「神様、仏様、稲尾様」になぞって言っている。

まさにその活躍を彷彿とさせる上野の投球であったような気がする。ただ、これだけ熱狂して金メダルをとっても次回から正式種目から外されてしまうようだから残念である。

今回の五輪での日本選手はどうも女性上位のような気がする。そこで、これまでのメダル獲得の内訳を見てみた。

すると、男女とも総獲得数は12個で同じなのですね。(団体競技はメダル1個として)金銀銅の分布もほぼ同じである。ただ、少ないのは団体競技のメダルだ。体操団体とか水泳のリレーは厳密な意味で団体ではないので外すと、女子ソフトボールだけだ。

そうしてみると、なでしこジャパンは惜しいことをした。3位決定戦は前半を見ていたらこりゃ勝ったぞと思ったが、残念ながら後半のドイツの攻勢にやられてしまった。もうちょっとのところだったが、そのもうちょっとが大きな壁なのだが、男子に較べれべかなり低くなった。

日本の技術とスピードが世界で通用するのが証明されたのだから、これからも自信をもってやってもらいたい。男子も少しは見習った方がいい。

ただし今回の大会で弱いところも明らかになった。それはあえて言うとキーパーである。福元選手には悪いが、165cmの上背だとかなり厳しいのだ。そこだけは外国チームのように大きくて動けるキーパーが欲しい。今回もそれで失点のいくつかは防げたように思うがいかがでしょうか。
 

2008年08月24日

五輪ばなしその6

男子サッカーの決勝は、2連覇をねらうアルゼンチンにアフリカの雄ナイジェリアの対決であった。これは大変見ごたえのある試合でさすが世界の一流はちがうと唸ってしまった。真昼の炎天下でピッチ状況もよくなく、そんな悪条件もものともせずに素晴らしい試合を見せてくれた。

勝ったアルゼンチンは金メダルをもらうのにふさわしいチームであろう。何よりもバランスがよく、そして非常にクレバーな試合運びで“大人”のチームであった。オーバーエージが3人いたが、残りの選手が23歳以下だとは到底思えない。得点したディマリアが20歳でそこに必殺パスを出したメッシも21歳になったばかりという、こんな世代の子達が躍動するんだからすごいものだ。

アルゼンチンの強さはどこにあるのだろうか。大きなフォワードがいるわけではない。いや逆にみんな背が低い。上記の二人ともう一人アグエロにしても170cm前後だ。それでも屈強なバックスを翻弄する技術と速さがあるといういことなのだ。

もう見ていてワクワクさせられる。ゴール前に近づくと急にスピードアップされた球回しが始まり、ゴールに向かって全員が仕掛けていくという感じで驚いてしまう。単純なクロスなんてあげない。みんなの意思があったときスピードで崩していくのだ。

もう一つこの速さとともにパスの質が高いことがあげられる。パスに緩急があることと実に優しいパスを出すことである。優しいという意味はパスの受け手のことを考えたパスであることで、もらった選手が次のプレーがしやすい、あるいは流れを阻害しないようにコースと強さをコントロールできるのだ。だから、戻りながらパスをもらうことがほとんどないのでスムースにゴールへ向かえるということになる。

アルゼンチンのことばかりを書いたが、ナイジェリアも素晴らしいチームだ。あのリーチとスピードは一級品でこれから確実に伸びていく国であろう。

話は戻るが、前にも書いたことがあるが、アルゼンチンの戦い方は日本のサッカーの目指すべき方向に非常に参考になる。

日本が標榜している「人もボールも動くサッカー」は、ただ動く、動かすだけではだめなのであって、当然のように最終的にはゴールすることなのだから、そこへ向かってどうやって動くのか、動かすのかということが大事になる。今回のアルゼンチンの戦い方はいいヒントを与えてくれたと思うので、よく研究して日本のサッカーを進歩させてほしいと思う。

日本ならそういうことができると思うのであるが、なぜかというと陸上男子400mリレーの銅メダルに通じると思ったからである。個々の力は劣ってもバトン渡しのテクニックがあれば勝てるということを証明してくれたのだ。

バトンというのはもらうほうがスムースに走り出せるように優しく渡すことなので、これはアルゼンチンのパス出しと同じテクニックである。リレーでやったことをサッカーでもやって欲しいのである。
 

2008年08月31日

遅まきながら五輪ばなし

もう終わってからずいぶん経つが忘れていたことを思い出したので書いておく。女子マラソンのことである。

日本の選手のことではない。ヌレデバのこと、いやレースの流れのことである。このレースでルーマニアのトメスクが金メダルで、ケニアのヌレデバは終盤追い込んだが銀メダルに終わった。20キロ過ぎでトメスクが飛び出しそのまま独走で一度もトップを譲らずゴールした。だが、最初はかなり離れていたが、最終的には22秒の差であった。

ここでヌレデバの走り方を振り返ると最初は先頭集団から遅れて走っていて、30キロ過ぎたあたりから徐々に追いついてきたのだが、そのときはすでにトメスクがスパートしたあとで、先頭集団に追いつたと思ったらそれは実は2位集団だったのである。

きっと、ゴール真近になってまだひとりいたと気がついたときはしまったと思ったにちがいない。もし、ヌレデバがトメスクが飛び出したことを早めに知っていたら彼女が金メダルをとったのは間違いない。

でこのシーンをみて思ったことがあって、絶えず先頭集団にいて、トップランナーがどこにいるのかを確認しておくことが大事であるということだ。多少無理してでも先頭に食らいついていくことが必要で、そうしていくうちに自分が先頭に立つにはどうしたらいいのか、いつがチャンスなのかがわかってくる。

この話はなにもマラソンに限ったことではなく、仕事や実生活の上でも考えさせられるシーンである。自分を磨くあるいは仕事で業績を残そうと考えたとき、まずは自分の立ち位置を確認するところから始めなくてはいけない。

やみくもにやってもダメで。自分の力、世の中の進み具合、ロールモデルの存在等々をきちんと把握する必要がある。それさえできればかなり前進で、そこから方向やスピード感を設定していけばいい。ヌレデバのようにまあこのくらいにいてのんびりやればいいと思っていたら、世の中ははるか先に行っていたなんてことにならないように気をつけなくてはならない。

ところでさらに大事なことは、そうした先頭集団にくらいつくためにどういうトレーニングをするかである。

それは、普段自分より優れたひとと一緒に走ることなのだ。つねに肌でトップ集団の走りを感じることだ。最初は力の差があったとしても日々のトレーニングでだんだん近づけていけばいい。

ところが残念ながらこのトレーニングが会社の中や実共同体でできるところが少なくなってきている。そうなると会社から離れたところでそうした環境を作る必要があって、その一つがインターネットのコミュニティだったりする。

そこではトップランナーが惜しげもなく走る姿を見せてくれるから、その力を実感できると思う。そうやって自分を鍛えていくことが大切なことだと思うのである。
 

2008年09月07日

あぶねえー

サッカーW杯最終予選が始まった。アウエーで勝ち点3ゲットはうれしいが、なぜか手放しでは喜べないという試合。

おそらく岡田監督も俊輔も言っていたように3点が入って安心したというか、集中力がふっと切れたところを狙われた。サッカーの恐ろしさなのだが、ちょっとした気のゆるみで一瞬にして攻守がかわり、点が入ってします。全員ではなくて一人でもそういう選手がいると起こる。これは疲れとかそういうことではない。だから、交替で入った選手が起こすことだってあるのだ。

試合のあとのインタビューで感心したのは、中村俊輔が「交替選手がどういうことで入ったのか考えないと」みたいなことを言っていた。これにはなるほどと思った。

後から出場した、中村憲剛、佐藤、今野の貢献度を言うのだが、確かに憲剛の3点目が結果的に効いていても、これら3選手が相手の2点を防ぐことにどう関わったかというとそこが問題のような気がぼくにもしていたからである。

俊輔はすごい選手になった。以前はそんなことは言わない選手だったが、確実に中心選手としてのリーダシップを発揮できるようになった。頼もしい限りだ。

今回のバーレーン戦でよかった点は、やはり、玉田と田中達也のツートップだ。二人のスピードとアイディア溢れる突っ込みは相手の大きなディフェンダーを大いに困らせていた。これは、レベルは違うがアルゼンチンスタイルなのであって、そういう攻め方は日本のサッカーのめざすところのように思える。

とりあえずバーレーンに勝ったのはこれからの戦い方が楽になるが、この試合と同じように楽勝かと思うとひっくり返りそうになることもあるので、最後の最後まで息が抜けない。次のウズベキスタン戦もがんばってもらいたい。
 

2008年10月10日

若手はどこまでやれるか?

昨日のUAE戦でサッカー日本代表の若手が活躍した。内田、長友、香川、岡崎、興梠といった二十歳前後の若者が躍動した。結果、興梠のヘッドがバーに当たって返されたあと、内田からのクロスに香川があわせて得点した。

今回の試合はアジアカップがあったのでガンバとレッズの選手が入っていなかったので、若手にチャンスがきた。そういう試合で期待によく答えたのではないだろうか。若手のよさは前がかりでゴールに向かう姿勢であろう。

といっても、一方で若さも暴露した。失敗を恐れず突っかかっていくのが若さの特権といったが、その失敗が多かったら何にもならない。昨日は、この失敗がけっこうあって、そこを減らさないといけない。だって、若手といったって、世界でみると同じ年代の選手が、いっぱい欧州リーグで活躍しているのだ。そういう選手をみていたら、もっとプレーの精度を上げなくてはいけない。

そのためには、レベルの高い相手との試合の場数を踏むことしかない。今回の活躍した若手もJリーグではあるが、レギュラーを取って、多くの試合に出れるようになって伸びたのだ。

いよいよ来週はウズベキスタン戦であるが、やっぱり気になるのは、後半こちらが点を入れてからすぐに同点に追いつかれた守備である。

2対2の局面を作られると簡単に失点してしまう。まず2対2の局面を作られないようにボランチが戻るか、サイドのどちらかが絞らねばならないが、全部が上がってしまっていた。

それとよしんば、そうなったとしても、シュートを打たせないような二人のセンターバックの連携した動きが必要になるが、微妙にずれている。ここらあたりを修正しないとまた一発で入れられてしまう。
 
まあベストメンバーで臨んで、後半に粋のいい若手を放り込んでやればだいじょうぶだろう。状況に応じて使える若手の駒が増えたということは心強い。
 

2008年10月16日

どうした?

既に2敗をしているウズベキスタン相手にホームでドローという情けない結果に。昨日のサッカーW杯最終予選での日本代表の試合である。

昨日の試合の戦術的にどうだとか、監督の采配がどうのという選評は意味がないような気がする。人間の場合でも、よくわからないが、“何となく”(これは麻生太郎の口ぐせだそうだが)力が入らないときってありますよね。あれです、昨日の代表チームは。

相手をなめているわけでもないし、体調が悪いわけでもないし、しかし、気合がはいらないのだ。ひょっとしたら、チーム内で何かがあったのではないかと思わされる。モチベーションが上がらない何かが。

とにかく、こんなちんたらしたゲームをやってしまったのだから、ドローは当然だ。
 

2008年11月21日

ナカムーラのチーム

サッカーW杯最終予選で見事にアウエーでカタールを粉砕した。ホームよりアウエーのほうが強い外弁慶日本代表だ。

この試合の勝因は、ゴールに向かうアグレッシブさだが、田中達也が入るとこれが活性化される。中盤での絞り込むディフェンスもよかった。ちょっとカタールの厳しくないディフェンスを割り引いても人とボールが動くサッカーができていたのではないだろうか。

なにより、光っていたのは中村俊輔で、左足のけがの影響も感じられたにもかかわらず圧倒的な存在感があった。

3点目のあのボールフィードの精度は圧巻だ。あのプレー、すなわちショートコーナーから、リターンしてファーサイドでヘディングというパターンはすごく有効だ。しかし、何度も使えないからここぞというところでこれからも威力を発揮してほしい。

俊輔は確実に代表チームの柱になった。リーダとしての自覚もでてきたし、以前は寡黙だったが、いまでは突っ込んだ発言をするようにもなった。

昨日の試合後のインタビューで、「けがの調子は?」と聞かれて、一瞬こいつアホじゃないか、けがの調子ってどういうこと?という感じで、「けがしているから調子は悪いですよ」と答えていた。聞くほうももう少し考えろよなあとぼくも思った。

それはそれとして、前回のバーレン戦で「交替選手がどういうことで入ったのか考えないと」という発言をしていたが、今回は「交替で入った選手がよくやっていた」ということを言っていた。また中沢の替わりに入った寺田のこともほめていた。この気配りこそリーダを自覚したものの言葉なのだろう。

おお、いい方向に向かっているぞ。
 

2008年12月08日

鹿島アントラーズは常勝軍団になれるか

Jリーグは今年も最終節に優勝が決まった。まあ、鹿島が断然有利であったので順当な結果であったが、昨年は同じような位置にいた浦和が横浜FCにまさかの敗戦でひっくりかえったから、ひょっとしたらと思ったがそうはいかなかった。

200年、2001年の連覇に続く2回目の連覇で、それはたいしたものだといわざるを得ない。その最初の連覇のころの一番のライバルが磐田で、その磐田が入れ替え戦にまわるという。ベルディも降格ということで、栄枯盛衰の悲哀が現出した昨日であった。

鹿島の強さは、なんと言ってもチーム力で穴がないというか、全員が組織的に動けるところではないかと思う。だから、小笠原が抜けても戦力ダウンにならず、むしろ結束力が高まっていいゲームをする。

そうした戦術理解度はおそらく普段の練習で培ったものであると察せられ、そういう厳しい練習があるからこそ試合で発揮できるのだと思う。試合中に監督がああしろこうしろと言ったってできるものではなく、からだで覚えているかどうかが大きい。

しかしだ。磐田やベルディの例を出すまでもなく、どれだけその強さを継続できるかとなると、必ずどこかで落ちるわけで、そこをどこまで食い止めてまた這い上がってこれるかになる。

日本では、ヨーロッパのようにまだ常勝チームはできないだろう。それは選手だけの問題ではなく、スタッフ、フロントも含めて、継続的なかつ革新的なビジョン形成やマネージメントができるかということになる。

鹿島にはその可能性があるのか。地方都市ががんばる構図はうれしいし、そういうモデルになってほしいと思うのである。
 

2008年12月14日

パチューカのルチャリブレサッカーは面白すぎる

なんちゅーか、パチューカはすごい。昨日の「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」の準々決勝でアフリカ代表のアルアハリに延長で4-2と下した北中南米代表のパチューカである。パチューカはメキシコの名門クラブで昨年に引き続いての出場で、昨年の初戦敗退の屈辱を晴らした。

このチームのサッカーがまた面白いのだ。まるでメキシカンプロレスのルチャリブレを見るようで小柄な選手がもう独楽鼠のようにくるくる動く、すごく軽快なサッカーをする。

それも徹底的に自分たちのパスサッカーを崩さない。やたらに確率論的な放り込みもしないし、いざゴールをねらうときはみなが一つになって向かっていく。そして最後はバズーカ砲ならぬ“パチューカ砲”を打ち込む。

こうしたサッカーができ、屈強なからだをもったチームに勝てるにはそうしたパステクニックだけで可能なのだろうか。

いやそれだけでは勝てない。ぼくは昨日の試合を見ていて2つの要素が備わっているからこそできるような気がした。

まず一つは、単なるパス回しがうまいのではないということで、それはたえず攻撃的なパス回しであるということなのだ。パスがいつもゴールに向かうように出される。パスの受け手がトラップした瞬間に前を向き、相手をかわせるように出すのだ。だから、あえて相手とぎりぎりになるよう出したりする。それを出すほうももらうほうも同じ意思でやっているからパスがつながるのだ。

もう一つはディフェンスである。特に前線の連中の運動量が半端ではない。この高い位置での執拗に相手のディフェンスにプレッシャをかけることがすばらしい。パスのうまい選手はディフェンスをやりたがらないのがよくあるパターンだが、このチームは彼らパサーが精力的にディフェンスを行なう。だから、ボールを奪ったら早く正確に攻撃に移れるわけである。こうして点も取ったシーンもある。

この二つを具現化している選手の代表が、アルバレスとヒメネスで、特にアルバレスは165cmの小さなからだだが、そのテクニックとキレで相手を翻弄していた。この選手はやばい、ミル・マスカラスだ。日本で言うと羽生選手だが、お手本にしたらいいと思うが、そこまではなかなか難しいかもしれない。

いよいよ、次戦は南米代表のエクアドルのリガ・デ・キトとの対戦になるが、ひょっとするかもしれないのですごい楽しみだ。
 

2008年12月15日

薄氷の勝利

昨日のガンバ大阪は文字通り薄氷を踏むような勝利だった。運が味方したというか、アデレードの入ってもおかしくないシュートがことごとく外れてしまった。

別に油断したわけではないと思うが、チームのキレがなかった。何かかみ合わない感じで一体感もなかった。たぶんACLの2戦に勝利しているので、受けて立つ意識になってしまったことが原因だと思う。こういうときもあるのだがそれでも勝ったのはたいしたものだ。

ガンバはパスサッカーを標榜しているので、ついその前のパチューカと比較してしまう。同じようにパスを回しながら、自分たちのリズムを作り、チャンスとみるやかさになって攻めあがるというスタイルだが、きのうのガンバは、何度もそのパスをインターセプトされて、一気に逆襲をくらっていた。パスサッカーがパスをインターセプトされると最悪だ。

ではなぜそうなるか、パチューカとの差はなんなのかである。それは、パススピードの違いだと思う。パスをまわしてくるチームに対しては当然いつもそのパスミスをねらっていく。そのときゆるい横パスが一番ねらいやすいのだ。だから、それを避けるためには味方へ強いパスを出すのが鉄則である。

もちろん、その強いパスをうまくトラップできる技術があるというのが前提である。パスサッカーはトラップの技術の上になりたっていることを忘れてはいけない。

さて、いよいよマンUとの戦いになるが、ひとあわ吹かせることができるかどうか。二川が痛んだのは大きいが、替わりの選手にがんばってもらっていい試合をしてほしい。
 

2008年12月19日

打ち合い

昨日の「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」の準決勝であのマンUに挑んだガンバは3-5で敗戦。しかし、賞賛の声が。マンUから3点も奪った、今季のプレミアリーグでマンUから3点奪ったチームはない、ガンバのスタイルを貫き通した、日本のサッカーが世界に通用したなどなど。

まあ、3点取ったのは5点取られたからであって、3-2とか3-3ならまだしも、3-5というのは大きな差があるわけで、手放しで3得点を喜ぶわけにはいかない。

こういう試合を乱打戦という。ガードを下げた打ち合いである。そうなると格下でも得点のチャンスが生まれる。しかも。初めての対戦となると、格下に有利になる。よくいう「失うものは何もない」からである。(実はこの言い方はぼくは好かないが)

昨日も、5-1になった時、いつも戦っているチームはそれで終わりだ。ところが、マンUもびっくりしたと思うが、もうふらふらになっているのに起き上がって殴りかかってきたのである。

昨日はそんなゲームであった。ぼくは、みんながほめるのとは逆に彼我の差を感じたのである。
 

2008年12月22日

マンUの強さ

マンチェスター・ユナイテッドがクラブワールドカップの決勝でリガ・デ・キドを1-0で破って世界一の座に登りつめた。

それも後半早々退場者を出しながら、10人で勝った。堂々たる王者の戦いぶりだった。マンUの強さはどこか、それは選手個々の能力の高さもさることながら、勝つための戦い方を知っていることだと思う。

つい、C・ロナウドやルーニー、テベスといったスター選手のプレーに目がいきがちだが、その選手たちが個人プレーに走らない規律ある組織になっていることにある。それが、どうしたらチームとして勝利を得られるかを追求する姿勢になっていくと思う。

昨日の試合でぼくがすごく感心したのは、ビディッチが退場になってからである。まず、センターバックが抜けたのでフォワードのテベスを下げてエバンスを投入したのは当然の策であるが、ワントップにC・ロナウドをもってきたことである。

ルーニーをトップにすると思っていたらそうではなかった。そのコンビが得点を生んだのだからたいしたものだ。逆のポジションだったらわからなかったのではないだろうか。ルーニーが守備にも貢献していたし、C・ロナウドはバックスの注意をひきつける役割を担ったし、そんなチームプレーが功を奏したわけで、こんなところにもチーム力の高さがうかがえる。

ところで、ガンバがパチューカを破ったのがすごい。遠藤はファーガソンが絶賛していたように今回の大会で注目されたので、ビッククラブからオファーが来るんじゃないかな。もはや、ガンバは日本代表より強い?

2009年01月02日

振らん差

サッカー天皇杯はガンバが延長でレイソルを下し、日本一の座を獲得した。これで来年のAFCクラブ選手権への出場も果たせ、現チャンピオンとしての意地を見せた。

この試合のガンバは実にいい試合運びをした。ここにきて詰まった試合日程でけが人も多く戦前の予想ではかなり苦戦が伝えられていたが、見事に覆し、スタミナ不足、けが人のハンデを乗り越えた。こういうのをおとなのチームという。

では、レイソルとどこが違うのか。

昨日のNHKのテレビでは割と俯瞰して映してくれたのでその差が見えていたが、それはセンターリングの考え方である。よくサイド攻撃の重要さを言うが、昨日のガンバはあえてそれをしなかった。というか無理をしなかったのである。

それに比べてレイソルは、中途半端な位置から無理やり放り込んでいた。確固たる狙いがあるわけでなく、アバウトなボールを蹴るという入ればもうけものプレーである。

一方、ガンバは本来は安田と加地の奥深くえぐったサイド攻撃が持ち味だが、多少はあったが無理をしなかった。この攻撃は、得点の確率の高いかわりに、逆襲をくらうリスクとスタミナを奪うことになる。だから、あえて遠藤、橋本、明神、寺田の中盤でボールをキープして、ちょっとした相手ディフェンスのほころびを見つけると、ルーカスを中心にダイレクトパスで崩すというのをくりかえしていた。

ボクシングで言えば、アウトボクシングである。レイソルはフランサのキラーパスによる一発KO狙いのボクシングである。

アウトボクシングはスタミナの浪費をふせぎ、相手の疲れを待って必殺パンチを浴びせればいい。延長後半満を持して播戸を投入し1点をもぎとった。実に見事な試合ぶりだ。

ということで、ガンバのあえて振らなかったゲームプランに“巧”である。
 

2009年01月04日

今年もまたイチロー

去年の正月にテレビが語ったイチローのすごさを書いたが、今年もまたテレビでイチローを見つけた。

テレビは普段見ないがふとんに入ってつけっぱなして寝る癖がついているので、そこでたまたまイチローが出ている番組を見た。翌朝新聞で確認したら「イチ流inミラノ」とかいう番組であった。そういえば、お抱えライターの義田貴士とそのファッションセンスを争っていた。

まあ、そのファッションショーまがいのことはご愛嬌だが、もちろんインタビューもあって、相変わらず御用質問でぐっとくる答えを引き出せないのだが、ひとつだけすごく気になったことがある。

それは、WBCの監督の話に及んだときで、確か「監督は“毒がない”のがいい」と言ったと思う。酔っ払っていたからちょっと違うかもしれないが、そんなことを言っていた。なるほど、王さんにしても原辰徳にしても毒がない。星野は毒があるほうだし、野村や落合じゃ毒がありすぎるわ。

しかし、そんなこと言っていいのかなあ。ある意味バカにしているというか、能無しがいいと聞こえないこともない。余計なことをしないでボーとしていてくれと言っているようだ。

ただ、そうなのかもしれないと思えてくることもある。WBCに来る選手はもう一流の選手ばかりで、それぞれが自分のスタイルを持った一国一城の主である。そんな選手を操るのには毒があってはいけないのではないのかと思うのである。

ひょっとすると、こういうチームのリーダーというのは、あの大山巌の「茫洋」さをもっていることが一番いいということなのかもしれない。
 

2009年01月13日

おめでとう広島皆実高校!

