毎年のように正月はテレビのスポーツ観戦である。元旦のニューイヤー駅伝から始まってサッカー天皇杯があって、2日からは箱根駅伝が行われ、そのあと高校サッカーやラグビーがある。一年で一番のんびりする時期かもしれない。
まずは、駅伝であるが、元旦に行われる実業団のニューイヤー駅伝と学生の箱根駅伝があったが、どうもちょっとした異様な光景を見て考えさせられてしまった。実業団の方では、2区になって、前の方を走っている選手がみなアフリカ出身ばかりなのである。
ここは日本じゃないのではという錯覚に陥る。これは、外国人制限があって2区だけはインターナショナル区間と呼ばれて唯一外国人の登録が可能なのだそうだ。でも、ちょっと変じゃないですかねえ。今の時代、どんどん世界中のひとと競争しているわけだから、まあ人数を制限するのはいいとしても、走れる区間まで制限するのはいかがなものかと思う。
大げさに言えば、産業だって保護されていないのでもろ競争にさらされて中国やインドに負けるところも出てくるが、逆にそうしたことで強くなっていくわけで、何か農業と同じように守られているような気がして、それでいいのだろうかと思ってしまう。負けたっていいじゃないか。世界で伍していこうというのに、競争を避けているように思う。
それに関連するようなシーンを箱根駅伝で見た。第1区で早稲田の1年生大迫選手がスタートしてすぐに飛び出していったが、それについて行ったのが、日大の堂本選手ひとりという状態で、他の18選手はだんごになって遅いペースで走っていた。
これを見た時、ああリスクをとるやつがこんなにも少ないのか思ったのである。大迫選手のペースが特段に速すぎたわけでもなく、昨年と同じようなラップだというのにだ。おそらく、みんながそうしているから自分もその中に身をおけば大きく失敗することはないだろうと思ったに違いない。ちと情けなくなった。
その箱根駅伝は、早稲田が18年ぶりに総合優勝した。学生駅伝3冠も達成し、いちおう母校の優勝はうれしい。しかし、この箱根駅伝の人気はすごい。いつも感心するのは、沿道で応援する人で、ぼくも子どもころには応援に行ったことがあるが、選手が一瞬に通り過ぎてしまうので、何がおもしろいのかと思った。
まだ、昔は人も少なかったので遠くから見ていたが、今みたいにこれだけたくさんの人がいると本当に目の前をあっというまに走り抜けるはずだ。あとこの駅伝の醍醐味はシード権争いで、今年はまれにみる接戦ですごかった。これはJリーグの降格争いみたいなもので、崖っぷちランキングのおもしろさである。
さて、サッカー天皇杯であるが、鹿島アントラーズと清水エスパルスという対戦となった。エスパレスの長谷川健太監督はこの試合が最後ということだったので勝たせてやりたかったが、アントラーズの前にいいところがなく破れ去った。
試合は、前半はアントラーズペースで始まり、26分にガブリエルがセットプレーから頭に合わせて先制し、エスパレスにチャンスを与えなかった。後半に入り、少しずつペースをつかんだエスパレスがヨンセンの技ありシュートで追いつく展開。
そして、32分にゴール前のフリーキックを野沢が決め勝ち越し、そのままアントラーズの勝利となる。このフリーキックは小笠原が蹴るかと思ったら野沢だったが、こういう選手がいることがアントラーズの強みでもある。代表にはならないが、いぶし銀のようなプレーをする。エスパレスも小野や藤本の次の選手にそういう選手がいたかどうかである。
それと、勝敗を分けた要因というか、両者の違いは、はっきりと意図をもったプレーをしていたかではないでしょうか。これは、ひとり一人がそうするのと同時に組織としての意図という意味でも言えることである。つまり、エスパレスは“アバウト”なプレーが多かったということだ。
ひょっとしたらうまくかもしれない、だいたいこの辺なら何とかなるかもしれないという、そんなパスやドリブルである。アマチュアならいざ知らずプロなのだからこれをやってはいけない。だから、単発であり、ムダが多くなるというわけである。その点、アントラーズは一歩上を行っていた。ACLを期待したい。
これからは、高校サッカー選手権で、早くも神奈川県代表の座間高校が敗退してしまった。最近勝てないなあ。さて、今年はどこが優勝するのだろうか、さらに熱い戦いがくりひろげられるので楽しみにしている。