今年の全国高校サッカー選手権は、広島皆実高校が鹿児島城西高校を3-2で下して初優勝した。

大迫、野村という二枚看板の攻撃力と松岡主将率いる守備力の争いは非常に見ごたえのある好試合であった。

勝敗を分けたのは、守備力の差であった。鹿児島城西の守備は最後の厳しさが不足していた。例えば勝ち越し点を許した右からのサイドバックのクロスを身を挺して防いでいない。そこは、皆実との差で、皆実の選手たちは一人一人が厳しく徹底した守備を行なっていた。

これは、簡単にいうとチームカラーであり、自然と身についたスタイルなのである。城西は抜きん出た力の選手がいるから、最後はそこに頼れば何とかなると思ってしまうし、事実何とかしてくれていた。そうなると、どうしても個々の選手の、そして個々の局面での甘さが出てしまうように思える。

だから、ダメだと言っているのではなく、チームつくりというのは選手の構成に応じてするわけで、城西のように傑出した選手がいる場合とそうでない皆実の場合では、そのスタイルは違ったものになる。その生かし方ができるのか、または相手によって生きてくるのかということだ。

そういう意味では、昨日の試合では幾分皆実のスタイルがうまく機能したということだろうと思う。城西だってあの堅守の皆実から2点も奪ったのだから、わずかな差だったのだ。

しかし、城西の大迫勇也選手は将来性を感じさせる逸材である。なぜすばらしいかというと、従来にない型のストライカーだからである。

これまでの選手では、強さ、うまさ、速さのどれか持っているというのが条件で、そのうちの二つ以上を持っていると優秀な選手と言われる。ところが彼は、どれもがそこそこである。ところが、それ以上に備わっているのが、“しなやかさ”である。

実にしなやかな動きをする。ボールを受けてから一連の動作が無駄がなく力みもなく滑らかである。だから、いとも簡単にゴールへ向かう姿勢がとれる。しなやかさはどうして生まれるかというと力の抜き方をからだが知っていることだと思う。柳の風に打たれても折れない強さに似ている。試合でもあまりガツンと当たれて倒れるシーンがないことからも分かる。

そして、そのしなやかさに加えさらにすばらしいのは、タイミングの取り方が非常にうまいのである。大きなフェイントとか切り返しはほとんどやらないが相手ディフェンダーをかわしていく。これがなぜできるかというと、相手との間合いのホンのちょっと先をいくとか、相手の足が届きそうで届かないところにボールを運ぶとか、そういったちょっとした違いを自然に発揮できる能力がそなわっていることである。

べたほめだが、最後は“性格”である。精神的にもこの“しなやかさ”を身につけ代表選手になってもらいたいものだ。

ところで広島勢の優勝は1967年の山陽高校以来41年ぶりという。ちょっと意外な感じがしている。というのは、ぼくらの感覚だと、このころの強い高校というのは、もう埼玉、静岡、広島で決まっていて、そのほかはたまに、東京、千葉などの関東勢、大阪、京都などの近畿勢くらいだった。

ぼくは、何回かこのブログでも書いているが、その山陽高校が優勝した年の2年前に神奈川県代表として選手権に出場している。そのときの優勝チームは大阪の明星高校と千葉の習志野高校の両者優勝であった。

まだ、関西開催で主会場が長居競技場でそのほか西京極などで行なわれていた。関東開催になったのは第55回大会(1976年度)からである。関東に移ってからは日本テレビの後援も受け、認知度も上がってきたが、ぼくらの時代は誰も応援に来るわけではなく、観客もほんの少しという中で戦ったのである。

西京極競技場で行なった一回戦の時の写真があるのでそれを見てください。これが当時の全国高校サッカー選手権の模様なのですから隔世の感がしますよね。

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2009年02月12日

まあ、よかったんじゃない

昨日のW杯最終予選のオーストラリア戦は引き分けで勝ち点1に終わった。ホームだから、勝ちたかったところだが、最低限の負けない試合という結果であった。

あれだけのチーム力の相手が、リスクを冒さず守りにつかれるとなかなかゴールをこじ開けることはむずかしい。それでも、バックスの背後をつくパスも見せたし、サイドをえぐったシーンもあり、遠藤のミドルシュートもありとそこそこの攻撃を見せた。ただ、みんな言うようにもう一歩の壁が厚いのだ。

それを破るのは何なのか。ぼくは昨日の試合を見ていて思ったのは、バックスの攻撃力とシュートの精度を考えてみた。

あれだけ、引かれて中盤も厚く守られるとなかなか攻撃の糸口が見つからない。そんなときに、余ったバックスが攻撃に参加するのだ。ただ、攻撃といっても闘利王のように前線に上がって行くことではなく、後ろからフォワードに突き刺す早いフィードができるかということだ。これによって、中盤がフォワードを追い越す動きができる。

シュートの精度のことでいえば、まともに枠に飛んだのは遠藤のシュートくらいだ。当たり前に、枠に行かなければ得点にはならない。そこでこの前のフィンランド戦を思い起こしてほしい。5-1で快勝したが、ほとんどのシュートが枠にいったからあれだけ得点できたのだ。

ただし、間違ってはいけないのは、フィンランドのキーパーが下手くそだからで、もしあのときのキーパーがオーストラリアのキーパーだったら、あれだけ点が入っていたかどうか。これは、キーパーがうまいとまだ力が入って枠にいかないのである。下手だと思って打ちゃいいじゃないかと言うがなかなかできない。

日本選手はパスはうまいのになぜシュートが下手なのかは、パスとシュートでは使う技術と意識がまるで違うからである。パスは渡す相手が受けやすいように蹴るが、シュートは相手が取れないように蹴るのだ。変な話、意地悪な人のほうがシュートがうまい。結局、日本選手はみんなおひとよしなのかもしれない。

これで、オーストラリアと日本の2強の構図になってきたが、それが一番いい。他のチームがあきらめてくれるからである。最終のアウエイでのオーストラリア戦までに予選通過を決めておきたいものだ。

それにしても、毎度のことで言うのも疲れたが、テレビ朝日の中継はひどい。あの、松木、越後、角澤のトリオは何とかならんのか。相変わらず、瑣末な局面解説ばかりで、もっとテレビを見ている人をワクワクさせるような実況をしてくれないと困る。
 


 

2009年03月08日

球春

球春というとプロ野球のことを言うが、最近はサッカーも入れていいように思う。そのうち、ヨーロッパのように秋開幕になってしまうかもしれないが、今のところは春から始まる。

昨日は、WBCの韓国戦とJリーグ開幕が重なった。

まずは、WBCから。先の中国戦でなんとも煮え切らない試合をしたあとだったので心配したが、なんと14対2という大差でしかもコールド勝ちという結果であった。こりゃ韓国は屈辱的ですよね。どう巻き返してくるかが見ものである。

昨日の試合はもう1回の攻防がすべてですね。もっと言えばイチローのヒットがすべてかもしれない。あれだけ苦しんだイチローのバットから快音が響いたことで、わーっと他の選手の気持ちが乗ってきたのだ。それが2、3番が続く連打だったし、内川の2点適時打であったのだ。

ところで韓国もその裏にそれをひっくり返すチャンスはあったのだ。松坂も韓国の先発投手と同じように立ち上がりのスライダーのコントロールに苦労したために、まさか打ってこないと思って簡単にストライクをとりにいった0-3からの球をホームランされた。相手の積極さに戸惑ったのである。

こういう積極さは、初回の日本の攻撃でもあった。イチローが出塁して、強豪韓国相手だからふつうなら送りバントなのだろうが、打っていったし、その中島のヒットで無死二塁ならなおのこと送りバントと思ったらヒッティングでしかも初球打ちでびっくりした。こうした積極策がいい方にでたのである。

だから、そこは双方積極策が実ったのだが、差は守備である。韓国は内川の三塁線のゴロをグラブにあてることもできず、しかも一塁ランナーまで生還させてしまった。それに反して、日本は無死一塁からのライト前ヒットを許すも二塁を欲張った打者を刺した。この差である。

そうだ、日本も昨日のような試合ぶりだと2連覇もありえるかもしれないと期待が高まる。

さて、Jリーグである。今年も混戦を予感させるシーズンだ。だいいちJ2から上がった山形、広島の両チームが勝利、しかも、6点、4点と大量点を奪う健闘である。

優勝候補同士の対戦となった浦和対鹿島は2-0で鹿島の順当?勝ち。まあ、鹿島の方がいいサッカーをしていたということなのだが、浦和のサッカーがまだ“こなれて”いない。

パスをまわすサッカーに変わっているらしいのだが、それが全員の意識がそれに対してしっくりできていない。ただパスをまわすだけではサッカーにはならない。なぜパスをまわすかをよく考えていない。まだまだこれからだ。

それに較べて鹿島のサッカーは、“弾性力”のある組織プレーを展開していた。どういうことかというと、キーパーも含めてバックスそして前線の伸び縮みがうまくできるということである。そのために縦のスペースができそこを突くことでチャンスを作れるのだ。この縦から最後は横のゆさぶりでゴールを奪う。これができているかぎり鹿島は強い。

浦和にできていないのがここのところであるが、ただ希望は17歳ルーキー原口元気である。この子はすごい。17歳とは思えない落ち着きとスピード・テクニックには驚かされる。注目である。
 
さあ、大いに今年も楽しみましょう。

2009年03月24日

やったあ!ニッポン

WBCで日本が宿敵韓国を延長の末5-3で破って優勝した。おめでとう!

自宅勤務の特典でテレビ中継を自宅で観戦できる。最初からだと長いので最後の方から見たが興奮した。9回の裏にダルビッシュが当然抑えてくれるものと思っていたが同点にされてしまった。

でもぼくはちょっと嫌な予感がしたのだ。というのは、最初杉内が投げることになっていたが、右の代打を送ってきたので、最初からダルビッシュに変わったことで戸惑ったかもしれない。

それとダルビッシュはスターターだから、最初からとばして3人を片付けるというシーンがないから、そこも心配だった。スターターって立ち上がりがいい投手って少ないんだよね。

そして、いやな予感が当たってしまった。でもサヨナラにならなくてよかったのだ。10回はもうイチローでしょ。さすがというか、その打席のためにいままで不振を装っていたような錯覚になる。もし、調子がいいイチローだったら青木のように歩かされていただろうから。

最後の最後から遡ってみると、いい場面で敬遠されずに打たせてもらえるように仕組んだのだ。まあ、これは冗談だが、結局よくあそこまで調子を上げてきたなあということだ。

最後に何球かファールで粘っていたが、ああいう打席は最初の頃は全くなかったのだから、ずいぶんと早く戻したものだ。さすがだてに3000本以上の安打を打っていないと思える。

イチローにあのおいしい場面を提供した他の選手の健闘も大いに光る。もう一度、侍ジャパンによくやったと言ってやりたい。
 

2009年03月29日

よしよし!

W杯アジア最終予選で日本が1-0でバーレーンを破った。これで本大会出場に王手だ。この1年で対戦成績が2勝2敗の五分であったから決着をつける意味でも勝ちたかった。WBCの決勝の韓国戦みたいなものだ。

昨日の試合の内容はまあまあだったのではないだろうか。もちろん、W杯ベスト4で世界を驚かせるという目標からみると物足らないし、このままでは到底無理だが、わずかな可能性は残したように思う。

バーレーンがかなり引いていたので、難しい試合であったが、左右の内田、長友も攻撃参加していたし、中央でのあわやというパス交換もあって、悪くはなかった。

それにしても、中村俊輔はすごい。またまた一段進化したように見える。フリーキックだけではなく、守備の面でも非常に頑張っていて、ほんと中心となって機能していた。

だから、ぼくは今のやり方でいくしかないと思っているが、もう一段レベルアップしないといけない。さてどうしたらいいのだろうか。それは、もう少し広い範囲での連動性だろう。

昨日も局面での速いダイレクトパス交換はすばらしいものがあって、相手を翻弄していたが、それを広い地域や人数に拡大できるかどうかであると思う。これが岡田ジャパンのめざしていることのはずだ。だからこれからの残り3試合で完成形に近づけてほしいと思う。勝利おめでとうジャパン。

ここで終わらせたかったが、またまたしつこいようだが、テレビ朝日のあのセルジオ越後と松木安太郎の自虐解説は何とかならんのか。もう最初から日本はダメだと決めつけて、日本が完全に主導権を握っているのに、これはバーレーンのペースですねときたもんだ。ダメだダメだのオンパレードである。

そして、岡田ジャパンはスピードで崩すことをコンセプトにしているのに、フォワードにでかいやつを入れてなぜそこにぶつけないのかときたもんだ。おめえたちの好きなサッカーをやっているわけじゃないんだぜ。あげくのはては、松木の解説にもなっていないファール説明で、“これはハンドですね。手に当たりましたから”ときたもんだ。バカじゃねえの。ああもうやめておこう。
 

2009年05月26日

UEFAチャンピオンズリーグ決勝

久しぶりのスポーツネタです。ベイスターズのことも書きたいのだが、書いたとたんまた以前の調子に戻ってしまいそうでじっと見守っています。

それとは逆に、27日にローマで行なわれるUEFAチャンピオンズリーグ決勝の予想を大胆にも書いてしまおうと思う。いよいよですね。マンUとバルサの対決なんてもうワクワクします。さてそっちが勝つのだろうか?

これはずばりバルサです。

注目は、なんと言ってもロナウド対メッシの対決でしょうが。そのまわりを固めるルーニー、テベス対エトー、アンリの戦いでもある。でもこのあたりはそん色ないような気もするので、ほんとうの決戦の場は中盤でしょうね。お互いの中盤がどれだけ強力FWを生かせるか、あるいは殺せるかであろう。

ぼくの予想は、こうした均衡した戦局をメッシがその天才的な一瞬の動きで切り裂くという場面が浮かんでくる。決勝戦は異様な雰囲気だから、そういう時にはロナウドの”強さ”よりメッシの”速さ”が勝ると踏んでいるのだが、はたしてどうなるのか。うーん楽しみだ。
 

2009年05月28日

岡田ジャパン快勝

昨日のキリンカップは、FIFAランクでは上のチリを4-0で粉砕。どうも相手はベストメンバーではなかったらしいが、こちらだってそうだから、いい試合をしたってことだ。

メンバーが変わっても同じようなサッカーができるようになったことが進歩だし、昨日の驚きは中沢の攻撃参加だ。闘利王がいなかったかもしれないが、2点目の岡崎へのアシストなんていいパサーになっていた。こうした全員が攻撃に対する意識を高くもつことは日本の特徴とすべきだと思うので、だんだんできてきているように思う。

そして、ついに山田直樹君がデビューした。この子はセンスが非常にいい。周りがよく見えるクレバーなサッカーができる。18歳と若いのによくできるという人もいるが、そんなものはできるやつは小さい時から備わっているものだ。練習を積み上げて会得するものでもない。持って生まれたものである。

メッシなんて小さいときからキラキラ輝いていた。そういえば、UEFAチャンピオンズリーグ決勝はぼくの予想通りバルサが勝った。メッシも予想通り点を入れたが、ヘディングだったのでそこは当たらなかった。

試合内容を見ていないのでどんな攻防だったかわからないが、メッシ、エトーの一瞬のカミソリの切れ味が威力を発揮したのだろう。おおー、今年の冬は日本でメッシが見れるので今から楽しみである。

2009年06月01日

またまた快勝

キリンカップで、またまた日本代表がベルギーに4-0で快勝だ。得点者も長友、岡崎、中村憲剛、矢野とばらけていて、こういう点の取り方が日本の生きる道だろう。

特に、前半の前半の戦い方はかなりいい線いっていた。憲剛を生かすフォーメーションのようだが、かなり機能していた。ゴール前の狭いところで俊輔、大久保とパス交換ができるので、ベルギーのような大きいディフェンダーには有効だったようだ。

こうなるとこの形が見えてきたので、選手が変わっても同じようにできるパターンを作っておく必要があると思うのだが、後半選手が変わってしまうと形も変わってしまっていた。俊輔が抜け本田が入り、憲剛が抜けて興梠が入り、さらに矢野の投入ですっかり攻撃のパターンが違ってくる。

2プラトンくらいの態勢を作っておいたほうがいいと思う。そうでないと、一人の選手がでられなくなると戦術が変わってしまう脆弱さを抱えることになるからだ。

まあ、負けるよりいいに決まっていていい気分でウズベキスタン戦に望めるだろが、前の試合にいい試合をしたからといって、次もうまく行くとは言えない。

この間のUEFAチャンピオンリーグ決勝での前の試合ふがいなかったバルサが大事な決勝ではいい試合をしたように、一旦この2試合のことを忘れて気持ちを新たにして戦ってほしい。そうすれば、必ずW杯出場の切符は得られるはずだ。
 

 

2009年06月07日

しびれた!

ついにW杯本出場を決める。昨日のウズベキスタン戦で前半早々の岡崎の得点を守りきって、1-0の薄氷の勝利。やったぜ。

もうひやひやの連続で、こんな試合展開だと以前の日本代表だったら後半終わりぐらいにポンと点を入れられ引き分けていうことになっていたかもしれない。それを0点でしのぎきったことはこのチームの成長を感じる。

ただ、言っちゃなんだが、この程度の相手にあんな試合をしていたのでは本大会では勝ち進めないだろう。まあ、グランドコンデションや無茶苦茶なレフェリーなどの悪条件があったとしても、もう少し自分たちのペースへ持ち込めないといかん。ほとんど相手のサッカーにあわせていただけで、だから後半になっても相手が疲れるよりこちらが疲れてしまっていた。

でも、勝ったのだから素晴らしい。さて、これからは本大会でベスト4をめざすのだから、そのための準備をしてほしいが、キリンカップで見せたようなサッカーをどんな条件でもできるようにさらに磨きをかけて欲しいと思う。
 

2009年06月18日

サッカーTV観戦の楽しみ方

昨日は、夜にBPM協会のワーキンググループの会合があったので、サッカーW杯予選の最終戦の中継が見られなかったので、帰ってから夜中に録画を見た。

この試合は2-1でオーストラリアに負けたが、両者モチベーションがあがらない中で、両チームともセットプレーでしか点が入らないという凡戦だったのであまり中身のことには言及しないで、テレビの見方のことについて書く。

いや、別に大それたことを言うわけではなく単に”消音”にして見ていたということだ。要するに、テレビの実況と解説の音声を聞かないで画面だけを追ったのである。これがまたよかったという話である。

もともと、テレビ朝日の松木のぼんくら解説を聞きたくなかったということもあったり、ただわめくだけのアナウンサーにも辟易していたので、ちょうどよい機会だからそうしてみた。

こうしてみると当たり前だが、変な解説で見方がゆがめられているのがよくわかる。実に冷静に広く見ることができる。どうしても音声で表現しているシーンに眼がいってしまうが、無音だと自分の切り口で見ることができる。

だから、昨日はオーストラリアの側で見ることをした。オーストラリアがどうしたら日本の守備網を破るのかとか、日本のサイド攻撃をどう防ぐのかという見方である。

岡田監督も試合後のインタビューで崩されていなかったと言っていたがそのとおりでオーストラリアの攻撃は単調でただ個人の能力で突破することしか考えていないのが分かる。しかし。そんなチームに勝てないのだから情けない。

まあ、昨日はセットプレーでやられたわけだが、あの高さに阿部勇樹ではつらいのだ。1点目なんか闘利王ひとりにケネディとケーヒルの二人が襲いかかってやられている。やはりこういうチームにはでかいセンターバック2人が必要なのだろう。中沢と闘利王のどちらかが欠けるとこうなってしまう。

ワールドカップまで1年、センターバックの発掘といまいちど人もボールも動くサッカーの習得なんだろうな。
 

2009年08月24日

世界陸上雑感

ベルリンで開かれていた世界陸上が幕を閉じた。フサイン・ボルトという超ど級のアスリートのパフォーマンスに驚かされて始まったが、日本選手も予想外に健闘したのではないでしょうか。

最終日に、女子マラソンで尾崎が銀、男子やり投げで村上が銅という結果は戦前にはそう大きな期待があったわけではないのでよくやったということだろう。特にやり投げははじめてのメダルだそうで、室伏だけじゃないのを見せつけた。

しかし、いつも思うのだが、国によって強い競技が限られてきてるようで、長距離はアフリカ、短距離は中北米、投てきは北欧とか、細かくは、跳躍のキューバ、リレーの日本、競歩のロシアとかの色分けができている。

これは人種によって向き不向きがあるのだろうかと思うが、陸上競技は、走る、跳ぶ、投げるの単純なものだから、黒人の持って生まれた身体能力の高さがすごいのだ。ほんと、足の遅い黒人がいたら教えてもらいたいものだ。(笑)

日本はメダルをとったのが上記二人だが、男子400mで4位に入ったし、男子マラソンの佐藤が6位入賞をはたしている。それと、ワールドカップのマラソン団体で男子3位、女子2位という好成績である。まあ、上位3人の成績だから多くの選手を送り出せるところが有利で5人も出場している国が少ないこともあると思う。

ところで、以前にも書いたのだが、この団体戦のメダルが上位3人以外にも贈られて、表彰台にも上がるのだが、その残りの2人(日本は1人)の表情がなんとも照れくさいというのか、手放しで喜べない感じがして、いつも3人だけ表彰すればいいのではと思ってしまう。

最後に、男子マラソンで6位入賞をはたした佐藤敦之のゴール後のコメントを

北京ですごい屈辱を味わったが、屈辱を受けて這い上がるのが会津の人間だと、会津の人に言われたので、がんばりました。

いやー、これにはびっくりした。こんなところにまだ白虎隊が生きていたんだ。皆さんお疲れさまでした。
 

2009年09月06日

歯が立たず

昨日のオランダとの親善試合でサッカー日本代表は完敗した。そりゃあ、FIAランキングで3位と40位じゃ、相当の力の差があるので、結果的には予想通りである。

後半の半ばまでは何とか持ちこたえていたが、ほんのちょっとしたすきを突かれて失点すると、それをこらえる力もなく、立て続けに入れられてしまった。

確かに前半ではパスもよく通っていてボール支配率も高かったが、シュートを打てないといういつものパターン。見た目にはなかなかやるんじゃんと思った人も多いと思うが、オランダがあわてて本気になったとは到底思えない。

もちろんいらいらして激しいタックルをしていたりしていたので、あせっていたんじゃないかと見えるかもしれないが、あれは少しは激しさ、強さを知らしめておかなくてはといった感じでしょう。

どこに差があるのだろうか。そしてこの差は縮まるのだろうか?それは岡田監督も俊輔も言っていたように、ちょっとしたほころびを作るとすぐにそこを突かれる。それなら、そのほころびを作らないようにすればいいのだが、それを90分間やりとおすことは、肉体的にも精神的にもかなり難しい。

最近の日本代表選手の運動量は世界のトップクラスに近いそうだ。ただ、時間との関係でみると最初の15分は非常に高いが、最後の15分、すなわち75分から90分になるとずいぶんと落ちるのだそうだ。

まさに、昨日の試合がその通りで、最初に勢いが後半半ば以降で全くなくなってしまったのはこのことを裏付けている。

それなら、90分間走り回れる体力をつければいいと思うかもしれないが、もう平均でトップクラスになっているわけだから、それ以上は無理なのだ。ではどうしたらいいかというと、力を抜いていいところでは力を抜けということだと思う。

全力で90分走りまわれないなら、どこで力を抜くかなのである。それが個人レベルでもそうなのだがチームとしても必要である。

結局、この力の配分バランスと一瞬のすきを突く厳しさをどう身につけるかになる。これが昨日のオランダとの差である。これは経験を積むことが一番のような気がする。ただ、経験といってもいっぱい試合をすればいいというのではなく、昨日のように強い相手、厳しくくる選手と戦う経験を重ねることだと思う。

さて、あと残り9か月、すぐに経験を積めないから、とりあえずはチームとしての力の入れ方、抜き方の共有が大事だと思う。どんな相手でも攻められっぱなし、攻めっぱなしということはない。この波をいかに柔らかく効率的に対処するかということである。

2009年09月10日

サッカーとYAPC

昨日のガーナ戦は3-1から逆転して4-3で勝った。これだけの劣勢を強豪国相手にできたことは評価できるが、だからと言っていい試合をしたわけではない。アフリカ予選を無失点で通過した相手から4点も取ったといって喜んでもいられない。

乱打戦になると点は多くとれるものなのだ。問題は3点も取られたということで、PK以外の2失点は本大会でも起こり得そうな気がして滅入ってくる。あのがっちりしたFWを見ていると中沢、闘利王が小さく見えてしまう。そこの問題は残っている。

昨日の試合での課題は、いまのディフェンスの1対1の強さ以外にもあって、この9か月でここを整備できればよくなると思う。そのキーワードはこれだ。

・ダイレクトパス
・パス精度
・ミドルシュート

ダイレクトパスが通れば確実にチャンスになる、日本のチームのようにダイレクトパスをうまく使うチームは少ないので大きな武器になる。

パス精度は個人の技術の問題だが、相手が弱かったり、いいグランドコンディションだったらできるが、それが強い相手や天候、芝の状態が悪いときなどとたんに精度が落ちてしまう。昨日も何回もいいチャンスが作れそうなのにパスが長すぎたり、短すぎたり、遅すぎたりで自らチャンスをつぶしていた。

あの稲本から岡崎へのパスでヘディングで入れた3点目は、その逆のピンポイントで合わせたパス精度のよさによって生まれた。ここは磨きどころだと思う。

最後のミドルシュートは、言わずもがなかも知れないが、昨日は結構狙っていた。あの姿勢が4点をたたき出した伏線ともいえないこともない。要は、積極的にゴールに向かうという意気なのだ。

さて今日はYAPCのプレゼンをしなくてはいけない。YAPCは昨夜が前夜祭で今日と明日が本番です。うちの社長はもう出ずっぱりで、前夜祭では20分のプレゼンをやって、今日はぼくとふたりで「Kailas」のデモを交えたプレゼンをします。もう朝早くでかけて行った。

それ終わると、Web+DBPress12月号の記事の原稿について打ち合わせだそうで、そのあとまたライトニングトークスでしゃべるんだそうです。

また明日も大会中に小飼弾さんと「小飼弾のアルファギークに逢いたい」の企画のための対談があるとのこと。うあーこりゃ大変だ。替ってやりたいけど無理ですよね。

さて、出かけるとするか。
 

2009年09月15日

あらためてイチローのすごさを思う

ついにイチローが9年連続200本安打の大リーグ記録を打ち立てた。おめでとう。これは大変な記録で日本人として誇りに思う。

この記録のもつ価値は単に数ではないと思う。ひとつは、9年間200本も安打が打てるだけの試合に出場し続けたということだ。さらに日本のプロ野球で9年間プレーして、メジャーに渡ってからであるということである。

このイチローのすごさは、そりゃあ野球の技術でいえば、走攻守そろった完璧な選手であり、決して驕ることがことのない(多少孤高感はあるにしても)性格、たゆまぬ努力と練習といったことが語られると思う。

ただ、僕はこれだけではないように思う。以前、このブログでも「イチローのすごさ」について書いたことがあるが、その中でも少しふれている“変えるところと変えないところ”のメリハリが実にすばらしいと思うのである。

イチローは、たとえば試合のある日の行動は全く同じことをする。遅い朝食は必ず奥さんが作ったカレーを食べる。これがもし今でも続いていれば8年間ずっとなのだ。そして、試合前の練習メニュー、グランドに入る時やベンチの階段の昇る足の順序といったことが決まりきっている。

これは、変えないことであり、ベースになるあるいはルーティン化されているものは極力いつもそのままでいいという考えで、その代り、進化するために必要な要素については絶えず変化させているのである。

この考え方は重要で、よく変えますというと何もかもひっくり返してしまう人もいるがそうではなくて、残すところはそのままで変えるべきところ大胆に変えるというのが大事なことではないでしょうか。

イチローのバッティングは毎年進化し続けているように思う。だから、イチローがもう35歳だって驚きますよね。その歳でも変わらぬプレーができているということは、歳を重ねながらも成長しているという証でもある。

いったいこの男はいつまで野球をやるのだろうか。

2009年10月11日

楽しくないサッカー

昨日のキリンカップのスコットランド戦は2-0で日本代表が勝利したが、どう評しようかと思ったら“楽しくないなあ”という言葉がでてきた。いい試合とか面白い試合とかいう表現はよくでてくるのだが、昨日の試合はどうもそうではなかった。

おそらく、試合をやっていた選手も楽しくなかったのではないだろうか。相手のスコットランドの選手も同じような思いだと思う。最初の点がオウンゴールだったから言っているわけではない。

サッカーの試合って勝ち負けの前に楽しくできるかどうかというのがある。イメージ通りにできたというのもあるし、リズムやテンポが合っていたり、“いいノリ”でサッカーができることだ。これが楽しいのである。

どうも昨日の試合は見ている方もやっている選手もその点で物足りなかったのではないだろうか。これは相手によることがあって、スコットランドができが悪かったことも一因かもしれない。本来なら日本より上だから、もっと攻めてもいいのに主力がいなかったせいか、全然迫力がないし、ミスも目立ったひどいサッカーをしていた。それにつられたのかもしれない。

この試合では、ほとんどが普段出ていない控え中心だったの仕方がないのかもしれないが、連携と、一体感がない。パスを受けてから、次の出し先を考えるから、スピードがまるで感じられない。

昨日出た中での注目は、森本、本田、石川、岩政あたりだろうが、本田はやっぱり今の日本代表には不向きだ。岩政はセンターバックの控えでいけるし、石川は先発ではなくて、点を取りに行く後半に出てきての、その独特のリズムとスピードは武器になりそうだ。

森本はきっとマスコミにちやほやされると思うが、どうだろうか。これまでも何人かの“すごい”ストライカーが登場したけど、いつのまにか”日本のストライカー”になってしまうので、そうならないように願っている。まだまだ評価がかたまっていなし、若いので伸びしろがあるので見守っていきたいと思う。
 

2009年10月15日

パススピード

昨日のサッカーキリンカップのトーゴ戦はやる気のない相手に5点とった。強い相手になったらこんなことにはならないが、かなり形が見えてきたように思う。それはアーリークロスと言っていたが、相手陣深くえぐるまでいかないでも早めに斜め前でもクロスをあげるというプレーだ。

これは日本のようなチームには武器になる。それには、動き出しの早さをもったフォワードがいて、そことの息の合った連係ができるパサーがいることで成立するが、日本代表はそういった選手を集めているからである。

岡田監督は、このプレーを指向したかったはずだ。それがやっと浸透してきたのではないだろうか。それは今回のように合宿で徹底的に磨くことができたからだろう。ただ同じことが、世界の一流国相手にやれるかというのが課題だ。

ここで、すごく重要な点がある。それは、点を入れた岡崎の動きとか、そこにパスを出した遠藤、両中村、長友などのパスは素晴らしかったが、そのパススピードのことである。

パスというのは、精度を言われることが多いが、それもさることながら、現代サッカーではパスのスピードが問われる。特に、日本のようなスピード重視のゲームを行うチームにとっては、非常に大事なことになる。

そのことについて、中田英寿が語った言葉が印象的だ。昨日の試合のことで言ったのではなく、スペインのバルセロナのことである。初めて生でバルサの試合を見て、このチームのやり方は、日本代表が目指すことと同じだと言ったのである。

そのときの、キープレイヤーとして中盤のシャビとイニエスタをあげ、彼らが素晴らしいのは、インサイドキックの多用と正確さだと言ったのである。さすが、ヒデの慧眼である。ほんとヒデはサッカーのことをよく分かっている。インサイドキックは基本中の基本である。ぼくは高校時代に顧問の先生から徹底的の教えられたのはこのことである。

今はこのインサイドキックの重要さを知らない選手が多いように思う。なぜ重要かというと、早くて正確なパスはインサイドキックでしかできないからだ。いやインステップの方が早いボールが蹴れるといわれるかもしれないが、早いというのは単にボールスピードだけではない。

蹴る動作のスピードも必要なのである。足もとに収まったらすぐに、あるいはダイレクトで蹴るには、インサイドキックなのである。これが、できることが、日本の目指すサッカーができる前提となる。それができるようになってきたということなのだ。

森本や本田が注目されるが、大事なポイントはそんなところにあるのではなく、インサイドキックで早くて低いパスが出せる、そしてそれを受けられるプレーがキーポイントなのであり、来年の本番までにどれだけグレードアップが図れるかである。
 

2009年11月16日

サッカーあれこれ

この土日に各地でサッカーの試合があった。W杯予選もあったし。国際親善試合もあった。国内でも天皇杯予選や高校選手権都道府県予選なども行われた。いろんなことが見れて楽しい。

日本代表は、来年のW杯開催国南アフリカと地元で試合があった。スコアレスドローという結果になったが、親善試合だし、得点力がないなんていまさら言ってもしょうがないので、開催地の雰囲気を味わえたでいいんじゃないのか。

それにしても世界は熱いし、すごい。W杯予選では欧州はプレーオフで、フランスがアイルランドに、ポルトガルがボスニア・ヘルツゴビナに、ロシアがスベロニアに勝って、ギリシャとウクライナは引き分けに終わった。順当な結果といったところだ。

面白かったのは、国際親善試合で何といっても、スペイン対アルゼンチンだろう。この2チームは来年のW杯で優勝を争うチームには間違いないない最高峰だろう。ダイジェストでちょっと見ただけだが、やはりスペインのサッカーは素晴らしい。

中盤の流れるようなパス回しから、一瞬のすきにゴール前でスピードアップしてゴールするチーム力はほれぼれする。イニエスタ、シャビ・アロンソ、シルバ、ビジャらが躍動する。以前にも言ったが、日本代表のお手本になるチームだと思う。

アルゼンチンは、どうもマラドーナ監督の手腕が問題のような気がする。メッシという天才をどう生かすかなのだが、どうも戦略的ではないようだ。この試合の後でも、審判の批判をしていたが、そんなことを言っているようじゃだめだと思う。

ブラジル対イングランドは試合のことより、監督のドゥンガの服装が気になった。だいぶ洗練されてきたのには驚いた。もっと驚いたのは、セレソンにあのフッキが登場したのである。覚えている人もいると思うが、Jリーグの川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ベルディに在籍したことがある、あの血の気の多いフッキだ。

うーん、おもしろいことばかりで、これだからサッカーフリークはやめられない。
 

2009年11月30日

つまらないチャンピオン

昨日のWBC世界フライ級戦は、おおかたの評とは違ってぼくには凡戦に見えた。なぜかって、こんな勇気のない挑戦者がタイトルをとれるなんておかしいからである。

ぼくはもう幾度となく世界戦を見てきたが、特に外国人のチャンピオンに挑む日本選手という図式だと、実況のアナウンサーと解説者が必ず言うセリフが、「こんな消極的なボクシングではチャンピオンになれない。もっと手数をだして、勇気をもって攻めていかなくては」。こうして、多くの日本人挑戦者が敗れ去った。

昨日も、確かに亀田選手はカウンター狙いの賢いボクシングをしたかもしれないが、挑戦者として王者を倒すという差を表現したのだろうか。内藤選手の鼻を打ち抜いた左のショートストレートぐらいしか見るべきものがなかったように思う。

カウンタパンチャーの選手が王座を獲得するには判定ではなくノックアウトでしかできない。そんな試合を亀田には期待したのだがぜんぜんパンチに迫力がない。かつて、WBA・WBC世界ジュニアライト級チャンピオンだった沼田義明がロハスと戦った初防衛戦おける起死回生の伝説右アッパーカットのような威力をもたなくていけない。

亀田兄弟の一番下の子は知らないが、まん中の大毅もそうだが、亀田家はチキンハートのようだ。ガードを下げて、肉を切らせて骨を切るぐらいのボクシングをしてみろと思う。歴代の強いチャンピオンはこれができているのだ。顔に似合わずこんなおとなしいボクシングではおもしろくないのだ。
 

2009年12月06日

サッカーばなし

来年南アフリカで行われるサッカーW杯の一次予選の組み合わせが決まった。日本はE組で、オランダ、カメルーン、デンマークと一緒になった。岡田監督は、「悪くないグループ。どうしても勝てないチームはない」と言ったそうだが、ぼくもまあまあのグループだと思う。

もっと楽な組に入ればよかったのにという人もいるが、ではそんな組があるのかということになる。そこでFIFAランキングから各組の“厳しさ度”をチェックしてみよう。

・ FIFAランキングの合計値
H(74)-E(83)-C(84)-D(84)-B(94)-G(104)-A(127)-F(145)
数字が小さいほど上位のチームが多いということだから、おおE組は大変だ。

しかし、これだけでは最下位の国がランクが大きく低いと(たとえば南アフリカ)それが足を引っ張ってしまうことがあるので、日本から見る場合、最下位国の相手がどれだけ強いのかという見方をしたほうがいい。ということで次のランキングをどうぞ。

・ 上位3国のランキング合計値
G(23)-H(36)-E(40)-A(41)-B(42)-D(47)-C(51)-F(68)

こうしてみると、F組に入れればよかったぐらいであとは五十歩百歩だ。それはそのはずで、日本より格下は、南ア(86)、北朝鮮(81)、ニュージーランド(77)、韓国(52)だけなのだから、これらの国とは当たらないので、どこでも厳しいのだ。

さて、E組だと1勝1敗1分けで予選突破ですな。そんなことを言うとフランス大会じゃあないけど、初戦で負けてぼろぼろかもしれない。だから、もう初戦のカメルーン戦に集中するということだろう。場合によっては中津江村から行ってもらって戦意を喪失させるとか(笑)。

こんなタイミングでJリーグの覇者が決まるとは鹿島アントラーズのみなさんは運が悪い。だからニュースの扱いも小さくなってしまった。しかし、3連覇はすばらしい偉業である。

何といっても、選手の戦略や戦術の理解度が高いということが大きい。たとえば逆襲で一気に点を取りに行くシーンをみてもわかるように、今個々の選手がやるべきことがしっかりわかっていて、それを信じて動き出す。こういうのを戦略的というのだ。

川崎フロンターレやガンバ大阪あるいはサンフレッチェ広島といった上位に食い込んだチームも同じようにそのチームの固有の攻め方、守り方を持っている。そして、そうした戦略や戦術を年間をとおして負けてもぶれなく継続させているということが重要だと思う。

それに比べると昨日のアントラーズの相手であった浦和レッズの試合ぶりをみていてもわかるとおり、どうしても個人の能力におんぶした格好で組織としての機能の発揮が不十分なのである。こういうチームが下位に低迷するというわけだ。

リーグが終わって、次は天皇杯だ。そしていよいよW杯本番の年を迎える。
 

2009年12月21日

バルサのユルサとカルサ

UAEのアブダビで開催されたFIFAクラブワールドカップ2009の覇者はスペインのバルセロナに決まった。国内リーグ、スペイン国王杯、欧州チャンピオンズリーグなどに続き、実に史上最多の公式戦6冠の達成だ。バロンドールをメッシが獲得しているから、今年はバルサの年である。

しかし、決勝のエストゥディアンテス戦は大苦戦で終了間際のペドロの得点で息を吹き返し、延長の後半にメッシの胸シュートが決まるという劇的な勝利であった。試合的にはこんな面白い展開はない。かなり優位にあるバルサが先制され、それを追いかけるバルサに対し守りが堅いエストゥディアンテスが守り、時たまバロンのアイディアで逆襲するというたまらないシーンである。

圧倒的であるとさえ言われたバルサがここまで苦戦したのは、別段あり得ないことではなく。過去のこの大会を見てもわかるとおり、南米のチームの戦い方は非常に巧妙でしかも守備がいい。だから、ヨーロッパの華麗な強さは必ずと言っていいほど差をつけられないのだ。

しかも、バルサは弱さと強さが同居しているから、この弱さをつかれると危なかったのだ。さて、その弱さとは、それは“ユルサ”である。ディフェンスの問題である。特にセンターバックの“間の緩さ”のことである。昨日もプジョルとピケの間を一発でやられた。ボッセリのヘディングを競るのはピケのはずが彼はいなかった。準決勝でもアトランテにやられている。

しかし、バルサには“カルサ”があった。並みのチームだとあのままずるずるとエストゥディアンテスの罠にはまって動けなくなるのだが、そこを変えてしまう“軽さ”がある。こだわり続ける美しく華麗なパス回しを捨てパワープレーに持ち込んだのだ。しかも、パワープレーには格好のイブラヒモビッチという大砲がいながら、ピケを前線に置いたのである。

そのピケがゴール前でヘディングに勝って落としたところをペドロが決めた。このポストの入れ替えを“軽く”周りも呼応してしまうところにまた強さを感じてしまう。いろいろな引き出しを持ったすごいチームである。

この試合もしイニエスタが出られたらどうなってたかを考える。彼がいなかったためにシャビとブスケのトライアングルが形成できなかったことが苦戦の理由という人もいるかと思うが、もしイニエスタが出ていても難しかったのではないかとぼくは思う。それほどエストゥディアンテスの守備が素晴らしかったのだ。

その象徴がダイレクトパスがほとんど見られなかったことだと思う。単にダイレクトでパスすりゃいいじゃないかと簡単に考えるかもしれないが、これがパスする相手がマークされたらできないのだ。こうした連動性を少なくとも前半は抑えきったのである。

ともかく、この劇的なそして感動的なバルサの勝利には、ベロンを軸にしたエストゥディアンテスの玄人受けする試合は運びがあったからこそだと思うのである。

2010年01月03日

スポーツ三昧

スポーツといっても、実際にやるのではなく、スポーツ観戦のことである。それもテレビの視聴である。毎年の正月は、元旦のニューイヤー駅伝とサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがあるという具合だ。

このところ、正月に出かけることも少なくなって家でごろごろするから、テレビにかじりつくことになる。しかし、ばあちゃんも嘆いていたが、正月のテレビ番組のひどいこと。くだらないお笑い芸人のオンパレードや良く分からない特番で見るものがないという。だから、ばあちゃんはDVDで「三丁目の夕日」を観ていた。ぼくはスポーツ番組というわけである。

さて、天皇杯であるが、ガンバ大阪と名古屋グランパスという対決。関東のチームが残っていないので、どちらを応援するかというのがあるが、ここはグランパスでしょう。以前、四日市に居たときにときどき瑞穂まで足を運んだことがあったからである。

試合は、ガンバのペースで始まり、得意のパス回しで先取点をとる。その後予想通りケネディの頭に合わせるポストプレーでグランパスがペースをつかみ同点に。しかし最後はガンバ遠藤の個人技で突き放されてしまった。

遠藤のどこがいいのか、別に華麗なフェイントがあるわけではなく、強いシュートがあるわけではない。ぼくは、地味にちゃんと止められて、タイミングよくパスがだせるからからだと思う。要するに、次に何をするかがあって、そのためのトラップができるということである。これはやさしそうで非常に難しいのである。

スペインのシャビやイニエスタを見ているとわかると思うが、彼らの真骨頂はここである。日本でこの技術がちゃんと備わっている数少ない選手の一人が遠藤なのである。彼にやられた。

箱根駅伝は、昨年映画で「風が強く吹いている」を観たおかげで、すこしばかり力の入れ方が違う。年々人気が出てきているようだ。何がそんなに人を引き付けるのだろうか。学生たちのひたむきな走りだろうか、ごぼう抜きのだいご味だろうか、学校関係者のくすぐられる愛校心だろうか。

一つは、単純だから老若男女が楽しめることだろう。というのも、昨日駅伝が終わってから大学ラグビーを見たが、いまだにルールがわからない。どうして反則をとられるのかがさっぱりわからないのだ。これでは、ばあちゃんのような年寄は見ることができない。

ついでに、ラグビーのちょっと気になったのは、あのレフリーの存在で、どうしてあんなに“指導”するのだろうか。最近はマイクをつけているから、試合中にああしろとか、早く離せとか、プレー中に注意するんだけど変だとは思いませんか。ルールを知らない子供に対しているようで大人のプレーヤーに言うことではないと思うのだが。

あと箱根駅伝なんだけど、もうひとつの“楽しみ”がアクシデントじゃないかと思う。ちょっと意地悪で怒られるかもしれませんが、選手がふらふらになったり、走れなくなったりするのを心の奥で期待しているのではないだろうか。昨日も、最終区で意識朦朧としてはいってきた選手にみな異常に興奮していた。特にアナウンサーの絶叫はここぞとばかり響き渡る。

そういう意味では、あまり面白くなかった今年、東洋大学の2連覇で終わった。たった一人で4分も5分も貯金しちゃうのだから強いわけだ。

これからは、高校サッカー選手権で、早々と神奈川県代表の武相高校が敗退してしまったけど、熱戦がくりひろげられるので楽しみにしている。

2010年01月12日

おめでとう!山梨学院

第88回全国高校サッカー選手権は、山梨県代表の山梨学院大学付属高校が青森県代表の青森山田高校を1-0で破って、初出場初優勝という快挙を達成した。しかも、山梨県勢としても初のタイトルである。まずはおめでとうと言いたい。

今回は、このようにこれまでの名門といわれていた学校ではなく、それ以外の地域からの出場校が勝ち残ってきた。まさに群雄割拠の戦国時代だ。もはや、サッカー先進県とかいった形容詞が通用しなくなってきている。ただ、両校とも地元出身の生徒が非常に少ないので、あながちそうとも言えない。だから、地域ではなく学校単位で考えた方がいいかもしれない。

さて、試合はなかなか白熱した好試合であった。個々人の技術もしっかりしていて、戦術的にもレベルが高くびっくりした。お互いの攻守がかみ合っていて見応えがあった。勝敗は、ほんのちょっとした差で決まった。ゴールを決めた碓井君の枠を外さないシュート力だ。

どうしてこうした試合ができるのかというと、似たようなタイプのチーム同士だったので、両方の持ち味が発揮できたことと、中盤がしっかりしていたことだろう。だから、攻守の切り替えが頻繁で、動きが早かったにもかかわらず、落ち着いた感じの試合になった。

中盤にいい選手がいて、一旦そこに収まると組織的な連動ができるというわけだ。山梨はトップに小柄なスピードある選手を揃え、サイドやバックスの裏へ仕掛けていく攻撃が特徴で、一方の青森山田は、センターにポストができる子がいて、そこを起点で落ちたところからパス力のある子がスルーパスを通すという戦法だ。

ただ、こういういい試合ができる山梨学院も準決勝であたった矢板中央高校の中央突破攻撃には手を焼いた。(シャレです)矢板中央の荒削りの単純浮きだま縦パスに苦戦したのである。きれいなアウトボクシングがやたら大ぶりのフックを繰り出す選手に負けたりするのと同じで、相性みたいなものがある。

結局、みな同じサッカーをするのではなく、そのチーム個性にあった戦術を持つのがいいということになるが、より高い確率で勝てるにはどうするのかという問題である。得てしてトーナメントだと調子に乗って粗野な戦法でも勝ち上がってしまうことがある。そんなことがあるとそこに戦術を求めてしまうことがあるが、中長期的にみたらやめた方がいいと思う。

そうした意味で、質の高いサッカーを志向していた両校が決勝に勝ち上がったのは喜ばしいことのように思う。一昨日のOB会ではないが、いつの日かわが母校が予選を突破して、さらに国立競技場で試合をすることを夢見ている。

2010年02月03日

まあこんなものか

昨日、大分・九州石油ドームで行われたサッカーの「キリン・チャレンジカップ」で日本代表がベネズエラ代表を相手に0―0で引き分けた。試合は、全く面白くなく凡戦といってもいいくらいだった。

ただ、シーズン明けの第一戦ということで実戦慣れしていないと言う点を割り引かなくてはいけないので、あまり嘆いてもしょうがない。だから、まあこんなものかというところである。

しかし、いくつかの気になるところがある。ひとつは、スペースの使い方がまだまだできてないように思う。中盤での流れるようなパス回しというのがあると思うが、これはただパスを回せばいいというわけではないし、少なくとも攻撃的でなくてはいけない。そのために必要なのは、スペースに入り込んでパスを受け、そこで生まれた新たなスペースにパスを出すという連動である。

ところが、難しいのは、パスの速さと正確さが狭い範囲ではできるが、ワイドになるとできなくなるということである。だから、新たなスペースを生むには広い範囲を使う必要があるが、そうなるとパス精度が落ちるから、どうしても範囲を狭める、とりわけ中央にかたまるということになる。昨日は、この傾向があったように思う。

それともひとつは、平山の起用である。おそらく攻撃のオプションとしてのポストプレーをみたのだろうが、いまさらという感じである。もうこの戦形はやめたのではないのだろうか。これまで、スピードでバックスの裏を突く、アーリークロスを一瞬の差で決めるという生き方を採用したのではないのか。

というのは、コンセプトがまるで変わるからである。一人だけ変えただけのインパクトで済まないように思う。中盤からも人を入れ替えないといけないかもしれないからである。そんな、股裂き的な戦術をとったらいかんのではないだろうか。ついでかいフォワードは魅力的なので、使いたくなる気持ちは分かるが、イブラヒモビッチならいいが平山ごときでは世界に通用しない。

ということで、まだも少し時間があるので何とかしてもらいたい。今度の東アジア選手権でどんな姿を見せてくれるかを楽しみしよう。

2010年02月07日

論評できず

昨日のサッカー東アジア選手権の中国戦で先日のベネズエラ戦と同様のスコアレスドローという結果であった。ベネズエラ戦はテスト的な意味合いもあったので許すとしても、昨日は公式戦でもあり、格下中国であるから、もう少しましな試合を期待していたのは僕だけじゃないと思う。

その期待をものの見事に裏切ってくれた。PKを楢崎が止めてくれなかったら負けていたのだ。いいところがあったのだろうか。まあ、内田と長友の両サイドバックのシュートくらいかもしれない。このサイドバックによる得点というのがでかい相手とやる場合の一つの攻め口だと思うが、それしかなかったことに問題がある。

というのは、本来はサイドバックの攻め上がりから、ニアーへ早いパスを送り、そこに走りこんだ岡崎なり玉田が切り裂くというのがコンセプトではなかったのか。そこを徹底的にやるというコンセンサスではなかったのか。昨年の岡崎の得点はそうした展開から生まれたはずである。それができていないから、自らがシューターとなっていたのだ。

それにしても、シュートを打たないなあ。なぜ打てないのだろうか。それは、単純にシュートの意識がないことだ。打つ気がないのだ。日本代表の問題は、パスの意識が強すぎて、強引でもいいから打つということが必要なのである。しかも実戦でそういう訓練をしていないから、シュートそのものの強度と精度が全然ダメなのだ。だから、所詮打っても入らないからとあきらめるという悪循環に陥っている。

特に、どんな試合でもミドルシュートがほとんどない。試合で遠目からでもどんどん打つこと、それも絶対にゴールの枠を外さないことをしつこくやり続けることが重要のような気がする。これって、天性に近いところがあるので、そういう選手を抜擢したらどうだろう。いないか。

なんか歯がゆい試合が2試合続いたので、みんなもすっきりしないと思う。次戦の対香港はどかーんと勝ってもらいたいと切に願うのである。
 

2010年02月12日

だいじょうぶ?

サッカー日本代表が何とか香港を破った。3点入れたからいいと思うのか、たった3点かよというのかはあるが、点数というより「楽しく」試合ができたのかが問われるのではないだろうか。

この「楽しく」という感覚は大事で、要は自分たちのペースでチーム全体として意図的にゲームを動かせたかである。これは、単にボールポゼッションが高いとかシュートをいっぱい打ったとか、逆に押されっぱなしだったとかいうことではなく、“読めているか”であろう。

そういう意味でいうと、昨日の試合は問題があるように見えた。おそらく、やっている選手も何かもどかしさみたいなものを持っていたはずだ。だから、楽しくなかったと思う。あれだけ守備的なシフトでこられているのに、それを“読んで”やっていたかとどうか。

それは、相手の問題だけではなく、天候だとか、ピッチコンデションだとかいった要素に対しても同様で、昨日は雨が降ってピッチもびちゃびちゃだったのに、いいコンデションの時と同じようなやり方だった。たとえば、そんな時は遠目からでもグランンダーのシュートを打てばいいのに全くしていない。

こうしたことって教えていないのだろうか。しかし、これは多分教えてできるものではないのかもしれない。持って生まれたセンスだとか、経験といったことが大きいだろう。ひとことで言えば状況判断ということなのだが、そんなことをしなくても力でねじ伏せることで生きてきた選手では、なかなか身につかない。

だから、ぼくの偏見かもしれないがあえて言うのだ。平山と大久保の国見勢はやめた方がいいと思うのである。どうも、日本がめざすべきサッカーと違うような気がしてしかたがない。少なくとも、二人とも点が取れないのはどうしようもない。

まあ、それにしてもチーム状態はよくないが、本番は6月だからそれまでに立て直せばいいのだが、時間が間に合うのだろうか。海外勢が入ったときにまたカラーを変えるのだろうか。そのへんがどうもよくわからないのだ岡田さん。

2010年02月28日

マオとヨナ

バンクーバーオリンピックの女子フィギュアは、盛り上がっていましたね。特に日韓ではかなり熱くなっていたようだ。そんなに興味はなかったのだが、繰り返し映像が流れると、どうしてものめりこんでいく。

そうなると、遅ればせながら何かコメントしておいた方がいいと思うので書く。これは真央ちゃん完敗ですね。キム・ヨナがまったくもって素晴らしかった。こりゃあ完璧に近い演技で、昔の体操のコマネチの10点満点のようなものだ。

真央ちゃんだってすごい点数だったので、前回のオリンピックだったら優勝していた。それだけレベルの高い戦いだったのだ。この二人の争いを見ていると似ているようでアピールのポイントが違う。ただ、問題だったのはジャンプの良し悪しだったわけで、もうそこだけでもまいったというところだ。

ジャンプ以外では、キム・ヨナの切れと真央ちゃんの優美さは甲乙つけがたいと思う。しかし、ジャンプの差につながるスピードの差が力の差を生んだと思う。キム・ヨナのスケーティングのスピードが勝っているがゆえに、ジャンプの精度や高さ、速さを高いレベルにもっていけたのである。

それにしても、両者とも19歳とは思えない堂々たる戦いで見応えがあった。

それにしても東アジア系の選手が上位に連ねていて驚く。アジアの選手に向いているのかなあ。きっと、そのうち中国選手が出てくると思う。お金持ちも増えてきたし、ジャンプなんか得意な子がいっぱいいそうだから、雑技団出身の子なら4回転1回ひねりくらいのジャンプをやっちゃうかもしれない。


2010年04月08日

言葉がない

久しぶりにサッカー日本代表の試合についてコメントを書こうと思ったのだが、何を言ったらいいかなかなか言葉がでてこない。昨日のセルビア戦で0-3という完敗をした試合は、そのふがいなさに呆れてしまった。

おそらくいろいろな人たちから、連携が悪いとかリスクを冒さないとか走らないとか言うだろうから、そういうことは言わない。ここで言いたいの2つのことで、一つは自信を失っていることと、今さら選手選考のためにそれぞれの特徴をみるテストをしているなんて言っている場合かということである。

昨日の試合で戦術とか技術とかの以前の問題として、精神的な面としての気力だとかやる気だとかをみせた姿がどこにもないことがある。これではほんと勝つ気があるのかと思える。

ここのところ負けが込んで、試合内容もよくない状態が続いているから、みんな自信を失っているように見える。そんな時に必要なのは、カラ元気でもいいから前向きの気持ちだと思う。中沢のキャプテンシーの問題もあるのかもしれないが、ある種の開き直り的な気分で戦うことだろう。

もうひとつの問題は、この期に及んで、選手選考のためのテストをやっている場合かと思うのである。ここは戦略、戦術を固め、それを実行できるフォーメーションや連携を確認していく時期ではないのだろうか。どうもその辺が不安なのである。

このことは、まずは選手ありきで考えるのか、そうではなく戦術ありきで考えるのかという問題でもある。ぼくは日本代表は後者であるべきだと考えている。メッシやクリスチャン・ロナウドがいるわけでもないのだら、日本のチームとしてのよさをどう設定するかが大事で、そのコンセプトが決まったら、それに合わせて選手を配置するというのが取るべき戦略だと思う。

別にJリーグで活躍したから代表につれてくるというのではなく、コンセプトにあったパフォーマンスを持った選手を起用するということが必要なのだ。オシムがジェフの選手を重用したのがこの考え方にもとづく。

これまで見てみると、そこがぶれているように思える。だから、使われる選手に合わせて戦術が変わったりする。しかも、たった1試合ぐらいがうまくいくと(イエメン戦ハットトリックの平山)それがいいみたいなって、少したつとうまいこと続かないのでまた変えるようなことになる。

ということで、代表には早く自信を取り戻してもらい、戦術を固定し、それを練りこむことをこれからすぐにやっていってもらいたいのである。

2010年05月10日

サッカーワールドカップメンバー直前大胆予想

今日の14時にワールドカップメンバーが発表になる。そこで、ホント直前の予想をしてみる。その23人は以下の通り。

GK :楢崎、川島、西川
DF :中沢、闘李王、内田、長友、駒野、阿部、今野、岩政
MF :中村(俊)、遠藤、長谷部、稲本、中村(憲)、松井、本田、香川
FW :岡崎、玉田、前田、田中

ここで、意見が分かれるところは、岩政、香川、前田、田中あたりだろう。それよりも、小野、小笠原、森本、平山なんかどうだろうとなるが、中盤はこの時点でこれまでと変えない方がよいし、森本、平山は注目度が高いけど実力が伴っていない。

岩政を入れたのは、DFのけが対策もあるが、FWに大砲を持ってこない代わりに、闘李王を前線にあげてのパワープレーもありかと思うからである。

日本は、あくまでスピード重視の布陣で臨むことである。さて、どうなるか?
 

メンバー発表

さっきサッカーワールドカップのメンバーが発表になった。

GK、DF、MFは西川と川口を除いてほぼ予想が当たったが、FWでは、予想外が、矢野、森本、大久保が入って、香川、前田、田中が外れた。

これはもう岡田監督とぼくの好みの問題で、やっぱり大久保が好きなんだな。だけどあれだけ使ってあげたのに点を入れていないんだけどなあ。矢野はディフェンス力かなあ。森本は?キーパーも若い西川に経験を味あわせた方がいいのになあ。

こうして決まったからには、このメンバーで全力で頑張ってほしいと思う。
  

2010年05月25日

勝てない

昨日のサッカーワールドカップ壮行試合の韓国戦で日本代表が2-0の完敗を喫する。戦前から予想してが、ちょっとひどいことになっている。これは技術だとか戦術だとかといった以前の問題として気持ちの一体感、高まりが全くないことが勝てない原因である。

その顕著な表れが、中村俊輔と遠藤のやる気のなさだ。両者ともいくら体調が悪いからといっても試合に出られるんだから、それなりに体力があるなかで、あの無気力のプレーはなんなのだ。

おそらくぼくの勝手な推測だが、岡田さんが戦いのスタイルを微妙に変えたことがあると思う。分かりやすくいうと、チームの核を誰にするかで、これまでは俊輔、遠藤を起点にしてそこから繰り出すパスで崩すというのが日本のいき方であったはずだ。

それが、ちょっと負けが込んだらそこを変えてきた。すなわち、本田とか森本などを持ってきて強引さを求めだしたのだ。まあ、攻撃力がないというマスコミのわけのわからない糾弾に惑わされている面もあって、特に本田をちやほやする扱いで、俊輔、遠藤のやる気をなくしてしまったのではないだろうか。

だから、もう一度チームコンセプトを立て直したらいいと思うし、もうひとつキャプテンシーの欠如である。中沢ではどうも支えきれないかもしれないので、せっかく川口をチームキャプテン指名したのなら、彼に任せればいいのだ。そしてベンチからワーワー言ったってダメだから試合に出すのだ。

昨日の試合は勝ち負けなんてどうでもいいし、はっきり言ってけがをしないようにするのがあたりまえなので、どうせ負けるし、根性なんていいから、リスクを冒して戦術確認をするくらいの余裕でやればよかったのだ。そのくらいのしたたかさがなければ世界で通用しないと思う。

まあ韓国だってほめたものではない。朴智星の個人技でもっているようで、意外と単純な攻めだし、変化とかひねりがないから、それほど怖くなかったのだ。本大会でもきついかもしれない。それとも、昨日は適当にやっていた?

いずれにしろ、日本チームは非常に厳しいのは変わりないので、ここは落ちるところまで落ちたのだから開き直るしか道はない。失うものは何もないつもりで、もっと言えばやけになった窮鼠にでもなって暴れたらいい。

それにしてもまたまた言いたくないが、テレビ朝日の自虐的な解説(名波を除いて)はなんなのだ。ひどすぎる。
  

2010年05月31日

復活?

昨日オーストリアで行われたイングランドとのテストマッチでサッカー日本代表が1-2と惜敗した。今度のワールドカップでも優勝候補の一角とみられるイングランド相手に、コーナーキックから闘李王の先制ゴールで前半を1-0で折り返した。しかし、後半2点とられて逆転を許し負けた。この2点がいずれもオウンゴールという残念な結果だが、向こうはPKを失敗しているから、負けは負けだ。

強豪相手にしてこの戦いは、先日の韓国戦に比べると相当よくなっている。なぜ、よくなったのっだろうか。ぼくは、大きな要因は日本を離れたからっだと思う。まあ、日本にいると雑音を含めてあれやこれや言われるので、負けが込むとどんどん滅入ってしまうのだ。その点、海外に出てしまうと、いろいろな意味で静かになるから、気分的にもリフレッシュされて、のびのびプレーできるようになったのではないだろうか。

技術・戦術的なことでいえば、昨日の試合で3ボランチにしたことが大きい。阿部をボトムに入れたおかげで守備が安定したということだ。そのおかげで。長谷部、遠藤が高い位置をとれて、FWとの距離が狭くなり、ダイレクトのパス交換ができるようになった。

と書いてみたところで、そんなんだったら最初からそうすりゃいいじゃんという声が聞こえそうだ。ここが難しいところで、いつもいつもそのやり方でいいのかということで、相手の力や戦術で変えていかなくてはいけないという面があるからである。簡単な話、弱い相手だったら3ボランチなんていらないわけである。

で今回の3ボランチはもっと早くからやればよかったと思う。なぜかというと正直言ってワールドカップでは相手はみな格上であるから、守備的にならざるを得ないし、その陣形から逆襲で得点し、それを守り切ることが求められているわけである。ところが、攻撃的なことばかり考えていたように思える。

昨日も、試合後岡田監督が、先取点をとったので守備的になってしまったとか、テストマッチなのだから、守ってもしょうがないという発言をしていたが、そこが間違いなのだ。テストマッチだからこそ、強い相手からたまたま1点を取ってしまったところからそれを守り切るテストをしてほしかった。日本の弱点は、したたかに守り切るというイタリアスタイルができないことである。

おそらく、これからもこのフォーメーションでいくのだろうが、中村俊輔が戻ったらどうするのだろうか?
  

2010年06月11日

ワールドカップ予想

いよいよ今日から南アで開かれるサッカーのワールドカップが始まる。日本代表がイマイチ元気がないので日本での盛り上がりに欠けるが、きっと世界中が熱くなるだろう。そこで、大胆にも優勝予想をしてみることにする。

まずは、グループリーグの勝ちあがる2チームを予想。
 グループA :フランス、メキシコ
 グループB :アルゼンチン、ギリシャ
 グループC :イングランド、アルジェリア
 グループD :ドイツ、セルビア
 グループE :オランダ、日本
 グループF :イタリア、パラグアイ
 グループG :ブラジル、コートジボアール
 グループH :スペイン、チリ

決勝トーナメント勝者
フランス、アルゼンチン、イングランド、ドイツ、オランダ、イタリア、ブラジル、スペイン

準決勝
アルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツ

決勝
オランダースペイン

で優勝はスペインです。

ちょっと、オーソドックスすぎる予想ですね。日本は何だかんだと言ってグループリーグで勝ち上がってしまうという奇跡を起こすのですが、そこで力尽きて決勝トーナメントでイタリアに惜敗する。

当たるも八卦、当たらぬも八卦、これから7月11までの1か月大いに楽しみましょう。
  

2010年06月15日

やったあー、勝った!-ワールドカップレポート1

ワールドカップ初戦のカメルーン戦で戦前の予想を覆す1-0の勝利を収める。バンザイ。いやー、しびれましたね。わずかなシュート数で1点をあげたのだからあっぱれである。これでがぜん面白くなってきた。

ただ、やはりというか当然というか後半の後半から押されっぱなしで、いつ点を入れられてもおかしくない展開となってしまった。この先取点を取ってから格上の相手に対しどう守り切るかがまだできない。それは、あまり経験したことがないからである。

昨日、何とか守れたのは、一つには相手のカメルーンのできが悪すぎで、明らかに連携がうまくいってなく組織的ではなかったことだ。エトーもあのポジションでは力が発揮できない。

もうひとつは、ファールをあまりしなかったことだ。いつもペナルティエリア近くで反則を犯し、そこからのセットプレーでやられるケースが多いが、昨日はその反則が少なかったのだ。それは、闘李王があのドログバ骨折事件のためいつもより冷静であったことと、ファールをとられやすい大久保が身体が切れていたこともあり無難に守備したからである。

それにしてもよくぞ勝ってくれた。あとは、1-0でオランダに負けて、1-0でデンマークに勝てばいい。ほら、この前ぼくが予想したとおり、グループリーグ突破も夢ではないでしょう。

2010年06月18日

メッシ、メッシ、メッシ!-ワールドカップレポート2

すごいとしか言いようがない。言わずと知れたアルゼンチンのメッシだ。天才だ。昨日の韓国戦で得点こそ入れなかったが、その得点はメッシなしでは生まれなかったのだ。まさにマラドーナを超えた神の子だ。

何がすごいかと言ったら、ボールを取られない、ドリブルの俊敏さ、周りが見える眼、シュートの正確さ、もう絶賛である。おそらく今大会はメッシの大会になるだろう。だれか止めるやつがでるのだろうか。

この活躍は、メッシに自由にやらせたことが大きいと思う。つい守備もやれ、組織的に動けと言いたくなるが、メッシの場合は存在自体で守備をしているようなもんだかから、それでいいじゃないのか。だって、メッシをほったらかしておけないから、相手のディへフェンダーは2人はそこで拘束されるからである。

もう、アルゼンチンの決勝トーナメント進出は間違いないので、これからさらにメッシのプレーを見る楽しみが続くが、気がかりはアルゼンチンのディフェンスがちょっと弱いことだ。メッシがある程度抑えられてしまい、右サイドを攻められたらやられる可能性がある。

ぼくの予想は準決勝でオランダと対戦するが負けるというのがこのパターンである。さて、ますます面白くなるワールドカップである。
  

2010年06月20日

納得の敗戦-ワールドカップレポート3

昨日、強豪オランダとの対戦で0-1で負けた。ぼくが予想したようになったので、変な言い方だが“納得の敗戦”である。しかも、予想ではオランダの嵐のような攻撃を何とかしのいでというふうに思っていたので、その割には反撃もしていたので少々驚いている。

このワールドカップの2戦で日本のチームが1段ステップアップしたように思う。それはサッカーの戦い方をチームとしてわかったのではないだろうか。究極の大会で、強い相手ばかりで、本当の真剣勝負のときどう戦えばいいのかを身をもって知り、それをある程度実践できたことにある。

昨日はまさにそんな試合であった。前半はお互いに安全策で守備的にいったが、日本も無理はせずに攻めさせる試合運びにみえた。こんなことはかつてなかったのだ。最初から高い位置で走りまわってプレスをかけるんだみたいに言って、前がかりになるのがよくあるパターンで結局後半バテて大量点を取られるのがいつものことだった。

だから、昨日は何と後半の終わりになって反撃にでたのだ。けっこう走れていた。当たり前のように、いくらスタミナがあると言ったって90分間走りまわれないのだから、効率的なペース配分というものが必要になる。世界の強豪はこうしたことができるのである。試合の流れを感じながら、我慢と大胆というアクセントのつけ方がうまいのだ。

ひと皮向けた日本代表がこんどは正念場であるデンマーク戦でどういう戦いをしてくれるのかが非常に楽しみである。幸いなことにオランダを1点に抑えたことで、引き分けでもグループリーグ突破ができるので有利である。その時の戦い方のことである。

基本的にはオランダ戦のようにやるのがいいのだが、違うのはデンマークがどんどん出てくることである。ですから、より耐えなければいけないのと、カウンターのチャンスが増えるからそれを生かせるかどうかであろう。監督の考え方だろうが、裏への飛び出しができるスピードのある選手の起用もあるかもしれない。

ぼくの予想では、1-0で勝つとしているのでその通りになってくれることを祈る。

2010年06月25日

ほら言ったとおりだろ-ワールドカップレポート4

日本が3-1でデンマークを下し、決勝トーナメント進出を決めた。ぼくが予想した通り、“日本は何だかんだと言ってグループリーグで勝ち上がってしまうという奇跡を起こす”のが現実になったのです。戦前あれだけ叩いたマスコミも、まあ無理だと見放したファンもそんなことは忘れたかのように絶賛です。

昨日、いや今朝の試合では、ずいぶんとデンマークの拙い戦い方に助けられた面がある。もっとコンパクトにしてサイドから攻められたらどうなったかわからない。それを、何もそんなに早くから焦らなくてもいいと思うのだが、遠いバックから長いフィードを直接フォワードにぶつけるという稚拙なサッカーをやってしまった。

だから、縦に伸びてしまっているから、間にスペースができる。だから、わりとフリーになる選手ができたのでいい攻撃ができたのだ。デンマークは勝たなくてはけないので前がかりに来るのは予想できたが、それが全体を押し上げるような前がかりではなかったことが日本に幸いした。

そのいい例は遠藤がけっこういいポジションをとれて起点となれたことである。これまでの2戦では遠藤の存在感が薄かったのだ。動いてはいるのだが、ただ走っているだけのように映った。このこと、つまり気持ちよくプレーができて、気分が乗っていたので遠藤のフリーキックが入ったのだと思う。選手ってそんものなのです。本田のフリーキックもすごかったが、彼もポストプレーがうまくいっていたので、多少そういう気分的なものがあったと思う。

さて、次はパラグアイ戦である。ぼくの予想ではグループFではイタリアがトップ通過して、そことあたり、砕けるというものであったが、そのイタリアが敗退し、相手はパラグアイになったが、これが強いのだ。ただ、前回にも言ったようにひと皮むけた日本代表は、これまでの常識を覆す可能性を秘めているのでどうなるかわからない。

ところで、ぼくの予想の話に戻ると、予想に反して負けているのが、現時点でフランス、イタリア、ギリシャ、アルジェリア、セルビアといったところで、ヨーロッパの強豪と言われているところとアフリカの凋落が顕著である。そして、アメリカ大陸とアジア勢が伸張していることがある。案外、ヨーロッパ勢は内弁慶なのかもしれない。自地域内での大会では強いが外に出ると弱いからである。

それもそうかもしれないが、おそらく全体として差が縮まっていることもあるだろう。これだけ選手の行き来や試合交流があり、そして映像も知りえるようになると必然的にそうなっていくものと思われる。

ああ、眠い。昨日からほとんど寝ていないのだ。でも気持ちいいので眠気を吹っ飛っばしている。ますます、おもしろくなっきたぞ。

2010年06月30日

負けた-ワールドカップレポート5

決勝トーナメントでパラグアイに負けた。0-0で決着がつかずPK戦で惜敗した。戦前のおおかたの予想(ぼくの予想は決勝トーナメントに進出してイタリアに負けるであった)に反して、グループリーグを勝ち上がり、ひょっとしたら岡ちゃんの“あり得ない“夢のベスト4も可能かと思わせたが力尽きた。選手、スタッフはよくやった。

昨日の結果はPK戦ということでほんのわずかな差であったと思いがちだが、そのほんのわずかな差が実は大きな壁なのだ。技術、戦術、精神力その他もろもろを含めてわずかな差の集積として壁が存在する。これを乗り越えるのは、そのちょっとした差を少しずつクリアーしていく地道な努力なのだろう。だから、今回その差を実感できたことがすごく大きい。

パラグアイとの差は何だったのだろうか。ぼくは個人の基礎力だと思う。これもわずかな差なのだが、局面でこの差がでるわけでそれが試合全体となると大きな差となる。基礎力とは、ボールを止めたいところに止めて、蹴りたいところに蹴り、ボールを効率的に奪い(あるいは奪われないようにし)、相手の嫌がるところに素早く走り込み、相手よりちょっと早くボールにさわれるかを言う。それと強いメンタリティはいうまでもない。具体的にこの差が出たのは、松井のところと大久保のところである、この二人が抑えられてしまった。

ワールドカップのようなビックゲームになるとこの基礎力がものをいう。このことを超簡単にいうと「球際の強さ」となる。だから、逆に日本が勝ちあがったのもこの基礎力のある選手に切り替え、組織としても基礎力のあるものにしたからということだ。具体的にいうとかわそうなのだが、中村俊輔、内田、岡崎、楢崎をはずしたのは「球際の弱さ」である。遠藤もフリーキックは良かったが苦戦したのはここである。

いずれにしろ、今回の好成績でしばらくはこの戦術、すなわち守備を固めてボールを奪ったら素早くパス交換で攻める。そして、ペナルティエリア付近でファウルを誘いセットプレーから得点するのが、わが国のスタイルとなるだろう。しかし、実際問題として、アジアで戦うとしたらそんなことをしなくても攻められるので、なかなかブラッシュアップできないというジレンマがある。だから、これからどんどん強い相手と真剣試合をするということが求められるのであるが、ヨーロッパや南米のようにはいかないのが悩ましいのである。

何はともあれ、楽しい夢をみせていただきありがとうございました。代表チームの選手、スタッフの皆さまお疲れさまでした。
   

2010年07月02日

ワールドカップあれこれ-ワールドカップレポート6

日本代表チームも帰国して、今日から準々決勝が始まる。南アで開かれているサッカーワールドカップもいよいよ佳境に入ってきましたが、ここまでのワールドカップで気付いたことをトピックス的にまとめてみた。

・甲子園化
イタリア、フランスといった前回優勝を争ったチームがグループリーグで敗退するというサプライズがあったが、それだけ各国の差が小さくなってきたということなのだろう。これまでだと、欧州と南米の強豪国がいつも上位を独占してきたが、今回は北中米やアジア・オセアニアの活躍があった。そのうち、このなかから優勝国がでるかもしれない。

そういえば、甲子園の高校野球も昔は強い学校が決まっていて、北海道の学校が優勝なんてできなかったが、いまやどこの学校でもチャンスがあるように思える。今回のワールドカップはそんな甲子園化する嚆矢となる大会かもしれない。

・財政危機と強さ
今言ったようにイタリア、フランスそしてギリシャといったところが早々と姿を消し、スペイン、ポルトガルも苦戦している。これをみていると財政がよくない国は弱いのだ。サッカーに力を入れる気分ではないのだろうか。それではわが国はどうなのか。そうかわが国はまだ財政危機にはなっていのだ。変な理屈。

・オシムの呪縛
ワールドカップで日本チームが予想外の活躍を見せたのは、直前でフォーメーションと選手を変えたことが大きいのは誰もが認めると思うが、戦術的に前線でのプレスをやめたこともあると思う。いまだに、オシムはもっと前線で走り回ってプレスをかけろと言っているが、岡田はそれを無視したのだ。やっとオシムの呪縛から解放されて自分の戦術を前面に出したのである。性格的には嫌いな守備的なスタイルに。

・ロールモデル
では日本のめざすサッカーはどこにあるのだろうか。今回のサッカースタイルで常時ベスト4にいけるような国にはなれないだろう。せいぜいベスト16だ。それを超えるには、今のスタイルを基本にオシムのいう前線プレスを間断なくやるのか、従来志向していたパスサッカーをレベルアップさせる(かなりアップしなくていけないが)のかである。

後者のモデルが言うまでもなくスペインであろう。この間のポルトガル戦で見せた得点シーンはそれはそれで見事なものだった。イニエスタからシャビとつなぎ最後はビジャが決めたパス回しである。ここのポイントはイニエスタが直接ビジャにパスするのではなく、一旦シャビを経由したことである。そのために守備陣が振り回されたこれこそがパスである。

・同級生
パラグアイ戦でPKを外した駒野が帰国後のインタビューで盛んに同級生に慰められ、励まされた、持つべきものは同級生だみたいな発言をしていた。日本人の言葉でよく耳にするのだけれど、これって、日本人独特の感性なのだろうか。外国人がこのようなことを言うのを聞いたことがない。同期の桜がいまだに続いているようで、良くも悪くも日本人的だなあと思ったのである。

・世代交代
世代交代を失敗すると悲惨なめにあう。その一番いい例がイタリアである。もう見るに堪えられなかったのが、カンナバロとガッツーゾである。4年前にあれだけ輝いていた二人がもう切れもなにもない、衰えを隠せないのだ。昔の名前で出てもらっては困るのである。

・解説者のサービス
これだけいろいろな放送局で放映するので当たり前だが多くの解説者が登場する。それぞれ個性があっておもしろいのだが、ワールドカップともなるとサッカー好きだけではなく、あまりサッカーをしらないような人でも見るようになるから、解説も少し工夫をしたほうがいいように思う。

つまり、素人でもわかるような解説である。ところが大方の解説者は自分がサッカーの専門家だからつい相手もサッカーを知っていると思ってしまうのではないだろうか。典型的なのが、実況アナウンサーに向かってしゃべってしまうのである。アナウンサーと二人で納得したりする。見ている人を忘れている。

・何語でしゃべっているのだろうか
テレビを見ているとときどき選手同士あるいはレフリーとしゃべっている姿が写しだされるが、いったい何語でしゃべっているのだろうか。これだけ世界各国から来ているのですごい種類の言葉であるはずで、自国語でわめいているのだろうか。まあ、接触プレーの後なんかはそうかもしれない。PK戦のあと「おまえがはずしたシュートをおれがスペイン戦でゴールにたたき込んでやる」と駒野に語りかけたパラグアイのバルデスは何語で語ったのだろうか。

ところで同じチームの中でもいろいろな言葉が飛び交うこともあるという。ドイツなんか移民の子が多くいて、例えば売り出しのエツィルはトルコからの移民だそうだし、クローゼとポドルスキーは試合中ポーランド語で会話しているそうだ。でもやっているサッカーは万国共通語なのである。
  

2010年07月05日

すごい試合ばかりだ-ワールドカップレポート7

なんでも準々決勝が一番面白いらしい。この4試合がはんぱなくすごい。南米4チーム、ヨーロッパ3チーム、アフリカ1チームの戦いである。勝ち残ったのが、オランダ、ウルグアイ、ドイツ、スペインという結果。ヨーロッパが全部残り、南米はウルグアイだけになり、アフリカが消えた。

ここでぼくの戦前の予想を言わせてもらうと、準決勝が、アルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツである。自慢じゃないが、アルゼンチンの替わりに同じ南米のウルグアイだからほぼ当たっているでしょう。

南米勢は最後の方ではきついとみていた。なぜかというと技術より精神力になるからである。ぎりぎりの勝負になると、ちょっとしたあきらめとか、わずかな怒りとかが差となって表れるからである。そこの違いがヨーロッパと南米にはあるように思う。

それとともに今回は戦術面でもヨーロッパが長けていたようだ。ブラジルのドゥンガはチームに規律をもちこんだが、その点ではヨーロッパ勢にはかなわないわけで、以前のお家芸である圧倒的な技術と奔放なサッカーで勝ってきた特徴が消されてしまった。

アルゼンチンは、メッシが動けるここまでのレベルの戦いでは強さが発揮できるが、メッシが封じられ、弱いディフェンスを鋭く突かれるとひとたまりもない。それがドイツ戦である。その点、南米の前の2チームよりパラグアイの戦い方の方が可能性があった。

そのパラグアイに苦戦しながらやっと勝利を手にしたスペインは地力があることを示した。前半はパラグアイのプレスに持ち前のパスワークが分断され機能しなかったが、後半の後半に回り出して、イニエスタの玄人好みのプレーで決勝点を生みだした。シャビやビジャもすごいし、メッシやカカもすごいが、何といってもイニエスタである。イニエスタ・セニョール!

さて、決勝はどことどこだろうか。ぼくの予想は、オランダ対スペインでスペインが優勝の予想だ。でも、ドイツが強いなあ。はたして栄光はどこの国に。明日、明後日に準決勝が行われる。
  

2010年07月08日

準決勝を勝ったのは-ワールドカップレポート8

すごい。いや準決勝2試合もそうだが、ぼくの予想のことである。前回のレポートで4強をアルゼンチン-オランダ、スペイン-ドイツと予想したことを書いた。そして、準決勝の勝者をオランダとスペインとみたのだがものの見事に的中した。

みなさんは、おそらくオランダはウルグアイに勝つけど、スペインはドイツに負けるだろうと思ったはずだ。しかしぼくはスペインはドイツを破ると広言していた。そのとおり、コーナーキックからプジョルのヘッドで1-0でものにした。

サッカーというのは前の試合で強いと思っても次の試合では弱くなるというのはよくあることで、それは相性というものがあるからである。つまり、どんなタイプのチームに対して圧倒できるチームはいないということだ。相手によって、自分たちの色を出せるか出せないかがあるのだ。

ドイツはスペインのパスサッカーにやられたわけだだが、2年前にヨーロッパ選手権で負けているので、かなり慎重に入っていったことがあだになったのではあいだろうか。つまり、スペインにボールを回させたといことで、これでリズムができてしまったということだ。それで自分たちの良さが消されてしまった。

さて、決勝はオランダ対スペインだが、焦点はスナイデル対シャビ、ロッベン対ビジャといったところだが、そうなんですね、毎度言いますがイニエスタの存在である。彼を逃がすとスペインが有利である。ところがイニエスタはその逃げるのがほんとにうまいのでなかなかつかまえることができない。

いずれにしろ、すごくおもしろい試合になることは間違いない。そしてどちらが勝っても初優勝である。そしてぼくの予想はスペインの優勝である。
  

2010年07月12日

スペイン優勝おめでとう-ワールドカップレポート9

南アで開かれていたワールドカップは延長の末1-0でスペインがオランダを破って初優勝を遂げる。まずは、スペインにおめでとうと言いたい。きっと国中大変なことになっていると思う。

今回のワールドカップはほぼぼくの予想通りで決勝戦もオランダ対スペインとなりスペイン優勝も当てた。今話題になっているドイツの占いタコパウル君顔負けの的中率です。やはり、魅力的なスペインサッカーは強さも兼ね備えていたということだ。

ほんと試合の最後の最後にイニエスタが冷静に決めた。ぼくがキープレイヤーとして挙げていたイニエスタがそのとおりの必殺弾である。オランダの足が止まった終盤でやっとスペインらしさが出た瞬間でもあった。それまでは、オランダの激しい攻守にかなり手こずっていたが、オランダは力尽きた。

勝敗を分けた差はなんだったのだろうか。ほんのわずかでしかないのは間違いないが、ぼくはオランダが気負い過ぎていたことにあるような気がする。過去74年、78年と2度決勝に進みながら頂上に行けなかったことから、今回こそはという思いが非常に強かったはずだ。それが、イエローカードやそれに近いファウルの多さに出ている。

それに対して、スペインは激しく倒されてもそれほどかっとなることもなく比較的落ち着いて対処していた。そして、持ち前のパスサッカーを繰り返し展開して、自分たちのやりたいことを貫いたことは称賛される。

このスペインの優勝でおそらく日本国内では、これぞ日本のめざすサッカーだという声が大きくなるだろう。たしかに、シャビ、イニエスタ、ナバス、ペドロなんか170cmしかない。ビジャだって175cmだ。さらにセンターバックのプジョルにしたって178cmである。おおこれは日本チームも同じようなものだと思われるだろう。

ところが、そう簡単にスペインには近づけないと思う。何が違うのか。いろいろとあるのだが、中でも今回強く感じたのはパススピードである。パスサッカーを標榜するなら、必須なものとしてこのパススピードがある。フリーな人伝いにパスを回すだけではパスサッカーとは言わない。

スペインのパスはマークされていようがスペースが狭められていようが、ぎりぎりにパスを通してくる。そのとき、速いパスでないと通らないのだ。ここがスペインの真骨頂である。サイドキックで地面を這う強いパスが味方に突き刺さりそこから決定的な場面を作り出すのを何度も見たと思います。

じゃあ、速いパスを出せるようにやればいいじゃないかと思うでしょうが、そう簡単にいかない。だいいち、そうした速いパスを正確に受ける技術がなくてはいけない。そして、その速さに反応できる動きのスピードとそれを支える判断の素早さが不可欠なのである。スペインの選手たちは速いパスをいとも簡単に自分の思ったとおりに止めていたのを見たと思います。あれは相当なスキルが要るのです。

こうしたスキルを身に付けた選手がスペインには多くいたということとそれを生かす戦術を徹底したことが今回の優勝につながった。実はこのことは基本的な技術に他ならないのであって、けっして派手なトリッキーなプレーとか圧倒的なスピード、あるいは強いフィジカルで翻弄したわけでもない。

その最たるものがイニエスタであって、彼のプレーで感心させられたのは、必ずパスを出したら走っていたことで、このパス&ゴーは基本中の基本で子どものときにちゃんと身につけることなのである。

だから、これから日本でもスペインを見習ってという論調には、ボールを止めるのに汲々としている日本選手を見ていると、まずは子どもたちにきちんと基本をたたき込んでからと言いたいのである。

2010年09月05日

幸先よし

昨日のサッカー日本代表のパラグアイ戦は1-0で勝利し、76日前のW杯の雪辱をとげる。最後のロスタイムには駒野も出場して、これでW杯は過去の思い出となるだろう。これからまた、4年後のブラジル大会に向けて新たなスタート切った。

昨日の1点は中村堅剛からの縦パスを香川が絶妙のトラップで放ったシュートがポストにあたってゴールインしたものである。こうしたシュートはこれまでのチームではなかなか生まれないもので、そういう意味ではこれからの代表の新たな選択肢を暗示しているのかもしれない。

サイドをえぐるか、早めのアーリークロスに活路を見出していこうとしたことから、密集した中央をパスで崩したわけだから、いささか驚いた。しかし、考えてみればこうした中央突破もできるからこそサイド攻撃が生きるのだから、攻撃の幅ができたということでは喜ばしいことだ。

実はこの伏線が試合の最初にあったのだ。堅剛が立ち上がりに続けて早い縦パスをだしたのだ。受け手の反応が悪かったのでうまくいかなかったが、その狙いにちょっと違うぞと思った。おそらく、堅剛にはW杯のスペインの試合が頭にあったはずである。

そのイメージを受け止めてくれるのは香川だったのだ。森本や本田ではない。W杯後、日本ではスペインのパスサッカースタイルをめざすべきだという声があるが、それができるためには、パスの出してと受け手の意思疎通とその俊敏さがなければできない。

昨日の堅剛と香川の間でその可能性の芽を感じた。ただし、イタリア人の新監督のザッケローニがどこまで考えているかによる。イタリア人だからというわけではなく、イタリアサッカーしか知らないというところに若干心配なところでもある。

イタリアサッカーだから守備を固めてからということになると思うが、そこは悪いことではない。やはりセンターバックをどうやって育てるかが重要なポイントだからである。カンナバロの国だから何とかしてくれるでしょう。

ということで、何はともあれW杯ベストエイトの国に勝ったのだから良しとして、まずはアジアカップをはじめとして今後に期待しようではないか。


2010年09月08日

まだまだ

昨夜、大阪長居で行われたサッカー・キリンチャレンジカップで日本代表が2-1でグアテマラ代表に勝利した。森本が先制点と決勝点の2点をたたき出した。その前のパラグアイ戦の勝利とこの試合をみていると日本代表もやるなあと思われた方も多いと思いますが、ぼくはむしろいくばくかの危惧を抱いた。

一つは、これで香川と森本がマスコミからちやほやされることで、W杯は本田一色だったのが、今回は本田はどこにいったのかという感じで、長友を含めた3人が一躍ヒーローである。以前、オシムも苦言を呈していたが、ちょっと活躍したくらいでマスコミもそんなに興奮するなと言いたいし、選手もその気になるなということである。

たかだか、フレンドリーマッチで格下相手に対して2点入れたからといって、急にうまくなったわけでもないのだから、そんなにほめそやすなと言いたい。こういうのをほめ殺しという。もう少し、冷静に長期的な視野で論評してもらいたいものだ。

もうひとつは相変わらず基本ができていないことである。昨日なんて相手はそんなに強くないし、プレスも弱いのだから、厳しい状況でのプレーでも何でもないのにミスが多すぎる。まともにトラップできない、簡単にボールを奪われる、正確に味方にパスできないのだ。それも1度や2度ではなく繰り返すのだ。

サッカーは上級になればなるほどかっこいいことができることではなく、当たり前のことが確実にできることで差がつくのである。そうした基本がきちんと身についた選手が多いところほど強いのである。前にも何回も言ったが、W杯のスペインの勝利はここにある。

ザッケローニはすぐに昨日のビデオを選手にみさせ、一つひとつのプレーに対して、「君はこの時何を考えていたのか、どうしてミスしたのか」と問いかけたらいいと思う。いつもこういう反省をして2度と同じ失敗をしないという習慣をつけさすのも必要ではないだろうか。これは、選手個人だけではなくチームとしても同じだというのは言うまでもない。

 

2010年09月14日

柔道で勝って、JUDOで負けた

日本の柔道はこんなに強かったんだっけと思わせる世界柔道2010・東京大会である。テレビはあまり見ないのだが、スポーツ中継となるとつい見てしまう。どうして、こんなに金メダルをとれるのだろうか。一昨日は、男子66キロ級の森下純平、女子48キロ級の浅見八瑠奈、女子52キロ級の西田優香の3人が金メダルで、昨日も男女無差別級で上川大樹と杉本美香が優勝した。

しかも、日本人同士の決勝戦も少なくない。やはり、地元日本での開催ということと出場選手数が多いことがこうしたメダルラッシュになっていると思う。日本は選手層が厚いからこういうことになる。それと、代表一人ではないのでプレッシャーが分散するので気楽にやれたことが大きい。オリンピックでも同じようにやれよと思うがそれはちがうようだ。

ところで、ぼくが注目したのは以前からのファンである女子52キロ級の中村美里選手である。前回の世界大会で金メダルをとって、今回はディフェンディングチャンピオンとして望んだ今大会であったが、残念ながら決勝で同じ日本人の西田優香選手に僅差の判定で敗れた。

この選手が好きなのは、その姿勢や試合態度である。何といっても試合中にほとんど道着が乱れないことである。普通の選手は道着が帯からはだけてひらひらさせて戦っている。しかも待てで再立会のときでも直さないでひらひらのまま組み合う。

ところが、中村選手は再立会では必ず相手より早く戻り、帯の中に道着をきちんとしまうのである。なんと気持ちいいのだ。道着が乱れないのは、姿勢のよさから来ているのだと思う。しかも、試合中に表情を変えないのだ。女の子に言うのも何なのだが、どこか古武士然とした風格がある。

一昨日の西田選手との決勝戦でもその堂々たる戦い方は絶対に勝ったと思った。しかし、判定は逆だったのだ。一見、かけ逃げと思われるようなワザを繰り出す西田選手に戸惑ったふうであったが、そのワザの数が勝敗を分けたのだろうか。

柔道もレスリングまがいのタックルが禁止になったのはよいことだが手数だけではない評価もあってもいいように思う。だから、中村選手は武道としての“柔道”では勝っていたが、スポーツとしての“JUDO”では負けたということなのだろう。
  

2010年10月09日

勝てるんだ!

予想外に勝ってしまったときに発する言葉は、おおやったあ、すごいなあ、勝ったぞ、まさか、夢みたいとかいろいろあるが、昨日の試合のあと出たのが、「勝てるんだ!」である。最近のサッカーは高度に戦術化してきていて、番狂わせが起きにくくなっているそうだが、昨日日本でそれが起きた。

埼玉スタジアムで行われたキリンチェンジカップ2010で何とアルゼンチンに1-0で勝利した。最近W杯優勝のスペインを4-1で破ったアルゼンチンを、あの世界最高のプレーヤーの称号を得たリオネル・メッシのいるアルゼンチンをだ。

ザッケローニの初采配であることも手伝ってかなりの注目度であったが、見事な勝利でああ何とも気持ちがいい。そのザックジャパンの勝因を考えてみよう。たったの4日の練習でザッケローニのやろうとしている戦術が伝わったのかどうかはあるが、それでも変化はあったように思う。3のキーワードをあげてみたい。

・ 守備の意識
・ ミドルシュート
・ モチベーション

守備の意識については、まずは選手選考から遡る。今回は常連の中沢、岩政が選ばれていないし、闘利王もケガででていない。ところが、選んだ専門のセンターバックは栗原である。そしてコンビを組んだのは今野である。もし、中沢、闘利王のセンターバックだったらメッシにやられていただろう。だから、アルゼンチンと韓国をにらんで選手も選考している周到さを評価したいのだ。

そして、その守備は空中戦がない分、足元のプレーへの対応、パス&ゴーへの備えを徹底したし、そういうことが得意な守備陣なのである。今野や長友なんかのすっぽんぶりはすごい。まあ、その網にひっかかるアルゼンチンも問題で、もう少しサイド攻撃をし掛けないといくらメッシとテベスでも難しいのだ。それは、内田と長友が比較的楽に攻撃できたということでもわかると思う。

ただ、試合の途中で多分コンパクトにということを盛んに言っていたと思えるが、時々間延びした陣形になることがあって、そんな時は確実に攻撃を受ける。ここら辺りが課題だろう。継続的にコンパクトなサッカーができるかが重要だ。


昨日の試合では、ミドルシュートを何本か打っていたのが印象的であった。これまでの日本代表は、こちょこちょやってペナルティティエリアの中に入らないとシュートを打たなかった。ところが、昨日は遠目からでも果敢に打ってきて、それが長谷部のシュートであり得点にもつながった。

ただ、これを意識的にやったかどうかはわからない。ひょっとしたらできてしまったのかもしれない。なぜなら、メッシが代表的だがアルゼンチンのFWは守備をしないからである。だから、ボールを奪って攻撃に移ると中盤の選手ががんばって前に出ればバイタルエリアでフリーになるのである。

最後のモチベーションは、そりゃあ新監督に評価されようとがんばるのは当たり前で、この辺はアルゼンチンの選手との違いですね。ということで、この一戦だけで断じるのは早いが、指揮官としてはザッケローニは日本チームに合っているかもしれないと思える。次の韓国戦でどういう戦い方をするのかが興味深い。何しろ、今年の5月の屈辱を晴らして欲しいから。

2010年10月13日

リズムの奪い合い

昨日のアウエー韓国でのサッカー国際親善試合はスコアレスドローであった。今年2連敗している相手なので3連敗は避けたかったのでまあまあの結果である。親善試合で引き分けだが結構中身が濃かった。

短時間ではあったがザッケローニの意図が浸透しているように思えて、やはり指揮官でチームはずいぶんと変わるものだ。これは、サッカーだけに限らず、いやスポーツだけではなく、会社の上司、経営者、あるいは学校の先生でも同じことで、大きく影響を与えることができる。

そのための条件は、わかりやすい明確なポリシーを提示することだろう。それは、選手がそこで統一されるから意思が通い合うからだ。ザッケローニは、コンパクトにそしてシンプルにゴールに向かって早くを徹底させているように見える。これは、アルゼンチン戦も今回の韓国戦も選手たちの意図として感じられた。

さて、昨日の試合の攻防で面白かったのは、どれだけ自分たちのリズムで試合ができるかという、リズムの奪い合いであった。いくら攻められていてもずっと長い間続くわけではなくて、かならずどこかでリズムを戻せる。そこで得点するというのが望ましいのだが、意外とそうはいかないようにも思えるが。

とはいえ、このリズムを獲得する時間を長くするということは、相手の体力と精神力のスタミナを減じていく効果は確実にあるので、ボディブローのように効くのである。このリズムは、攻めているから自分たちのリズムであるという単純なことでもなくて、攻められていても攻撃的な守備ができていればいいのである。

そうした意味では、昨日は日本のリズムの方が多かったように思え、終盤での韓国選手の失速もそうした積み重ねの結果であっただろう。ですから、このリズムの入れ替わりがないように気をつけるかが、試合の主導権を得るために重要なことになるわけです。

では、どうしたら相手のリズムにさせてしまうのだろうか。それは、一番やってはいけないのがミスです。これが少しでも続くと入れ替わってしまいます。それと、どちらが、多くの選手がゴールに向いているかが分かれ目になると思います。

これまでの日本チームがやられるのはこれで、横パスとバックパスでポゼッションを保っていてもそれは自分のリズムで戦っているとは言えない。そういう意味でザッケローニが縦という意識を植え付けたのは正解なのである。このことは、相手を後ろ向きにさせることができるわけで、チーム全体がゴールへ向かう姿勢につながっていくのである。やるなあ、ザッケローニ。
  

2010年11月28日

アジア大会金メダル

今度のアジア大会のサッカーで日本が金メダルを獲得した。25日に行われた決勝戦でUAEを1-0で破って初優勝した。これは素晴らしい。しかも21歳以下のチームで大学生も混ざっているのだから称賛されてしかるべきものだ。

試合の内容を見たわけでもなく、テレビのニュースのひとコマでしか分からないので、試合評は差し控えて、こうして下馬評にも上がっていないチームがあれよあれよと勝ち上がってしまうことについて考えてみる。

というのも、ぼく自身が昔経験したことなので、少しはものが言えると思ったからである。もう45年も前の話だからずいぶんと古いのだが、全国高校サッカー選手権の神奈川県予選で優勝して本大会へ進んだことがあった。今は東京を中心とした関東で開催しているが、当時はまだ大阪中心の関西で行われた。

私立などの強い学校はもちろん3年生主体で臨んでくるが、われわれ公立校だと3年生が夏に引退して1、2年生で戦うことになる。従って、かなりハンディがあってなかなか最後まで勝ちきれないのだ。それがあれよあれよと優勝してしまったのだ。

それが、今回の代表とけっこう共通点があるのではないかと思うのである。今言ったようにぼくらが上級生のチームと戦ったように、アジア大会でも相手はフル代表もいるようなチームであるということで、そういうチームがなぜ勝てたのかである。

まずは、今回のチームはチームワークがよいことが言われているが、何と言ってもそれが大前提である。このチームワークのよさは逆説的な言い方だが、出発が弱いチームだったからだと思う。というのも、勝つための戦略は技術や体力でもないのだからこの一点でしかないわけで、そうなるとチームワークを乱すことは即負けを意味することにみなが自覚的になるわけである。

そして、そこには無欲という意識の問題も働き、変な気負いもないため落ち着きをもたらすのである。実は、そのことはワールドカップの日本代表にも言えることなのである。大会直前に闘莉王が俺たちは弱いチームなのだと言って、チームがまとまったのはこのことである。

ところが、もちろんそれだけで勝てるわけではないのであって、運が必要であることは言うまでもない。この運の最たるものは“初戦の勝利“である。最初の試合に勝つということの意義は盛んに言われたが、これはものすごく大きなことで、ひとたび歯車が回り出したら、よくても悪くてももう戻れないのである。初戦に勝っていれば優勝したであろうチームは掃いて捨てるほどいる。

ワールドカップのカメルーン戦、アジア大会の中国戦の勝利とこの初戦で一気にその気になったのは皆さんご存知のとおりである。われわれのときも、本当にやっとのことで勝利したが、そこから、自信のようなものも湧いてくるし、気分的にもぜんぜん違ってくるのだ。

ここらあたりをみていくと、今回の優勝はフル代表のワールドカップの好成績が影響していると思えてならないのです。実は、ぼくらもその年の春に行われた関東大会で3年生を中心にしたチームが優勝していたのである。そうした連続技なのであって、前からの影響があったのは否めなないと今でも思っている。

ただし、問題は次のステージに行ったときである。この状態がオリンピック予選まで引き継がれることは難しいのも事実で、何を隠そうぼくらも本大会では初戦で抽選負けという目に遭ったのである。なぜなら、自分たちは強いと錯覚してしまうからである。
  
[IT関連の記事を別のブログに移します] *この文章はしばらく掲載します。
IT関連の記事のエントリーを「wadit blog.」に移行しました。正確に言うとITでも仕事に関すること、つまり息子と一緒に創ったwaditという会社でやっていることに関係する記事は、基本的にはそちらに掲載されますので、そちらの方を見てください。もちろん、こちらの方も変わらず書き続けますので、今後とも両方のブログのご愛顧をよろしくお願いいたします。
  

2010年12月20日

大人のサッカー

UAEのアブダビで行われたFIFAクラブワールドカップ2010で、ヨーロッパ代表セリエAのインテルがアフリカ代表のマゼンベを3-0で撃破して優勝した。まあ、順当勝ちといったところであるが、今回は例年のようにヨーロッパ対南米という図式が崩れて、アフリカ代表が決勝に駒を進めた。

南米代表であるブラジルのインテルナシオナルが準決勝でマゼンベにやられてしまったからである。この身体能力を生かしたパワフルなサッカーが、技術を武器に華麗なサッカーをするチームを破ったのである。この結果はどうして生まれたかであるが、力と技という対照的なチームはそれぞれの強みを生かすというより、その弱点を以下にカバーしきれたかで勝敗を分けたようだ。

すなわち、インテルナシオナルはスピードとパワーをどれだけ発揮できるか、そしてマゼンベは戦略的な戦い方ができるかどうかである。驚いたのは、マゼンベの賢い戦い方であった。守備的に入り、ここぞというときに集中させるというカウンター戦法をとったのだ。これが成功した。その術中に南米スタイルははまってしまった。

さて、マゼンベは決勝のインテル戦はどうだったかである。今言った戦術は使えないのである。なぜなら、インテルも同じように、そしてイタリア的に守備的なスタイルで来たのである。これを破るべく前にでるのだが厚い壁に阻まれてしまったのである。

インテルのその壁は、サネッティ、カンビアッソ、モッタの3人のミッドフィルダーたちである。彼らの鉄壁の連携がマゼンベの攻撃の芽を摘み、あせりを誘ったのである。これは、初戦でのスナイデルの負傷退場がもたらした予期せぬ効果だと思う。

スナイデルは初戦の城南戦で開始4分に肉離れを起こして、モッタと交代した。モッタはスナイデルとは違って守備的であるため3人のミッドフィルダーが並ぶような布陣になったのである。

こうして、守備を安定させておいて、あとはエトーとミリートの個人技とスピードで一瞬のすきをつくという作戦である。決勝ではこれがものの見事に決まり、エトーのパンデフへの絶妙のパスと自らの素早い振りでゴールネット揺さぶったのである。

よく試合ではいつものようにやればいい、普段通りにやることだと言いますが、それもありますが、サッカーのようにチームプレーで相手と戦うようなスポーツは、実は相手の出方やスタイルで絶えず変えていくというのが重要なことなのである。だから、同じように戦っても勝てる時と負ける時があるのである。マゼンベはまだそこを知らない子どもだったようだ。インテルは大人だ。

2010年12月26日

サッカー日本代表をデザインする

このところデザイン思考だとか、ビジネスモデルだとかいったふうにデザインについて考えることが多い。そこでは、企業だとかビジネスのようなエリアで話をすることが多い。ところが、こうした考え方や思考アプローチは別に会社のことだけではなく、またジャンルもあまりこだわらないで適用できるのではないかと思えてくる。

なので、いっそのことサッカー日本代表をデザインしてみたらどうかという思いつきにいいねとつぶやいていた。

ステップごとにぼくの考えたプランを書いてみる。

1. ビジョンの構築
   「10年後にワールドカップのベスト4に残っている、あるいは優勝候補にあげられるようなチームになる」
2.技術の棚卸とフィールドワーク
  これは、Jリーグなどの試合で代表になれそうな技術を持った選手を選別すること
3. コンセプト
  ・スピードを生かすアジャイルサッカー
  ・全員が同期する組織力
4.デザイン
  ・フォーメーション:4-2-3-1が基本
  ・攻撃的な布陣と守備的な布陣のツープラントンシステムを持つ
  ・セットプレーのマルチパターン化
5.リファレンスモデル
  ・イタリアの守備
  ・スペインの個人技
  ・韓国のスタミナ
6.プロトタイピング・実証
  紅白試合-練習試合
7.インプリメント
  試合出場メンバー決定
  試合戦術指示

てなところになる。うーん、こうして考えるとけっこう難しいので中途半端感は否めないが、一大プロジェクトなのだから、そのための実行方法もビジネスなどと同じように考えてやるというのも大切なことかもしれない。皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。
  

2011年01月03日

スポーツ三昧(2011)

毎年のように正月はテレビのスポーツ観戦である。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番のんびりする時期かもしれない。

まずは、駅伝であるが、元旦に行われる実業団のニューイヤー駅伝と学生の箱根駅伝があったが、どうもちょっとした異様な光景を見て考えさせられてしまった。実業団の方では、2区になって、前の方を走っている選手がみなアフリカ出身ばかりなのである。

ここは日本じゃないのではという錯覚に陥る。これは、外国人制限があって2区だけはインターナショナル区間と呼ばれて唯一外国人の登録が可能なのだそうだ。でも、ちょっと変じゃないですかねえ。今の時代、どんどん世界中のひとと競争しているわけだから、まあ人数を制限するのはいいとしても、走れる区間まで制限するのはいかがなものかと思う。

大げさに言えば、産業だって保護されていないのでもろ競争にさらされて中国やインドに負けるところも出てくるが、逆にそうしたことで強くなっていくわけで、何か農業と同じように守られているような気がして、それでいいのだろうかと思ってしまう。負けたっていいじゃないか。世界で伍していこうというのに、競争を避けているように思う。

それに関連するようなシーンを箱根駅伝で見た。第1区で早稲田の1年生大迫選手がスタートしてすぐに飛び出していったが、それについて行ったのが、日大の堂本選手ひとりという状態で、他の18選手はだんごになって遅いペースで走っていた。

これを見た時、ああリスクをとるやつがこんなにも少ないのか思ったのである。大迫選手のペースが特段に速すぎたわけでもなく、昨年と同じようなラップだというのにだ。おそらく、みんながそうしているから自分もその中に身をおけば大きく失敗することはないだろうと思ったに違いない。ちと情けなくなった。

その箱根駅伝は、早稲田が18年ぶりに総合優勝した。学生駅伝3冠も達成し、いちおう母校の優勝はうれしい。しかし、この箱根駅伝の人気はすごい。いつも感心するのは、沿道で応援する人で、ぼくも子どもころには応援に行ったことがあるが、選手が一瞬に通り過ぎてしまうので、何がおもしろいのかと思った。

まだ、昔は人も少なかったので遠くから見ていたが、今みたいにこれだけたくさんの人がいると本当に目の前をあっというまに走り抜けるはずだ。あとこの駅伝の醍醐味はシード権争いで、今年はまれにみる接戦ですごかった。これはJリーグの降格争いみたいなもので、崖っぷちランキングのおもしろさである。

さて、サッカー天皇杯であるが、鹿島アントラーズと清水エスパルスという対戦となった。エスパレスの長谷川健太監督はこの試合が最後ということだったので勝たせてやりたかったが、アントラーズの前にいいところがなく破れ去った。

試合は、前半はアントラーズペースで始まり、26分にガブリエルがセットプレーから頭に合わせて先制し、エスパレスにチャンスを与えなかった。後半に入り、少しずつペースをつかんだエスパレスがヨンセンの技ありシュートで追いつく展開。

そして、32分にゴール前のフリーキックを野沢が決め勝ち越し、そのままアントラーズの勝利となる。このフリーキックは小笠原が蹴るかと思ったら野沢だったが、こういう選手がいることがアントラーズの強みでもある。代表にはならないが、いぶし銀のようなプレーをする。エスパレスも小野や藤本の次の選手にそういう選手がいたかどうかである。

それと、勝敗を分けた要因というか、両者の違いは、はっきりと意図をもったプレーをしていたかではないでしょうか。これは、ひとり一人がそうするのと同時に組織としての意図という意味でも言えることである。つまり、エスパレスは“アバウト”なプレーが多かったということだ。

ひょっとしたらうまくかもしれない、だいたいこの辺なら何とかなるかもしれないという、そんなパスやドリブルである。アマチュアならいざ知らずプロなのだからこれをやってはいけない。だから、単発であり、ムダが多くなるというわけである。その点、アントラーズは一歩上を行っていた。ACLを期待したい。

これからは、高校サッカー選手権で、早くも神奈川県代表の座間高校が敗退してしまった。最近勝てないなあ。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。

2011年01月10日

最低限の結果

しかし、負けないでよかった。昨日ザックジャパンのはじめての公式戦であるアジアカップサッカーの初戦のヨルダン戦で何とか終了間近に同点に追いつく。前半のロスタイムに相手に先取点をとられたが、残り時間も短い中、長谷部のクロスに吉田が頭で合わせたものである。

戦前の注目は、ザッケローニの短期決戦の公式戦をどう戦っていくのかというところだろう。ワールドカップもそうなのだが、こういう形式だとまず大事なのは、昨年のワールドカップのカメルーン戦を持ちだすまでもなく初戦の戦い方である。もうここで大方の勝負がつく場合もある。

そういう意味でこのヨルダン戦はみものであったが、前半に先に点をとられるというミスをおかしてしまった。少なくともこうした戦いでは先行されることは大変なハンディを背負うことになるし、しかもアウエーである。だから、だめだという見方もあるが、一方でよく追いついたとも言える。

なぜ失点したのか、それは相手のシュートが吉田の足にあたってコースを変えたから運が悪かったのだろうか。しかし、それだけではないと思う。たった二人のフォワードシュートまでもって行かれたシーンが数度あったのでもわかるように、カウンター対策をしていたわりには危なかったのだ。

どうしてそうなったのかというと、バックスが引きすぎたことが原因ではないだろうか。遠藤、長谷部と今野、吉田の間が空きすぎたのだ。ザッケローニはコンパクトと言いながらここの緩さが、相手フォワードをゴールに向いてボールを持たせてしまってシュートまで行ったのである。

そして、攻撃もボールは持ってゲームは支配できているようなのだが、決定機をなかなか作れない。この原因は、本田をトップ下にしたことで、最初から香川をトップ下にもってくればよかった。本田と香川の良さを生かそうと思ったらそうすべきですよね、ザックさん。香川のスピードは引いた相手には中央で生きるし、本田のシュート力は外で生きる。

この攻守のもどかしさは、引いた相手をどう崩していくかが一向にできていないことを示している。アジアでは、ワールドカップや先日のアルゼンチン戦のように格上の相手とは違った戦いが要求されるのにそこができていない。

守備でも、相手に持たせてもだいじょうぶだろうという過信が生んだものだし、攻撃でもそのうち何とかなるだろう、あるいはゴール近くにもっていけば、誰か決めてくれるだろうなのである。

またぞろ、テレビ朝日のアホ解説者(松木)が念仏のようにサイド攻撃だと言っていたが、それなりにやっていたのに点が入らない。そりゃそうだろう、ゴール前に多人数で守っているところへ突入するわけだから無理だ。そんなときこそ、遠目からシュートを打つのが効果的なのだが誰もやらない。

なぜ、日本選手は、ロングシュートやミドルレンジからのシュートを打たないのだろうか。パスとドリブルで密集に突っ込むより、よっぽど得点の確率は高いように思うのだがどうだろうか。当たって砕けろ精神の希薄さかもしれない。まあ、まがりなりにも勝ち点をとったので、これをいい薬として次のシリア戦で持ち直して、そのあとのサウジとの対戦で上げていけばいいのじゃないかな。期待しよう。
  

2011年01月11日

おめでとう滝川第二高校

昨日に引き続き今日もサッカーネタです。昨日行われたサッカーの第89回全国高校選手権は兵庫代表の滝川第二が京都代表の久御山を5-3で破り、初優勝を果たした。まずは、優勝した滝川第二イレブンにおめでとうと言いたい。また、破れた久御山の健闘にも拍手を送りたい。

決勝戦にしては点が多く入って、その点ではおもしろい試合であった。一旦点が入ると乱打戦になることがある、昨日もファイタータイプの滝川第二とボクサータイプの久御山の打ち合いといった様相になった。最初は滝川第二が4-1まで差を広げたが、後半の後半に久御山の驚異的なねばりで、4-3まで盛り返したが、最後は力尽きた。

最近は、それぞれチームとして個性がある学校が勝ち上がる傾向がある。これは非常によいことだと思うが、言うまでもなく勝ち残るには個々の力がちゃんとしていないとダメだというのが基本である。

その個々の力というのは、技術と身体能力と知力(これは大昔から、Ball Control、Body Balance、Brainの3Bと言われている)なのである。そういう見方でみると、滝川第二は身体能力が高く、しかも技術もある、いっぽうの久御山は、技術はあるが身体能力で少し劣るという感じである。

最後の知力というのは、高校生のレベルだと個人というよりチームスタイルあるいは指導者の方針といったところに出てくる。この戦いでも、滝川のパワーサッカーに対して、久御山は同じようにやっていては勝てないので、なるべくボディコンタクトを避けるようにつなぐサッカーを指向したのである。

ということで、異質のチームが決勝で戦うわけだからその主導権争いとか、戦い方の切り替えといったことが重要になってくる。だから昨日の試合で最後にあんな形でもつれたのは、攻撃タイプの滝川第二が勝てると思った瞬間にみんなが守りに入ってしまったからである。サッカーはこういうところが恐いのである。

そして、久御山のつなぎサッカーがなかなか通じなかった要因は、つなぐことに溺れたことだ。こうした自分の策に溺れることも恐い。つなぐことにこだわるあまり視野狭窄に陥ってしまった。つまり、グランドを狭く使ってしまい、大きな展開ができなかったのだ。ぼくはもちろん国立競技場であんな観衆のなかで試合をしたことがないが、そうした環境も影響しているのかもしれない。

いずれにしろ、毎年この高校選手権を見るにつけ、高校生のレベルが高くなっているのに驚かされる。それも、全体的、平均的なレベルが上がっている。どこの県であろうと、私立であろうと公立であろうと、3年生であろうと1年生であろうと、遜色ないプレーをするようになった。もう昔のように、静岡、埼玉、広島、国見、鹿実、帝京だといった固定化はなくなったようだ。

しかし、そこでの必要条件は、良い指導者と指導方針であることは言うまでもない。

2011年01月18日

一次リーグ突破

サッカーアジア杯の一次リーグの第3戦でサウジアラビアを5-0で圧倒し、1位通過を果たした。岡崎のハットトリックと前田の2得点でフォワードが大活躍だ。本田と松井が欠場の中で、岡崎と柏木がその穴を埋めた。

サッカーというのは改めてメンタルなスポーツだと思う。モチベーションの持ち方でぜんぜん違ったチームになってしまう。2連敗で一次リーグ敗退が決まっている昨日のサウジはまさにやる気のないダメチームになり下がってしまった。

そんな相手だからこの大勝は喜んでばかりいられないがまずは準々決勝進出できて良かった。こうした長期の大会というのはどうやってチーム力を上げていくかが難しいところがあって、最初にピークを持っていくとあとで息切れをするし、徐々に上げようとすると初めに足元をすくわれる羽目になる。

そう言う意味では、日本チームはうまく上がって来ているのではないでしょうか。初戦で引き分けに持ち込んだことが大きく、その次のシリア戦で10人になりながらも勝ち越したのはそれがあったからで、サウジの勝ちは、相手のやる気のなさもあったが、そうした積み重ねから生まれたものでもある。

準々決勝は、カタールのようなので、全くのアウエーのなかでどう戦うかになる。勝つためには、昨日のサウジ戦で見せたダイレクトプレーがどれだけできるかになる。ヨルダン戦、シリア戦と違っていたのは、このことでダイレクトパスを多用していた。それによって攻撃にリズムが生まれ、大量得点につながった。それと、逆襲からのシンプルなカウンターもできていたし、だいぶ自信がついてきた証拠である。若いチームなので大会で成長するのだろう。

ところでこれと同じことを福田がテレビのやべっちFCで言ったら、セルジオ越後がどこが若いのか世界ではこの年齢はもうトップクラスがいっぱいいると言って、たしなめたので福田がいやな顔をしていた。これはセルジオ越後が間違っていて、若いというのは年齢ではなく経験のことを言っているのだ。

この番組で、その他に釜本と秋田が出ていたが、言っていることが、釜本、越後の年寄組と福田、秋田の若い世代とすごくギャップがあるのに驚いた。解説の松木も含めて年寄組の言っていることはもう古くてだめだ。遠藤をトップ下に置けだとか本田が嫌いだとかおかしい。昔の考えそのままで今の新しい潮流に対する理解もないし、受け入れようとしないのだ。これは、政治や企業のような実社会と同じような話なのである。

さて脱線したが、21日は準々決勝であるがぜひ勝ち上がって2大会ぶりの優勝を勝ち取ってもらいたいものだ。
  

2011年01月22日

キミらは強い!

今朝の目覚めは最近にないほどすっきりしたものであった。昨日の夕方に久方ぶりにプールで泳いで汗もかいたたせいもあるが、何と言ってもアジアカップ準々決勝での日本代表のあざやかな逆転勝利を味わったからである。

地元のカタールを相手に、しかも途中でDF吉田の退場もありながら勝利した力はほんとうにすごい。ザッケローニもびっくりしたんじゃないかな。前半にカタールのオフサイドぎりぎりのこれしか得点できるパターンがないのではと思わせるカウンターで先取点を取られる。

これまでの日本チームだとずるずると引きずってそのうち焦り出すというのが常であったがいまは違う。すぐに岡崎のキーパー越えのボールを香川が押し込んで同点にする。これが大きかった。同点で始まった後半、吉田の悪質ではないファウルでイエローをもらい退場をくらっているすきにフリーキックで勝ち越される。

その後が圧巻である。10人になってもひるむことなく攻め、香川の一瞬のスピードで抜けたシュートと同じような飛び出しでこぼれたボールを伊野波が決めた2得点で逆転してしまった。シリア戦も10人で勝ったし、従来のひ弱さを感じさせないチームになっている。

昨日の立役者は何と言っても香川でしょう。やっとチームになじんできたというかまわりとかみ合ってきた。かなりボールにもさわっていたし、気持ち良さそうに動けていた。それとやはり、欧州組ですね。本田、長友、長谷部がいい働きをしていた。

サウジ戦の後、どれだけダイレクトパスが通せるかがキーであると言ったが、昨日もつなぎに入ると相手のペースになって、ダイレクトが入るとこちらのリズムになっていた。現実的にはずっと自分たちのペースを維持するのは難しいので、単純な話、相手のリズムの時得点を許さないで、自分のリズムになったときに得点するというのが定石であろう。

今の日本チームはそうしたコントロールが少しずつできるようになってきたのではないでしょうか。それと、攻撃のパターンが増えたようにも思えた。みんなサイド攻撃ばかり言うが、昨日は内側からで崩したことがそれを物語っている。サウジ戦はサイドからのクロスが効いたが、昨日は全部中央突破だ。

それができたのは、香川と岡崎の個人技だったのではなく、そこへのパスフィードが光っていたからである。特に、1点目の岡崎にふわりと出した本田のダイレクトパス、3点目の香川に出した長谷部の早いグラウンダーのこれまたダイレクトパスである。このパスが勝利を呼び込んだのだ。何もサイド攻撃だけではなく、それが抑え込まれたときの中央攻撃ができるという幅ができたことがすごく大きいと思う。香川と本田がそれをもたらしている。彼らはまじすごい。

しかしながら、気になるのはディフェンスである。昨日の2失点は、いずれも吉田と川島のミスである。レフリングに惑わされてしまい、集中力を欠いたのはいただけないし、最後のシュートを股下と脇を通されている甘さは修正しないといけない。

さて、いよいよ準決勝である。おそらく相手は韓国であろうから、ぜひ破って決勝に進んでもらいたい。もし負けそうになったら誰か退場になって10人にすればいい。(笑)

2011年01月26日

たくましくなった日本代表

こんなシーンはかつてあっただろうか。昨日のサッカーアジア杯準決勝でPK戦の末韓国を破った戦いである。この宿命のライバルとの試合はこれまで逆のシーンは何回も見せつけられていたが、昨日は何と韓国の選手が試合が終わってユニーフォームで顔を覆ったのである。

日本の選手がそれだけたくましくなったのだと思う。もう彼らには韓国コンプレックスはなくなったのではないだろうか。先制されても、あるいは試合終了直前に同点にされても臆することなく戦う姿をみて感動した。

試合は、前半20分に韓国のパク・チソンに対する今野ファウルでPKを取られ先制される。まあ、これでPKはちょっと酷だ。確かに今野は正当なショルダーチャージと主張していたが、ボールを見ないで当たっていったのでファウルにはちがいないが、PKというのは点が入ることだから、その重要度は非常に高いのでやたらと取るべきではない。

点数がたくさん入るスポーツだとそうでもないがサッカーはすごく貴重なので慎重にPKを取るべきなのである。すなわち、その反則がなかったら1点入る可能性がある程度あった場合に限るべきなのである。あのシーンは、そうした見方からするとちょっと首をかしげる。それがあったのかどうかわからないが、延長で岡崎がPKを取ったシーンはペナルティエリアの外だからあれはFKにすべきものであろう。

今大会でレフリーの笛の問題が言われているが、中東のレフリーのレベルがイマイチなのは、ファウルを取る技術とかではなく、この埋め合わせ的、あるいはつじつま合わせのようなレフリングをすることがある。前半でもまたパク・チソンが倒されたが、こちらの方がPKに値しているが笛を吹かなかった。これは審判としての毅然たる態度を崩していることになるのだ。

レフリングの話が長くなってすいませんでした。そのあと36分に日本が理想的な攻撃を見せる。本田から長友にきれいなスルーパスが通り、長友が中に切れ込んで前田にパスして決めた。この素晴らしい攻撃は、本田のキープ力と長友の長い距離のオーバーラップ、前田の位置取りと各人が得意とするパフォーマンスを見せた結果である。

その後は一進一退で延長に入るが、先に日本がラッキーなPKをもらい勝ち越すが終了直前にFKから失点しPK戦となったが、川島のファインセーブと韓国選手の息切れで勝利する。ただ、この最後の失点はいただけない。まずは、最後に投入された本田拓也が入れ込み過ぎてファウルを犯して相手にフリーキックを与えてしまったことである。

相手も196Cmの選手を入れて彼の頭に充てる作戦できているということは、いい位置でのFKを与えることは絶対に避けなくてはいけないのに、本田拓也にはそれがわかっていなかった。それと、ボールが入ったあとみんなが興奮してしまったことだ。ああしたゴール前の混戦では、ゴールを守ればいいのであって、みんなが一斉にボールに行くことはないのだ。

それにしても、いい試合でいい勝利であった。いつも日韓戦で思うことは、チームが似ているようでだいぶ違うということである。その一番の違いはは何かというと、個性と非個性にあるように思う。つまり、日本は個性の集まりとしてのチームで、それに対して韓国は同じようなタイプの選手の集まりということだ。個性というのは、身体つきとか体力とかいったことではなくプレースタイルとでもいったらいいと思う。

韓国はパク・チソンになれないパク・チソンだらけと言ったら言い過ぎだろうか。だから、いっこうに誰だか名前と一致しない(そういえば名前も非個性的だ)。一方の日本では本田、香川、岡崎、長友、遠藤、松井、前田、内田、長谷部などどれをとっても特徴を持っている。そして、これまでの戦いでは、この個性が非個性集団に力づくでねじ伏せられていたのである。

このことは、韓国が世界レベルではなかなか通用しないことを意味している。なぜ通用しないかというと、簡単に言うと”意外性がない”からである。同じようなプレーを繰り返すだけになっている。世界レベルは日本の上をいく個性派チームだから、レベルが高い個性は逆にこうした弾丸チームを凌駕してしまうセンスとワザがあるのである。意外性を発揮するのはこのセンスとワザが不可欠だ。

だから、日韓はいまは拮抗した戦いをしているが、将来性あるいは伸びしろという点で、ぼくは韓国には限界があって、日本の方があるとずっと思っていたのである。やっとそれが現実になろうとしていることにいま興奮しているのである。
  

2011年09月18日

高校サッカー予選

今日は、全国高校サッカー選手権大会神奈川県2次予選の1回戦を辻堂にある湘南工科大へ見に行く。わが母校の湘南高校対秦野総合高校の試合である。結果は3-0の快勝ですっきりである。このあと、2次予選2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝、決勝である。あと5回勝つと代表になれる。

夏の総体の予選でベスト16で、全国総体で優勝してしまった桐蔭学園に終了間際の得点で惜敗したが、それで2予選からのスタートとなった。それでも、6回勝たなくてはいけないので、1次予選から戦う学校は大変な道のりだ。

今日の試合は、結果は3-0であったが、3点目は相手が退場者が2人も出てからなので、それまではけっこうヤキモキさせられた。前半5分くらいで先取点をあげたので楽勝と思われたのだが、決定機を何回も逃してしまいいやなムードで前半を折り返す。後半に2点目を入れて勝負あり。

ほんと久しぶりに高校生のサッカーを見たが、いやーレベルが上がりましたね。個人の技術や体力もそうだし、スピードが格段に向上したように思う。ただ、そうは言ってもまだ単純なボールの蹴り合いが多くその点では物足りなさを感じた。グランドが狭かったことも影響しているのだが、中盤を省略して、かつサイドのえぐりもなく、単純にゴール前にクロスをあげるか、トップに渡し、個人技でシュートというパターンである。グランドが狭いのにさらに狭く使っている感じである。

前にも言ったが、これなら「なでしこ」はかなわないと思う。そりゃあそうかもしれない。高校のトップはすぐにでもJリーグで通用するやつもいるわけだから、レベルははるか上にある。「なでしこ」は中学生男子といいとこかもしれない。

かつての顧問の先生とぼくの2つ上の先輩から、6つ下の後輩までのOBも応援に来ていて楽しかった。選手の父兄も多く駈けつけていて、観客もけっこうな数になっている。しかも、予選だと言いながらも有料のパンフレットも売っていて、ぼくらの頃とずいぶんと違うなあと思う。親が見にきてくれたことなんて一度もなかったなあと横で同期のO君がつぶやいていた。

さて、次は24日に横浜創英高校との試合である。今日のように決定的なチャンスを外さずに確実に入れられれば勝てるかもしれない。また、応援にいくつもりなので、ぜひがんばってほしい。
 

2011年09月23日

白星スタート

1日遅くなった報告です。21日に行われた男子サッカーのロンドン五輪最終予選で日本代表はマレーシアを2-0で下して幸先の良いスタートを切る。何でも初戦というものは緊張もするし、モチベーションの上げ方もあり難しいのですが、合格点をあげられるのではないだろうか。もう少し点をとってもいいだろうとは思っていたが、意外とマレーシアの力があなどれないなあと感じられ、そんなチームから初戦の勝ち点3だからよしとしよう。

この試合の論評をしようと思ったが、各所でやられていることもあるが、あまり言うこともない試合だったので何を書こうか迷ってしまった。つまらない試合というわけでもないし、ひどい試合でもないし、突っ込みどころがあるわけでもない。なので、少し別の角度からながめてみようと思う。

昨日、録画をみたのだが、放映がテレビ朝日だから、解説が例によって松木安太とセルジオ越後という最悪のコンビで、こうなったら音声を消してみようと思い無音の画面で観戦。これがまた快適で自分の眼で見れ、自分の感覚で追えるので楽しかった。そんな見方をしていて、ふとこりゃあ今注目の清武のプレーでもじっくりみてやるかとなった。

前に、本田圭佑の代わりを清武弘嗣が務まるというようなことを書いたが、そのとき両者が「ため」を作れるからだと指摘した。「ため」を作れるということは、前線の動きだしや後からの追い越し、サイドのせり上がりなどを誘導できるからである。ただ、「ため」の性格が違っていて、本田は身体能力を生かしたボールキープ力であるが、清武はパス交換のハブになって「ため」を作ることができるという違いである。

では、なぜ清武はパス交換のハブになれるのかである。何もしないでその役割をはたせるわけがないのはおわかりだと思うが、彼の特徴は、いつも相手を引き離しながら、味方の選手がパスを出しやすい位置に顔をだしていることである。この絶え間ない動きこそ彼の良さで、そのためにいつも周りを見ていてフリーになるから、ボールを受けてからの次のプレーがしやすいのである。

この動作ができると、パスもドリブルもシュートも様々な選択肢を持てるというわけである。更に、ボールコントロールがしっかりしているから、ほとんど相手にとられないから周りの選手もやりやすいわけである。テレビ画面でずっと一人の選手を追いかけてみるのも面白いものだ。

女子に続いて、ぜひロンドン五輪に出場してもらいたい。ただ、出場するだけではなくそれこそメダルを視野に入れて戦ってほしいと思う。そう思えるのも「なでしこ効果」ですね。

2011年09月25日

勝ったぞ!

昨日は、全国高校サッカーの神奈川県2次予選の2回戦があって、その応援に行ってきたのだが、その甲斐があってわが湘南高校は横浜創英に1-0で勝利する。これでベスト16(実際には13チーム)に進出だ。そこで勝つといよいよ準々決勝である。

試合は、序盤相手のペースで防戦一方という感じになるが、時折ペースをつかみチャンスも作るが惜しくもゴールネットを揺らすまでには行かなかった。横浜創英は今夏の総体予選のベスト8のチームなのでもともと力は湘南高校より上であるが、ボール回しは上手だがなかなかシュートまで持って行けない。どこかの国の代表チームみたいだ。

後半になっても劣勢は続くのだが、終了近くになってコーナーキックのゴール前の混戦からセンターバックが押し込んでリードする。終了間際の同じようなゴール前混戦をしのぎ切って歓喜の声をあげる。ほんと、良くやった。やはり何といっても守備が非常に安定していることに尽きる。GKと最終ラインが強固で前試合に続いての無失点である。

それに、前線の2トップがキープ力もスピードもあるのでバックスからのフィードでその二人で局面を突破するというパターンが多い。なので、中盤がもう少し機能すると更によくなるのだが、ちょい弱いのでこれから当たる強豪校との勝負はここでどれだけがんばれるかだろう。

今日も校長先生や元顧問や多くのOBも応援に来ていて、みな満足そうな顔をして帰っていった。次は10月16日の向上高校戦である。かなりの難敵ではあるが、この年代はうまいからとか、強かったとかいってもころっと逆転することがあるので、今の勢いをそのままぶつければ勝てないことはない。

そう言えば、ぼくらが全国高校選手権に神奈川県代表として出場したのが1965年で、その23年後の1988年にまた全国出場を果たしているのだ。おおー、1988年から23年後は今年ではないか。そうなのです、巡り合わせから今年は予選突破の年であるのだ。

2011年10月08日

何を試したのか?

昨日のキリンカップで格下のベトナム相手に苦戦したサッカー日本代表がちょっと心配になってきた。先日の五輪予選でもマレーシアにてこずったように、このところ東南アジアの国が急速に力を付けてきている。ベトナムも昔のイメージからすると軽く一蹴という予想だったが、これが意外と言ったら失礼かもしれないが、スピードもあり、組織化もされていてびっくりした。アジア全体の底上げとともに日本代表の力も向上するといい。それでも、強さをみせつけなければいけない。

さて、試合は戦前ザッケローニが言っていた本田の穴を埋めるのは、システムを変えるか、人を変えるかの前者を選択してスタート。つまり、フォーメーションを慣れた4-2-3-1から、3-4-3にして、より攻撃的なスタイルを試した。ただ、このフォーメーションは以前のキリンカップのペルー戦やチェコ戦でも採用したから、もうそろそろ試運転から本運転に変えないといけないはずだが、まだテストのようだ。

3バックが、今野、伊野波、槙野で攻撃的という点でみるとみなサイドバックやボランチもできるという意味で適任かもしれない。しかし、機能していたかというと首をかしげたくなる。ここは精度のいい縦パス、つまりくさびになるフィードが重要なのだが、単なるつなぎパスが多かったし、正確さに欠けた。

さすがに相手が格下なのでバックパスはすくなかったが、前にも書いたがサイドからの崩しをもっと流動的にやった方がいいように思う。3-4-3だとどうしてもサイドの縦関係でダブってしまうことが多い。昨日だと、藤本と駒野、香川と長友の関係だ。ただ難しいのは、そこばかりに気をとられると。中央との距離感が離れてしまうことがある。トップが点になってしまうのである。

まあ、ザックも言っているようにシステムにこだわることはなく柔軟に対応すればいいいのだが、どうしても形を意識してしまうようだ。3-4-3でも守備に入ると5バックスなってしまうことがあるが、そんな時には4バックスの陣形でしのぐとか、サイドを崩したら、前線の3人のうち一人が中にぐっと絞って2トップにするとかといった変化をすればいい。

どうも3-4-3でやろうとしていることが見えてこない。共通理解という前に具体的にどういう動きをしたいのかがわからない。それがあればやりたいことを試しているが失敗したんだなと感じられるはずなのだが、伝わってこない。

やはり、普段自チームでやっていないので慣れていないシステムは難しいのかもしれないと思うのだが、後半にはいつもの4-2-3-1に戻したが、芳しくなかったので、最初に言ったように心配になったのだ。それにしても、香川のキレが戻らない。ここが一番の懸念である。さあ、ウズベキスタン戦は心配を吹き飛ばしてほしいものだ。

2011年10月12日

破顔一勝、呵々大勝

昨日大阪の長居で行われたワールドカップアジア3次予選のタジキスタン戦で日本代表はなんと8-0の勝利を収める。ホームの戦いなので絶対に勝ち点3は確保しなくてはいけない状況だったのでほっと胸をなで下ろす、というより拍子抜けするくらいタジキスタンは弱く、胸が痛くなることもなかった。

試合前にこれだけ弱いという評価をしていたのかどうか知らないが、ハーフナー・マイクの起用は正解だった。弱い相手には単純にねじ伏せるようなプレーも必要になる。ハーフナーめがけてのクロスでゆさぶっておいて、グラウンダーのパスも通すというバランスがよかった。

前半11分に、そのハーフナーの頭に駒野が合わせて先取点、19分に中村堅剛から岡崎にわたりゴール、35分には、相手のクリアボールを駒野がダイレクトシュート、そして極めつけは、41分の香川の技ありシュートで4点目。後半に入ってもすぐに2得点でもはやKO寸前。後半23分香川のまたまた技ありシュートで7点目、最後はもう誰が入れたかわからなくなった。気持ち良すぎ。

こんなに余裕をもって見た代表の試合もめずらしい。それにしてもタジキスタンがひどすぎる。闘争心がない。観光に日本にやってきたのではないだろうか。引いてゴール前に人数をかけるのが守備だと勘違いしている。トップのハーフナーと李にバックスが3人くらいついている。サイドにもいるから常に5バックスである。これじゃあ、反撃も何もあったものではない。

おそらく、前半時初めのハーフナーの先取点が効いているのだ。格下のチームは前半にあまり失点せずがんばれると先日のベトナムがそうだったように自信が出てきて善戦するものだ。ところが昨日は、前半20分までに2失点してしまったので戦意喪失してしまったのである。だから、今度のアウエー戦でも同じチームかどうかはわからない。

最終予選のためにも、1位通過しなくてはいけないから、この大量得点は有利だ。ただ、昨日は相手が弱過ぎたので、これで香川も本調子にもどり、ハーフナーも使えて、中村堅剛のトップ下も機能して、チーム状態もいいとは必ずしも言えない。相手が強くなったら、同じことはできないから、もう少し個人とチームの力をあげないと苦しいかもしれない。さあ、早いとこ3次予選通過を決めてしまいましょう。

2011年10月30日

ヤマザキナビスコカップ

昨日、国立競技場で行われたJリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝で鹿島が延長戦の末、大迫のゴールで浦和を1-0で下し優勝した。しばらく、代表戦ばかり見ていて国内の試合は見ていなかったので、Jリーグはどんなものかという思いもあったが概しておもしろかった。

明らかにチーム力に差があった。ただ、浦和は降格争いをしているチームにはみえなかった。監督が変わって選手が伸び伸びやっていたのは評価できるが、まだアントラーズのサッカーの成熟度には及ばない感じだ。何がちがうかというと、チームとしての連動性とサイド攻撃で、ここがレッズの弱さである。

だいたいレッズの選手はボールをもつとパスコースが限られてしまっている。チームカラーとして原口や梅崎、山田(直)のドリルで崩すのかもしれないが、どうしても単発的な動きにしかならない。それに比べるとアントラーズの方は、大迫と興絽の縦、野沢と遠藤の横の連動がしっかりとできている。特に大迫がよくなった。

それと、サイド攻撃の差が大きい。アントラーズの新井場とアレックスが果敢に上がっていっているのに、レッズの山田(暢)、平川はほとんど攻撃に絡めなかった。だから、原口の切り込むスペースがなくて、ほとんど機能していなかった。一度だけパスが何本かつながって最後梅崎のシュートまでいったのがあったくらいだ。

試合は、山田(直)の退場で浦和がダメージを受けたことが負けの遠因になったかもしれない。昨日の主審はちょっと厳しいというか安直に笛を吹いていたが、ファウルも技術がいるということを若い山田はまだわかっていないようだ。あの主審の傾向を見たら気をつけなくてはいけないと察知しなくてはいけない。

レッズも少しは自信もついてきたのではないだろうか。残留争いではいい結果を残しそうだ。課題は、辞めたペトロビッチも言っていたようにフォワードとここでも指摘したようにサイドアタッカーがいないということだろう。あとはけっこうタレントが揃っているから、うまく補強すればもっといい結果を残せるようになれると思う。

2011年11月07日

2位ではダメなんですか?

もう事業仕分だとかあまり言わなくなった。今年、7年に及ぶ宇宙の旅の末、小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」だとか、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「京」が、世界一の毎秒1京回を超える計算速度を達成したりだとか、仕分ける前に実績を残している。

で、やはり2位ではダメだというのを科学技術とかいったところではなく実感したのが、昨日の全日本大学駅伝である。毎年この時期に伊勢路で行われる大会で、ぼくはかつて四日市に住んでいたので何度か応援に行ったことがあるのでなじみがある。昨日は駒澤大学が東洋大学の猛追をかわして3年ぶり9度目の優勝をはたした。

駅伝と仕分はもちろん直接の関係はないが、1位に立つと思った以上に力が発揮できるということと、追いかける立場だと往々にして焦りから自滅することがあるということを言いたかったのである。昨日も、駒沢は2区で首位に立つと最後まで譲らずゴールのテープを切った。

驚いたのは、周囲に立った2区の選手は区間賞ではなかったが、その後の3、4、5、7区で区間賞という走りを見せた。前半抑えて後半にスピードアップというトップ走者の常道をいく走りで後続を離していった。ぼくも、高校時代の駅伝大会の経験で言うと(比較にならないマイナーな話だけど)、後をある程度離すとものすごい余裕が出て、その余裕が力を存分に発揮してくれるのである。

つまり、トップに立つということは単に競争に勝ったということだけではなく、そこから生まれる自信、余裕が更にパワーアップの源泉になるということを言いたいのだ。科学技術にしてもビジネスにしてもしかりで、トップに立つことの意義は大きい。別段、大きなことではなくてもある特定の分野でもいいから、ここでは今自分たちは先頭を走っているということがすごく大事である。何しろ気持ちいいのだ。

逆に東洋大学や早稲田大学は前半突っ込みすぎたり、変に力みが入り、力が発揮できなかった選手が多くいた。自分を見失う危険があるのだ。その点、トップにいると昨日もある選手が自分の走りを沿道にある店のショウウインドウで確認していたが、自分と向き合う余裕があるのである。そんなことを駅伝を見ながら考えていた。

2011年11月12日

3次予選突破

昨日、サッカー日本代表は2014年W杯アジア3次予選・第4戦でタジキスタンに4対0で勝利した。同じ日に行われたウズベキスタンと北朝鮮の試合でウズベキスタンが勝ったため、この時点で日本とウズベキスタンの最終予選進出が決まった。まずはほっとしたところである。

昨日は、ホームの試合で8-0という歴史的大差で勝った相手だから、力の差が歴然としているのだが、アウエーということ、そのアウエーならではのピッチコンディションだったのでちょっぴり不安があったが、杞憂であった。やはり、代表選手たちの技術もアップしているし、精神的にもずいぶんとたくましくなっている。

でこぼこのグランドだから下手に華麗なパス回しをしようとしても無理があるからシンプルに徹するのかと思いきや、けっこうパスも回していた。止める蹴るという基礎技術がしっかりしていれば多少のピッチの悪さは関係ないということだ。慣れてくれば普段とかわらなくなる。これも技術力である。

ただ、最初の30分は相手のがんばりもあり拮抗していた。前の試合でハーフナー・マイクにやられたので今回はマークがきつかったこともあり、彼にめがけて放り込む戦術が通用しなかった。ただ、それでも相手の踏ん張りもそこまでであとは日本のペースで快勝した。

香川の切れがもどってきたので、彼と中村堅剛と遠藤の三人のパス交換で崩していた。ただ、左サイドの駒野からクロスは多かったが、右の内田からがあまりいい攻めがなかったのが気がかりだ。内田の状態があまりよくない。シャルケでもあまり出ていないようだが、出場機会が減ったのでよくないのか、状態が悪いからでられないのかどっちなのだろうか。

さて、15日には平壌に乗りこんでの北朝鮮戦である。もう予選突破が決まっているのでそういった興味はないのだが、北朝鮮のスタジアムで代表が試合をするというのがどんな雰囲気のものなのかが楽しみである。

2011年11月16日

負けてもいいんじゃない

昨日サッカー日本代表は北朝鮮に0-1で敗れる。負けても悔しくないゲームも珍しい。昨日は仕事で東京に出ていて、午後3時に終わったのでそのあと4時からの試合を日暮里の韓国料理の居酒屋で一杯呑みながらテレビを見ていたという変な(優雅な?)一日であった。あまり興奮もせずに淡々と眺めていた。

負けても悔しくないのにはいろいろな理由があって、もうW杯アジア3次予選の突破が決まったあとの消化試合だというのが大きいし、不敗神話なんていずれ崩れるんだから、こんな時に負けておいた方がいいとも思うからである。まあ、ケガをしないで終えたのでよかったのではないでしょうか。

サッカーの試合で勝敗を分ける要素は数多くあって、個人の力、組織の力、力の中にも身体能力、技術力、知力、精神力などがあり、他にも戦術、コンディションなどであろう。そして、非常に重要な要素のひとつがモチベーションであろう。モチベーションとはある目的に向かってそれを達成しようとする行動をとらせる動機であるから、サッカーの試合では勝とうという意欲を生む動機であろう。誰でも持って臨むのであるが、何が何でもとか死ぬ気でがんばるかという程度問題である。

昨日は、このモチベーションで決定的な違いがあった。日本代表には何が何でもというインセンティブはないが、北朝鮮には「将軍様」がついているわけだから歴然とした差があった。その差が技術や戦術の差を埋めてしまうのである。だから、あまり勝った負けたの評価はしなくてもいいのだ。第一メンバーだって準レギュラーで戦ったわけだし、真剣勝負になったらどうなるかはわからない。

ただ、少し注文をつけたい。昨日の試合を見ててある既視感におそわれた。それは、先日母校の高校のサッカー試合を何度か観戦した、あの光景とダブったからである。高校生の試合を見ていてどうもJリーグのトップレベルとかヨーロッパや南米のリーグ、あるいはワールドカップの試合と違うなあと思った。もちろん、技術とか体力などは大きな差があるのは当然なのだが、試合の形というかグランドの使い方、選手の動き方というようなものが明らかに違っている。

グランドの狭い使い方、ボールの蹴り合い、中央に向かって放り込むだけ、組織的な動きがないなど子どものサッカーがそのまま大きくなったと言う感じなのである。昨日の北朝鮮はまるで高校生のようなサッカーをしていた。

それをかわしきれない日本代表に不満があるのだ。そこがまだ上のレベルに行くまでの課題かもしれないのだが、ここはあまり意識する必要はないとぼくは思う。なぜなら、ワールドクラスのチームに勝とうというのにそこのレベルでは北朝鮮のような試合をするところはどこにもいないからである。

今回はこんなところで試合ができた、ああいい経験ができたくらいでいいのではないだろうか。

2011年11月23日

安定した勝ち方

昨日のロンドン・オリンピックアジア最終予選で、U-22サッカー日本代表はアウェーでバーレーン代表に2-0で勝利した。初戦でシリアに負けているバーレーンはこの試合何としてでも勝たなくてはいけないので相当気合いが入っていた。しかし、日本代表は終始安定した戦い方で勝ち点3をゲット。この勝ち点は非常に大きいと思う。

昨日の代表の安定性はやはり守備がしっかりしてきたこから出てきたということだろう。GKの権田と永田、鈴木のセンターバックを中心に零封した力は、以前のようにポカが多かった頃に較べると進化している。やはり、チームというのは中日の落合じゃあないけどディフェンスから入るのがいいのだろう。

風下の前半はバーレーンのがんばりもありなかなか点がとれずにいたが、44分に扇原のコーナーキックから、バーレーンGKがパンチングしきれずボールが流れたのを大津がすべり込みながら右足アウトサイドでシュートして先制する。前半終了直前というちょうどいい時間帯で待望の先制点を奪い気持ちよく前半を折り返す。

後半に入り、風上になったのでいい攻撃ができるかと思いきやなかなかうまくいかなかった日本だが、67分に追加点を挙げる。左サイドから扇原がクロスを挙げ、東がDFと競り合いこぼれたところを山田がシュート。それをGKはじいたところを東が押し込んだ。

実は日本のようなパスサッカー主体のチームは意外と風上での攻撃が苦手なのである。むしろ風下の方がやりやすい。一方バーレーンのようなチームは風上が有利でなので、そんなに一方的にはならなかったのである。それとピッチコンディションが悪いのもあるがむしろグランドが狭かったことがあまりいい攻めの形がとれなかった原因である。

いずれにしろ、不利な条件が重なったにも関わらず安定した戦い方、とくに無得点で抑えたと言うことは評価される。いよいよ27日にホームでシリアと対戦するが、ここで勝つとぐっと五輪出場を引き寄せるのでがんばってほしいと思う。

2011年11月28日

勝負強くなった

昨日、東京国立競技場で行われたサッカー・ロンドン五輪男子アジア最終予選で日本代表が、シリア代表に2-1で勝利、これで3連勝の勝ち点9となりC組首位に立った。正直、シリアは強かった。でも勝てたことは五輪出場におおきく前進した。前戦のバーレーン戦ではアウエーでありながら安定した戦いをしていたが、今回はドロー寸前で勝ち越すという勝負強さを発揮した。

この試合でも前半は両チーム拮抗した戦いで、前半終了直前に先制点を入れる。ショートコーナーから扇原がゴール前にクロスを上げるとディフェンス浜田が頭でかすめてゴール。コーナーでワンクッション入れることで相手がボールウオッチャーになったところにうまく飛び込んだ1点で、バーレーン戦と同じような展開となる。

こうなると、問題は2点目がどうなるかである。日本が追加点をあげるか、相手が同点にするかである。ところが、後半30分の得点はシリアで追いつかれてしまう。相手の10番のアルスマはでかくていい選手だ。この選手にやられた。まあ、DF二人がかぶってしまったし、ボールがちょうどいいところにこぼれたという不運もあったが、前への突進力はたいしたものだ。

こうして振り出しに戻されるとずるずると行ってしまうというのがこれまでの日本チームだったが、後半も残り少なくなった41分に左サイド比嘉から絶妙のセンタリングに大津がダイビングヘッドを決め突き放す。縦へ仕掛けた比嘉も頭で行った大津もすばらしかった。勝負強さを見せて瞬間であった。

いやー、それにしても良かった。ホームで勝ち点を取れないと苦しくなるから勝ち点3は上出来だ。次はアウエーのシリア戦であるがここで負けない試合ができるかである。昨日のような試合がアウエーでもできればいいのだが。ディフェンスが安定してきたし、中盤での扇原の展開力、比嘉と酒井のサイドアタック、大迫のポストプレー、山田のパサーではない動きが持ち味のトップ下、大津の決定力といった良さが生かせればである。

ただ、シリアの力はあなどれない。組織的なプレーもするし、ツートップは脅威であり、きたないファウルもしないし、いいチームである。さあ、たくましくなったU-22日本代表よ、来年2月5日の決戦を死に物狂いで戦ってこい。

2011年12月04日

おめでとう柏レイソル

Jリーグ34節で柏レイソルが浦和レッズを3-1で下して、J1昇格1年目にして初優勝をかざるという快挙を達成した。名古屋グランパスとガンバ大阪にもチャンスがあったが、柏の勝利の前に力尽きた。いつもながら、Jリーグはもつれる。独走で突っ走っていても終盤になるとだんごになってしまう。それだけ力が拮抗しているのだろう。

だから、J2から昇格したばかりなのに優勝してしまうわけである。力が接近しているという意味はここの選手の能力がということが大きい。Jリーグが発足して18年経ち選手のレベルの向上と層が厚くなったということである。選手のレベルは単に技術的なもののさることながら戦術理解力といった面の向上が顕著だと思う。

今回の柏の優勝の原動力は何といってもネルシーニョの監督力であろう。いい監督のもとにいい戦術をやれば勝てるのである。ネルシーニョの功績は守備を固めて切り替えを早く、そして名前とか過去の栄光ではなくそのときに調子のいい選手を使い、その選手がパフォーマンスを発揮するというやり方を徹底したことだろう。この最後のところは大事で、調子をあげれば使ってもらえるというモチベーションは練習も手を抜かないし、選手に納得感があるのだ。

ただ、昨日の試合をみていてもやはりレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルの両ブラジル人の存在が大きい。守備から攻撃の切り替えの早さというのは二人を経由して実現できている。得てして他のチームはトップ下のように中盤の一人がそれを担うのであるが、柏は両サイドの二人が横方向に伸縮しながら起点になっている。

バックスは相手からボールを奪うと必ずこの二人のどちらかに預ければいいし、トップの二人はそこからの玉出しを待つかコースをあければいいといういたってシンプルな戦術何のである。それに加えて、キープ力があるから両サイドバックの攻め上げも演出できるのである。だから強い。

このサイドに二人のトップ下を配置するというフォーメーションは面白い。従来だとトップ下に置いてそこからちょっとした左右とキラーパスを出すというのがほとんどだが、それだとマークできるし狭いから守りやすいと思う。それを2拠点にして、横へ動かすのでワイドになるので守備はしにくくなる。

2009年元旦に行われた天皇杯決勝で柏レイソルがガンバ大阪に敗れたとき、フランサ(なんと今は横浜FCにいるんですよ)のキラーパス一本に頼ったサッカーをしていたが、ガンバのほうが遠藤、橋本、二川で今のレイソルに近いサッカーをやっていた。つまり、戦術とそれを理解する選手とそれを愚直にやり続ける組織力がうまくかみ合うことで一歩上の高見に到達できるのだろう。

いずれにしろ、J2から来ていきなり優勝というのはすごい。それにあやかってもらいたいのが横浜ベイスターズ、いや横浜DeNAベイスターズである。来年はひそかに1960年の三原監督時代の前年最下位から日本一というパターンの再来を期待している。


2011年12月09日

FIFAクラブワールドカップ開幕

いよいよサッカーのFIFAクラブワールドカップが始まる。3年ぶりの日本開催となる今大会は何と言ってもヨーロッパチャンピオンバルセロナと南米チャンピオンサントスの対決が見ものであろう。まさか、両チームとも負けることはないと思うので18日の決勝で夢の対決となる。

これまで、昨年がアフリカ対ヨーロッパだったが、ずっと南米対ヨーロッパの対戦が続いている。2005年からでいうと優勝したのは、サンパウロ、インテルナシオナル、ACミラン、マンチェスターユナイテッド、バルセロナ、インテルとなっていて、最近はヨーロッパ勢が優勢である。

今年の見どころはメッシ対ネイマールというのは誰でも認めるところだろう。この二人はホント半端ではなくすごい。メッシはもう不動の位置を占めたが、今大会でネイマールがどんなパフォーマンスを見せてメッシの対抗馬に躍り出るかが大注目である。ぼく個人としてはイニエスタの大ファンだからかれのプレーが日本で見られることに興奮している。

さて昨日は、愛知・豊田スタジアムで開幕戦が行われ、J1優勝チームの柏がオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)に2─0で勝利を収めた。オセアニアはレベルが下がるので楽勝かと思いきや意外といい勝負になる。そう言えばニュージーランドは2010W杯に出場して、予選リーグで3試合とも引き分けるという戦績を残している。決して侮れるものではないのだ。

柏は、J1優勝の余勢をかって行きたいところではあったが、リーグ戦の疲れがあったのと相手の堅い守備でなかなか点が入らない。やっと前半の37分に田中順也の個人技で得点する。この選手のゴールへ向かう姿勢と左足の強烈なシュートはいいものがある。これでチーム全体に落ち着きとと余裕が生まれ、ペースをつかむと40分には工藤壮人がこぼれ球押しこんで追加点をあげる。

これで安心して見ていられるかと思ったが、相手の積極的な押上げの前に守勢にまわる時間も多くなる。しかし、集中力は切れずにしのぐ。FKのピンチもGK菅野孝憲のファインセーブでかろうじて免れる。このプレーはすごかった。さすが菅野はスゲーノー!さあ、つぎは北中米カリブ王者モンテレイである。

もしここに勝つとサントスと当たる。その可能性はなきにしもあらずなのでぜひ勝ちあがってほしいものだ。そのためには、もう少しボールポゼッションできるようにしないと相手のペースでやられる時間帯がながくなるのでがんばりたいものだ。

2011年12月12日

やったー、レイソル

FIFAクラブワールドカップで柏レイソルは北中米カリブ海代表のモンテレイと準々決勝で対戦、延長戦で決着つかず迎えたPK戦で4-3で勝利し、ベスト4に進出。いやー、たいしたものだ。戦前は勝つのは無理だろうという予想だった。それが堂々と渡り合って勝ってしまった。

先制したのはレイソルで後半8分に田中からの折り返しをレアンドロが見事なボレーシュートで得点する。ところがその5分後、モンテレイはデルガドのクロスにスアソが合わせて同点に追いつく。その後は一進一退の攻防で得点が入らず延長戦に突入する。延長戦はむしろレイソルの方が押し気味に進めたが結局無得点でPK戦へ。

こうなると、格下の方が強くなることが往々にしてあるが、昨日もレイソルはもう失うものはないという気分でリラックスして臨む。一方、モンテレイはこんなはずではなかったという戸惑いがあり、明らかに精神的に追い詰められていた。事実、そのとおり最初の選手緊張してしまいGK菅野に阻まれ、これで勝負あった感じである。

この試合を見ていてつくづく思ったのは、潜在能力を引き出すのは一段レベルの高い相手と試合をするという経験だということである。これは何も個人に限ったことではなく、チームも同じで、昨日のレイソルはまさに格上の相手と戦うことでこれまで隠れていた潜在能力が顕在化した。すごいのは、あの試合のなかで成長したことだろう。きっと自分たちも驚いていたと思う。

立ち上がりは、モンテレイのスピードとテクニックに振りまわされていたが、徐々に慣れてくると自分たちのサッカーができるようになる。ぼくの予想では、メキシコのチームというのは華麗なパス回しで高いボールポゼッションから巧みな攻撃をしかけるので、こちらはなかなかペースをつかめないと思っていたから、レイソルがかなりボールキープできたので意外に思ったのである。

それだけ、日本のJリーグのレベルも高いことが証明されたのではないだろうか。さっき言ったように、Jリーグのチームは少なくとも潜在能力としてはあって、それがJリーグの中だけではなかなか表に出てこないということである。ですから、日本の選手が海外に行って伸びたのと同様、ヨーロッパや南米の強豪との国際試合を数多くやることでもっとレベルアップするだろう。

レイソルのメンバーの中には初めての国際試合だという選手もけっこういたようだから、ほかのチームもどんどんこうした機会を持てるようにしたらいいと思う。今回も個々の選手の能力も高くある程度世界でも通用するのがわかったから、あとはネルシーニョ監督のもとで高度な戦術が勝利をもたらしたように、技術を生かす戦術を実行できる指導者、監督と戦術眼をもった選手の育成が必要なのである。

2011年12月16日

キミはバルサをミタか

昨日のFIFAワールドカップ2011の準決勝でヨーロッパ王者のバルセロナがアジア王者のアルサッドを4-0で下し、18日の決勝に進出した。試合はバルサの独壇場で全く相手を寄せ付けず貫禄の圧勝である。アルサッドは最初から引いて守備を固める戦法をとったが、そのわずかなすきをついて得点を重ねた。

それにしても、バルサはファンタジックな異次元のサッカーを見せてくれる。昨日は、シャビ、セスク、ブスケッツ、アウベスといったレギュラークラスがお休みで、アドリアーノ、チアゴ、ケイタといった選手が替わって出ていたが、ぜんぜん遜色ない働きをみせる。このチームに対してはよく言われるが、誰が出てもバルサのサッカーをするということだ。控えの選手も戦術をよく理解し、自分の役割をしっかり自覚し動いている。

まるでバスケットボールのようにパスがまわり、ペナルティエリアの外で広くボールを動かし、穴を見つけたと思った瞬間全員がゴール目がけて殺到するというスタイルは守るのは大変だ。昨日のアドリアーノの2発とケイタ、マクスウェルの得点も基本的にはこうした動きの中から生まれている。その司令塔がメッシとイニエスタである。この二人のパス交換もほんとびっくりする。もう相手を手玉に取るというのはこういうことを指している。

びっくりするのは、選手みな大きくないということだ。相手のアルサッドと比較しても対照的なのだが、小さい選手がスピードとテクニックで翻弄するのである。昨日の先発メンバーを見ても、メッシ169cm、イニエスタ170cm、ペドロ169cm、チアゴ172cm、アドリアーノ172cmという具合だし、センターバックの二人も170cm台だ。何とキーパーを入れた先発メンバーの平均身長が175.5cmという日本のチームでも小さい方だ。

パワーで押すサッカーも確かに有効かもしれないが、バルサのサッカーの魅力には勝てない。見ていておもしろいチームが強いというのは痛快である。日本人の特性からもひとつの見本だと思うが、一朝一夕にできあがったものでないので、きちんと戦略と戦術を立て、何よりもそれに沿った選手の育成をバルサのカンテラのように早い段階からやるということなのだろう。

さて、その前日に行われたもうひとつの準決勝、サントス対レイソルのこともちょっと触れておこう。オセアニア王者のオークランドと北中米カリブ王者のモンテレイを破って勢いに乗るレイソルが、どこまで南米王者のサントスを苦しめるかが見どころであったが、前半19分にネイマールに見事な技ありシュートを決められるとその5分後にもボルジェスに追加点を許す。後半に酒井のヘッドで1点を返すが、63分にダニーロに3点目を決められ万事休す。

まあ、実力通りの結果であったが、レイソルの健闘が光った。ネイマールやガンソの個人技がすごかったが、まだチームプレーとして高度化されていないように感じられ、このあたりはまだバルサの域には到達していない。ただ、圧倒的なテクニックは個人で切り裂くことができるので十分脅威的ではある。

そのテクニックはドリブルのフェイントとかトリッキーなパスとかに現れやすのだが、サントスの選手たちで驚いたのはシュートの正確さである。ほとんどが枠の中にいっていて、ネイマールのシュートにしてもダニーロのフリーキックにしてもほんとここしかないというようなところに打ち込んでくる。

それにしても、今大会の柏レイソルの戦いは称賛に値する。選手たちはかなり自信を持ったに違いない。まだ三位決定戦があるのでもうひと頑張りしてほしい。18日はいよいよドリームマッチである。メッシ対ネイマール、さてどちらに軍配が上がるのだろうか。
  

2011年12月19日

バルセロナ世界一

FIFAクラブワールドカップ2011でスペインのバルセロナがブラジルのサントスを4-0で下して2度目の世界一に輝く。バルサはサントスを全く寄せ付けず完勝であった。ここまで差があるとは思っていなかったが、結果は相手に何もさせない格上の力を見せつけた。

いまのバルサというチームはすご過ぎてどう形容していいのかわからない。昨日も南米王者に対してボールポゼッションが何と71%という驚異的な数字である。サントスはボールを持てないのだ。それではいくら天才ネイマールがいたとしても勝てるわけがない。しかも、ボールを奪ったとしてもスピードがないからすぐに寄せられてしまう。

そうなんですね、バルサの強みはもちろんスピードのあるパスサッカーであるが、忘れてはいけないのが、その高い守備力なのである。それを支えているのが前線での守備だ。攻めていて相手にボールを奪われると、奪われた選手がものすごい勢いで取り返しにいくと同時に周りの選手が一斉にプレスをかけに行くので、なかなか反撃に移れない。だから、バックラインのディフェンスがやりやすいのである。

もうだれもが語るであろうメッシのすばらしさを繰り返さないが、昨日の試合でぱっとひらめいたのは弁慶と牛若丸である。1点目も4点目もキーパーが取ろうとしたわずか手前でひらりとかわす姿は五条の橋の欄干を飛び交う牛若丸を想い起させた。これにはみな唖然とした。マラドーナを越えたと思う。

メッシの異空間のプレーもさることながら、バルサのチームとしてのパフォーマンスも既成のチームとは全く違うものに見える。どこでも、センターバックとトップに身体の大きい選手を置き、スピードのある選手がサイドを駆け抜けゴール前にクロスをあげるというパターンが多い。しかしながら、バルサは単純にゴール前にクロスなんかあげない。そんなアバウトなサッカーはやらない。あくまで短いグラウンダーのパスで崩すのを徹底的にやる。だから身体の大きな選手は要らないのだ。

いままでの常識から外れたサッカーが世界を制した。じゃあ、バルササッカーがこれからの主流、新たな常識になるのだだろうか。そうは簡単にはいかない。人材育成には時間がかかるからである。バルサのサッカーを知り、それを表現できるスキルを全員が持てて初めて成り立つのである。ここしばらくは、バルサが王者として君臨していくだろう。

さて、柏レイソルの4位も称賛していい。アジア王者のアル・サッドに堂々とわたりあった結果、PK戦で敗れたとはいえ、去年までJ2にいたチームが世界4位になったわけだから驚きだ。おそらくこの経験はチームも選手ものすごい財産になると思う。ただ、準決勝で力の差を見せつけられたサントスがバルサに完膚なきまでにたたきのめされてしまったわけだから、世界との差はまだまだ大きいが、それを肌で知ったことが大事なのだと思う
  

2012年01月04日

スポーツ三昧(2012)

毎年どうしてこう変わりばえのしない正月を送るのだろうかと嘆いてみても結局は同じような日々を過ごすことになる。多少変わったといえば、ばあちゃんが昨年からすぐ近くの老人ホームに入ったので元旦はそこに挨拶にいく。下の息子は中国に行ってしまったので、ヨメさんと上の息子と3人である。

息子がさんざん早く結婚しろとしつこく言われて辟易していた。ぼくの家の竹で作った門松の前で記念撮影して帰る。もうそのあとは、テレビの前でぐだぐだとなってしまう。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番ぼけっとする時である。

ぼくは駅伝が好きで以前はずっと見ていてヨメさんから、どこがそんなにおもしろいのと言われてバカにされていた。ところが今年は自らなぜ見るんだろうと思ってしまった。つまり、あまりおもしろく感じなくなったのである。特に今年の駅伝は年末の高校駅伝もそうなのだが、ほとんど競り合いみたいのがなくて、勝負ありとなるのが早く、そうなるとおもしろくもなんともなくなってしまった。

それもあるがもう一つの理由にレベルが低いということもある。かつては駅伝から巣立った選手が世界のマラソン界で活躍していたのが、いまや世界基準から取り残されてしまっている。実業団駅伝の2区を見れば分かるが、アフリカ選手と日本選手の差が歴然として彼我の差を見せつけられる。そん戦いはあまり興奮しないのである。

箱根駅伝は、東洋大学のダントツ優勝で幕を下ろしたが、もう3区ぐらいで勝負はついた感じでおもしろくない。しかも、復路は13校が繰り上げスタートという事態になり、そうなるとどこが何番だか分けがわからない。例年、優勝争いとシード権争いが絵になるのだが、優勝はぶっちぎりだし、どこの学校が10位で11位はどこを走っているのかわからないので興ざめもいいところだ。

しかし、箱根駅伝も年々盛んになってくるが、どうも本来のスポーツから離れていっていくような気がする。選手がタレントみたいになり、番組もバラエティあるいはドラマみたいなってきて、台本があってそこで踊らされているようにも思えてくる。だから、勝負のおもしろさが消えると、なにかアクシデントがおきないかと期待して、往路の東農大の脱水症状でフラフラになって走っている姿や復路の戸塚中継所のわずか手前で倒れながらタスキを渡したシーンに絶叫するのである。

さて、サッカー天皇杯であるが、FC東京と京都サンガという初めてのJ2対決となった。結果はリーグ戦の結果と同じようにFC東京の実力通りの勝利となった。しかし、ふだんめったにみることのない10代の若い選手が躍動する京都のいきのいいサッカーは楽しかった。なにしろ、スタメンの平均年齢がFC東京の26.8歳に対して23.9歳である。

試合は、前半は石川、ルーカスを中心に東京ペースで始まったが、先取点は京都があげる。13分ドゥトラが突っ込んだところで徳永と今野が交錯してしまいこぼれたボールを中山がうまくGKをかわしてシュート、これでおもしろくなる。ところが、すぐに東京の反撃をくらいその2分後、ショートコーナーから石川が絶妙のクロスをあげ今野が頭で同点弾をたたき込む。

こうなると、東京のペースとなり、森重のフリーキック、ルーカスのシュートと立て続けにゴールして3-1で前半を終える。後半に入っても主導権は東京にあって、21分にルーカスがダメ押しの4点目を入れる。その後京都の高校生Jリーガー久保が1点を返すが万事休す。点差はあったが両チーム持ち味を出したいいゲームであった。FC東京はさらにこのサッカーを磨いてACLでの活躍を期待したい。

特に初めて見る京都のサッカーと若手選手には目を見張るものがあった。ただ狭い地域でショートパスを回すサッカーはそれなりいいのだが、細かく回しながらもすきをみて大きく展開しないと意味がないわけで、その点京都のパス回しはまだ局地的なので相手に脅威を与えきれていない。

最近、高校サッカーにしてもスペインサッカーやバルセロナサッカーに影響されてか、細かなパスを回すという戦術がはやりのようなのだが、たしかに日本人にも合っているともいえるのでつい採用したくなると思うのだが、これはあくまで手段であって、目的は点を奪って勝つことだから、その点を忘れないようにしてもらいたいものだ。

さてこれからは、高校サッカー選手権であるが、神奈川県代表の桐光学園が惜しくもPK戦で敗退してしまった。神奈川県代表は予選が大変だからどうかしらないが本戦であまり勝てない。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。

2012年01月10日

市立船橋高校おめでとう!

昨日行われた第90回全国高校サッカー選手権大会決勝で千葉県代表の市立船橋高校が三重県代表の四日市中央工高を延長の末2―1で逆転勝利をあげ9大会ぶり5度目の優勝を飾った。まずは市立船橋のイレブンにおめでとうと言いたい。

ここのところ新鋭というか初優勝というケースが多かったので久しぶりに過去に優勝経験のある伝統高であるイチフナとヨンチュウコウの対戦ということで注目されました。ぼくは、大学卒業から20年近くを四日市で過ごしたのでもちろんヨンチュウコウに肩入れです。ただ、地元ではヨンチュウコウなんて言わないでただチュウオウと言います。

ぼくが最初に行ったころは三重県というと上野地域のチームが強く四日市はまだまだでした。しかし、そのころから城先生という熱心な先生(昨日もテレビで紹介されていました)が中央工業高校にいらして、めきめきと力をつけてきました。ぼくの会社のチームにも何人か入ってきました。今の監督の樋口士郎が現役のときくらいから全国的にも強豪といわれるようになった。そして、20年前に小倉、中西を擁して全国優勝を成し遂げています。

なので、かなり入れ込んで応援したのですが惜しくも逆転をゆるしてしまい非常に残念です。始まって1分でセットプレーから得点するという幸先の良いスタートだったが、最後に力尽きてしまった。しかし、負け惜しみじゃないが、四中工のサッカーの方が市船よりも数段よいサッカーをしていた。スピードのあるパス交換と突破、そして守備への素早い切り替え、時としての大きなサイドチェンジとレベルの高いサッカーを見せてくれた。

いっぽうの市船の方は、わりと単純でセットプレーと個人技だけのように思われた。2得点をあげた和泉君(この子はいい選手だ)を中心に個人で仕掛けて、セットプレーを得てそこから得点というパターンである。では、いいサッカーがどうして負けたのか。それは試合運びに差があったということだ。市船のほうが試合運びという点において大人だったのである。

四中工はどこで試合運びを間違ったのか。試合時間がこれまでの40分ハーフから決勝は45分になったことがある。要するに、最後の10分が持たなかったのである。その原因は単に時間が長くなったということもあるが、ペース配分でも間違った。四中工の樋口監督が前半を終わった時点で100点満点だといったことがそれを象徴している。100点満点では突っ込みすぎだったのである。

本当に、前半の戦い方はすばらしかった。しかし、そのことは相当にペースをあげていたことを意味する。事実、出足や玉際ではあきらかに市船の選手に勝っていた。それがずっと最後まで続かないのがサッカーというもので、相手が慣れてくるということもあるが、最後は息切れしてしまった。ですから、全体のペース配分をどうコントロールするかという難しい問題なのであるが、キャプテンが出場停止ということが影響していたかもしれない。

四日市中央工業はまだ1,2年生も多くいるので来年がまた楽しみである。市船のことにあまり言及しませんでしたが、さすが歴史があるだけに、強く堅いサッカーを展開していた。よくやったと称えたい。

ここで、スイスのチューリッヒで行われたFIFA(国際サッカー連盟)年間表彰式で、なでしこジャパンの澤穂希が女子FIFAバロンドールを受賞した。また、FIFA女子最優秀監督賞にも同じくなでしこジャパンの佐々木則夫監督が同時に受賞したという、何ともうれしいニュースが飛び込んできた。すごいですねえ。

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